いのちは贈りもの:ホロコーストを生きのびて(あらすじ)読書感想文の例文


こちらでは
2018年の「第64回 青少年読書感想文全国コンクール」高校学校の部の課題図書
『いのちは贈りもの:ホロコーストを生きのびて』の「あらすじ」と読書感想文の書き方のポイントをご紹介いたします。


いのちは贈りもの:ホロコーストを生きのびて (岩崎書店)
著者:フランシーヌ・クリストフ・著 河野万里子・訳
384ページ
本体価格:1,600円
ISBN978-4-265-86018-0

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『いのちは贈りもの』のあらすじとおすすめ度・解説
『いのちは贈りもの』の読書感想文の例

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『いのちは贈りもの』のあらすじとおすすめ度・解説

いのちは贈りもの:ホロコーストを生きのびて

作品概要
ホロコーストを生きのびた6歳の少女の祈り
第二次世界大戦中、6歳でナチスのホロコーストを体験したフランス人女性の手記。アンネ・フランクと同じ収容所に移送された少女の見た風景が、人間のあり方を問う話題作。
フランスでホロコーストを生き延びた少女の手記。裕福な家庭で平和に生活していた著者が、ナチスによって徐々に過酷な状況に追い込まれていく様子が、当時(6歳)の子どもの目線で、断片的な独白の形式でつづられている。著者は、フランス国内外ホロコースト体験者として講演活動を続け、テレビ番組のインタビューや、著作の劇化など、さまざまな場所で活躍している。
内容(「BOOK」データベースより)
これほど残酷な中にあっても、気高い精神を持ち続けた少女がいた!時代を超えた、少女の珠玉の証言。

 
読みやすさ(心理的)★★☆☆☆
感想文の書きやすさ★★★☆☆

こんな人におすすめ
・真面目な人     
・根性のある人
・戦争の悲惨さを学びたい人  
・トラウマについて知りたい人  

【読書感想文2018課題図書】高校生の簡単!読める!書ける本の選び方 
       
解説『いのちは贈りもの:ホロコーストを生きのびて』読書感想文を書くなら
ナチスの強制収容所と言えば、世界でもっとも有名な残酷な歴史の一つで、「アンネの日記」など有名な本もあります。これはフランス在住のユダヤ人少女フランシーヌが6歳から12歳まで経験したホロコーストや戦争の回想録です。

ナチスによる非人道的な扱いや現状の本は読むたびに、怒りによる吐き気やめまいを起こしそうになるものです。エゲツない内容から追体験してしまいそうな本書を開く事自体が憂鬱です。
ですが、一度手に取り、少し読んでしまうと「ちゃんと読んであげなきゃ悪いよね…;」という気の毒な人を見て見ぬフリをできない心境になります。

作品としては、作者フランシーヌ・クリストフ氏の当時のきめ細かい情景の観察や冷静な語り口は少女時代のフランシーヌが語るようないじましさがありながらも、理路整然さもある作家としての優秀さを感じます。完成度の高い本であるということこそ、彼女が思い出したくないつらい体験を何度も俯瞰的に見つめ、語ってきたであろう証であり、トラウマ体験の自助ケアにもなったただろうが、そうすることでしか彼女たちホロコースト経験者の心を救えなかったのか?と思うと心が痛みます。

知り合いもたくさん死んだが両親とフランシーヌの家族は幸運にも全員生き残ることはできた。だが命は残れど失ったものは山ほどあり生活の基盤、健康、子供らしい純粋さも失っていた。子供なのに心が凍り付いてしまったようだった。フランシーヌ以外の人々も生きて返ってきても幸せになった人はいなく、その後の人生が上手く行かない。本書ではPTSD(心的外傷後ストレス障害)についての言及はありませんが、あきらかに心の傷がその後の彼らの人生をも狂わせていました。
ホロコースト後の人生も、すべて当時の経験に支配されてしまう。フランシーヌは50年後も悪夢にうなされることもあり、犬や武器や夜そしてドイツ語もあの年代のドイツ人が怖い。だが絶滅させられかけたユダヤ人の一人であるフランシーヌは何人もの子供と孫を得ることが出来た。彼女はこの戦争に勝利したのは自分だと思っている。

読書感想文は高校生なのですから「戦争は良くないと思います」「ホロコーストでの行為は許せない」などよくある感想だけでは物足りません。生き残った人がいた中でも、フランシーヌがトラウマを抱えながらも生き続け、冷静に語ることのできる彼女の強さに注目すると自分と対比できて良さそうです。

まともに読めば感想文は書ける作品ですが、腰を据えて読もうとなるまでが大変な本です。
  

【閲覧注意】世界で最も多くの人間を殺した独裁者TOP10  

引用:GIZMODO

第1位 毛沢東(中国)7,800万人
第2位 ヨシフ・スターリン(ソ連)2,300万人
第3位 アドルフ・ヒトラー(ドイツ)1,700万人
第4位 レオポルド2世(ベルギー)1,500万人
第5位 東条英機(日本)500万人
第6位エンヴェル・パシャ(トルコ)250万人
第7位ポル・ポト(カンボジア)170万人
第8位 金日成(北朝鮮)160万人 
第9位メンギスツ・ハイレ・マリアム(エチオピア)150万人
第10位 ヤクブ・ゴウォン(ナイジェリア)110万人
  

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『いのちは贈りもの』の読書感想文の例

          
            
読書感想文・用紙と字数のルール その他の詳細

原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。
高等学校の部 本文2,000字以内

※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

 
応募のルールについての詳細はこちら⇒ 「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」

参照:読書メーター
 
■アンネの日記以外のホロコーストの手記を読んだのは初めてです。壮絶、という言葉でも語りつくせない日々。読んでいるのもつらくなる場面ばかりでした。ガスマスク、シラミ、チフス、赤痢。おぞましい環境下でも母親は子どものことを思う。フランシーヌは「私はまだドイツ人のやつらに負けたわけじゃない!」と耐えた所に生命力とパワーを感じた。そしてこのありのままの文章にも。

■目をそらしてはいけないのですが、つらいお話でした。子どもの頃の著者の体験を当時感じたまま綴っているのでよけいにつらかったです。今では考えられないことが戦争中は起こりうるのだと改めて考えさせられました。

■ユダヤ人大量虐殺の物語は、どれを読んでも心が痛む。著者のフランシーヌは、戦争捕虜妻子ということで、国際条約に守られ強制収容所でも一緒にいられたため生き延びられたのだろう。彼女はまだ10歳の子どもだったが、自分が体験したことを明確に思い出し詳細に書いている。淡々と語られるので悲壮感は少し少なくなっているが、しらみとウジ虫の大群は絶対に見たくない。彼女の家族は誰も死ぬことなく生還できたが、その体験は消えることなく心に染み付いているのであろう。

■残酷で悲惨な描写も勿論あるが、どこか淡々とした書き方でもある。
 
■語る人が変わればまた違うリアルが見えてくる。ホロコースト生存者であってもケースはいろいろ。自分は特権を得て優遇されていたと言っても地獄の日々だったことに変わりはない。あなたのような子供は何をしていたの?という素朴な疑問。大人と同じように強制労働をさせられていたわけではなかったんだね。でも、することがないというのが苦痛だった。ひたすら空腹で自由がなく、最悪な環境の中でただ死に向かっているだけの無意味な毎日。元気いっぱいのはずの少女にはどれだけ辛かったことだろう。嘘いつわりのない本音から実態が浮かび上がる。
      
■ホロコーストを子ども時代に生き延びた女性の自伝でありながら、とても冷静におだやかに書いてあって良かった。知らなくてはいけないし、伝えなくてはならない話。フランス捕虜として父親が捉えられたことがかえって、ジュネーブ条約による守りとなって、子どもだった彼女と母親は、収容所に入りながらも特別措置のもとで生き残った。とはいえ、その状況は想像を絶するもの。それを淡々と描いてくれている。そして、今の心境も終わりでは述べているのが、戦争はいつまでも心に大きなかげを残し、忘れることは決してできないことだと教えてくれる。    
母と一緒にあちこちの収容所を転々としながら過ごした3年間の生活(逮捕前、解放後も含む)が生々しく描かれている。子ども時代をすっかり奪われてしまい、同世代の女の子たちより大人びてしまった姿が痛々しい。 「収容所にいた者はだれも、そこから完全にもどれはしないのだ。」このひとことに尽きる。 
 

開放が苦しみの終わりではなかったと伝える
1942年フランス。9歳のユダヤ人フランシーヌは母とともに逃亡中逮捕された。幸い、ドイツ軍捕虜となっていた父のお陰でジュネーヴ条約が適用され、捕虜家族として特別待遇を受けるが、それでもフランス各地の刑務所、収容所を転々とした挙句、ドイツのベルゲン=ベルゼン強制収容所に送られることになる。
捕らわれの身ながらもお互いを思いやり励まし合う家族の姿と、辛い境遇の中で出会った人たちの姿を静かな語り口で描くノンフィクション。著者が戦争を意識した6歳から解放された12歳までと、その50年後を描く。
ホロコーストを描いた作品の中でも目を引くのは、開放が苦しみの終わりではなかったと伝えるところ。解放後も多くの人たちが亡くなったし、心身の健康を損ねたままの人も多かった。逮捕前の財産も失われた。
著者は今でも、すぐに逃げられるように出入り口が2つある建物を好むし、犬も武器も夜も、ドイツ人もドイツ語の響きにも恐れを抱いているという。生き延びて命をつなぎ、たくさんの孫たちに囲まれた彼女の勝利宣言でこの話は終わる。

幼少期を思い出して書いたもののせいか、文章全体が子どもっぽい。行間が空かないまま唐突に別の話が始まったりするので、理解するために読み返すことも多々ありました。登場人物が多いのは仕方がないが、誰が誰だかわからなくなって、終いには考えるのをやめて読み飛ばしてしまいました。せっかく実体験を伝える本なので、ちょっと残念です。 
  
 

「第64回 青少年読書感想文全国コンクール」高校生の課題図書その他の2冊

わたしがいどんだ戦い1939年

 
 
車いす犬ラッキー:捨てられた命と生きる 
 

今年の高校生の課題図書は物語の扱うテーマうんぬんというより、読みずらいと言うのが正直なところ。ですが課題図書で感想文にチャレンジする姿勢は評価されます。 


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