【毛皮】どんな動物?26種類の違いと特徴・値段の違い

毛皮の種類って?

庶民の管理人は母から生前の形見分けか?ポンチョ?着物コートのような毛皮を譲り受けました。動物愛護が叫ばれる昨今ですが、貧乏根性が働き浅ましいので2月の北海道で早速着て、街に繰り出したのですが・・・凍死するかと思いました。

「毛皮って見たくればかりで暖かいものじゃなかったんだ」と痛感したのですが、実は管理人がもらったのはラビットの毛皮で一番うすくて防寒着効果の薄いものでした;
世界的には毛皮非買運動やワシントン条約もありますので毛皮人気は下落傾向にありますが、管理人のように譲り受けたり、バブル時代に購入した価値はわからないけど高価な毛皮を持っている方もいることでしょう。

こちらでは
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【毛皮】種類・暖かさ・値段の違いの理由
【毛皮】どんな動物?26種類の違いと特徴
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をご紹介します

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【毛皮】種類・暖かさ・値段の違いとは?

 

 
一概に毛皮といっても、ちゃんとコートになっているモノやショールやマフラー、取り外しできるファーやライナー、民芸品の狐のシッポやピアスやキーホルダーまでいろんな毛皮製品があります。高級なものは5000万と一軒家よりお高い毛皮もあるのですが、高い毛皮・安い毛皮にはそれぞれ理由があります。

■毛皮の品質■
     
    1.保温力・耐水性・通気性に優れている
    2.ふわふわと柔らかい感触と美しい光沢
    3.希少価値の高い動物

 
大まかに言うと品質の良し悪しで価格が違ってきます
セーブルを例にあげると毛皮としてもっとも最適な条件を満たした動物です。品質もさることながら一着の毛皮のコートを仕上げるのに、何百頭もの個体から色あわせをして作らなければならないからです。同じセーブルでも人間同様「個体差」があり毛並みの良い子とそうでもない子もいます。一着のコートを作るのに選び抜かれた毛並みの良いセーブルを何百頭使っているのですから高いのは当然なのです。他の動物も同様の考えとなり沢山の動物が一着のコートに使われ、製作工程の多さや技術も加わるので高くなるのです。

羊のように殺処分せずに羊毛の収穫をできる動物は安定した大量供給ができるため安くできるということになります。
  

 

 
世界的に動物愛護の視点からファッションブランドメーカーが毛皮の使用をボイコットをするなど、その啓蒙活動から毛皮人気は下落する一方です。
ですがすでに持っている毛皮や深く考えずに現在も毛皮を購入し続けていることもあります。
毛皮コートなどの管理は難しくどうしても劣化しやすいもの。正しく管理しても代々伝え渡す、一生ものとして使用するのは難しいものです。その価値を生かしきれないのなら、誰かに譲る、売りに出す、リフォームするなど活用の道を考えるのが所有者の責任かもしれません。
またコートじゃなくともちょっとした小物や衣類、化粧品の筆などにも毛皮素材が使用されています。
 

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【毛皮】どんな動物?26種類の違いと特徴

 
一概に「コレが確実に高い!」と言い切れるものではありませんが一般的に「高価格」とされる種類や現在はワシントン条約で禁止されている動物もほんの一部でしょうがご紹介いたします。(毛皮は取れ高で年ごとに値段が違います)

セーブル:日本名黒テン
セーブル・毛皮 
出典 tinyurl.com/jn8mhnv
ロシア産(ロシアンセーブル)が有名。最高の品質を誇り最も高価な素材の誉れが高い。色は濃茶色からベージュだが白い刺毛が混じったシルバリータイプは希少価値が高い。やや長い毛足、非常に柔らかくしなやか、光沢に富み軽いのに耐久性・保温力に優れている。

マーテン:イタチ科 
マーテン・イタチ科毛皮
出典 tinyurl.com/hd5qr2l
セーブル同等に扱われる毛並みの繊細さ、密度、シルキー感はセーブルに次ぐハイクラス。茶褐色から灰色の美しいグラデーションの毛色や白い斑点や角度により光沢の度合いが違う毛並みを持つマーテンなど加工によりセーブルと同等の肌触りがある。セーブルの乱獲減少により代用として用いられた。バブル期のマーテンの毛皮は特に上質で高級毛皮として高い値段で売られていました。

チンチラ:ネズミに似た齧歯(げっし)類
チンチラ・ねずみ科・毛皮
出典 tinyurl.com/gr374z4
やわらかく、スベスベして肌触りが抜群。エアリーで暖かくデリケート。その為長持ちはせず耐久性も弱く取り扱いにも注意。毛皮の中でもの最も高価な素材の一つ。毛皮はすべて養殖種。

ミンク
ミンク画像
出典 tinyurl.com/j826ycv
毛皮でもっとも有名なのがミンクとも言われます。密生し保温力に優れた毛質は光沢も耐久性もあり衣料用として最良です。
オスは体が大きくフワフワの豪華な毛並みがそろっているのでストールやファーなどに豪華な装飾品が多い
メスは毛量は少ないが、質感・軽さに定評がありコートなどの着用服に使われることが多い
高級なミンクのコートは外側はオス、内側はメスとの使い分けもされている場合もある
高級品なミンクは名前が付けられアメリカの「ブラックグラマ」「レジェンド」カナダ「マジェスティック」などがあり、これの保証書があれば高値で取引されることもある。

ヌートリア:大型げっ歯類・テン
ヌートリア・毛皮
出典 tinyurl.com/lamjqse
ふんわり、滑らか、柔らかくシルキーな最高級品。褐色の綿毛と薄茶色の硬くて太い上品な光沢のある刺し毛があり水を弾き、加工しやすいので様々なものに加工しやすい
綿毛・・・チンチラやシェアードミンクに似で高級コートやジャケットなど
硬くて光沢のある毛・・・光沢があり帽子やファー、コートの襟の部分など
 
ヴィゼル:チャイナミンク
チャイナミンク
出典 tinyurl.com/gqf94y8
中国の野生のイタチ。毛はふかふかと厚く、刺毛、綿毛とも養殖ミンクより短め。オレンジ色から薄茶色の毛足は北方産ほど長く、南へ行くほど短く毛質も下がるといわれている。染色され使われています。
 
フィッチ:別名ケナガイタチ(ペット用がフェレット)
フィッチ(ケナガイタチ・フェレット)
出典 tinyurl.com/jht587q
毛足はやや長めで、肩や背中に入っている褐色のキャラクターと薄色の綿毛とのコントラストが美しいのが特徴的。ミンクやセーブルと同様、毛も皮も丈夫でやや固め。毛抜けや毛切れはほとんどなく、皮も耐久性に優れています。ペットとしても有名なフェレットですから目にする機会もあまりない珍品です。

カワウソ:イタチ科
カワウソ
出典 tinyurl.com/hrdda5q
泳ぎが得意で水に強いコシのある力強いワイルドな見た目の毛質で重量がある。皮は分厚く弾力性に富み力が加わる帽子や小物、バッグに最適。毛質は硬すぎないが水陸両用といった不思議な感触。出回ることは少ない。

バーミー:イタチ科(和名イタチアナグマ)
アナグマ
出典 tinyurl.com/zaks6ja
主に中国で獲れる。コシのある硬めの刺毛は強く抜毛、切れ毛はほとんどなく皮も厚く丈夫である程度の摩擦にも耐えらる。
だが直接肌に触れる首周りには不向きでバッグなどの小物やインテリアが最適。毛先だけ染色するなどの加工される。
 
フォックス:キツネ(イヌ科)
キツネ
出典 fox-info.net/
毛質は光沢のある長めの刺毛。綿毛も密度が豊かなボリューム感がありゴージャス。毛足が長く皮も厚いので重量がある。
レッドフォックス・・・オレンジ色の毛皮(キタキツネと同種)主にコートなどのアウター商品が多い
シルバーフォックス・・・別名銀ギツネ。黒と銀色が入り混じった毛並みが特徴。すべて養殖。ショートタイプのアウターとしても人気
ブルーフォックス・・・別名青キツネ。一番シルキーな毛質で染色が簡単なため最も活用されている種類。スカンジナビア産の養殖。

コヨーテ:(イヌ科)
コヨーテ
出典 tinyurl.com/jul69wq
ワイルドな見た目、バサバサと粗い毛質が力強さとルーズな印象がありメンズファッションに使われる素材です。触感は毛は硬く滑らかさもまるでありません。メンズアイテムらしく存在感をアピールするような部位に使用されることが多い。
※オオカミは、ワシントン条約の影響で取引に制約があるがコヨーテは制約が無く使用されています。
 
ラクーンドック:タヌキ(イヌ科)
たぬき
出典 tinyurl.com/j94jvbz
生息地域により毛色・毛質が多少異なるが、刺し毛は強く長く、黒、茶色、クリーム色が混合。綿毛は黄褐色でやや長め、シルキーで密度もやや良く耐久性・保温性に優れる。刺し毛は筆毛としても活用される。
日本の北海道、東北産のものが良質とされ輸出されていたが、現在、鳥獣保護法の対象となり原産地証明書の提出が必要。「ラクーン」とだけ表示されるとアライグマと混合されやすく特に養殖生産しているフィンラクーン、チャイニーズラクーン、ロシアンラクーン、コリアンラクーンには注意です。現在は中国での乱獲が問題になり良質なものは少ない。

ラクーン:アライグマ(アライグマ科)


緑褐色から黒褐色でやや長い刺し毛と暗褐色の綿毛で保温性、耐久性に優れている。ボリュームがあるのでフード周りによく使われます。カジュアルな着こなしと相性が良い。尾のリング状の斑紋が特徴を生かしデビークロケットの帽子に使われたことで有名。

キャット:リンクス・大ヤマネコ


毛は長く密で非常に柔らかくソフト。長毛の斑点のある腹の毛が特に美しく重用されこの腹部分だけでコートはかなりの高額になる。主にロシアと北米に生息する。ワシントン条約にて制約がある種なので、そうそう出回らない。

ポニー


毛足1~2cmの短毛で、綿毛の無いフラットなのが特徴的。毛は柔らかいがしなやかさや滑らかさに乏しいが感触はそれなりに良い。ポニーの個体差で同じ柄がないため見た目で楽しむインテリアやバッグなどの装飾品に使用するのが最適です。 強度は強いが皮同士でつなぎ合わせた製品は注意が必要。
 
ラム(羊):生後5ヶ月までの子羊の皮革
ラム
出典 tinyurl.com/ztekzcx
チベットラム・・・毛足は非常に長く、カールした綿毛。日本では錦綿羊と言い染色して使用されることが多い。
チキャンラム・・・中国産のラム。緩やかでシルキーなウエーブ状の綿毛。染色が容易で色を正確に表現することが可能。
カラクールラム・・・カラクル種のラムの総称。毛色は黒色が多く他にグレー、茶、白色がある。巻き毛の形状により様々な美しい斑紋が見られるのが特色。巻き毛のタイプ別に分類される。

ムートン(羊):羊の毛皮
ムートンとは羊の毛が付いたまま加工される1枚の革(内側に毛、外側は皮)の事です。通常の革より2倍の時間と労力がかかる高級素材です。皮が風を通さず密集した毛の間に空気の層ができ、自然の繊維の中では最も保温性は高いと言えます。寒いときには保温、暑いときは汗や水分を吸水しながらも毛の表面はいつもサラッして毛にある天然の「ラノリンオイル」という成分が光沢を持たせ美しい毛並みを保ち肌の乾燥が起こしにくくなります。空気の放出が良いのでダニが住みにくく衛生的で衣類として高性能の素材です。高性能の素材の為コートや帽子、ブーツなど様々な商品になります。

ウール(羊):羊毛
ラムは皮革を使用、ムートンは毛皮使用、ウールは羊毛のみ使用ということになります。

ゴード:やぎ
カシミヤヤギ
出典 tinyurl.com/h32kj3f
緩やかにウェーブがかかり長毛が珍しく重宝される。感触は良くないが視覚で楽しくファッショナブルなアイテムとして海外ブランドなどに良く使用されています。インテリアや小物、ドールウィッグなどお洒落グッズに使用されることが多い。

キッド:子やぎ
短毛でストレートの毛質なのが仔ヤギのキッド。綿毛がほとんどなくペタペタ感がありますが、逆にフラットな為、ふんだんに使用しても重くならない。綿毛が無いが非常に暖かく抜毛も少なく比較的丈夫。

ラビット:ウサギ科の動物
アンゴラウサギ
出典 tinyurl.com/zaqnykd
比較的安価で、ふわふわの柔らかい毛皮なものの皮薄く毛の密集度も低く防寒性・防風性・保温性は弱い。重量は軽く価格は低めなものの1、2年程で毛が寝てしまいたい急性も弱い。養殖されている。
様々な品種のウサギがおりシロウサギ(白色)チンチラウサギ(灰青色)ゴマウサギ(灰褐色)ゴールウサギ(淡褐色、ベージュ色、クロウサギ(黒色、黒褐色)ブチウサギ(上記各色の一部分に異なる色が混じっている)レッキス種は特殊な種類として刺し毛が退化した綿毛だけのウサギ
特にアンゴラウサギ(高級セーターコート毛として改良された種類)羊の毛の7倍の保温性がありフワフアで繊維が長く柔かくなめらかな風合いが豪華な雰囲気で人気。だが1羽から少量しか取れず刈り取り方法も残虐な為、世界的にアンゴラを前面に売り出す事に嫌悪感をもたれています。
 
オポッサム:フクロネズミ


弾力性・光沢・保温性・耐水性に富み色合いによってさまざまな商品(コート、マフラー、帽子やベストなど)となります。またアメリカ産とオーストラリアでは特徴が若干違います
アメリカン・オポッサム・・・北アメリカからアルゼンチンまで分布。綿毛がクリーム色で、灰褐色の霜降り状の刺し毛がある。毛足の長短は個体差があり毛質がフワフワ柔らいのが特徴
オーストラリアン・オポッサム・・・オーストラリア及びニュージーランドで生息。色は深い青灰色、あるいは茶褐色で若干弾力性の縮れた毛が特徴
 
マスクラット:大型ねずみ
マスクラット
出典 tinyurl.com/zbkbhr7
日本名はジャコウネズミと呼ばれ短毛で強く濃い茶色の荒毛。下毛は厚く短い濃茶色。安価で実用的な毛皮としてミンク風に染めて使われることもあります。

リス
ロシアリス
出典 tinyurl.com/kaoppvf
短毛で毛は緻密で柔らかく軽い。古くから王侯・貴族の毛皮として多く装飾用に使われています。70種類にも及びますが、最高品質とされるのはブルーグレーのシベリア産のロシアリスです。そのほかのリスはブラウン系に染色して使われることが多い。
 
モール:モグラ
black mole hungry
出典 tinyurl.com/jfv4cka
毛皮の中でも最小なためコートの襟や袖など一部として使われることが多く、20世紀に入るまでは重宝されてきました
毛皮はとても柔らかくて肌触りはベルベットと似て光沢もあることから手帳など文具雑貨にも使われることが多いです。あまり丈夫ではないため、大きな毛皮として生み出すことは難しいため高額な値段がつきます。
近年では、モールスキンと呼ばれる人工的な布地が多く出回っており、本物の天然のモールを使った毛皮はめったに見ることはできません。商品によっては中古品でも高く売れることもあります。

アザラシ
アザラシ
出典 tinyurl.com/goyhe7x
毛足の長さ僅か0.5~1cmという短毛のアザラシはレザーに近い感覚です。毛は短くて硬くコシがあり皮もそれなりに分厚いので重さもあります。肌さわりもあまり気持ち良くはありません。衣類よりも小物に最適でゴマ模様の皮はゴージャスに映えます。ワシントン条約ではモンクアザラシ、ミナミゾウアザラシのみ規制が入っています。
 

絶滅が危ぶまれる野生動植物の国際的な取引を規制するワシントン条約

絶滅のおそれのある動植物の野生種を、希少性に応じて3ランクに分類。これらを条約の附属書Ⅰ、ⅡおよびⅢに分けてリストアップし、合計約30,000種の動植物を取引制限の対象にする規制の事です。規制されているのは、生体だけでなく、死体や剥製、毛皮、骨、牙、角、葉、根などの生体の一部およびそれらの製品も対象となります。

ただしこれらの国内での移動に関しては制限されていません。

規制の動物は国際間での取引は禁止なのですが、過去に輸入され毛皮などで製品化されたものは日本国内では流通しています。またワシントン条約で規制された動物も関税でみつかり没収したとしても、その後の処置対策が整っていないので持ち主に返却されるケースもあるとか。

かわいい動物の画像を見ると、売る人間・買う人間の業の深さを感じてしまい知れば知るほど胸が痛くなりますね。持っている人は大切にしましょう。

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