【お彼岸2024春分の日・秋分の日】墓参り・墓掃除・仏壇掃除のやり方・お布施や香典の金額・服装注意点
お彼岸というとお墓参りする期間です。
お彼岸の期間は
春分の日と秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間のことをいいます。
春分の日(国民の祝日)に関する法律(祝日法第178号)では
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」とされ同様に秋分の日が「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」と法律で【先祖供養する日】と決められた日なのです。
春のお彼岸は「春分の日」を中日として前後3日間、計7日間が「お彼岸」の期間となります。
3月17日(日)彼岸入り→混雑日
3月18日(月)
3月19日(火)
3月20日(水・祝・春分の日)→中日・混雑日
3月21日(木)
3月22日(金)
3月23日(土)彼岸明け→混雑日
2024年・秋のお彼岸
秋のお彼岸は「秋分の日」を中日として前後3日間、計7日間が「お彼岸」の期間となりますが、日程的には彼岸まいりは分散しそうです。
9月19日(木)彼岸入り
9月20日(金)
9月21日(土)→混雑日
9月22日(日)→混雑日
9月23日(月・祝・秋分の日)~中日・混雑日
9月24日(火)
9月25日(水)彼岸明け
こちらでは
————————————————————
【お彼岸のやり方】お彼岸の法要や墓参りのやり方
お彼岸のお寺へのお布施の金額
親戚・知人の初彼岸の服装とお供え・現金(香典)の額
【お墓参りとお墓掃除】の仕方と【仏壇掃除】の仕方
【お彼岸の由来】聖徳太子に関係が?
【お彼岸】におはぎ・ぼたもちをお供えする理由
【お墓・仏壇】仏花のお花はなぜ菊なの?
————————————————————
をご紹介します。
【お彼岸のやり方】お彼岸の法要や墓参りのやり方
お彼岸にはお盆のような特別な飾りつけはありませんが、一般的にやる事とは?
・お寺さんに読経をお願いする(寺院では合同彼岸会の開催もある)
・彼岸の期間中に家族でお墓参りをする。
普段は静まり返っている霊園・納骨堂も混んでいます。
サービスの良い霊園ではお彼岸臨時バスを運行している民営の霊園も多いです。公共交通機関で行かれる場合は問い合わせされるのも良いでしょう。
親戚・知人の初彼岸の服装とお供え・現金(香典)の額
お寺さんの稼ぎ時はお彼岸とお盆です。お彼岸は仏教行事の1つですが、個々がお墓参りをするだけでなく、お寺によるお彼岸法要があります。
お彼岸法要・・・お寺で行われるお彼岸法要に参加、個別でお寺にお彼岸法要を依頼するなど様々。法要を執り行う際には、お寺にお礼の気持ちとしてお布施を渡すのが一般的です。
そのお寺により、お寺主催の「合同のお彼岸法要」参加はお布施は3,000円~1万円程度(または1万円以上)を包むことが多いです。
自宅に来てもらう・・・5000~1万円程
お車代(距離次第)・・・3000円前後
午前中の「御前代」・・・2000円前後
それぞれ別の金封にてお渡しします。(地方により変動はあります)
お布施の表書き・・・「御布施・御布施」
表書きの墨は「薄墨」ではなく、普通の墨で書きますが「無地のまま」でも失礼にはあたりません。小さなおぼんにのせて渡したり、袱紗(ふくさ)を用いてお渡ししたほうが丁寧です。
母が律儀なので、お彼岸・お盆はお坊さんに供養に来てもらっていましたが、スクーターでサッーっと来てサッーと帰る滞在時間10分程度でした。何と言ってもお坊さん稼ぎ時ですから忙しいのです。
【お墓参りとお墓掃除】の仕方と【仏壇掃除】の仕方
【お墓参りとお墓掃除】の仕方
お墓まいりに行ったらまずは、お墓の掃除をします
墓石を洗う・雑草を抜く → お墓は建てた年数により汚れやいたみ方が違います。また思うよりも丁寧に繊細に掃除し、きれいなタオルで拭き上げると水垢や黒ずみ、カビ、コケなどの予防になりやすくなります。
また墓石の種類により傷つきやすいこともあります。素材の特性を認識したうえで適正な掃除道具・洗剤を選ぶのをおすすめします
【お墓の掃除道具】
掃除道具~スポンジ、たわし、ぞうきん、きれいなタオル、太い絵筆・化粧用ハケ、シャベル、 鎌、植木ばさみ、ザル、ゴミ袋、など
借りられるもの~ほうき・ちりとり・バケツ・柄杓・手酌
お墓参りをします
お供え物をして焼香します~数珠・生花・線香・ローソク・マッチ、新聞紙、くだもの、お菓子、飲み物など
※お花やお線香、お供えをすべて持ち帰ります
【お墓参りの注意】
お墓参りで注意する事は蚊です。霊園の草木や花立の水やお花に蚊が集まってくる事もあり、墓石が傷む事から霊園内に殺虫剤等を撒くことも難しいため、お参りの人は虫除けをするのが賢明です。
特に早朝や夕方は蚊が出やすい時間は注意です。
【仏壇掃除の仕方】
仏壇や仏具(ぶつぐ)をきれいにそうじし
おはぎや季節の果物(くだもの)などをお供えします。
素材に合わない洗剤など使用すると傷をつけてしまうかもしれないからです。
(かたい繊維は仏壇を傷つけることがあります)
特に気をつけるのは金箔部分・金具(手で直接触ると手脂がつき取れなくなる、塩分に弱いので素手で触らない)
【仏壇の掃除道具】
香炉灰・・・お線香が最後まで燃えますので、灰の中に芯が残りません。
網付灰ならし・・・灰の中に残ってしまったお線香の燃えカスを取るのに便利です
灰ふるい器 黒檀塗
毛払い
ダスター・・・傷をつけないタイプ
仏壇クリーナー・・・お仏壇に艶がでます。
ソフトアルボン・・・金属類の仏具の汚れを落とし。
お墓も仏壇も高額なものです。丁寧に掃除することでよい状態が長持ちします。
親戚・知人のお彼岸の服装とお供え・現金(香典)の額
お彼岸は葬家の喪主がメインで行うものです。
喪主でない兄弟、親戚や親しい知人の方がお彼岸に伺う場合
服装は一般的には平服、普通の服装で大丈夫
とは言え、ある程度のマナーが必要です。
男性:落ち着いた色のシャツにズボン
女性:落ち着いた色のブラウスにスカート、またはワンピースなど。
寺院でしっかり法要を行うという場合、平服はNGです。礼服を着ていくようにします。
お彼岸に参加する場合は、「お墓参りだけ」「寺院で法要する」など喪主の方に確認が必要です。
初彼岸のお供えに適した品物と金額相場
初彼岸のお供え物として適しているのは、果物やお菓子、お線香など
お菓子は家族の人数が少ない場合は、日持ちのするものを選ぶといいでしょう。
無難なのはお線香です。線香は必ず使うものですし、悪くなるものでもありませんから遺族からも喜ばれます。
現金で渡す場合、香典として金額の相場としては3.000円~5,000円程度
白黒か双銀の結び切りの不祝儀袋に、表書きを「御仏前」「御佛前」「御供物料」と書いてお渡しします。
親族へのお彼岸のお返しはなにがいい?
初彼岸のお返しは不要でも、香典やお供え物の三分の一程度
基本、初彼岸のお返しは不要という考え方もあります。ですが何か返しておきたい場合は、香典やお供え物の三分の一程度の金額でお返しするようにしましょう。お香典も3000~5000円の金額が一般的ですから、1000~1500円程度のお返しになります。
【お彼岸の由来】聖徳太子に関係が?
お彼岸は、仏教用語の「彼岸(悟りを開いた者の世界)」に准えて作られた行事です。最初に考えたのは聖徳太子であると言われています。
彼岸は西に、此岸(この世)は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む春分・秋分は「昼と夜の長さが同じになる」と言われており、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになりました。
故人が亡くなってから初めて迎えるお彼岸を「初彼岸(はつひがん)」と呼びます。(通常のお彼岸と同じです)
一般的には「鎮魂」「供養」「追憶」のためと考えられ、あの世とこの世で通じやすくなるチャンスだから亡き家族に気持ちを伝える日とも言えます。
今年我が家は亡き父の初彼岸ですが、なんか恩赦っぽくて「聖徳太子、粋な計らいするね」と感じます。
【お彼岸】におはぎ・ぼたもちをお供えする理由
春のお彼岸には、お寺にお供えやお布施としてお菓子・お茶菓子を持参したり、仏壇にもお菓子をお供えします。
お彼岸と言うと「おはぎ」が定番ですが、なぜおはぎなのかというと・・・
古来「赤色」には「魔除け」の力があるといわれており、小豆は祝の席や儀式の際にはお赤飯や砂糖をまぜて、あんこにして捧げられてきました。その習慣から、お彼岸ではお餅には「五穀豊穣」を、小豆には「魔除け」の意味を込めてぼたもち・おはぎにしてご先祖さまへの感謝と家族の健康を願って墓前やお仏壇にお供えするようになったといわれています。
昔は仏事にお赤飯を作ったと言いますから、辛党の故人様にはお赤飯でも良いかも?
うちの亡き父はお酒は好きだけど甘いモノはそんなに好きでもなかったので「おはぎねぇ」とは思いますが魔よけなら飾っても良いような気がします。
お彼岸に知人や親戚の家にお供え物を持って訪問したりする場合、日持ちするお菓子が一般的です。おせんべい、お饅頭、粟おこし、どら焼き、羊羹、クッキー、季節のフルーツ、お線香、絵柄の入ったろうそく、花束、故人が好きだったお酒や食べ物でも良いでしょう。
【お墓・仏壇】仏花のお花はなぜ菊なの?
お墓参りのお花はなぜ菊なの?
仏事というと菊なのか?というと「トゲも毒もなくって縁起が良い、花が長持ちする」という理由だからだそうです。
お墓参りで使用するお花は、やはり隣近所のお墓に迷惑をかけないように棘(トゲ)と臭いがきつい物は避けた方が良いとされています。ですがあくまでも「一般論として」程度の古い考え方です。 そういった事を特に気にせずその季節の花々や自分で作って供えるという方もいます。
というのも、お墓でお供えしたお花は【必ず持ち帰る】のが本当の意味でのマナーだからです。
霊園によって、管理事務所がお花の手入れなどの一切を引き受け、お花が傷んできたら処分してくれるところもありますが、そうでない場合はお花を残しておく事で「お墓が傷む」「虫がわく」原因となります。
また、持ち帰った仏花や供物を仏壇にお供えするのは先祖に一度お供え(差し上げた)ものですので、その仏花・供物を仏壇の仏様にあげるのは失礼になる、と考えられているからです。 持ち帰り仏壇以外に飾るのなら、やはり菊じゃなく好きなお花でも良いと思われます。
もしお彼岸にお花を贈りたいのなら、お花屋さんに「お彼岸用で」と相談して花かごを作ってもらっても良いでしょう。もちろんお花は菊じゃなくても大丈夫です。