絵本『にんげんごみばこ』あらすじ・ねたばれ・読書感想文
読書感想文や読み聞かせに『にんげんごみばこ』を選ぼうか迷っている方
『にんげんごみばこ』は【世界一受けたい授業】でも紹介された絵本としては扱うにはショッキングな内容のお話です。
また大人こそ読んでみるとなかなか考えさせられる内容でもあり、親子で読んで感想を語り合うにはとても良いお話です。
こちらでは『にんげんごみばこ』のあらすい・ねたばれ・読書感想文としてどのような作品か?どのように感想文の書き方をアドバイスしたら良いかをご紹介させていただきます。
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『にんげんごみばこ』あらすじ・ねたばれ・読書感想文オススメ度
『にんげんごみばこ』読書感想文の書き出し例文
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『にんげんごみばこ』あらすじ・ねたばれ・読書感想文オススメ度
『にんげんごみばこ』( えほんの杜のぶみ)
著者:編集 のぶみ
本体価格:1,296円(税込)ページ
【内容情報】
いらない人はいないかい。嫌いな人はいないかい。そんな人はどんどん捨てちゃおう。にんげんごみばこに捨てちゃおう。女の子は、いつもうるさく言うママ、日曜日も仕事で遊んでくれないパパを捨てようとしますが…。
嫌いな人を嫌っているだけでは、忘れられない、自分で消化していかないと・・・。
簡単に読める度★★★★★
簡単に書ける度★★★★☆
こんな人におすすめ
・嫌いな子がいる、人見知りする子
・優しい子になってもらいたい
・イジメ問題を考えさせたい
~簡単あらすじ~
「いらないひとは、いないかい。
きらいなひとは いないかい。
そんなひとは、どんどん、すてちゃおう。
にんげんごみばこに、すてちゃおう。
きょうも、にんげんごみばこの、まえには、たくさんの、ひとが、ならんでいる。」
みんなそれぞれ、ママがうるさい。パパがあそんでくれない。先生はえこひいきぎみだからみんないらない。など子供達はいらないにんげんを捨てようとします。ですがゴミ箱係りの人は「本当に捨てていいの?」と最後にそう聞く人から尋ねられます。するとゴミ箱係りの人は優しいところがなかったか?一生会えなくなってもいいのか?聞くと子供達はそれぞれに考え直すのです。その人と一緒にいた時の幸せな記憶を思い出して…。みんな考え抜いて「またこんどにしようかな」とみんな帰っていきました。
「いらないひとは、いるのかな。ほんとうに、ぜんぶが、やなのかな。」
~オススメポイント~
だれですか「にんげんごみばこ、欲しいっ~!」って言っている方は(笑)?
この作品は子供たちに「誰かの悪い面だけを見ないで、良い面も見ましょう」「不要な人間などいない」などの教訓につながるお話です。
捨てたい子供たちのその理由は「自分にとっての都合の悪さ」からママやパパ、先生を捨てたいと思うのですがゴミ箱係りの人の言葉で「またこんどにしよう」と思いとどまります。
子供はより「自分中心の価値観」がまだあります。それに子供の世界はわかりやすく残酷です。人間関係やイジメ問題、スクールカーストなどから自分を平穏に保つために頑張っています。その中で内心、嫌いな人や苦手な人がいるのは大人と同じです。子供たちが良好な人間関係を作るための「考え方」「考えるきっかけ」の一つとして教材になりそうな一冊です。
この本は捨てる人間の一方的な目線でのお話です。でも捨てられる人間がどのような気持になるか?という点も話し合ったほうが良いでしょう。人間を、動物を、モノを捨てるということはどのようなことか?まで深く話し合う事もできそうです。
嫌いな人を「嫌う気持」は結局「どうして私はあの人が嫌いなんだろう」と向き合う事です。それをしないと「ゴミ箱」が欲しくなる気持ちがまた出てきてしまいます。大人でも難しい誰かへの嫌悪感から自分を解放する方法。
作者のぶみさんはその解決法を「ゆるすこと」と言っています・・・お子さんに聞かれたらそのあたりも話し合えないとダメですね。
大人からしたら「またこんど・・・」と言うセリフは「今度はないゾ!」という意味(笑)?にもとらえてしまいそうです。赤ちゃんポストとか楢山節考などもありますので大人が読んだほうが良さそうな絵本です。
『にんげんごみばこ』読書感想文の書き出し例文
・嫌いな子がいる、人見知りする子
もし「にんげんごみばこ」があったら捨てたいひとがいるとおもったのでこの本を読みました。なぜならそのひとはクラスの中でもいばっているし、うるさいからです。だからそのひとがいなくなったらしずかになるしあんしんできるのですが、さいごの「ほんとうに、ぜんぶが、やなのかな。」ということばにどきっとしました。なぜならそのひとがいるとクラスの中がもりあがってたのしいこともあるからです。
楽しいところもある人なのに、その人の事をきらう自分がいるのはナゼなんだろう?そういう風に考える自分がわるい人なのかな?とも思うけど、でも先生もときどきすごくその人に怒ることもあるし・・・どうしたらその人を嫌いにならないですむか考えました。
・優しい子になってもらいたい
人をゴミとして捨てるなんて、怖い考え方だと思います。だけど「クズ」とか「ゲス」とか悪い事をした人をゴミよりも悪い言い方で表す言葉があって悲しいと思います。本当にゴミみたいに捨てたり、そんな扱いされるような心底悪い人間っているのかな?と思うからです。
・イジメ問題を考えさせたい
もし目の前に「にんげんごみばこ」が現れたら、自分は捨てる人間になるか?捨てられる人間なのか?そうかんがえると恐ろしいと思いました。それはゴミになる人間の心を踏みにじる事だからです。
ゴミ箱に捨てるということは人扱いしていないことです。ゴミにしなくても同じような事がイジメなのだと思います。
『にんげん ごみばこ』の他にも、読み聞かせに適したユニークな本がたくさんあります。おすすめの本21冊を紹介した【読み上げ動画つき】のページをつくりましたのでご覧ください。
『ママがおばけになっちゃった!』のページもあります!