「捨てないパン屋の挑戦」読書感想文あらすじ・ネタバレ・感想文例文と書き方の大ヒント 

「捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ」



発売日:2021年08月20日頃
著者/編集:井出留美
レーベル:SDGsノンフィクション 食品ロス
出版社:あかね書房
発行形態:単行本
ページ数:168p
ISBN:9784251073112

内容紹介:捨てないパン屋として評価される田村陽至氏の人と思想を、食品ロスの専門家として数多くの受賞を誇り、食品ロス削減推進法成立の原動力となった井出留美氏が活写する。田村氏のモンゴル滞在の経験や、ヨーロッパへのパン修行の旅など、美しい自然風景と感動的なエピソードを交えながら、捨てないパン屋になるまでの葛藤を通じて、自然への深い愛情と、食品ロスなき未来への希望を描いたノンフィクション。

こちらでは
2022年の「第67回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校高学年の部(5,6年生)の課題図書「りんごの木を植えて」の「あらすじ・ネタバレ」と読書感想文の書き方のの大ヒントと例文をご紹介いたします。

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『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』あらすじ・ネタバレ・こんな人にオススメ 
『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』読書感想文の書き方の大ヒント 
『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』読書感想文・例文とみんなの感想
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『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』あらすじ・ネタバレ・こんな人にオススメ

読みやすさ ★★★★☆
感想文の書きやすさ ★★★☆☆
こんな人にオススメ
・パンが好き
・自然保護や環境問題に興味がある
・親の仕事のあとを継ぎたくないかも、と思っている
・パン屋とか料理を作る仕事がしたい

 

『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』あらすじ・ネタバレ

~プロローグ~ いのちのバトン
この物語のパン屋さんのご主人・田村さんのパンはまきを燃やさないと、パンを作ることができません。
何十年も生きてきた木の「いのち」をもらってパンを焼くのです。パンをつくるということは「いのち」のバトンをつなぐことなのです。
でも、田村さん小学生のころには「パンなんてこの世からなくなってしまえばいいのに」と思うくらい、パン嫌いのパン屋の子でした。そして気の遠くなるような時間をかけて〈捨てないパン屋〉になりました。どうして「いのち」のバトンをつなぐ〈捨てないパン屋〉になろうと思ったのでしょう?

1章 パン嫌いのパン屋の子

田村陽至さんは、広島県の代々続くパン屋の長男です。
友だちはパン屋の田村さんをうらやましがり、先生も跡継ぎになると思われましたが「おれの人生かってに決めるな」と、どうやったらこの世界からパンをなくせるか、本気で考えるくらいパンが嫌いでした。パン職人は流行に合わせてチャラついてる「にせもの」に思えたのです。
虫が大好きな田村さんの夢は探検家になってアマゾンで昆虫採集の冒険旅行にいく事でした。裏山で昆虫採集に明け暮れオケラの図鑑をみて興奮して鼻血を出す子どもでしたが、ある日突然、裏山が切りくずされてなくなってしまい胸がしめつけれれるほど悲しい思い出になりました。

2章 食べ物がいちばんの環境問題?

田村さんは大学の環境生物学の講義でS先生がいう「ヒトが自分たちの欲望にブレーキをかけないかぎり、環境問題は解決しない」との言葉に頭のなかの霧がサァーと晴れる思いをしました。「おれが気になっていたものは、すべて環境問題につながっていたんだ!」と気づき、「おれのやるべきことはコレだ!環境問題の仕事をするぞ!」と心に決めます。
ところがテレビや新聞でさわぐわりに、そんな環境問題の仕事の求人はないのです。
年末、お父さんに就職を聞かれてもいい返事はできません。でも「うちのパン屋じゃだめなん?食べものがいちばんの環境問題じゃのに」と言われたのに無視しました。そのときの田村さんにはお父さんの言葉の意味がわかりませんでした。


3章 パンぎらいのパン屋修行

仕事が決まらないので、結局パン屋になることにしました。
そこで東京や長野県のまき窯で焼く「ル・コパン」のようなヨーロッパの人も驚く本物のパン店を見学し、人の心を動かすパン職人を目指すことにします。
まず石川県のパン屋に弟子入りしすが、多忙で16時間拘束されミス続きで先輩におこられる日々。ある休憩時間に『パンニュース』という業界新聞でフランスの老舗のパン屋「ポワラーヌ」の本が出版されると知りました。それは「パン屋こころえ」が書かれた哲学書のような本でした。
世界には自分の哲学をもってパンつくりをしている人がいて、”大切なのはどんなパンを作るか”だと気づきます。
夏に先輩と釣りに行った帰りに「ル・コパン」によって「こんなパンをつくれたら…」というと、先輩が「作ってみよう!」と焼いてみましたが、でも工房のガズオーブンでは同じ味や香りになりません。それに工房で使う「ショートニング」が夏は溶けてつかいにくというと、業者がカチカチの「ショートニング」を持ってきました。それは夏なのにいくらもんでもやわらかくならず「これは食べものじゃなくプラスチックだ」と怖くなります。  
「ショートニング」はパンを「しっとり」も「さっくり」もさせる原料ですが、心臓に負担のかかるトランス脂肪酸が含まれています。「環境問題の仕事したかったのに、プラスチックみたいなパンを食べさせていた」と泣きました。そして田村さんは工房を飛び出してしまいました。

4章 さすらいの旅

パン工房を飛び出し、行く当てのない田村さんは不安とおそろしく自由になります。そこで自然に関わる仕事をすることにしました。
まずは北海道で自然体験学校での山ガイドという登山道を案内する仕事です。1年後、沖縄に行き自然体験学校の自然ガイドになりました。
でもどちらでもお客さんは田村さんより、その自然環境や動物の知識を説明してくれる人の話に盛り上がり、田村さんは見向き去れなくなります。お客さんは一瞬で「ほんもの」と「にせもの」を見分けるのです。
こんどはモンゴルに遊牧民の家のホームステイの企画運営になりました。
遊牧民の最小限の持ち物で家畜を放牧しながら移動する暮らしです。食事は放牧している一番年を取ったヒツジを、あまり苦しめないように殺します。毛皮も肉も内臓もすべてムダにせず食べたり、利用します。食べることは生き物の「いのち」をいただくことです。「いのち」をムダにしません。自分が探していた環境問題をとく鍵が、ここにあり、S教授が言ってた「ブレーキをかけた」生活は遊牧民のこうした暮らしのことかもしれず、持続可能な生活なのかもしれない、と思いました。

5章 パンぎらい、パン屋になる

冬は日本のツアー客がないので、実家に帰りました。
お父さんは息子はパン屋修行を投げ出すし、不況で経営も苦しいので従業員を解雇し2件のパン屋をやめ、夫婦で細々やるといいます。両親が思い悩んでいたのに、親孝行しない後ろめたさもあって「じゃあ、俺が手伝おうか」と天然酵母とまき窯でつくる本格的なパン屋にしたいと説明しました。両親も「陽至がやりたい言うよるんじゃけ…」と、お正月の家族会議で閉店報告し、2か月かけて家族総出でまき窯作りを手伝ってもらいました。
天然酵母パンは味に深みが出て小麦の香りもよくなり、しかも消化しやすいパンです。でも天然酵母をつくるのに2週間かかり、まき窯でパンを焼きあげるまで4時間かかり、たくさん焼くには窯を3回転させるため16時間労働になります。
開店前には「まき窯で焼く天然酵母のパン」は話題になり、テレビ取材もスタッフも8名入れて繁盛「ドリアン」は幸先のいいスタートになりました。ところが数週間すると一見さんは引き、リピーターもあまりつかず、食中毒予防に売れ残りは廃棄処分になります。前よりおいしくなっていなかったのです。でも販売するパンの種類を減らすとよけい客離れしそうで減らせません。
まき窯でのパン作りは田村さんのアイデアですが、自分も含め誰も知らず、休めない忙しさでイライラし田村さんが従業員を怒鳴りつけるので、お父さんから「パン作りはチームワークじゃろーが!」と注意されても、従業員8名、借金、売れ残りを捨てる毎日に「どうしたらいいんだよ‼」と叫んだこともあります。
 

6章 食べるとは「いのち」をいただくこと

1年後、モンゴルからダリアさんという留学生がホームステイに来ました。
店を手伝ってもらった時、ダリアさんと大ゲンカになりました。「なんでまだ食べられるパンを捨てなければいけないの?」「食べ物を捨てるなんて、ぜったいにおかしいよ!」に「おれがいちばんわかってるんだよ!でも日本じゃ、しょうがないんだよ!」という自分自身に田村さんは泣きたくなりました。ダリアさんのほうが正しいとわかっているからです。…パンを捨てないためには、どうしたらいいんだろう?


7章 パンぎらいのフランス修行

パンをもっとおいしくすること、それが田村さんの結論でした。
まず「ポワラーヌ」からカンパーニュを取り寄せ、自分が焼いたモノとは香りが全然違いました。
自分のパンは「にせもの」じゃないかという不安。このままでは「ほんもの」にならないこと。
「フランスに行って修行するしかない」年末の書き入れ時に言い出したのでお父さんは最初ムシされました。そこで田村さんは先にフランスのパン屋に「修行」のお願いをし、住み込み修行の許可をもらいました。でもお父さんは説得する前に「フランス修業したいなら、お前が経営者になって自分で決めればいい」と後押ししてくれました。
2008年夏、1か月の予定で「フーニル・ド・セードル」というフランスの小さな村の天然酵母パンに修行入りしました。
フランスは主食がパンで数種類のパンを大量に迅速に作ります。でも一つも捨てていません。田村さんは「作品」のようにこだわっていたので目からうろこでしたが、手ごたえを感じ日本に帰りました。

小麦粉百貨:小麦粉が食卓に届くまでより

フランスでは天然酵母と国産有機栽培の小麦のパンがあたりまえです。フランスは農業国なので小麦の自給率は130%。輸出もしています。
田村さんもいままで国産有機小麦使っていましたが、日本は小麦の自給率は16%、パン用の小麦は3%のほんの一握りで高いのです。それでも国産有機小麦をもっと自給率をあげて普及させたい気持ちと、輸入小麦には防カビや虫よけの「ポストハーベスト」という日本では禁止の農薬がかけられている可能性があるから国産有機小麦を使ってきたのです。
現状では小麦の9割は輸入品で輸入されなくなれば、小麦製品はすごく値上がりして食べれなくなります。

8章 捨てないパン屋 

5年過ち、パンはおいしくなったハズですが、廃棄のパンはなくなりません。
まだ食べられるのに、捨てる食べもののことを「食品ロス」といい、日本では1年に約600トン、1人が毎日おにぎり1つ捨てているのと同じ量捨てています。食品ロスは「いのち」を捨てるだけでなく、おおぜいの人の苦労と、ゴミ処理場のエネルギーのムダになり、温暖化にもつながります。

「オランウータンに会いたい」読書感想文あらすじ・ネタバレ・感想文書き方のコツ 


パームヤシを植えるためオラウータンの生息地がなくなり絶滅の危機?2021年小学校高学年の部(5,6年生)の課題図書 

田村さんが逃げ出した「ショートニング」の原料は東南アジアで栽培されるアブラヤシからでる「パーム油」です。パーム油を作るために熱帯雨林を焼き動物が住みかを奪われ、その煙は温暖化を悪化させています。お父さんの言った「食べ物がいちばんの環境問題」なのです。
もし「ドリアン」がまき窯パンだけにして、ガスの菓子パン作りをやめたら?パン生地の種類が減り、冷蔵庫は小さくて良くなりいらない機械が出てきます。電気代やガス代も減り、菓子パンがない方が環境への負担が減るのです。
田村さんはまき窯パンを買ってくれる客層の街中に、あたらしく「ブーランジェリー・ドリアン」という新店舗を作りました。お父さんが名付けた屋号「ドリアン」をフランス語の「どうってことない」という意味の「deRien」=「どうってことないパン屋」という意味です。この店にはカンパーニュ、ブロンなどのまき窯パンだけにしました。
「ドリアン」でも菓子パン類をやめることにしたので、取引停止になった大口顧客や一般のお客さが離れ、お父さんと職人の1人も職人の誇りが傷つき「退職届」を出されて辞めてしまいました。
田村さんはフランスのパンだからフランス料理店やワインの店に営業に行った先で、田村さんのボロボロ手を「ワイナリーの社長と同じ手」と言われ、やっと職人入りできたうれしさは感じましたが2人抜けた分、20時間労働になり、さすがに続けていけるか?疑問を感じるようになりました。
その一番大変だった時期に、スタッフのふみさんが菓子パンつくりをやめる決断の背中を押してたり、行き詰った時に相談するとなぜかうまくいき完売したりして、“ふみさんが幸運の女神”に見えてプロポーズしました。うれしくてフランスの「フーニル・ド・セードル」の師匠夫婦に手紙を書くと、祝福と共に「フランスで働きたい人いない?」と返事がきました。ふみさんは働きづめの田村さんに「行ってくれば?」とすすめ「確かに働きかたは見直さないといけん」と思いました。日本の職人は素晴らしい仕事をしているのに、休みもなく給料は安い。でもサン・ピエール村のパン職人は働きかたも休暇も暮らしに余裕があったのです。
そこで店を閉めて、従業員は解雇し、夫婦2人で修業にいく事にしました。
※カンパーニュ:フランスパンの一種。フランス語で「田舎パン」あるいは「田舎風パン」を意味し、スープによく合う食事パンである。パン・ド・カンパーニュは丸型が多い。

9章 旅するパン屋 

「フーニル・ド・セードル」で時間に余裕があったのは、フランス式のまき窯が田村さんのまき窯より複雑な構造で掃除も3倍パンを焼ける構造だからでした。
冬には飛び込みで見学をお願いしたら快く受け入れてくれたのセルジュさんのパン工房を見学させてもらい、1度に二百キロ焼ける窯が3つあり、「そだ」という火のまわりが良く燃えカスが少ない木の枝を束ねた「再生可能な燃料」を使い、電気は太陽光と風力発電でした。
それにセルジュさんの工房では髪の毛が入らないようする使い捨て帽子はかぶりません。生地のまるめかたも適当、パンに灰や炭がついてても、ちょっと割れていても、膨らみ不足でもおかまいなしです。でも石うすで引いた有機栽培の小麦でじっくり焼く…見た目より味で勝負なのでした。
フランス人は良質の服を長く着て、家は石造りで200年たっても改装しながら住む。買い物は職人の作った物を選ぶよう親から教えられ、パンはパン屋のように専門店で買います。大きなパンを1週間かけて食べるので、焼き立てより一晩おいたパンのほうが、味が落ち着きおいしいのを知っています。家族のために働くので必要以上に稼ごうとしません。
春には、オーストリアの首都で人気の名店「グラッガー」で研修すると、パン職人のデニス君は彼の仕事が終わると4時間で彼は帰ってしまいました。窯担当のバルタンさんは、彼は1日5時間労働で、バルタンさんは1日10~12時間労働だけど週休3日でした。
田村さんは、寝る間をおしんでパン作りをしてきましたが、なのにヨーロッパの手抜きパンのほうがずっとおいしい…最高の材料を使えばパンはおいしくなると学びました。お客さんも職人もしあわせ「これが〈しあわせのレシピ〉なんだ」「たいせつなのは、ほどほどにということ」ヨーロッパのパン職人が昔のやり方を守ってきたのは、百年続くパンを作るためだった。それが「ほんもの」のパンなんだ。と旅はおわったのです。


10章 しあわせのレシピ

帰国した田村さんは働きかたから、見直してみました。
作るパンはかたいパン数種類にして、フルーツなど具を入れるのをやめました。フランス式のまき窯にして時短労働になりました。
すると月曜日の半日パンの仕込み。火曜から土曜にパンを焼き昼に仕事が終わります。日曜は休み。夏休みは1か月とります。「ブーランジェリー・ドリアン」はフミさん1人で週に3日間・昼から18時までの営業、火・水は通信販売の発送をし、日・月にお休みします。ほどほどに夫婦二人で続けていくことにしたのです。
人件費や材料費が浮くと高い国産勇気小麦を使っても、パンの値段はおさえられるようにありました。
スーパーのパンより高いですが、でも田村さんの大きなパンはグラム換算すると、たいした変わらず、安心できる素材でまき窯でじっくり焼き上げられたパンです。
もともと、田村さんのパンは独特なので顧客は少なめです。そこで常連のお客さんの期待に応えることだけに集中すると自然とパンの出来も良くなってきたのです。すると従業員がいたころより売り上げも上がりました。 
2015年の秋から田村さんはもうパンを捨てていません。今ではすべての材料を有機栽培のものに切り替え、毎週休みをとり、夏は長い旅に出れるようになりました。


~エピローグ~ いのちのバトン
田村さんは見学の人や研修生も受け入れていて、3か月がんばればパンが作れるようになります。田村さんもセルジュさんに向かい入れてもらい、いろんな人に教えてもらってできたパンで、それが百年続くパンのレシピを生かし続けられるからです。田村さんのパンは「いのち」のバトンです。1つのパンにいろんな「いのち」が受け継がれ、それを私たちが手にして、私たちの体を支えてくれているのです。

 

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『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』読書感想文の書き方の大ヒント

【読書感想文の応募要項】
・高学年の部 本文 1200字以内
(作文用紙400字×3枚)

 

読書感想文コンクールの入賞した子は原稿用紙3枚1200字きっちりに書きます。起承転結でつづられるなら300文字ずつなどと目安をつけると書きやすくなります。
 

『捨てないパン屋の挑戦』読書感想文の書き方

発達段階(学年にふさわしい)に応じた適切な本
  ・課題図書もしくは同等レベルの本を選びます。過去の学年に応じた課題図書もおすすめです。
  ・学校で習っている内容の本(SDGs関連とか)
読書のよろこび、楽しみが感じとれるか
  ・物語の内容への驚きや発見、感動など明るい感想を書く
広い視野から作品を評価しているか
 ・「食品ロス」という社会問題への気づき
登場人物の心情や、作品の語っているものを的確にとらえているか
 ・田村さんのパン屋さんとしての成長と変化
 ・捨てないパン屋さんと環境問題の2つの問題へのチャレンジ
著者の論旨を的確にとらえているか
 ・「食べ物を無駄にしない」意識について
 ・環境保護のために自分は何ができるか
事実と著者の意見とを区別してとらえているか
 ・お父さんや従業員をやめさせたが、それなりの保証はしたのか?
 ・何度も留学したがその費用はどうまかなったのか?
 ・食品ロスは一般家庭よりも企業の問題だと思うが、それは他のパン屋に訴えないのか?
自分の意見・感想を率直に述べているか
 ・捨てていたパンは何かに再利用できなかったのか?
 ・お父さんや従業員をやめさせたことに対して
自分のことばで表現しているか
 ・感想文をパクらない
発達段階に応じた考え方が表現されているか
 ・今の自分なりの食べものに対する気持を表現する
規定の文字数を十分に生かし、自己の思いを表現しているか
 ・起承転結で気持ちを書く
読書によって得た自己の変革がみられるか
 ・この物語から自分は食べものに対して気を付けられることはなにか?
 ・本を読んで何を感じ、今後にどう生かすか?
規定の文字数を十分に生かし、自己の思いを表現しているか
 ・文字数を計算して書く 
その他
 ・この本を選んだきっかけ
 ・簡単なあらすじ
 ・感想、疑問点(特に面白かったところ、感情が動いたところ)
 ・自分の意見、似たような経験談
 ・本を読んでの意見(本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など)

読書感想文の大ヒント~作者のねらい

「捨てないパン屋」のご主人、田村さんは

    ・食べものは「いのち」だから無駄にしたくない→食品ロス
    ・仕事だけして、給料が安いのはオカシイ→働き方改革
    ・体に安心安全な材料のものを食べてもらいたい
    ・食べもののために自然環境が破壊されるのはおかしい


 
と、いうことをお話ししています。
私たちが安心で安全でおいしいパンを食べるため、そして「食品ロス」を無くすためにパン屋さんたちがどのような工夫をしているのか、色々調べて感想文を書いてみましょう!


日本の小麦の消費量

よみタイ 2021.11.28「捨てないパン屋」がアフター・コロナに目指すもの――田村陽至さん×井出留美さん「食品ロス」特別対談

パンの廃棄率が3%→2.1%に大幅好転 「TABETE」を導入するパン屋店舗が250軒を突破

パンからつくる野菜!? 食品ロスを美味しく解決! 消費期限切れのパンを堆肥に活用した野菜を生産

イギリスでは32%のパンが廃棄処分!パンに関する驚愕の事実10個

 

『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』読書感想文・例文とみんなの感想


「捨てないパン屋の挑戦」読書感想文・例文

「捨てない」という考え方、ものを大切にする「もったいない」という考え方はいつも頭にあります。
食品ロスという言葉は我が家にはほぼ存在しないし、見切り品のお得感は大好きで冷蔵庫も隙間だらけで、作り置きもしません。だから食品をロスしないウチに関係ないし「それは企業やお店の問題でしょ?」と思います。だけどこの本で気になったのは「安全じゃないもの食べさせられているの?」ということです。
 『捨てないパン屋の挑戦』の田村さんは子供の頃から虫や自然が大好きでしたが、就職できず家業のパン屋を継ぎます。どうせなら「にせもの」ぽい菓子パンじゃなくヨーロッパの本格的なパンを作りたいと思いますが、自己流だとうまくいかないのでわがままを押し切りフランスに修行に行きます。作り方がわかった!でもなぜか売れないから廃棄処分しなきゃいけないし、長時間労働でイライラするばかり…なぜだ?そこでもう一度フランスに行き、楽においしいパンを作れる方法をやっと見つけてくる。というお話です。
 田村さんが修業に言ったフランスでは、パンは有機栽培の小麦が当たり前です。でも日本の主食はそもそも米で、国産小麦粉の生産が少なく有機栽培というと高くなります。
日ごろ大手メーカーが売っているパンも、街のパン屋さんが売っているパンも、そのほとんどが外国のどんな小麦を使っているのかわかりません。それに原材料に「国内製造」までは書いていても有機栽培かどうか?まではわからないのです。子供の時に「外国のものは農薬が」とよく親から聞かされましたが、気を付けていても有機栽培の商品を見つけることすら難しいのが今の日本です。
 ただ、田村さんのことを良い人か悪い人か?の判断は自分にはできませんでした。
彼はかなりの放蕩息子だと思いますし、祖父から続く家業のパン屋をバカにした割に、後を継ぎ、でも経営を軌道に乗せられず、一人店内で荒れ狂い空気を悪くしたくせに、従業員を解雇して3代続いたパン屋の広島の地盤を捨てたのです。それでもお父さんが結局いつも身を引いて、長男である田村さんに従うのです。エコが目的なら廃棄するパンを二次利用する工夫をしなかったのか?「自分の理想」のために猛進するひどくワガママで経営者の能力がない「木を見て森を見ず」のタイプだと思い、皮肉にも「人はパンのみにて生くるものにあらず」の“ヒトは物質だけではなく、精神的に満たされることを求めて生きる存在”のことわざにおいて、お父さんの言うチームワーク力が欠如した完全個人主義として、人より環境ばかり重視するエコロジストバカだとさえ思えたのです。
 なぜだろう?と思ったら、田代さんは1978年生まれの「ロストジェネレーション世代」。
環境保護の仕事は当時は国際関係機関じゃないと、そう募集もないでしょうし、普通の仕事でさえ就職氷河期で仕事につけない時代でした。
だからお父さんもフリーターもしくは就職浪人しそうな息子に危機感を感じたのか?それに共働きの多忙なパン屋で田代さんの幼少時代に家族交流が少なかったのか?と思いました。
もし自分が田代さんなら確かに就職が困難になった社会のあり方に怒りを感じたかもしれません。いざ理想を掲げ自分で経営にたずさわっても彼の言う「にせもの」作りの「仕事の仕方」が世のあたりまえで、給料は上がらないのに人生を搾取される…与えられなかったのに奪われる怒り、子供の時に大好きな裏山を奪われた怒りと悲しみのように誰かの利益のために、大切なものを奪われる。それがブラックエンジンとなり、田村さんの行動力になったのではないか?と想像しました。
 それに日本の主食は米と言っても、小麦の消費量も多いのですから、日本でなぜ小麦の生産量を上げないのか?フランスの「有機栽培の小麦」を輸入しないのか?と疑問も感じます。そうなると日本の食糧に関する考え方が「安いけど安全じゃないもの」ばかりを輸入する国の考えにぶつかり、24時間食品が買えるのは、売り手の都合だと気づき、「食品ロス」を解消すべきは企業や国のほうじゃない?となるのです。
小さな子供たちが食べるお菓子にも、女性が使う化粧品にも裏の成分表示を見ると安い「パーム油」が使われ、野生動物が絶滅にひんしています。でも企業も国もSDGsと言う割には、本当に環境やいのちに配慮した行動にうつっているようにはどうも思えません。
 私たちは安全な食品、時間、人生のロス・搾取され続けているのかもしれません。それを取り戻したいなら強い信念をもって独自の道を切り開かないといけないのかもしれません。
ただし究極的には「天然」とか「有機」という食品を食べるからと言って、本当に健康で長生きできるかどうか?は定かではありません。発酵料理研究家なんて人が40代で早死になんてニュースもありますから、体に良いと言われるものが健康を保障してくれるのかどうかは断言できません。
でも食べものは「いのち」です。自分の命をつなぐために、信じたい食べものの「いのち」をいただくのは自由です。そして「いのち」を犠牲にして生きる原罪が人間にはあります。それをゼロにすることは残念ながらできません。せめて気持ちの上ではモンゴルの遊牧民のように人間も自然環境の中で生きる一部として、感謝となるべく犠牲を少なくする選択をすることが「いのち」をもらう者の心得の入り口でしょう。【文字数2191字】

「捨てないパン屋の挑戦」世間の感想

飲食店の二代目経営者の嫁として考えさせられることかとても多かった。自分の理想と親子関係とお客様のニーズと働き方と…これが子供向けの本なのか?環境と体と自分の働き方と三方よしにするには今までのやり方や考えを捨てて断ち切る勇気も必要なんだと。そしてそれを支えてくれる人がいるというのが大きいと思った。

食品ロスは、ケチな食いしん坊としては、日々意識しています。
食材はなるべく捨てずに作り・食べ、スーパーでは手前取り、できることからこつこつと。
田村さんは、「手に入る最高の材料」で、「ほどほど」に、しているそうです。
難しいですね……手をかけすぎてもだめで、ながくつづけられるように。
結局、何を、どこまで、どのように、ってことなんだろうと思います。
仕事のことを重ねて読んでしまい、ちょっと疲れました。

食べ物が一番の環境問題だとわかっているのに、そこから抜け出せなくなっていた親父さんのリアリティ、、貫いた作者への共感。かわいい表紙からの想像のはるか上を行く深い話でした

途中から面白くなった。「たいせつなのは、ほどほどに。ながくつづけられる仕事ってそういうもの」窮屈で、押し込められて、その日その日がやっとになっている自分に響いた。

食品ロスがテーマか思ったら、話は働き方改革まで。食べて幸せ働いて幸せ、みんな幸せになるには?と考えていき、最後はほんとにシンプルにまとまった。世の中複雑すぎるのかもしれない。「しあわせの牛乳」につながる。いい本でした。ぜひ読書感想文に。私固くて黒くて重いパン大好きで探して歩いてるので、ぜひ食べたい!通販したい!

このパン屋さんの本を読みたくて図書館で検索して借りたら、ジュニア向けの本だった。でももちろん内容はよかった。材料にこだわり、よい意味で手は抜き、シンプルに作る。そして、待ってくれてる人に届ける。やはり規模って大事なのかも。自分の台所だと食べ物って捨てない人がほとんど思うのに、どうして仕事だと捨てられるんだろう。しかも、自分が作ったものを作った日に。そのシンプルな疑問を形にして解決したんだなあ。食べてみたい。図書館本

これからの時代、「大きくなったら何になろうか」と思う子どもたちは、きっとこの本のテーマを考えるだろう。
賞味期限や食品ロス問題に切り込んできた著者井出留美氏が、子ども向けの本を書いたというので一読した。大上段からの評論ではなく、現場で本質を感知して、くらしのなかから環境意識を高めていくその姿勢を、子どもたちにどう伝えるのかというのが関心である。
『捨てないパン屋の挑戦 しあわせのレシピ』の主人公は、広島にあるブーランジェリー•ドリアンの店主の田村陽至さん、かれはパン屋のせがれに生まれたが、ストレートにパン屋を継いだわけではない。したいことがわからなくて、悩んで日本を放浪して、自然ガイドをしてモンゴルまで行った。モンゴルで「食とはいのちを食べること」と気づいて、吹っ切れた。帰国後、かれのパンとの格闘が始まる。
青年の悩みをパーソナルなものとしてだけ描くのではなく、パン屋をめぐる商業問題や労働問題、また食をとりまく環境問題をからめての展開がたくみである。やがてパン屋さんの格闘が「物語の肉」であるが、「物語の骨」は井出さんの取り組んできた「食の環境問題」だとわかってきた。
そこで疑問がひとつわいた。「ひとは環境意識からパン屋になるだろうか?」
美味しいパンを作りたい、好きなことを仕事にしたい、から仕事選びは始まる。当然である。そうでないと努力が続かないからだ。だがこれからはどうなのだろうか。「自分の気持ち」だけでいいのだろうか?たとえば自動車はだんだんガソリン車から電気自動車になっていく。地球温暖化を防ぐためだ。あらゆる仕事が地球環境のことを考えずにはできずになってきた。
田村さんがパン窯で発酵させて膨らませたものは、自分はどう働くか、どう作るか、どう食べてもらうかという思いだった。じつはそれはどれも環境問題だった。これからの時代は疲れた地球の環境改善も考えて「何になろうか」を考えたい。くらしやすい環境づくりがひとびとの喜びにむすびつくのだから。
そういう気づきを読者の子どもたちがもてる本だと思います。

フードロスの事については理解できるけど、菓子パンを残しながらフードロスを無くす事もできたと思う。お父さんや昔からのお客さん、去っていった職人さんがかわいそう。

 
 
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読書感想文は正解があります
読書感想文は、まじめで真剣に本のテーマを考えている「とても正しい優等生な意見」が良い評価をもらえます。
「読書したうえでの学習効果が感じられるか?」と先生方は判断するからです。

第67回上位入賞者一覧
内閣総理大臣賞 <小学校高学年の部>
◆泉奏花 千葉県 国府台女子学院小学部5年
「人生をより豊かにするために」・・・「15歳の日本語上達法」(講談社)より 

文部科学大臣賞<小学校高学年の部>
◆北村優季 奈良県 近畿大付属小6年
「幸せに生きることと心の在り方」・・・「はてしない物語 上・下」(岩波書店)より

読書感想文の書き方がよくわからない人や、むずかしい本の時は、前年の課題図書の読書感想文全国コンクールの入賞作品を参考にすると書き方のコツが身につきます。

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