鼻血「病気の前兆かも?」受診する目安と病院での処置とは
大人になると体も完成し強くなりますので、そうそう鼻血を出すものではありません。
ですから「あれっ鼻血でた!」となるには、原因があるのでしょうが、それが「頻繁に鼻血が出る」「鼻血がなかなか止まらない」時などは緊急の症状かもしれません。
こちらでは
鼻血の病院での処置とは
病気が原因の鼻血とは?
鼻血を改善する食生活とは
をご紹介します。
鼻血で病院を受診する目安は?「鼻血がよく出る」「病気の前兆」の判断は?
自己処置で鼻血が止められなかった場合はすみやかに病院に行きましょう。10~15分以上、止まらない鼻血は自分では治せないレベルです。
鼻血が1週間に3回以上出る
鼻血が出ると15分以上止まらない
ピンク色のサラサラした血(※注意)
病気が原因で鼻血が起きている場合は鼻の奥の鼻腔の粘膜から鼻血が出てきます。ぽたぽたとかじわっと出る鼻血ではなく、ずっと落ちているような勢いで鼻血が出るのが特徴です。
行く病院は耳鼻科です。他の病気が考えられる場合も症状等、問診・診察の上で対処してくれますのでまずは専門の耳鼻科に行きましょう。夜間診療や土日祝の救急でも対応はしてくれますが、その場合症状に見合った診療科に再度行く事も踏まえておきましょう。
特におそろしいのがピンク色の鼻血(※注意)です。頭などを強く打った、血圧の薬の影響等【頭の中からの出血】も考えられます。思い当たる場合は急いで119番に症状を伝え指示を仰ぎましょう。
鼻血の病院での処置とは
病院での処置はとりあえず【鼻血の止血】を何らかの方法で行います。一般的な方法は以下です。
鼻腔内をガーゼでびっしりタンポン(出血多量の場合)
15分以上鼻血が出る場合は通常の鼻を圧迫する方法では止まりません。それより奥の部位からの出血だからです。その場合、出血部位の血管を直接止血する外科的な処置(出血部位を焼くなど)を取る事もあります。
本来、鼻血の際ティッシュなどによる詰め物をする事は蓄膿症に近い症状になり他に体調を崩すこともあります。(鼻水などが出せなくて目の周りが腫れあがることなども)さらに鼻血が乾いたときに鼻の粘膜にくっついたティッシュをはがす時また鼻の中を傷つけて鼻血が再発する事もありえます。
ですが、ひとまずは止血しないことには病気にも太刀打ちできません。あまりにひどいと「鼻血で入院」もあります。
鼻血が出た際は「止まらない」と思ったらすぐに病院に行きましょう。
病気が原因の鼻血とは?
通常、ケガをして出血しても血管が収縮し傷口を小さくして血小板が傷口と結合し出血は止まります。
なかなか血が止まらない場合は、血小板に異常がある、血管壁がもろくなっている疑いがあり、その原因が病気にあるとも考えられます。
「頻回に繰り返す」「血がなかなか止まりづらい」鼻血の時は「他の病気」が原因と考えられ、その原因が分からない場合は緊急事態で精密検査が必要になります。もちろん持病があることを分かっている方は日頃からケガに注意する心構えも必要になります。
鼻血が止まらない原因にもなる症状
血小板の異常値の場合(血小板の数を異常に減少または増加させる病気)
特発性血小板減少性紫斑病、全身性エリテマトーデス、がんの転移、白血病、血管内血液凝固症候群血小板の働きがおかしくなっている可能性
血小板無力症、尿毒症、骨髄腫血管に異常(血が止まりにくくなる)
遺伝性出血性毛細血管拡張症、壊血症(ビタミンC・K不足)血管が弱る
糖尿病、動脈硬化、高血圧その他
心臓、脳の病気、肝機能障害、人工透析
自律神経の失調・・・自律神経の失調などの精神的原因から鼻血が出やすくなる場合もあり、男性では発育期の10歳、20歳頃、女性では、25歳前後の成熟期が多い
代償性月経・・・無月経や過少月経などの月経不順の際、月経の代わりに鼻血が出る事も稀にあり、歯ぐき、のど、腸などから出血する場合もあります
鼻血で頭痛・・・高血圧の人は血管の圧力が大きくて出血し、圧力が原因で頭痛が起こる事もあるようです
貧血で鼻血・・・こちらは血管がもろくなりやすいために鼻血が出る原因となります
病気による異常が考えられる場合はやはり精密検査を受け、原因を見つけて治療します。
血小板の減少が3万/μl以下ならば大出血の危険性が大きいため、血小板補充(血小板輸血)を行ないます。毛細血管の異常が原因の、壊血症などはビタミンCやKなど栄養補充することで改善できる病気もあります。
鼻血を改善する食生活とは
「鼻血が出にくい体づくり」を食事で行う対策も取れます。著者は月経や貧血で体調や機嫌が悪い時は「レバー食えレバー!」と焼き鳥のレバーを旦那に食べさせられていました(笑)プラセボ効果か?すぐに体調も機嫌も良くなるような気がします。
フラボノイド(毛細血管を強化、出血予防)・・・タマネギ、ブロッコリー、ダイズ、ミカン、緑茶(お茶類)
ビタミンK(血液を凝固)・・・納豆、小松菜、ほうれん草、明日葉、春菊、モロヘイヤ
タンパク質(動物性・植物性)・・・血管を強くする牛肉、鶏肉、さんま、大豆製品
ルチン・・・毛細血管の強化そば(ビタミンC豊富なノリ・ねぎも一緒に)
タンニン(血管や組織を収縮・止血)・・・レンコン、栗、柿、緑茶
(※注意)タンニンは鉄分の吸収率を下げるので鉄分を含む食品と一緒に摂取
鉄分・・・肉のレバー、まぐろ赤身、かつお、 大豆・大豆製品、ほうれん草、春菊、切干大根、プルーン、ひじき、あさり
ビタミンC(コラーゲン、血管の強化、鉄分の吸収を促進)・・・野菜や果物
・鼻を強くいじる癖がある
・刺激物が好き
・アレルギー対策である
・食事の偏りがある
・ストレスや疲れがある
・睡眠不足である
・空気が乾燥して鼻が乾燥している
ストレスでも思った以上に体に負担をかけます。「病気の可能性はないけど、鼻血が良く出る」と心配な方は日頃の生活を振り返り体をいたわる事も大切ですね