【転んでも大丈夫】読書感想文あらすじ(ねたばれ)例文
読書感想文が苦痛で苦痛でたまらない
そんな人もわりと本が好きな人も、書かなければいけないのが読書感想文。
どんな本を選べばいいのか?迷っている人で「転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由」に興味のある人に、この本のおもしろい所や読書感想文の書き方のポイントをご紹介します。
読む前に「簡単に読める度」「簡単に書ける度」「こんな人におすすめ」やあらすじ(ややネタバレ)も書いてあります。実は事前にあらすじを知っていると予習しているようなものですので、楽に本が読めて、世界観に入りやすくなるのです!!
「自分に合いそうだなぁ」「コレなら読んでみたいなぁ」と思えたり、「自分はこんな感想をもった」と感じたら読書感想文も楽になりますよ!!
こちらでは
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【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】おすすめ度・こんな人にオススメ
【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】あらすじ(ねたばれ)
【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】読書感想文の書き出し・例文
【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】読書感想文の例文
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【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】おすすめ度・こんな人にオススメ
『転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由』(ポプラ社)
著者:臼井 二美男・著 本体価格:1,200円 188ページ
【内容情報】
「もう一度走れるようになるなんて思いもしなかった・・!」足を失った人々に希望の灯をともす義肢装具士・臼井二美男のものがたり。
簡単に読める度 ★★★★★
簡単に書ける度 ★★★★☆
こんな人におすすめ
ものづくりに興味のある人
将来の夢がある人
障害のある人が身近にいる人
スポーツが好きな人
簡単感想
文字数も少ないですし、文章もむずかしくありません。義足を作っている臼井さんのお話ですが暗い話というわけではなく、臼井さんが義足作りを楽しんでいるなというのが文章ににじみ出て伝わってくるお話です。
一般的には「義足を作る優しい人」「義足の人の不自由な生活」について感想文を書いてほしいのかもしれません。(臼井さん自身も小学校6年の時の先生が義足になってショックが頭に残っていたのかもしれませんが…)
ですがこの義足装具士というお仕事でワクワクしながら仕事している大人もいると知る事ができます。高学年での課題図書としては一番感想文を書きやすい本と感じます。
【読書感想文課題図書】小学校高学年・簡単に読める書ける本はどれ?
自分にぴったりな本を選んでみよう。
【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】あらすじ(ねたばれ)
扉
「新しい人生を、前向きにふみだすきっかけづくりがしたい」…どんなむずかしい仕事でも「無理」といわず、たちむかいつづけます。
はじめに―「あきらめない」を手助けしたい
義肢装具士の臼井二美男さんは「義手」「義足」を作る仕事をしています。手足がなくなってつらい思いをしている人もやりたい事ができるようになります。スポーツが好きな人も義足でパラリンピックにも出る夢を持つ事もできます。臼井さんは普通の生活用からプロの選手の義足作りまで挑戦し「自分も負けられない」と義肢を作り続けるお話
第一章
臼井さんが勤める鉄道弘済会義肢装具サポートセンターでは義足を作っています。車椅子や杖よりも義足は生活の幅が広がります。義足には生活用とスポーツ用があり、関節が曲がる義足、妊婦さん用、ミニスカートでオシャレできる義足もあります。臼井さんが「義足で走れるようになると、歩き方もきれいになるよ」と伝え陸上選手の大西瞳さんは元気を取り戻し今では義足で海水浴も楽しんでいます。
装具士は義足作りの相談を受け、歩行訓練や調整、お医者さんと相談や患者さんの足型取り、義足の修理や調整(2,3年でボロボロに)したり患者さんと一生付き合う仕事です。「義足で歩けるようになるまで」目標で医者、看護師、理学療法士(歩く訓練指導をする人)とのチームワークが大切になります。
毎日目の回るような忙しさですが、たよりにしてくれている人がいると思うので頭の中は義足の事でいっぱいです。義足は傷の状態がそれぞれ違うので、ぴったりの義足を作れるようになるには十年かかるといわれています。
足を失った人は深い悲しみにくれ死にたいと絶望することもあります。ガンで足を失った人は転移のおそれもあります。ぴったりの義足を作るには装具士に病気のつらさを話せる雰囲気が大切で楽しい話をして「義足があると元の生活に戻れるかも」と考えられたら患者さんの希望や不便を聞きだせるのです。だからむずかしくても「できません」とは言わずどうしたらその願いを叶えられるか考えて、上手くできた義足でよろこんでいる患者さんを見るのが、この仕事をやってよかったと思う瞬間です。
第二章
臼井さんは大学中退のフリーターでした。ですが28歳のときに結婚したいのでちゃんと仕事をしようと職業訓練校に行き「義肢科」というコースを知ります。小6の時あこがれの高橋先生も病気で義足になりショックだったのですが興味を持ち入学を決めます。そして実際に義足の会社を見学しようと鉄道弘済会義肢装具サポートセンターに行き、やめる人がいるのでそのまま就職してしまいました。
最初は「仕上げ」作業をまかされ、一つずつ別の作業をおぼえて行きましたが、いろんな人のいろんな方法をおぼえようとみんなにやり方を教えてもらいました。はやく仕事を覚えたいので朝一で出勤、遅くまで働き、嫌な仕事も率先してやりました。
患者さんから「若ぞう」と信用されなかったり「手足のある人に気持はわかってもらえない」と思われることもあります。辞めたいと思ったことはないけど、担当していた患者さんが亡くなる事もあります。でも他にも義足を待っている患者さんがいるので落ち込んでばかりもいられず、装具士としてできることを考えるのです。
そのころ新婚旅行で行ったハワイでスポーツ義足に出会います。日本に帰り義足ランナーの映像を見て「スポーツできる義足が作りたい」と思うようになります。6年後アメリカの走れる義足の足部が会社に来て臼井さんも会社に走れる義足を作りたいとお願いし会社も賛成。そこであえてむずかしい大腿義足づくりにチャレンジ。穴が開くほど義足の本をながめながら普通の義足づくりが終った夜に作業しますが楽しくて夢中になりました。
2ヵ月後試作品第1号ができて最初は度胸のある柳下さんに。次に運動神経のいい石橋さんは陸上競技大会に出るようになりました。次の金子さんは義足で健常者の大会に出るので有名人でした。義足で走りたい人が増えたので義足ランナーの練習会「ヘルスエンジェルス」を作りました。小3の福田君は「24時間テレビ」の100m走チャレンジ企画に挑戦します。本番では自己ベストを出し、見ていた人を感動させました。
第三章
福田君に走り方を教えていた古城さんはシドニーオリンピックの陸上100Mに出場、白井さんのスポーツ義足の世界も広がりました。古城さんがアメリカに陸上短期留学した時に部品が壊れてしまい、世界で活躍する事を想定した義足づくりについて考えるようになりました。
その後は鈴木徹くんがやってきました。事故で右足を失ってもハンドボールを続けたいので退院した足で臼井さんのところに来たのです。ハンドボールは義足では難しいので陸上に転向し走り幅跳びでシドニー、アテネ、北京、ロンドン4つのパラリンピックに出場しました。
走り高跳び用の義足作りは初めての臼井さん。よく弾むバネはコントロールが難しい。鈴木くんと連日深夜まで話し合いをして、疲れで白井さんは倒れることもありました。二人でつみあげてきたものの大きさは変わらないと臼井さんは思いました。
勝負の世界で生きている人は常に次の事を考えます。思い通りの結果が出なかったりスポンサー会社が倒産してもへこたれない鈴木くんに「世界で戦う人は…努力の才能もある」と臼井さんは感心しました。
臼井さんは今度トライアスロンの義足も作るようになりました。トライアスロンはそれぞれ長距離なのでスムーズに動けて丈夫な義足が必要です。スポーツ義足は補助金が出ないのでいかに軽く安く作るかもポイントです。途中アクシデントが起きてもわかりません。でも自分で考える選手は失敗してもその経験を生かし考える人が成長する人でした。本当のたくましさは自分で考え行動してみがかれるのでした。だから全ては手助けしないし、義足づくりの自慢もしないし、恩着せがましくもしません。
義足を必要としている人はたくさんいます。新しい義足作りの方法を東京大学と共同開発し、日本・世界どこにいても義足が手に入るようにしたいのです。またスポーツ義足も機能だけじゃなく美しくカッコイイデザイン作りを目指しています。全国に6万人以上いる義足の人はあまり外に出ない生活をしている一方、義足で新たな人生を切り開く人もいます。それはアートだったりファッションだったりします。義足は隠す物そんな世の中の思い込みが変わってだれもがやりたいことをできる社会になってほしいです。
【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】読書感想文の書き出し・例文
ものづくりに興味のある人
たまにコレはどんな風に出来ているのだろう?と思って何かを分解してみたり、いつか作ってみたいと思うものがあったりするのですが、自分の場合それに共通するのは~なものです。
将来の夢がある人
将来自分は~な人になるのが夢です。なぜかというと~だと思ったからです。臼井さんは6年生の時に若くて明るい女の先生が義足になってしまったことにショックを受けたといいます。きっと義足になったのが悲しいとか残念って思いがあったのかもしれません。今臼井さんが義足を作る人になったのはもっとかっこいい義足を作りたいという気持からじゃないかと思いました。
障害のある人が身近にいる人
コンピューターとか医学とかがどんどん進んできているのでいつか体の不自由な人でも機械をつけたらまったく問題がなくなる世界が早くくればいいと思っています。
スポーツが好きな人
○○のスポーツが大好きで中学校に行っても部活で頑張ろうと思っています。でも世の中にはスポーツ選手だったのに事故や病気で脚を失う人がいてかわいそうに思いました。でも今は体が不自由でもスポーツしている人もたくさんいます。
【転んでも大丈夫‐ぼくが義足を作る理由】読書感想文の例文
原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。
・小学校高学年の部(5、6年生) 本文1,200字以内
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。
文字数・1203
臼井さんが義足を作る理由は小学校の先生の義足がきっかけでもあり、障害のある人の人生を応援したい気持からかもしれない。でも思うに臼井さんは義足作りがおもしろいと思っているからだと思います。
パラリンピックの陸上選手がすごいバネの足をつけて走ったり飛んだりする姿は「健常者よりも能力が上がってる気がするからズルイ」と思う反面「サイボーグみたいでカッコイイ、クール」と思っていました。きっとこんな風に思う人は他にもたくさんいると思います。
小学校の時の先生が義足になった姿を見た臼井さんはショックは受けます。でも「これはなんだ!」という好奇心がその時根付いたんじゃないかな?とも思うのです。きっと将来の夢って何かのショックをうけたものに影響を受けるのだと思います。そして自分ももっと上手に作りたいから始まるのだと思うのです。それにその先生も自分の足の事をちゃんと隠さずにみんなに見せて説明してくれたのはとても良かったと思います。実際に障害のある人や病気の人が身近にいるのと聞いただけの話では持つ印象が違ってくると思うからです。
足が1本なくて大変だけど、そういう人だって「大変ですね」って言われるより「カッコイイね」と言われるほうがうれしいんじゃないかなと思うのですが、それが言えない落ち込んだ人がいるから心の距離があるのだと思います。勇気のあった先生みたいに障害のある人はあまり後ろ向きにならないでアピールしてくれればいいのにと思います。
もし自分の足がなくなってしまったらどんな気持になるだろうとも考えました。
今回参考になったのは足を切断する人の多くは病気が原因という事でした。今健康でも病気の予防や病気の覚悟も必要なのでこういう現実をもっとお知らせしたらいいのにと思いました。事故も防げないかもしれないし、生まれつきもどうしようもありません。でも今は脚がないことで必要以上に落ち込む必要もないと勇気がでました。なぜなら義足で逆に健常者でいるより可能性が広がった人もいるからです。足をなくしても義足で前向きに生きる人はかっこいいし、応援してくれる人もきっとたくさんいるからです。
ずば抜けた才能の鈴木徹さんは脚を失くしたことで落ち込むより「どうやったらまたハンドボールをつづけられるか?」とできる方法にすぐ頭を切り替えて臼井さんのところをたずねていく精神力の強い人でかっこいいと思いました。
臼井さんだって気の毒だなという優しい気持ちが基本かもしれませんが、それよりもこんなやる気のある鈴木さんのスゴイ脚を作るのはむずかしくてもやり応えがあって絶対おもしろかったに違いないと思います。
一生懸命な人は一生懸命な人と出会うようにできているのかもしれません。この本を読んでかわいそうとか悲しい気持とかにはなりませんでした。なぜならこれは誰かの可能性を広げるお話だからです。将来こんな風に仕事できたら楽しいだろうなと憧れました。
あくまでも感想文の例文ですのでこれがオススメなわけではありません。いちど人が書いた感想文を読んでみると「どんな内容なのだろう?」と興味がわくかもしれません。他の課題図書と比べてみるのに参考にしてみてくださいね。マネッコはだめですよ~