【ヒルに噛まれた】犬と人の治療法と対処法とは


彼らは音もなく忍び寄り、のこぎり歯のような歯で皮膚に食らいつく。1時間以上かけて自分の体重の10倍もの血を吸う。その後の出血はなかなか止まらない・・・

ギャァ━━(゚Д゚il!)━━ァァ!!!…..
 

まるでホラー映画のような噛み方をするのがヤマヒルです。
日常生活でヒルに出会う事はそうそうありませんが、アウトドアや野外でのお仕事の人には油断ならない不気味な虫です。日本には秋田県から沖縄まで広い範囲で人や動物の血を吸う陸生吸血種【ヤマヒル】がいます。大きな後遺症は残らないのがヒルですが、何よりも「気持ち悪い!」「血が止まらない!」「くやしい~!」という気持ちがわき起こります

こちらでは
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ヤマヒルの特性と噛まれやすい場所とは
ヤマヒルに噛まれた時の治療法
ヤマヒルに噛まれないための対処法とは
犬がヒルに噛まれた時の対処法
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をご紹介します。

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ヤマヒルの特性と噛まれやすい場所とは

ヤマヒルとは・・・日本産のヒルで唯一の陸上球血腫

【大きさと特徴】~体長は1.5~3cm、伸長時は3~8cmでよく伸び縮みする。赤褐色で背中に黒い3本のタテジマがあり“しゃくとり虫”のように移動します。それが意外と速く身体の前後両端腹面に吸盤があり、3対の歯がある口で体重の10~20倍もの血を吸血し、気がつかずにいると1時間以上吸血されてしまうこともあり得ます。吸血しお腹がいっぱいになったら自然にはがれます。

【ヒルの出る季節】~5月下旬~10月上旬の気温25℃以上で雨の日や雨上がり、湿気の多い場所と季節(11月~4月は越冬中

【ヒルの出る場所】~沢、植林の林下、落ち葉・枯れ葉の下、石の下、登山道、植林地

【ヒルの獲物】~カモシカ、猿、タヌキ、ウサギ、ペットの犬、人など取りつき吸血します。生き物の二酸化炭素、振動、熱、臭いに反応し、多くは「足元」から上がってきます。取りつくと足から首まで1分間で到達できることもあります。獲物を見つけた時のヤマヒルの動きはとても速くまれに木の上などから「降ってくる」事もありますので頭上も注意です。動物(ペット)は主に肉球など足の裏から吸血します

かまれてもヒルの唾液に麻酔成分があるため痛みを感じないまま血を吸われ、出血を見て初めて気がつく場合も多いです。更に血液の凝固作用を妨げる成分(ヒルジン)も含まれていて、1時間程度は血が止まりませんが毒性・感染症はないといわれます。
 

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ヤマヒルに噛まれた時の治療法

 

 
ヤマヒルに噛まれた時、その不気味な虫が体についている恐怖や出血の多さで少々パニックになるのはいたしかたない事です。ですが注意するのはもしヤマヒルが肌についていたら無理にはがすと傷跡が残りやすくなってしまうという事です。
ではどうすれば良いかというと・・・
 
■「ヤマヒルが今まさに肌に吸いついている!」時のはがし方は?

ヤマヒルが肌についている時は無理にはがすと傷が残りやすくなってしまいます。なぜならヤマヒルの吸い口は釣り針のような返しがあり、自分の体重の100倍近くのものも持ち上げる力があり、非常に取れにくい状態になっています。基本的には自発的にはがれるように対処するのがベストです。

方法としては・・・
     
    ・塩や塩水をかける
    ・虫よけ・冷却スプレーなどをかける
    ・爪先で吸い口を弾く

ヤマヒルは塩に非常に弱く、塩水をかけるとすぐに取れます。ヤマヒルが良く出る登山口などには塩が用意されている事もありますので、持参していない場合は必ず貰って行く方が良いです。
 

■ヒルに噛まれた傷跡の治療方法とは

出血の多さと止まらない事に恐怖を感じてしまいますが、これはヤマヒルが吸血しやすいように血液が固まらない成分“ヒルジン”を持っているからです。ヒルジンが残っていると1時間は血が止まらない事もあります。

方法としては・・・
     
    ・傷口のヒルジンと血を洗い流すまたは指やポイズンリムーバーなどで吸い出す
    流水で洗い流すのがベストですが、アウトドアに行くならポイズンリムーバーはぜひ持って行きたい所です。出血が多いので何度か試みる事になりますが、ヒルジンがしっかりとれるので処置後のかゆみが残りません。
    ・消毒をする
    ・抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン等の含有軟膏)を塗って救急ばんそう膏を貼る。
    傷口は鋭利な刃物で削り取られたような切り口です。無理にはがすと傷口が残りやすくなります。
    ・かゆみや腫れがある場合
    ステロイド外用剤を使用します。

 
通常、傷は数日で治りますが、人により1カ月以上かゆみや傷跡が残る場合もあります。ヤマヒルには強い毒性はないのですが個人差がありますので経過観察しましょう。
 

【ヒルの抗体が付いたらヒルを殺せる?】
過去にヤマヒルに噛まれたことのある人で抗体が付いた人は、次ヤマヒルに噛まれた時に、ヒルが死んでしまうという話があります。「仇を討った」ような気分にはなれますが、もう一度ヤマヒルに噛まれるのも嫌なものです。
  
 

ヤマヒルに噛まれないための対処法とは

ヤマヒルの多くは足元からシャクトリムシのように体の上の方に上がって行き、服や靴の裾や袖口などの隙間からもぐりこんで露出している素肌から吸血します。足元は一番注意するべきですが、そのまま衣服の中に忍び込んだり、頭上から降ってくることもあります。

【足元を防御する】
長ズボン・厚手の靴下・長靴(あるいはしっかりした登山靴)を着用。靴下の中にズボンの裾を入れる、靴とズボンの隙間をガムテープを巻く
 
【頭上や首回りを防御する】
帽子・軍手・首筋にタオルを巻く
 
【服装】
基本肌が出ない、隙間がない服装が望ましい。シャツは前開きではない、長袖で手首などヤマヒルが入り込む隙間がない事。登山用タイツでソックスとのつなぎ目にはテーピング、またズボンの中にスパッツをつけると、中に入っても上にあがって行かない。
 
【ヤマヒルよけの駆除剤を使用する】
ヤマヒルは塩・酢・竹酢液が嫌いです
靴、靴下にあらかじめ塩水スプレーなど振りかけておいたり、足に塩やタイガーバームなどハッカ系の臭いも嫌いますのですり込んでおくなどの処置も有効です。またヤマヒルは一度取りついたら吸血できる素肌をさがしてどんどん登ってきますから衣類になどにもかけておくのも良いでしょう。キャンプの際は、テントの周りに専用の殺ヒル剤もまいておきましょう。
 
【休憩時には銀マット】
ヤマヒルはなぜか銀マットの上ではでは動けない状態になります。

はがしたヤマヒルが元気ならその場で殺すか、ただちにそこから逃げましょう。勇猛果敢にも懲りることなくまた襲ってきます。また、ヤマヒルがいる環境なら噛まれなかったとしても手荷物の中にもいる可能性もあります。十分注意して手荷物を整理しましょう。
  

犬がヒルに噛まれた時の対処法

 
アウトドアにペットのワンちゃんを連れて行く事もありますが、人間よりもペットのワンちゃんの方が先にヤマヒルに襲われる可能性は非常に高いです。
ワンちゃん用の靴もありますが、ヤマヒルは人の長靴もあっという間に上ってきますのであまり意味がないかもしれません。ヤマヒルが出そうな所にはあまり連れて行かないのがベストですが「歩き方がおかしい」など気がついた時はチェックしてあげましょう。
 

 
■ペットがヤマヒルに噛まれた時の対処法
犬は痛みに我慢強いので、平気そうでもケガをしている場合があります。飼い主の人が「血が出ている」事に気が付く事になります。
【傷口の確認】
傷口は足の裏(肉球)から確認します。そして注意するのは「ヤマヒルがまだペットについている可能性がある」という点です。郊外でペットがじっとしている事はありませんからペットの体のどこかについている可能性があります。首筋や足、時にはお腹に喰いついているときがあります。見つけた場合、吸血していたら無理にはがすとペットの皮膚を傷つけてしまいますので、塩や酢などヤマヒルに有効な薬剤などがあれば降りかけて落とし、なければ血を吸わせて自然に落ちるまで待つ方法もあります。
またヤマヒルが飼い主を次に襲ってくるかもしれませんので要注意です。
 
【傷口をよく洗う】
ヒルジンが残ると出血も続きますし、かゆみが残るとかきむしってしまう可能性もあります。
 
【消毒・治療ををする】
ペットでも人間用の消毒薬(マキロン、イソジン、消毒用アルコールなど)は使えるのですが、やはり個体差で体質に合う・合わないがあります。消毒、洗浄で大分応急処置は可能ですが抗生剤入りの軟膏(以前獣医さんからもらって来た物)があればぬってあげます。傷口をなめてしまう心配があるようならエリザベスカラーや口輪をしましょう。
 
【犬をヤマヒルから守るには】
ワンちゃんと一緒にアウトドアに出かける場合はペット用の応急処置セットも持って行く方が安心です。ヤマヒルの場合は洗浄がメインになりますが、予防するには塩を持参していきます。虫よけスプレーや食塩水を足もとも忘れずに掛けておくのも良いでしょう。ただし帰宅後はペットの体はしっかりシャンプーしてあげます。
  
 


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