【読書感想文課題図書】小学校高学年・簡単に読める書ける本はどれ?

青少年読書感想文全国コンクールの2017年の課題図書が発表されました。

読書感想文は学生なら誰もが通る宿題ですが、高学年ともなると本を好きじゃない、めんどくさい、他の勉強や予定で忙しいなどで読書に時間をとられる事にイライラしてしまう年頃かもしれません。

やらされている感がある子も簡単に終らせたい子もけっこうマジメにがんばりたい子も自分好みの本に出合えたら読書感想文を書くのが楽になるかもしれません。

こちらでは2017年の課題図書のあらすじと管理人から見て「簡単に読める・書ける度」と「こんな人におすすめ」などをご紹介させていただきます。

小学校高学年生向けの2017年の課題図書は、以下の4冊
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『チキン!』読書感想文のあらすじとオススメ度
『ぼくたちのリアル』読書感想文のあらすじとオススメ度
『霧のなかの白い犬』読書感想文のあらすじとオススメ度
『転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由』読書感想文のあらすじとオススメ度
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『チキン!』読書感想文のあらすじとオススメ度

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『チキン!』(文研出版)
著者:いとう みく・作 こがしわ かおり・絵 本体価格:1,300円 166ページ
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
いいたい事はなんだってはっきりいう転校生の真中さん。いっていることはまちがってないんだけど、正直うざい。だって、まちがったことなんてそこらじゅうに転がっていて、そういう中でぼくらはがまんしたり、見て見ぬふりをしたりして、毎日をクリアしているんだから。面倒なことやトラブルをさけて生きてきたぼくのゆるゆるとした毎日は、真中さんによって一転した。

簡単に読める度★★☆☆☆
簡単に書ける度★★☆☆☆
こんな人におすすめ
・クラスの人間関係が難しいとおもう人
・気を使いすぎて疲れている人
・思ったことをすぐ言ってしまう人
・いろんな性格の人を冷静に見れる人

大人でもめんどくさいと思う「正論を言う人」のお話です。学級会で小さなことでも「~クンが~したのでいけないと思いまーす」というようなまじめで正しい人とどういうふうに付き合うか?そういう人はどうしたら言いたいことをわかってもらえるかの勉強にはなります。「チキン」本書の中の「トラブルな毎日」「真中さんの事情」のくだりを読んで自分に合う本かどうか判断するのが良いと思います。

『チキン!』読書感想文あらすじ(ネタバレ)と例文・オススメ度

『ぼくたちのリアル』読書感想文のあらすじとオススメ度


『ぼくたちのリアル』(講談社)
著者:戸森 しるこ・著 佐藤 真紀子・絵 本体価格:1,300円 226ページ
【内容情報】
そいつの名前は秋山璃在(リアル)。スポーツ万能。性格良好。顔がかっこよくて、気もきくから女の子にももてる。勉強も絵も書き初めも、カラオケだって、何をやらせても誰よりもできてしまう学年イチの人気者。幼なじみの渡(わたる)は、平凡な自分と比べて、そんな璃在(リアル)に昔からコンプレックスを感じていた。
しかし、小学5年生の新学期、美しい転校生の来訪によって、運命の日がやってきたのだった。
人気子役との恋がこじれた合唱祭、リアルの家族の悲しい過去、サジへのいじめ……。それぞれ助けあいながら、三人は次第に友情を深めていく。出席番号一番、秋山璃在。二番、飛鳥井渡。三番、川上サジ。三人ですごした五年生の春と夏の思い出

簡単に読める度★★☆☆☆
簡単に書ける度★★★☆☆
こんな人におすすめ
・友達との人間関係でなやんでいる
・自分に自信がない
・LGBTの人がいる
・恋愛についてなやんでいる
・家族の事でなやんでいる

この物語は「かんぺきなイイ奴のともだち」になんとなくコンプレックスを感じている小学校5年生の男の子の主人公の目線から見た物語。「LGBT」かんたんに言うとテレビタレントのマツコ・デラックスさんみたいな「いろんな性別」のともだちも出てくるお話です。でもかんぺきなともだちはとても悲しい過去があって誰にも言えないなやみをかかえています。小学生だって悩むのです
もし今、悩みをかかえている子がいたり、そんなともだちがいたらどういう風に考えて、乗りこえて行けばいいのかのヒントになります。220ページあるので簡単には読めないかもしれませんし、小学校高学年でも大人っぽい悩みなので読むのも書くのもむずかしく感じそうですが、ハマるとおもしろい物語です。

ぼくたちのリアル読書感想文のあらすじ(ネタバレ)と例文オススメ度

昔では考えられない現代らしい読書感想文のテーマですね・・

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『霧のなかの白い犬』読書感想文のあらすじとオススメ度


『霧のなかの白い犬』(あかね書房)
著者:アン・ブース・著 杉田 七重・訳 橋 賢亀・絵 本体価格:1,400円 223ページ
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
小さいころから犬が大好きだったジェシーは、祖母が白いシェパードを飼いはじめて、大喜び。しかし、祖母が認知症をわずらい、何かにおびえるようになる。その姿を見たジェシーは、祖母を苦しめる原因を探ろうとするが…。少女の悩みと祖母が体験した戦争の歴史が交差する、深い悲しみと寛容を描いた物語。

簡単に読める度 ★☆☆☆☆
簡単に書ける度 ★★☆☆☆
こんな人におすすめ
・歴史(戦争問題)に興味がある
・介護問題に興味がある
・イジメ問題に興味がある

タイトルは「白い犬」と書かれていますが、犬は物語のカギにしかすぎません。これは戦争体験をしたおばあさんたちのトラウマ物語です。
イギリス人作家の海外モノですので、登場人物の言い回しや感性が外人っぽい点がすこし気になります。白い犬がどうなってしまうのか?読んでいてエゲツない残酷なシーンが出てくるのか?と物語の中盤までは読者の不安をあおるような印象があります。ところが予想に反して残虐なシーンはにごしていますので肩透かしのような気もします。とはいうものの、物語り全体が薄暗くあまりにも都合良い展開で終わります。冒頭から伏線はいろいろ張っていますが全体的には読みづらい作品。読書力があり、戦争問題やイジメ、差別問題に興味がある上級者向けと言えそうです。

【霧のなかの白い犬】読書感想文あらすじ(ネタバレ)例文・オススメ度

『転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由』読書感想文のあらすじとオススメ度


『転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由』(ポプラ社)
著者:臼井 二美男・著
本体価格:1,200円 188ページ
【内容情報】
「もう一度走れるようになるなんて思いもしなかった・・!」足を失った人々に希望の灯をともす義肢装具士・臼井二美男のものがたり。

簡単に読める度 ★★★★★
簡単に書ける度 ★★★★☆
こんな人におすすめ
ものづくりに興味のある人
将来の夢がある人
障害のある人が身近にいる人
スポーツが好きな人

簡単感想
文字数も少ないですし、文章もむずかしくありません。義足を作っている臼井さんのお話ですが暗い話というわけではなく、臼井さんが義足作りを楽しんでいるなというのが文章ににじみ出て伝わってくるお話です。
一般的には「義足を作る優しい人」「義足の人の不自由な生活」について感想文を書いてほしいのかもしれません。(臼井さん自身も小学校6年の時の先生が義足になってショックが頭に残っていたのかもしれませんが…)
ですがこの義足装具士というお仕事でワクワクしながら仕事している大人もいると知る事ができます。高学年での課題図書としては一番感想文を書きやすい本と感じます。

【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】読書感想文(あらすじ)例文

パラリンピックなどと絡めて読書感想文を書いてみるのもよいかもしれませんね・・

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