【ACのCM】多くなる理由と内容はどうやって決める?
「ACジャパーン♪」
のCMがしっかりと認知されたのは、東日本大震災の時でしょう。
たくさんの国民が情報が欲しくてTVにくぎづけの時にACのCMがたくさん流れて、一部「うんざりする」という声もありました。
また災害はなくてもACのCMが放送される時もあってその時も一見道徳的な内容のCMが流れます。
暗くはないけど、本当の意味では明るくないCMに「なんか不安になる」「うんざりする」という声も結構聞かれます。
うーん、ACってなんなのでしょう?
こちらでは
————————————————————
【ACのCM】多くなる時期や理由
【ACのCM】内容はどうやって決める?
【AC】ってどういう会社?天下り会社?
【AC】トラウマCMワースト3
————————————————————
【ACのCM】多くなる時期や理由
TVCMと言えば、その放送されている番組のスポンサー企業の宣伝広告として高額なスポンサー料を、TV局に払って放送するものです。
もちろん、たくさんの人に宣伝してほしいので、視聴率の高い人気の番組の時間枠はスポンサー料も高くなります。
ですが、スポンサーCMを流せない事情が発生することがあります。
●災害・テロ・皇室の慶弔など緊急事態が発生した時
緊急事態が発生した場合、TV番組は報道特別番組に変更されます。
その際は番組提供スポンサーの自粛でCM枠の穴埋めが必要となり、ACのCMが放送されます。
明るく楽しい雰囲気で作られているCMは災害時に「空気が読めていない」と感じさせます。企業イメージを守るためにもスポーンサーCMは放送自粛します。
●番組自体が人気がなくスポンサーがつかない時
スポンサーがつかない番組やTV局は、ACのCMよりも放送局の番宣CMを流すことが多いです。
ACのCMがスポンサー企業がつかないなら乱発できるわけではありません。
●スポンサー側にダークなウワサがあるとき
スポンサー企業自体が、不祥事・事故・倒産などでCM放送を自粛し、ACのCMに差し替える。
そのダークなイメージを連想させない、思い出させないように放送を自粛します。
ですがCMに起用したタレントが問題を起こした時は、サラッと前作のCMなどに切り替えたりしますから企業側に問題がない場合は放送を続行するイメージがあります。
【ACのCM】内容はどうやって決める?
公共マナー、環境、親子の絆、自殺防止、いじめ……といった様々な社会問題提起のメッセージ性の高いCMがACジャパンです。
もちろん「そうだよなー気を付けないと」としみじみと考えるCMもありますが
たまに「ん?」となるCMもあります。
特にやんわりと人種差別防止のCMなどは
「日本人には他国民を受け入れろというのに、日本人がヘイトされても黙ってろなの?」という
問題が近年ささやかれています。
倫理観や道徳観の陰に「不公平さ」を感じる内容があるかもしれませんので、注意しましょう。
【AC】ってどういう会社?天下り会社?
特例社団法人 ACジャパン(旧:公共広告機構)
サントリー社長(当時)の佐治敬三が発起人となり、アメリカの「広告協議会(アド・カウンシル(Ad Council)=『アメリカAC』」を見本として、大阪市で任意団体「関西公共広告機構」として設立。
2009年(平成21年)7月には現名称であるACジャパンへ改称。2011年(平成23年)には公益社団法人化された。
ACは会員数約1200社の会費によって運営されています。
主な活動内容は様々なメディアを通した公共広告の発信であり、制作は“正会員である広告会社”により行われています。
広告は無料で流されていますので、TV局がACのCMを放送しても料金はかかりません。
ACの広告費は日本国内の広告主でトップクラスの規模であるとされています。
「全国キャンペーン」:日本全体にとっての問題がテーマ
「地域キャンペーン」:北海道・東北・東京・名古屋・大阪・中四国・九州・沖縄のそれぞれの地域のみで展開されるキャンペーン。その地域にとっての問題がテーマ
「支援キャンペーン」:公共福祉活動を行う非営利団体の活動を支援するキャンペーン
の3つを主としており、ACジャパンはこれを「3つの柱」として通年の活動としている。
ACで作るCMはACの会員である広告代理店が製作しています。
(ACの理事会役員名簿)
在日系企業もチラホラありますし「肩書」だけ名を連ねている方もいそうですが
上位企業の方はずいぶん意見が参考にされていそうな気がします。
また、企業が出しているACの会費は私たち消費者が購入した利益から算出されています。
TVを観る人は「ACのCMをタダで観ているわけではない」と覚えておきましょう。
ACのCMと間違えやすいのが「政府広報のCM」です。
ACのCM・・・社会問題提起のメッセージ性の高い
政府広報のCM・・・国民への通達事項・事件災害への注意喚起、風評被害防止など
ACは印象に残るCMを作りますが、政府広報はあまりイメージ操作性のあるCMは少なく具体的に内容を伝えるCMが多いようですが、ACのCMよりも印象が薄い気がします。
行政サービスなどもかかわる大事なお知らせのCMですので、もう少し放送頻度を増やして欲しい気がしますね。
【AC】トラウマCMワースト3
【ポポポポーン】
放送当初は「ポポポポ-ン」がうざい、いいかげんにしてくれと評判でしたが、あえてハートフルなイラストやBGMの選択は東日本大震災の悲惨さを感じさせないため?と思うと明るい気持ちで観ることは出来ません。
【チャイルドマザー・チャイルドファザー】
育児放棄、ネグレクト禁止呼びかけのCMですが、赤ちゃんはリアルに泣いていますし、親がおしゃぶりをくわえたの演出が批判され、「子育てをしている親に厳しい批判に感じられ、見るのがつらい」という意見が多かったため、打ち切られた。
ストレートに刺さる描写ですが、子育て世代としては見るのが辛いCM。
【消える砂の像】
温暖化防止のCMですが、ホントに不安になるイヤ~な気分になります。真っ青な美しい空と最初は「親子?」と思う砂人形と不気味なBGM。
海に親の砂像が崩れた時に流れる「ボーン」が「イヤなもの見た~」という心にモッタリとした不安が残ります。狙い通りなのでしょうか?
ACは「心づかい」とかうるさくしつこく宣伝していますが、思想的にコントロールする道具として使えるのもCMです。
「ん?ちょっとあやしい」と思ったら“見ない!”とういう選択もできます。