【除夜の鐘】大晦日に108回除夜の鐘を打つ理由と煩悩108とはナニ?

除夜の鐘というと大晦日にお寺で108回梵鐘(ぼんしょう)つまり鐘を打つ事です。
 

 
よく「人間の108の煩悩をはらう為」
というのは聞いた事がありますが、ではなぜ大晦日なのでしょうか?
それに108の煩悩つまり欲?ってそんなにあったっけ?なんて思いますが具体的にはどういう事なのでしょうか?

■こちらでは
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「除夜の鐘」を108回打つ理由とは?
なぜ大晦日に108の除夜の鐘を打つの?
煩悩が108の理由とは
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をご紹介します。

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「除夜の鐘」を108回打つ理由とは?

「108の煩悩の数」というのは有名ですが実は他にも諸説あります。
 


煩悩とは・・
煩悩というとあまり良いイメージの言葉ではありませんが、実は2通りの受け止め方があります

・「人間の心身の苦しみ」を生み出す精神の働き。心が悩んだり苦しんだりするそもそもの心の原因
・その煩悩を無くす事で人間に成長をもたらすもの。自己成長へのきっかけのようなもの

つまり煩悩をそのままにしておくと悩む事もあるが、そんな煩悩をはらって幸せになりましょう!

というのが一般的に知られている理由です。

1. 煩悩の数を表す
108という数字にトリックがあります。詳しい説明は下記で・・

2. 一年間を表す
月の数の12、二十四節気の数の24、七十二候の数の72を足した数が108となり、1年間を表す。

3. 四苦八苦を表す
四苦八苦を取り払うということで、4×9+8×9=108をかけたとも言われている。

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「除夜の鐘」なぜ大晦日に鐘を打つの?

 


煩悩にまみれた人間が幸せになるなら、毎日だって108回打っても良いんじゃない?とも思いますがではなぜ大晦日なのでしょうか?
 
・大晦日パワーをもらえる日だから
煩悩の考え方はそもそも仏教からきています。
煩悩は「修行してやっとはらわれる」ものですが「除夜(=おおみそかの夜)の鐘」には厳しい修行を積んでいなくても煩悩を祓う力があるから」という信仰があったからです。
つまり昔から「大晦日は特別な日」という考え方があったからです。

・鐘自体にお払い効果があるから
 
梵鐘

お寺の鐘というと「朝夕の時報」の印象がありますが、他にも法要の開始のお知らにも用いられます。
ですが本来鐘の音そのものに「苦しみや悩みを断ち切る力が宿っている」とされていて仏教の大切な道具なのです。
鐘の銘の部分には梵鐘の力(=功徳)が記載されています。鐘の回りには突起がありますが、これは「乳(ち)」と言われるもので、ほとんどの鐘についています。この乳の数も108つあるということです。

・昔の先祖供養の名残だから
本来、仏教ではお正月とお盆に先祖を祀る儀式がありました。
これがお正月は「年神様(豊穣・豊作の神様)にその年の豊作を祈る日」お盆はそのまま先祖を祀る日に定着しました。
除夜の鐘についてはお正月の法要の開始の風習が除夜に鐘をつく形で残ったとも言われます。
  

除夜とは・・除日(じょじつ)の夜のことを言います。
「除」とは「古いものを捨てて新しいものに移る」という意味があります。つまり除日とは、一年の一番最後の日という意味を表し、大晦日(おおみそか)のことをさします。
  

煩悩はなぜ108?その理由とは

 
108の煩悩を説明するためには、108に至るまでの理解が必要になります。

GW-01553 
じょやのかね参照

その1/六根
人間が持つ欲望や心の汚れは、すべて「6つの感覚器官」からもたらされるとされそれを六根(ろっこん)と言います。

六根・・人間が持つ感覚器官は人に迷いを起こさせる原因
眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)

  

その2/六境または六塵
六根からそれぞれ感じとる感覚、識別できる対象の事

眼(げん)・・色
耳(に)・・・声
鼻(び)・・・香
舌(ぜつ)・・味
身(しん)・・蝕
意(い)・・・法

 

その3/状態や感じる3つの感覚
「その2/六境または六塵」で感じ取った感覚をどう感じるか?

好(こう)=気持ちが良い
悪(あく)=気持ちが悪い
平(へい)=どちらでもない

 

その4/状態や感じをどう判断するか2つの判断 
「その3/状態や感じ」の3つの感覚を良いと感じるか?悪いと感じるか?
例えば「人の不幸は蜜の味」「隣の芝生は青く見える」など人の不幸を喜んだり、周囲を羨ましく思ったりと人間の感情や受け止め方はそれぞれです。

浄(じょう)=きよい。きれい
染(せん)=きたない

 
ここまでの考え方をすべて計算します
 その1・その2六根および六境または六塵 で
 その3/状態や感じる3つの感覚 で
 その4/状態や感じをどう判断するか で

6×3×2=36  

ここでの数字が現世での基本の煩悩の数36個になります

その5/時間軸
前世、今世、来世の3つの時間軸をかけて108つあるという考え方です。

6×3×2×3=108

そういう事で煩悩は108個 ということになります。

ここまで来ると「え~!なぜ前世と来世カウントされるの!?」という理不尽さを感じますが仏教とはそういうものなのです。
よく「来世頑張ろう!」なんて言いますが、今生頑張らないと来世もパッとしないという事でしょうか?;除夜の鐘を聞いて煩悩を払ってもらいましょう(笑)!

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