【円周率の謎を追う】読書感想文あらすじ(ネタバレ)例文・オススメ度


 

読書感想文が苦痛で苦痛でたまらない
そんな人もわりと本が好きな人も、書かなければいけないのが読書感想文。
どんな本を選べばいいのか?迷っている人で【円周率の謎を追う・江戸の天才数学者 関孝和の挑戦】を選んだ人にこの本の読書感想文の書き方のポイントをご紹介します。

読む前に「簡単に読める度」「簡単に書ける度」「こんな人におすすめ」やあらすじ(ネタバレ)も書いてあります。実は事前にあらすじを知っていると予習しているようなものですので、楽に本が読めて、世界観に入りやすくなるのです!!
「自分に合いそうだなぁ」「コレなら読んでみたいなぁ」と思えたり、「自分はこんな感想をもった」と感じたら読書感想文も楽になりますよ!!

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【円周率の謎を追う・江戸の天才数学者 関孝和の挑戦】おすすめ度・こんな人にオススメ
【円周率の謎を追う・江戸の天才数学者 関孝和の挑戦】かんたんあらすじ(ネタバレ)
【円周率の謎を追う・江戸の天才数学者 関孝和の挑戦】読書感想文の書き出し・例文
【円周率の謎を追う・江戸の天才数学者 関孝和の挑戦】読書感想文の例文
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【円周率の謎を追う・江戸の天才数学者 関孝和の挑戦】おすすめ度・こんな人にオススメ

『円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦』(くもん出版)
著者:鳴海 風・作 伊野 孝行・画
本体価格:1,500円 205ページ
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
現代ではあたりまえの円周率“三・一四”が、まだ使われていなかった江戸時代。円に魅せられ、その謎を解こうとした数学者がいた。かれの名は、関孝和。日本独自の数学・和算を、世界に通じるレベルまで高め、死後、算聖とよばれた数学者の生涯を、かれを支えた人々とのつながりの中で描く。子どもと大人が共有できる新しい児童文学。
 
簡単に読める度 ★★☆☆☆
簡単に書ける度 ★★☆☆☆
こんな人におすすめ
数学が好き
夢中になっていること・モノがある
趣味を将来の仕事にしたい

簡単感想
「数学者の話」と聞くだけで手に取る気になれない人も多そうな本書。管理人も数学嫌いでその辺がチンプンカンプンですが、数字の話の部分はまったくスルーしても小説としては話が通るので大丈夫です。ただ数学のテキストが中国由来の難しい漢字のタイトルなのも読んでいて面倒でした。
主人公の関孝和は「数学オタク」で他の事はテンでダメ。孝和にとって円周率は今で言うと難解なゲームもしくは精巧なフィギュアのような「どうしてこうなるんだろう?」なのです。何かに好き以上に夢中になる事がある人は孝和の気持もわからなくはないでしょう。
できたら好きな数学だけして生きて行きたいけど、江戸時代だから家系を守る問題もあるし…ですが気が付いたら数字を扱う仕事に就き、数学も続けて実は世界的な数学者になっていたというお話です。「好きを突き詰めたい」人にはおすすめです。

【読書感想文課題図書】中学生・簡単に読める書ける本はどれ?

自分にぴったりな本を選んでみよう。
  

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【円周率の謎を追う】かんたんあらすじ(ネタバレ)

武家に生まれ、儒学や剣術を学ぶのを強いられた「さむらいの子」内山孝和は数学に夢中で時間があれば算術書『塵劫記』を読み、問題を解けたときの楽しさやもっと難しい本を!塾にも通いたい!塾の娘さんで数学研究している香奈さんに会うのも楽しみな15歳。

ところが孝和は数学以外はテンでダメ。
親代わりの年の離れた長男・永貞には「(就職先のため)学問全般と武術も勉強しろ」と怒られてばかり。
だが香奈さんに「目黒不動尊の絵馬算学(問題)を見に行こう」と誘われ楽しく数学デート中、ライバルとなる大阪の若侍・沢口一之と出会う。
「御用も数学研究も全力でやる」という沢口にあっとうされる孝和だが「円周率は316より小さい」と言われて」本当の円周率を解明したい思いが頭から離れなくなる

内山家は兄も含め代々数学が得意で好きな家系なこと、兄も孝和の数学の才能を認めて本当は勉強させたいと思っていて大阪へ遊学することに。
1年後大阪の遊学では沢口ら塾生たちと日々数学づけの充実した日々だったが、まだ4ヶ月残っているのに孝和の「養子縁組」の話が急遽決まり江戸に戻らなければならなくなる。

仕えている藩主の出世で人員増+数学の能力の必要な「勘定役」が必要で、この機会にリストラ候補の関十郎衛門の養子になってしまえという話。
勘定役につけるものの今後、数学研究は難しくなる。翌日、香奈さんには大阪での成果を伝えたく会いに行くと「女数学者になるんだー」と叫んだ

養子・関孝和となりバリバリ働き始めた頃、香奈も同じ部署の桜井一右衛門(優秀で人望・顔・背も高い良い男)と結婚。孝和も桜井も仕事の評判は良かった。孝和の妻が妊娠、香奈は桜井の上司のミスの巻き添えをくらい大阪に左遷になる。

柴村先生には孝和が香奈を好きだったことがバレていたが、円周率のなぞが解けなくても、日々考え続けている事はそれだけ前に進んでいて社会人としても数学者としても成長したといってくれた。
そして孝和は30代半ばで日本独自の代数<傍書法>を発明し沢口の問題集を解いた「発微算法」を出版し沢口と香奈に送り返した。
「発微算法」の評判も有り弟子もできたが、生まれて1歳にならない次女・妙が風邪の悪化で死んでしまった。落ち込んで数学が手に付かない孝和だったが妙と多くの数式の夢を見て円周率を導く計算方法「増約術」を思いついた。それは現代数学の「加速法」より200年早い発見だった。

将軍交代する世となり、ますます知識と思想・学問が必要なご時勢になった。
ライバル達が次々に数学の新書を出し、「発微算法」を否定する。弟子達の事も考え弟子建部賢弘が「建騎算法」を出版。大阪の塾がなくなった沢口は生きがいを無くしたのか、生活があれ酒におぼれ横領し失踪した。孝和は気の毒に思った。

孝和の長女も病気で死んでしまい仕事も多忙の中、養子を取るが数学の為でなく家の存続を重視し養子を決めた2年後に孝和もその生涯を終えた。
御用第一の人生となった関孝和だったが、孫弟子たちが孝和の数学に流派をつけて伝来したことで幕末明治維新の頃、西洋代数が導入されてもすんなり理解できたのであった。
明治になって「発微算法」は世界でもっとも早い理論の確立で世界的数学者として名が知れたのは死後200年後。孝和は名誉より「数学が好きで真理が知りたい」だけの人だった。
  

【円周率の謎を追う】読書感想文の書き出し・例文

数学が好き
「数学の本質は自由にあり」という名言があります。「自由な発想で意見を述べなさい」などの問題が苦しいのは自由な発想に対して必ず反対意見が出てきて戦わなければならない事もあるからです。その点数学は違います。答えが一つしかなくそれに全員一致の納得が得られるのです。自由な発想で計算しても結果がOKなら良いのです。

夢中になっていること・モノがある
これだけなら誰にも負けないくらい好きと言って良いのかどうか?わかりませんが、●●が好きでやっている時は時間も嫌な事も忘れて楽しくなります。ただ●●が本書に出てくるような高尚なものではないのであまり人に言わないのも事実です。

趣味を将来の仕事にしたい
「好きこそ物の上手なれ」とはどんなことであっても、人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早いという意味です。そんな日はいつ来るんだろう?そしてこの趣味が将来のやりたいことにつなげることができるのか?夢見れど現実になる可能性がどれだけあるのかわかりません。
 

【円周率の謎を追う】読書感想文の例文

原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。
・中学校の部 本文2,000字以内
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

読書感想文の例文・1197文字
言わないだけで隣の人は歴史に残る大発見をした人かもしれない。そんなことがあるのだなぁと思いました。関孝和は幕府ではいたって普通のさむらいとして目立つ人ではなかったようです。きっと「趣味で数学やってるんだって、仕事(勘定役)でも数字見てるのに好きなんだねぇ」って同僚に言われていたのではないでしょうか?
将来はできたらやりたい仕事につきたいです。もう小学生じゃないのでスポーツ選手とかユーチューバーとか現実的にはきびしいし、努力だけでは報われない実力というものがあるのも残念ですがだんだんわかってきました。そうやって人生の選択肢って徐々に狭くなっていくのかな?そして現実的になっていくのかな?と思います。
孝和も子どもの頃は、お兄さんに怒られる事が多かったので将来なんて見えていなかったんじゃないかな?と思います。でも孝和のすごいところは「真理が知りたい」という寝ても覚めても数学が好きな才能です。香奈も「人はだれでも思うようには生きられません。でも数学の世界は自分自身の道を自由な発想で切り開ける」と言います。仕事も結婚もこの時代は家を存続させるためであって、個人の嗜好はまったく重視されない世の中でした。決められた人生のレールで生きて行く不自由さは、現代のように生き方を選べる時代とはまったく違うものです。
そう考えると、自分にはセンスや才能がなさそうだから憧れの仕事は諦めようと簡単に決めるのは随分根性がないし、この時代の人に言わせたら罰当たりなのかもしれません。

それに現代は少子化以前に結婚をしない人も増えています。それは「結婚できるほど給料が高くない」というのが大きな理由のようですが、本当はそうではないのではないかな?と思います。
結婚するとなくなるのは自由なんだと思います。「関家の養子となり、娘と結婚し、家庭を築き、夫、父、関家の主人として果たすべき責任が増える。御用以外にも数学から遠ざかる理由になりそうだ」と孝和は考えますし、養子に行ってからは数学だけしたいという気持も薄れ、仕事に励みながら、ちょこちょこ趣味として数学研究をしていきます。孝和にこれができたのは諦めというより責任感による気持の切り替えなのではないかなと思いました。
人が責任を持つのは誰かの信頼に答えるためかもしれません。その気持を持ち続けるのは責任ある家庭であっても「人として大切な幸せが得られる」こともわかっていたから仕事中心の生活になれたのではないでしょうか?
いろんな生き方があるから仕事だけの人生なんて古いのかもしれません。でも仕事しながらも自分自身の夢をかなえることができるのだとわかりました。
結婚したり、就職したり大人になると人生の大きな選択をすることがあります。「それで一生が決まってしまう」とよく言いますが、実は決められたレールの上にいても人生の行き先は自分次第で変えられるのかもしれないと思いました。

あくまでも感想文の例文ですのでこれがオススメなわけではありません。いちど人が書いた感想文を読んでみると「どんな内容なのだろう?」と興味がわくかもしれません。他の課題図書と比べてみるのに参考にしてみてくださいね。マネッコはだめですよ~

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