【猫が死んだ時の体の処置と安置方法】火葬・土葬の方法と選び方・納骨方法のメリット・デメリット紹介

ペットとして飼われる動物で日本で一番多いのは猫と言われます
どんな飼い主とペットの猫にも出会いから別れまでの物語があり、そんな愛する猫との別れは辛くて苦しいものです。飼い主としてはつらく悲しい事ですが「最大限、安らかに荼毘に伏してあげたい」と願うものです。
こちらでは、ペットが亡くなってしまった時、どうやって「ペットの喪の作業」をすすめたらいいのか?後悔しないみおくりの仕方をご紹介いたします。

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【猫が死んだ時の対処方法】処置・安置・火葬・納骨の流れ 
【猫が死んだ時】体の処置方法 
 ■「目が開いている場合」
 ■「口が開いている場合」
 ■「尿漏れ、便漏れ、体液漏れ、出血している場合」
【猫が死んだ時】自宅での安置方法 
 保冷剤(ドライアイス・保冷剤・氷)の使い方とメリットデメリット 
 ■ドライアイス
 ■氷
 ■保冷材
【猫が死んだ時】火葬・土葬の方法とメリット・デメリット 
 ■ペット葬儀社での火葬
 ■自治行政での火葬
 ■自宅敷地内での土葬
【猫が死んだ時】遺骨の祭壇と納骨・散骨・分骨などメリットデメリット
 ■納骨に関する注意点
 ■霊園や納骨堂で供養してもらう
 ■自宅の敷地に埋葬する
 ■ペット用散骨をする
 ■手元供養をする
まとめ「愛猫との死別も冷静に対応し、悔いの残らない別れを」 
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【猫が死んだ時の対処方法】処置・安置・火葬・納骨の流れ

葬儀を自分で取り仕切るということは、人生でそうたくさんあることではありません。
ペットの葬送の流れも人間の葬送の流れとそう変わりませんので、ちゃんと流れを知っていることであわてたり、迷ったり、後での後悔を回避することができます。安らかな姿のままで見送るためには「ペットの みおくりの流れ」を理解しておくのは大切なことです。葬送に向き合うことで後悔を残さないみおくりをすることが、ペットロスの回避にもつながります。

ペット死亡
 ↓
猫の体の処置と安置をする
自宅安置期間がお別れの期間になります。正しい処置方法次第で安置日数が変わります。
 ↓
火葬・土葬を選び日時を決める
・ペット葬儀社での火葬
・自治行政での火葬
・自宅敷地内での土葬
 ↓ 
遺骨納骨・後祭壇・登録の取り消しなど
・ペット保険解約の手続き
・遺骨の納骨方法を決める
・市区町村に登録しているネコ科動物(サーバルキャットなど)死亡届手続き

 

火葬・土葬どちらがいいの?お骨はどこにいつまでに埋葬すればいいの?
なにが正解か?は飼い主さんの気持ち次第
ペットの火葬・土葬を「どの方法が良いか?」決めるのは難しいですが内容や価格を考慮して検討することになります。また遺骨の納骨についても「いつまでに納骨」という期限はありません。が、自宅に永遠に置いておくのも忍びないです。ペットの納骨堂やお墓、散骨なども後で考えることになります。

人間の葬送も同じですが、愛情が深いほど「この方法でよかったのだろうか?」と考えてしまうかもしれません。ですが、悲しい時に精一杯ペットのためにおみおくりの作業をしたご自身を肯定してあげる気持が自分自身のペットロスに対するグリーフケア(悲嘆ケア)になります。

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【猫が死んだ時】体の処置方法


【猫が死んでしまった場合の処置の注意点】
・死因にあわせた処置をする
人間同様、死因や治療方法で“死後変化”“腐敗進行”“体液露出”に違いがあります
・亡くなったのが動物病院か自宅か屋外か?
動物病院ならば必要な処置やアドバイスがもらえますが、屋外の場合は蠅に寄生されることもあります
・感染症対策に気を配る
特に多頭飼いしている場合、感染症やノミ・ダニなど他の動物に感染させないよう、使い捨て手袋の着用やエタノールなど消毒剤の用意、汚物の安全な処分、十分な手洗いが必要です

猫が死んだ時の体の処置方法

    ~必要なもの~
    ・体を清拭するタオル、ペットボディシート
    ・エタノール
    ・ペットシート、新聞紙など汚れたら交換できる敷物
    ・使い捨て手袋。ゴミ袋 など
    ~処置方法~
    ・体、特に臭いの出やすい目元、口元、耳、お尻などはエタノールなどで清拭する
    ・体のブラッシングをする

 

■「目が開いている場合」

目が開いたままだと、瞳が乾燥してきたり白濁してくる様子が見えたり、場合によりコバエなどがたかることもあります
~必要なもの~
・ピンセット、綿花orコットンなど、使い捨て手袋
~処置方法~
A. 猫の目の眼輪筋を中心に額や耳、頬など顔の筋肉を優しくマッサージして閉じてあげる
B. 死後24時間以上たって筋肉硬直がとけたころに瞼を閉じてみる
C. ピンセットでコットンやテッシュをコンタクトレンズのように眼球の上にのせて瞼をかぶせる
できない場合は顔にハンカチをかけてあげます。

■「口が開いている場合」

口も開いたままだど、口腔内の臭いによりコバエなどがたかることもあります。死後なるべく早めに口を閉じる方が良いでしょう。

~必要なもの~
・タオルor包帯など、ピンセット、綿花orコットンなど、エタノール(消毒)、使い捨て手袋
~処置方法~
・舌が出ている場合は、綿花(化粧コットン1枚分ほど)などで舌を口腔内のおさまりのいいところまでピンセットで入れ込みます
・口腔内から臭う場合、エタノール(消毒)を含ませたコットンなどで歯と歯茎を清浄すると臭いと腐敗進行の抑制効果があります
・死後早めにタオルをあごに当てて首の後ろで縛り固定します。24時間時間ほどしたら口を閉じた状態で死後硬直するので、タオルを取っても大丈夫です。高齢や筋肉の衰えた猫や、暖かい部屋だと死後硬直しにくい子もいます。
 参照 

■「尿漏れ、便漏れ、体液漏れ、出血している場合」


~必要なもの~
・ペットシート、清浄綿、エタノール(消毒)、ゴミ袋、使い捨て手袋
~処置方法~
猫を体の下にペットシートを敷きます
1度尿漏れ、弁漏れした後はもう出ません。お尻を拭きペットシートを交換します
ドライアイスなどで腹部や出血個所を保冷して便漏れ、出血をさせない対処をします
心配な場合は猫用オムツ、ペットシートでお尻を包みます
※事故損傷の出血→患部にあわせてペットシートで包み、包帯などで巻き、ドライアイスで患部を凍結させ止血します
※安置する部屋は20度以下に冷えた涼しい部屋が、腐敗の進行を遅らせます
 

糞尿や体液、血液から感染症を引き起こす可能性もあります。 
特に猫の不治の病・猫伝染性腹膜炎(FIP)は汚物が他のネコへの感染源となります。感染症が原因で死亡の場合は他の動物が亡くなった猫の糞尿に触れないよう処分し、周囲の環境や手洗いを充分にするようにします。

「猫伝染性腹膜炎(FIP)」感染症対策
不治の病といわれるFIPウィルスは糞便からほかの猫にも感染します。発症しやすいのは1歳未満の子猫でストレスでも発症すると言われてます。
FIPで亡くなった場合、感染防止のために「亡くなった猫のお尻まわりをエタノールの清浄綿で拭く」「猫トイレを処分または十分な殺菌消毒」「猫が歩いた箇所・使用したベットなどの消毒清掃」「飼い主の方は手洗いとスリッパや靴下も交換」します。 

 
多頭飼いで残された猫が亡くなった猫と仲が良かった場合は特に、気持が弱って免疫が落ちることもあります。FIPで亡くなった時はドライアイスなどでペットの体が完全に凍るまでは、残された猫と面会させるのはひかえ、直接接触も控えましょう。

 尿漏れ、便漏れ、体液漏れ、出血するケースとは?
・筋肉がゆるんで出てくる
・腹部が腐敗膨張して押されて出てくる
・エサや水分を取っていて排尿、排便していない
・点滴、薬剤など投与したが排尿がなくムクんでいる
・下腹部の病気による下血など
・事故による尿漏れ、便漏れ、出血など
※老衰や病気でエサも水分も数日取れていない子は漏れる可能性は低いです

  

【猫が死んだ時】自宅での安置方法

猫が死んだ時の体の安置方法

    ~必要なもの~

    ・猫の体格に合う箱(ふたをしめられる段ボール、プラケースなど)
    ・敷物、掛け用、保冷剤用のバスタオル、タオル数枚
    ・敷き用ペットシート
    ・結露、防水用ビニール、新聞紙
    ・棺台になる棒や台(床濡れ防止)
    ・使い捨て手袋
    保冷剤 →下記参照

    ~安置方法~

    安置用の箱、布団に寝かせる
    体の処置後、大型の子は死後早めに「小さく丸まって寝ている状態」に整えます。(箱に入れやすくなり、火葬時に無理が少なくなります)死後硬直は死後2~3時間頃始まり、特に若く筋肉量の多い猫の方が硬直が強く出ます。保冷剤で「凍っていなければ」死後24時間以上たってから、関節部分をマッサージしてゆっくり関節を曲げると死後硬直を解くこともできます(無理は厳禁です)
    ※ペット火葬の際は箱は燃やせません。保冷効果と虫よけのために蓋つきの箱にいれるのがベターです。猫の体を直接スライド式の火葬板の上に乗せて、火葬炉に入れることになります

    保冷処置します 


    ・腹部、お尻、顔周辺のリンパまわり、出血個所を保冷
    ・室温は20℃くらいの涼しい状態にします
    ・直射日光の当たらない涼しい場所に安置します
    ・保冷効果を高めるために、箱のふたは姿を見る以外なるべく閉めておきます
    ~注意点~
    猫を安置する部屋で、電気やテレビなどのつけっぱなしでも室温が上がります。冷房以外の電化製品、暖房器具の使用は控えてください

    副葬品を供える 
    おやつやエサ(少量)は紙に包み、おもちゃは燃える素材のモノのみでゴムやプラスチック、皮製品など燃えない素材は火葬を断られます。副葬品が入っていると火葬時間の目安が難しくなります。市行政の火葬ではすべて断られる可能性がありますが、ペット火葬会社でも遺骨返却を希望する場合は特に、猫の遺骨を炭化させてしまわないように、副葬品すべて受け付けない場合もあります。ペット火葬業者を選ぶ場合はその点の事前確認も必要です。

 

保冷剤(ドライアイス・保冷剤・氷)の使い方とメリットデメリット


保冷処置をしっかりしてあげると、腐敗進行や死後変化を遅くすることができ自宅安置の日数も伸ばすことができます。
~必要なもの~
・保冷剤(ドライアイス>氷>保冷剤)、タオル数枚、ペットシート
■ドライアイス  ‐78.5℃

~使用方法~
ドライアイスの量:3㎏~5㎏(夏場4,5kg, 冬場2、3kg目安で調整)
ドライアイスは火傷防止に軍手やタオルで持ちます
ドライアイスをタオル、ペットシートなどで包みます
猫の体の上にタオル→ドライアイス→タオルの順で保冷します
 ・大型種、肥満型の猫は腹部中心に多めに当てます
 ・ドライアイスが大きすぎる場合ドライバーなどで割って使用します。
 
~注意点~
 ・室温、安置状態などでドライアイスの消耗の仕方は変わります
 ・残りは新聞紙に包み、保冷バッグ、発泡スチロールの容器、釣りボックスなどで屋外、冷暗所で保管します

 
~ドライアイスのメリット~
 ・凍結効果が高く、遺体保全効果が最も高く
 ・体が凍結した場合、補充・交換は2日に1度ごとで大丈夫です
 ・人間同様にしっかり保冷できれば1週間ほどは出棺(火葬・土葬)の日延べできる
~ドライアイスのデメリット~
 ・当て方や室温、季節により冷凍焼けや結露で霜がつく
 ・冷凍焼けや炭酸ガス(二酸化炭素)の酸欠事故への注意が必要
 ・密閉容器に入れると爆発するので厳禁です
 ・保冷剤はどの種類も火葬、土葬の埋葬の際には取り外します 
ドライアイス購入先
氷屋さん:10㎏5千円~「ペット遺体安置用」と伝えるとブロック状のドライアイスを用意してもらえます。
葬儀社:10㎏1万~。一番艇に入れやすいものの高め
ネット通販:キロ数も選べるものの到着日時が読めず到着時に溶けて消耗している場合あり

■氷 0℃から‐20℃

氷と塩を入れると-20 ℃まで温度が下がりますが、早く溶けます。保冷の仕方はドライアイス同様の位置に当てます。

 
~氷のメリット~
 ・保冷効果は高め
 ・ほかの保冷材の間に合わせに
~氷のデメリット~
 ・持続時間が短い
 ・溶けて水が出てくる
 ・濡れてしまう
 ・ひんぱんに交換が必要
 ・腐敗・臭気防止効果は強くはありません
 ・火葬・土葬時には取り外します

■保冷剤 保冷剤の表示温度

保冷剤は体を冷やす効果のみです。また、使用表示目安より早めに交換が必要です。

 
~保冷材のメリット~
 ・使いやすい
 ・繰り返し使用できる
~保冷材のデメリット~
 ・凍結するほどの保冷力ではないので、常に交換が必要
 ・腐敗・臭気防止効果は期待できない
 ・火葬・土葬時には取り外します



扇風機は使用してはいけない?
遺体保全をするとき、室温を下げる必要がありますが、扇風機では室温は下げることができません。扇風機の風は「肌の乾燥」「腐敗進行」につながります。使用する場合は“室内の冷気の循環”としてのみ使います。
また「風を入れよう」と部屋の窓を開けるのも厳禁です。
かすかな臭気につられハエがたかり卵を産み付けようするからです。棺にする箱は蓋つきがベストなのは「保冷効果を維持できる」「虫の害」をさけれるためです。どうしても蓋つきの箱が用意できない場合は、タオルなどで全身を包み覆い隠すようにすると良いです。

※火葬、土葬をするまでの間が家族とペットとのお別れの時間になります。遺体保全の仕方によっては4,5日自宅安置をしても大丈夫ですが、徐々に「乾燥した感じ」「目元が落ちくぼんでくる」など見た目が変わってきます。

【猫が死んだ時】火葬・土葬の方法とメリット・デメリット

ヒトが亡くなった時、火葬することを出棺(荼毘に伏す)と言います。
猫の場合は「火葬や土葬のどちらにするか?」私有地がある方は選ぶことが出来たり、お住まいの地域でのペット火葬業者の有無、飼い主の日程も含め、猫をどうやって荼毘に伏すか?決めなければいけません。
自宅安置している間にどういう方法をとるか?の検討することになります。

●ペット葬儀社での火葬


~メリット~
・親切な対応をしてもらえます
・遺骨の返納の有無を選べます
・自宅駐車場や庭先で火葬できる車で出張してくれる業者もあります
~デメリット~
・それなりの料金がかかります
・お骨をどうするか?の納骨の課題ができる
●自治行政での火葬

~メリット~
・料金は5000円未満
~デメリット~
・市行政により体重制限をもけている場合があるので確認が必要です
・25㎏以上は要相談となります
・産廃扱いになり、遺骨は返却はありません
・丁寧な対応はしてもらえません
●自宅敷地内での土葬

~土葬のやり方~
・日当たりがよく水はけのよい場所、隣の敷地や道路から離れた場所を選ぶ
・深さ1~2メートルを目安に掘ります
・綿や絹などの土に還る自然素材タオルで包んで埋めます。
・埋め戻すときは30センチ以上、土を高く盛り上げます。
・埋め戻しは「盛り土」をすることで犬の体の腐敗に伴い土が平らになる。

 
~メリット~
・自宅庭などいつでもそばにいられ愛着が持てる
~デメリット~
・公有地での埋葬は厳禁。許可の取らずに好きな場所へ埋めてはいけない
・「ほかの動物に掘り返される」「悪臭などの衛生面」「虫が地表に湧く」に注意した墓づくりが必要
・遺体の腐敗分解は数十年かかることもあるので、埋葬した場所周辺の土いじりは控えます
・遺骨の土葬も100年単位で分解されないので、土いじりは控えます
・転居、土地の売却などの可能性がある場合はおすすめしません

【猫が死んだ時】遺骨の祭壇と納骨・散骨・分骨などメリットデメリット

ペットの死後、遺骨が戻ってきてからする事
     
    ●火葬・土葬後「後祭壇」を作る
    後祭壇には「写真・好きなエサ・おやつ、水」を供えペットを偲ぶコーナーを作ると飼い主のグリーフ(悲嘆)ケアになります
    ●猫の死後の各諸届
     ・市区町村に登録のしている特殊なネコ科動物は死亡届の手続きをします
     ・ペット保険加入の場合は解約の手続きをします
     ・血統書の届けを出している団体に死亡の報告(任意)
    ●遺骨をどこに納骨するか考える


ペットの遺骨は「死後いつまでに納骨」という期限はありません。
ですが「納骨せずにずっと自宅に置いておきたい」という考えは間違いではありませんが、飼い主の方が亡くなった場合、事情を知らない遺族や部屋を片付ける方がペットの遺骨をゴミとして処分してしまう話はよくあります。
自宅に庭などない場合でも、遺骨については飼い主の方自身でなんらかの落ち着いた形に収めることをおすすめします


■霊園や納骨堂で供養してもらう

・年間の管理費がかかります
・安心してお参りができます
■自宅の敷地に埋葬する

・埋葬用の穴は、60cm~1mほどの深さで掘ります
・骨壺から出してお骨だけ埋めます
・埋め戻すときは30センチ以上の盛り土をして埋め戻します
・転居、土地の売却などの可能性がある場合はおすすめしません
■ペット用散骨をする

・ペットの散骨事業(海・山・宇宙)業者に依頼する
・自分で行う場合、お骨をパウダー状にし、私有地以外にまく場合、土地所有者に許可が必要です
・業者に委託か散骨に参加かで、料金の幅があります
・散骨後は管理、法要など維持費がかからない
・お墓参りができなくなる

■手元供養をする

・遺骨ダイヤモンド(海外での加工のため半年ほどかかります)
・ペンダントへの加工(少量)
・遺骨ロケット・ペンダントに入れる(少量)
・ぬいぐるみや人形の中に入れる

「自分の死後、一緒にお墓に入りたい」という飼い主の方の強い希望があってもペットの納骨を許可している墓所じゃないと断られます。飼い主だった故人の意思として「飼い主の方の火葬時に棺にペットの遺骨を入れる」という離れ業をするご家庭もあるようです。

 
「愛猫との死別も冷静に対応し、悔いの残らない別れを」
「老衰で死んだ猫を「ペットは早く火葬しないとナニか出てくる」と聞き、あわてて火葬に出した」という話を聞き、胸が痛くなりました。
死因が老衰や病気で食事がとれていない子は、命が枯れていくような“自然死”の場合、痩せていても穏やかな姿で、何も出てこないで乾燥して縮んでいくような状態もよくあります。
人の場合、都会の火葬場は混み合って予約が取れないと死後1週間葬儀ができないこともよくあります。そのため1週間ドライアイスを補充しながら自宅安置し遺体保全をすることになりますが問題ありません。猫でもちゃんと処置すればトラブルはなく1週間ほどは安置することができます。
また、そのメリットとして自宅安置の期間を数日あると、遺族(飼い主)も気持ちの整理ができて、冷静な判断ができるようになります。
ペットの場合「火葬場をどこにするか?」「お骨は本当に返してもらった方がいいのか?」などペットの死後の飼い主の関係を冷静に考えるためにも、ペットの葬送の手順を冷静に受け止めることも必要になります。
 

【猫が死んだ時の葬送の流れ】処置・安置・火葬・納骨の流れ
     
    ・亡くなった猫に必要な体の処置をする 
    ・亡くなった猫を安全に自宅で安置する
    ・亡くなった猫の火葬・土葬の方法を選ぶ 
    ・猫の遺骨をどうするか?考える

ペットも家族と言える現代で猫が亡くなった時、簡単に気持ちを切り替えることはできないものです。
ただ、猫の葬送の流れをこなすことは「つらくても終生面倒を見た、最後も看取った」と、飼い主として精一杯責任を果たした、と言えることは心の救いになります。天国の猫から「ありがとう」の声が聞こえるように、飼い主として最後のお世話に向き合ってみましょう。

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