【先天性耳瘻孔とは】耳がカユい痛い臭い汁・原因は謎の穴
耳の外がカユいっ!それが痛カユくて、出来物できて腫れて来た!熱を持ってついに臭い汁がっ!Σ(゚д゚lll)
耳ニキビ&なぞの穴が;
もし生まれつき耳に針穴のような謎の穴があるならそれは「先天性耳瘻孔」という病気を疑った方が良いかもしれません。
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耳の軟骨の部分などに小孔(小さいあな)がある方は「先天性耳瘻孔」という病気です。穴(小孔)の中は袋状になっていて、一部は木の根っこのように深く伸びていたり、耳介の軟骨を貫通して、耳の後ろの部分までつながっていることもあります。ここにばい菌が入って炎症・膿・熱・臭いが出るなどの症状を引き起こすのが「先天性耳瘻孔」です
命にかかわるほどではないけど、これがある人はわずらわしい生活を強いられることもあります。
こちらでは
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先天性耳瘻孔の原因とつらい症状とは
耳瘻孔の症状(臭い腫れる熱)と予防方法・治療方法
先天性耳瘻孔の手術をする目安・判断とは?
先天性耳瘻孔の手術は何科?手術費用や傷は残るの?
先天性耳瘻孔の手術後の感想
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をご紹介します
先天性耳瘻孔の原因とつらい症状とは
先天性耳瘻孔は遺伝性のものです
耳に針穴サイズの穴がある方は両親の耳にも同じく穴があり女性の方が遺伝しやすいと言われます。
祖父母などの隔世遺伝の事もあります。妊娠中に胎児の段階ですでに発生します。
耳(耳介)は6つパーツが組み合わさってできていくものですが
その際パーツがうまく結合できず隙間ができてしまうと、それが耳瘻孔となっていくのです。
耳の前方や周囲にできることもあり、針の穴ほどの皮膚の中は管上のトンネルになっていて、深さは1~1,5㎝ほどで通常は行き止まりとなります。軟骨の上にできることが多く、中には軟骨を貫いたり癒着することもあれば耳の中や皮下とか結合組織に入り込んでいたり、迷路のような状態の人もいます。
左右どちらにも同じ割合でできますが100人に2~3人ほどの頻度で発症する病気です。
「先天性耳瘻孔」でも一生気がつかない人もいれば「みんなこういう穴が開いているものだ」と思っている人はトラブルが発症しなかった人は「穴があいていても問題ではない」と言われています。人さまざまな状態なので先天性耳瘻孔は、間単には考えられない病気だといえます。
耳瘻孔の症状(臭い腫れる熱)と予防方法・治療方法
耳瘻孔の困った症状は、汗やアカなど分泌物がたまり、臭いのある泥状の白い分泌物が外に出てくる事です。しかも大変な激臭で生ゴミともウ●コの臭いなどと表現する人もいます。そしてもっと困るのがこの分泌物が原因で炎症・発熱などを繰り返す事です。
耳瘻孔がヒドイ化膿をしてしまうと・・・
・耳瘻孔の袋ごと炎症し、進行すると耳も扁桃腺も腫れて体が動かせない、寝たきりになるほどの激痛
・炎症がMAXを超えると皮膚を突き破り、ブシューと血膿が大量に噴き出す
・膿が出尽くすと腫れが引く
先天性耳瘻孔の治療法とは・・
炎症が起きたら早めに耳鼻科にかかることです。軽度の炎症であれば、抗生剤や消炎薬の服用で改善できます
先天性耳瘻孔は、先天性の疾患なので症状が出たらそれを防ぐ方法はありません。ですが何も起こらず「一生気がつかない人」もいるので先天性耳瘻孔のひどい炎症を予防する事は可能です。
耳瘻孔を炎症させない予防方法
・耳の周りを清潔に保つ・・炎症は細菌が入り込み発症するので、清潔なタオルを使うなど耳に触れるモノや手などに気を配る
・穴の周りをむやみにゴシゴシ洗ったりしない
・髪の毛は耳にかからないようにし、枕カバーなども清潔を心がける
※注意事項
炎症がひどくなり膿瘍(のうよう)「せつ」とも呼ばれる感染症の症状になると内服薬では効かず、救急処置として、切開してうみを出す必要がありますが膿を出すために皮膚を切開(排膿)のはお勧めできません。もし後から手術で耳瘻孔を切除する場合、袋の形がわかりにくくなり、すべて取り除けなくなる可能性がある為です。手術で取り残してしまうと再発することがあります。
先天性耳瘻孔の手術をする目安・判断とは?
先天性耳瘻孔の炎症や臭い痛みは経験した人じゃないとわからないものです。
病院によっても症状の程度に「手術が必要かどうか」の判断は異なります。
繰り返し症状が起こり抗生剤をその都度使用する事で、小さいお子さんなどは「耐性ができて効かなくなる」という可能性もある半面、成長に伴い臭いや感染が落ち着いていくこともあります。
先天性耳瘻孔の最大の問題は「繰り返し炎症を起こす」事で発熱や激しい痛みを感じる事です。そうなると手術で摘出が完全な治療手段となります。
白色貯留物の排出のある場合、炎症の既往のある耳瘻孔、瘢痕のひどい場合は手術適応である。
という診断の目安はあるのですが、やはり医師による判断の個人差はあるようです。手術に踏み切るか、様子を見るかは「先天性耳瘻孔という病気とご自身がどう付き合っていくか?」という判断が大きいようです。
先天性耳瘻孔の手術は何科?手術費用や傷は残るの?
「先天性耳瘻孔なら手術しないとマズイの?」
と持っている人がみんな重篤トラブルが発症する訳でもありません。先天性耳瘻孔の友人は「実は耳に小さな穴が開いていて少し恥ずかしいんだよね」というレベルですから運よく炎症を起こした事がない人もいるのです。
手術する目安は「何度も痛みを伴う感染が発症する事」です
ご両親どちらかに先天性耳瘻孔がある場合、お子さんの耳を確認しておいた方が良いでしょうが、まだ赤ちゃんで「臭いのする液体が出るだけ」の状態ならひとまずは清潔を心がけ様子を見る状態でも大丈夫です。
先天性耳瘻孔の手術とは・・耳瘻孔の穴を囲むように長さ5~10mmの切り目から管をすべて取り除く事です。
先天性耳瘻孔の症状や炎症がおさまってからごと摘出する手術を行います。診察、手術は耳鼻科になります。大学病院を紹介してもらえる事もあります。
管の形・長さを調べる・・穴からピオクタニンという色の付く薬を注入、形や長さがわかるようにします。
手術時間・・30分程度、食事は2時間前までなどの指示があります。
手術/麻酔・・管がどの程度入り組んでいるか?で難易度が変わります。
・小学生などは全身麻酔で手術で3、4日~1週間の入院です。
・大人は局所麻酔で外来手術が一般的です
・癒着や皮膚欠損など難しいケースでは全身麻酔・入院が必要になる人もいます。
・手術による皮膚の切除が大きくなる場合は皮膚移植も必要になり、髪を剃らなければならない事もあります。
・広範囲で枝分かれしている状態だと一度に切除すると耳の付け根が壊死のような状態になってしまうため、手術を2度に分ける方もいます。
耳への麻酔注射自体は思うほど痛くはないそうです。ですが局所麻酔ですと手術の「カチャカチャする音」などは聞こえます。癒着や軟骨部に挿入しているなど、切ってみないと判断できない場合もあります。そのため切り目を入れるだけじゃなくひし形に切られたり軟骨の一部も切除することもあります。手術後腫れがひくまで1週間ぐらいは入浴やシャンプー、運動は控えるように言われます。
痛み・・手術後麻酔が切れると痛みが出るので、痛み止めや抗生剤が処方されます。
抜糸/経過観察・・手術後翌日、通院で経過観察。3日目で押したら痛い程度。1週間で抜糸です。傷口からは浸透液が出てくるので絞り出す事もあります。抜糸は人により少し痛みを感じる事もあるようです。1ヶ月検診で傷の状態を観察しそれまで絆創膏を貼り続けます。1か月たつと手術痕がかさぶたとなりますので絆創膏と共にはがれたら完治になります。病院で切除した組織の検査をし良性・悪性かを調べるようです。先天性耳瘻孔がすべて切除されていたなら再発の可能性は低いと判断できるそうです。完全完治までは1ヶ月半ぐらいになります。
傷跡・・切除後、切り目を縫合し遮光性の絆創膏を貼って手術は終了経過観察になります。傷跡は毎日入浴後交換する事を数カ月続けるとキレイに治るようです。管が複雑な形をしている場合少し大きな切開が必要になることもあります。傷跡はやはり1~2cm程度残りますが、幸いにも目立ちにくい場所なのであまり気にならない人が多いようです。子供はやはり皮膚の再生能力も高いです。
全身麻酔後、麻酔から覚めると発熱、おう吐、頭痛などの症状が出る場合もありますが個人差があるようです。
手術費用・・大学病院でも手術費用は保険適応で7000~1万円程です。その他の診察・検診費用は別となります。手術費自体はさほど高くないのですが、入院が必要になる状態の場合は10~30万とかかる事もあります。またお子さんの手術の場合、個室での付添宿泊などは差額ベット代なども必要になります。
先天性耳瘻孔の手術後の感想
何よりも日常生活で自分だけが感じる不快感から解消されます。
臭いや痛み、枕や受話器の耳の部分に付着したり、耳元の清潔さを人より意識したりと小さな針穴ほどの先天性耳瘻孔に不便さや不快感を常に感じるのは辛いものです。
そういう意味では手術という恐怖はありますが、それらのわずらわしさから解放されるのは本当に良かったと思う方が多いようです。
ただしご自分の先天性耳瘻孔の形状がより複雑だと手術でも取り切れないこともあり、再発と手術を何度も繰り返す方も稀にいるようです。子供の時に手術すると当時は発見できなかった残りの先天性耳瘻孔から再発することもあり得ます。
ですが年齢は関係なく40代になってから手術する方もいますので、手術への判断と結果・感想は個人差になります。
成功すると「あの膿や痛みや匂いから解放されたと思うとすごく嬉しい」というのは共通しています。