【霧のなかの白い犬】読書感想文あらすじ(ネタバレ)例文・オススメ度

読書感想文が苦痛で苦痛でたまらない
そんな人もわりと本が好きな人も、書かなければいけないのが読書感想文。
どんな本を選べばいいのか?迷っている人で「霧のなかの白い犬」を選んでしまった人にこの本の読書感想文の書き方のポイントをご紹介します。

読む前に「簡単に読める度」「簡単に書ける度」「こんな人におすすめ」やあらすじ(ネタバレ)も書いてあります。実は事前にあらすじを知っていると予習しているようなものですので、楽に本が読めて、世界観に入りやすくなるのです!!
「自分に合いそうだなぁ」「コレなら読んでみたいなぁ」と思えたり、「自分はこんな感想をもった」と感じたら読書感想文も楽になりますよ!!
————————————————————
【霧のなかの白い犬】おすすめ度・こんな人にオススメ
【霧のなかの白い犬】かんたんあらすじ(ネタバレ)
【霧のなかの白い犬】読書感想文の書き出し・例文
【霧のなかの白い犬】読書感想文の例文
————————————————————

Sponsored Link

 

【霧のなかの白い犬】おすすめ度・こんな人にオススメ

『霧のなかの白い犬』(あかね書房)
著者:アン・ブース・著 杉田 七重・訳 橋 賢亀・絵 本体価格:1,400円 223ページ
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
小さいころから犬が大好きだったジェシーは、祖母が白いシェパードを飼いはじめて大喜び。しかし祖母が認知症をわずらい、何かにおびえるようになる。その姿を見たジェシーは、祖母を苦しめる原因を探ろうとするが…。少女の悩みと祖母が体験した戦争の歴史が交差する、深い悲しみと寛容を描いた物語。

簡単に読める度 ★☆☆☆☆
簡単に書ける度 ★★☆☆☆
こんな人におすすめ
・歴史(戦争問題)に興味がある
・介護問題に興味がある
・イジメ問題に興味がある

タイトルは「白い犬」と書かれていますが、犬は物語のカギにしかすぎません。これは戦争体験をしたおばあさんたちのトラウマ物語です。
イギリス人作家の海外モノですので、登場人物の言い回しや感性が外人っぽい点がすこし気になります。白い犬がどうなってしまうのか?読んでいてエゲツない残酷なシーンが出てくるのか?と物語の中盤までは読者の不安をあおるような印象があります。ところが予想に反して残虐なシーンはにごしていますので肩透かしのような気もします。とはいうものの、物語り全体が薄暗くあまりにも都合良い展開で終わります。冒頭から伏線はいろいろ張っていますが全体的には読みづらい作品。読書力があり、戦争問題やイジメ、差別問題に興味がある上級者向けと言えそうです。

【読書感想文課題図書】小学校高学年・簡単に読める書ける本はどれ?

自分にぴったりな本を選んでみよう。

Sponsored Link

  

【霧のなかの白い犬】かんたんあらすじ(ネタバレ相関図)

ジェシー:主人公 犬好き 心配性
おばあちゃんエリザベス・ジョーンズ:白い犬を飼いだしたとたん痴呆症で入院。過去に触れられたくないトラウマあり。

ケイト:ジェシーの親友。車椅子の障がい者。障がい者スポーツ万能だが気が強く知りたがりのめんどくさい性格
フラン:ジェシーのいとこ。金髪で美人。両親の不仲が原因でグレて問題行動が多い
ベン:ジェシーの気になる男子。母が獣医で、祖母がユダヤ人
ベンのママ:獣医

ベンのおばあちゃん:ユダヤ人迫害を受けていた。戦争体験の授業をする

テスおばさん:フランの母。夫に浮気されてフランに泣きついている、自分勝手。
マークおじさん:フランのパパ:浮気して愛人の元へ別居中

デイブ(ジェシーのパパ):イギリスへの移民労働者介入で自社倒産。フランスに出稼ぎ中
ママ:生活に疲れぎみ
スノーウィ:ホワイトシェパード

ルーシー・ニコラ・カール:フランの悪い仲間
ニール:庭仕事を請け負うダウン症の子
ハンター先生:英語のイケメン先生

【霧のなかの白い犬】あらすじ・ねたばれ
1
ジェシーのおばあさんが白い犬スノーウィを飼いだしたので親友で障害者の友人ケイトと見に行くもおばあちゃんは急に痴呆症になる。
2
イトコのフランはおばあちゃんの話にもつれなく悪い仲間とつるんでいる。第二次世界大戦の授業で高齢者の戦争体験インタビューの宿題が出る。ジェシーの家ではおばあちゃんの過去を聞いちゃいけない暗黙のルールがあるので、ケイト、難民のヤスミン、気になる男子のベンと介護施設インタビューすることになる。
3
フランにイヤミを言われた事をケイトに詮索されたりおばあちゃんが心配で授業中に泣き出すジェシー。イケメンのハンター先生は「盗賊の花嫁」という童話がハッピーエンドかどうか論評を書き、童話の続きを書いてくる宿題を出す。
4
おばあちゃんはテスおばさんのところに行くことになったのでスノーウィの面倒をジェシーが託される
5
遊びざかりのスノーウィの散歩中ベンと出くわし、獣医の母やる犬のしつけ教室に誘われる。
6
おばあちゃんの家にドイツから「マリア・ベイアー宛」のまちがい葉書が来たので郵便局で聞きにいくとデイヴィスさんが移民が大金を国に送金したがるのでどこで稼いだのか疑う。ミセス・アイヤーかもと行って見るとダウン症の仲良しのニールが庭仕事をしていた。家ではスノーウィがおばあちゃんの秘密の箱をグチャグチャにし白いジャーマンシェパードを抱いた痩せぎすの女の子の写真が出てきた。ジェシーは写真を自分のポケットにしまった。
7
しつけ教室では獣医のベンのママがあっさりスノーウィを手なづけた。ベンの家は代々獣医家系なのだ。ケイトがジェシーのおばあさんが「飼い主が見つからない犬は保健所で射殺される」と言っていたとベンにチクり、ベンのママはありえないしベンのおばあちゃんもホワイト・ジャーマンシェパードを繁殖させていたし、雑種差別は許さないと話した。
8
おばあちゃんが階段から落ちて緊急入院「殺されるのを待つなんて冗談じゃない」と暴れたり「(私は)どうして見抜けなかったのか」と言い、紙にJMと3枚書いてジェシーとケイトとフランに、特に「ケイトは車椅子じゃなくソファに座ってボタンをもらえ」と話す。ジェシーが「犬は無事」と言うと一たんは安心するもののすぐ目を覚まし「訓練すれば人間の言葉も話すのよ」「イトコのハイジが訓練していた」「でもハイジにはもう会いたくない」と支離滅裂。
9
パパが出稼ぎから帰って喜ぶジェシー。パパもおばあちゃんもテントも張れて家事もできる機用で良い人だけど移民労働者のせいで事業破産してフランスに出稼ぎ中。ジェシーはたむろする外国人を気にくわないとママに言うと注意はするけどママもやや警戒はしている様子。そのときケイトからベンとヤスミンと4人で映画に行こうと誘われウキウキで雑貨屋さんに買い物に行くとニールが突き飛ばされ泣いていた。ジェシーは外国人労働者がやったのかと腹を立てた。
10
ところが犯人はフランの友達、ダニー、リアム、ニコラ。ジェシーは何も言えない自分を臆病者かもと思う。映画は楽しかったが政治難民のヤスミンの家は臭くてぼろくて狭いのでショックを受けた。
11
ニールの件やおばあちゃん、スノーウィが暴れる話をするとなぐさめてくれるケイト。朝礼でスポーツ万能のケイトがシッティングバレーで英国ジュニアチームメンバーに選ばれた発表されたがフランたちはバカにして笑うのでケイト激怒。フランたちに抗議するが取り合わない。ジェシーはフォローするが「(運動神経のにぶい)あなたに言われても喜べないし、無知な(フラン)人間が認めないのが頭にくる」と言う。ジェシーはつい「車椅子だって上手」と言ってしまい「好きで乗ってるわけじゃない、あなたみたいにお気楽でいたい」と言われる
12
歴史の時間に第二次世界大戦のDVDを観た後、ドイツ語の授業で先生が席をはずしている間、教室はナチスの物まね大会になったが先生は怒らないのでバツが悪い。ボンベッファー先生からは「ドイツ語の素養がある」と言われていて気まずいジェシーとベンは「もう誰もナチスのことなんて考えないと思います」というと先生の「誰にも忘れてほしくない、この国だって起きる可能性はある」にイギリスに失礼だと思った。
放課後ベンとヤスミン、ケイトが家に遊びに来て2人は仲直り。4人は介護施設でのインタビューはヒトラーの映像よりおもしろかったと話した
13
グフタさんの店にいた時、店の窓ガラスが割られ移民ではないかとみんな疑う。ママの車で帰る途中フランが泣きながら歩いていて聞くとフランの留守中に飼い犬を安楽死させられ、テスおばさんはフランに怒鳴るか泣くか浮気中のパパのグチで犬だけが救いだったと泣くフラン。でもイヤミを言うジェシー。夜中も一人泣いているフランにニールの件は言えなくなる。
14
第二次世界大戦の授業のゲストにベンのおばあちゃんミリアム・マクドナルドが来た。
彼女はナチス政権中のユダヤ人で、迫害された事、獣医の職をうばわれた父が白いジャーマン・シェパードのウルフィを反抗心で飼っていた事。ナチスは犬に人間の言葉を話させる大学を作る話や菜食主義のヒトラーは狩りが残酷なので禁止したと話した。
15
そして障害者や老人、病気の人、心身障害者、生まれつき障害児、ナチス反対派の政治家、司祭、同性愛者、共産主義者、エホバの証人信徒、ジブシー、シンティ・ロマ人、ユダヤ人が強制収容所などで虐殺された。ナチス政権崩壊後怨みで毎夜悪夢見ていたがウルフィをある女の子が返してきた。
その子の父がユダヤ人のペットを殺処分する仕事で世話になったユダヤ人老教授の犬だけ隠し「状況が変わったら犬を返して」と父が言い残したのがウルフィだった。ウルフィが返って来て悪夢も見なくなり、お母さんがアメリカ人と再婚渡米しおばあさんも娘(ベンのママ)も獣医になった。
ウルフィを連れてきた女の子は「何も知らなかった」と泣きながら謝るがベンのおばあさんは「永遠に許さない」と言ってしまい、今は人は許す事でしか前に進めない…制度に立ち向かうのは勇気がいることで女の子に感謝すべきだったと反省し、小さな偏見も見逃さず思いやりに意味がないと思わないで欲しいと語った。
16
勇気の出たジェシーはフランとサシで話そうと呼び出しニールの件を問い詰めた。フランは「ニールを突き飛ばすつもりだったとは知らないし、グフタさんがタバコを売ってくれなかったからリアムが移民のせいにして石を投げた」と白状。ニールを笑ったけどママに言わないでと懇願。フランはパパは浮気、ママは泣きくれ、転校までさせられ何もかも嫌になってたと話しつつジェシーやケイトみたいダサくなりたくなかったと告白。ジェシーはキレつつ、フランの辛い気持もわからなくないし知ってて黙ってた自分も非難できるほど勇敢じゃないと思った
17
ジェシー、フランはお見舞いの後、フランがジェシーの両親に白状し警察沙汰に。フランパパも帰ってきてニールに謝罪。ジェシーはママにはほめられたがモヤモヤがのこる。宿題のおとぎばなし「盗賊の花嫁」はぞっとする話だった。フランは元の学校に転校する事になりパパもほめてくれたけどピンと来ない。そしてまたマリア・ベイアー宛のナゾの絵葉書が届いていた。そしてベンのおばあさんの話や自分のおばあちゃんの病状を思い凹み自分が正しい事を当たり前にできる人間だったらいいのにと白い犬の写真の女の子をみて思う。
18
翌日「盗賊の花嫁」の授業で作者は「子供たちを救うことができる」と主張しヤスミンは「人は幸せでも安全でもないから」と答える。先生は「問題行動を起こす子の世界観を知ればその理由がわかる」と話しジェシーはおばあちゃんが過去に後悔している事を探り当てようとベンの家に写真を持って集まることにする。パパもおばあちゃんの過去を聞くなとおじいちゃんから言われていたし、テントを張るのが上手いのもナゾだ。
19
おばあちゃんの写真は外国の風景の「マリアとトマス」やガールスカウト風の「マリアとハイジ」「マリアとグードルン」の写真にはダッハウと書かれていた。おばあちゃんからの「JM」と書かれた紙を見せ調べると、ダッハウはアンゴラウサギを繁殖する強制収容所でグードルンはナチス親衛隊リーダーの娘だった。ケイトが「おばあちゃんの家族はナチスだった」と気が付き、理解したベンのおばあさんはナチス青少年団ヒトラーユーゲントの少女団ユングマデルのイニシャルがJMで団所属のボタンがもらえると話した
20
ケイトはショックを受けヤスミンと帰る。ジェシーもショックを受けるが、ベンのおばあさんはJMの紙は身を守るための身分証代わりで、ユーゲントをドイツの子はキャンプのつもりで楽しんでいた。だが白い犬と少女の写真を見たベンのおばあさんはあの時ウルフィを連れてきた子だとおどろく。マリア・ベイアーとはおばあちゃんのことで今はエリザベス・ジョーンズで名乗っていると知った。手紙の主はおばあちゃんのお兄さんトマスの孫娘からで今のダッハウを見て欲しいと書かれていた。
ジェシーとベンのおばあさんはおばあちゃんの病院に行きウルフィの事を感謝しおばあちゃんは「同じ事が起きるんじゃないか恐ろしい」と泣き崩れ、ベンのおばあさんは「そんな事させない」とJMと書いた紙をビリビリに破いて抱き合った。

14章くらいから変化がありますが、そこまで伏線はちょいちょい出てきます。それをつなぎ合わせてなるほどと思うのですが長いです
  

【霧のなかの白い犬】読書感想文の書き出し・例文

 

・歴史(戦争問題)に興味がある
戦争を実際に経験したことがない人のほうが世の中多くなってきています。でも戦争は3世代に影響を与えるとも聞いた事がありますからもしかしたらお父さんやお母さんまでその影響を受けているのかもしれません。

・介護問題に興味がある
むかし若い人は金の卵と言われている時代があったそうです。そして今、自分達も金の卵を支える金の卵なのだといわれた事があります。それは将来の日本をささえる人材だからだということです。少子化問題と高齢者問題をニュースでたまに聞きますが、感覚のまったく違う世代もどうしたら協力し合える良い世の中になるのか、たぶんみんなが考えないといけない問題なのだと思います。

・イジメ問題に興味がある
ハッキリ言ったほうがいいと思います。イジメをする人は頭のおかしい人でコンプレックスがある人なのだと。たしかに見ているとイライラするような人もいますが、そういう人ともうまくやらなきゃいけないのが世の中です。だから学校も世の中も言葉に出して「相性の悪い人ともうまくやりなさい」と言ったほうがいいんじゃないかと思うのです。
  

【霧のなかの白い犬】読書感想文の例文 

 

読書感想文の条件
原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。
小学校高学年の部(5、6年生) 本文1,200字以内
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。
 

【霧のなかの白い犬】読書感想文の例文 1214文字

ペットのいる生活が特別にしあわせな事だとわかっている人はどれくらいいるのかな?と思いました。日本は動物番組もたくさんあって、犬や猫以外にもふくろうとか爬虫類とかのカフェもあります。たまに動物虐待のニュースを聞いたら「ぜったい許せない」と思いますし犬を食べる国があると知って信じられないと思ったことがあります。でも動物を大切にしたいと思える気持は平和で心に余裕があるからできる事なんだとこの本を読んで思いました。

この物語は白い犬がおばあさんのナチスドイツ時代のトラウマを思い出して、孫のジェシーがその悲しみの原因を取り除く物語です。
ナチスドイツの事は少し聞いた事がありましたが、血統書の犬じゃないとダメだと殺されたり、障害のある人や病気の人そしてユダヤ人も人間扱いされずにどんどん殺されて、ナチスに反対したドイツ人ですら殺されたというおそろしい歴史があったことをはじめて知りました。
ナチスの人がユダヤ人を殺していった事は有名ですが、それ以外のひどいことがあった事にショックを受けたので、ジェシーのおばあさんがトラウマになってしまうのも仕方がなかったと思います。
これは物語ですがそんな気持をひきずっているナチス側の人もたくさんいるのかもしれません。ですがペットをうばわれ家族を殺されたベンのおばあさんの怒った気持ちも責める事ができませんし、気持がわかる気がしました。

よくわかっていなくて罪を犯した人を被害者が許すということは「過失」という理由だけでは大変難しいことです。
ベンのおばあさんはジェシーのおばあさんを許します。許さないと前に進めないことそして二度とそんな世界にさせないとも言います。誰かを許すという事は許す側が悪い事をした人のそのときの気持を考える事から始まるのだと思いました。相手の気持の理解は罪を許す以前に罪を生み出さないものだと思いました。それはフランのグレる気持やケイトのスネてめんどくさい性格の人でもその気持の理由をジェシーがわかってあげるのと同じ事だと思いました。
ジェシーのおばあさんは「自分がはずかしい」という気持は自分の罪を自分自身が許せない気持なのでしょう。罪の意識その背徳感は死ぬまで笑える日は来ないという事だと思います。

人は自分から悪い事をしなくても、悪い人たちにおどらされてしまうかもしれません。わかっていてもやらないとマズイ理由があるのかもしれません。ですがこれはダメな事だと一人ひとりが強い気持で判断しないと今の平和な暮らしは守れないのかもしれません。
自分を恥じずに生きる事はちゃんと正しさを見極める目を持ち、みんなで正しさを守ることです。ペットのいる生活は平和の象徴です。そんな生活と大切な人やペットを守り続けたいと思いました。


あくまでも感想文の例文ですのでこれがオススメなわけではありません。いちど人が書いた感想文を読んでみると「どんな内容なのだろう?」と興味がわくかもしれません。他の課題図書と比べてみるのに参考にしてみてくださいね。マネッコはだめですよ~

関連記事と広告


関連記事


サブコンテンツ