【日本の2024年12月の行事】子供に教えたい伝統行事イベントの意味
日本の暦の言葉には「和風月明(わふうげつめい)」と呼ばれる、和風の呼び名があります。和風月明は旧暦の季節や行事を合わせたものです。
12月は 師走(しわす)です
師匠といえども趨走(すうそう、走り回る)する月、というくらい「年末は誰でも忙しい」からという由来があります。
————————————————————
【12月8日 針供養 】
【12月13日 すす払い】
【12月13日 事始め】
【12月初旬~20日ごろ お歳暮】
【12月中旬~大晦日 年の市】
【12月21日 冬至(とうじ)】
【12月25日 クリスマス】
【12月27日~29日頃 仕事納め・御用納め】
【12月31日 大晦日】
————————————————————
【日本の12月の行事】子供に教えたい伝統行事イベントの意味
【12月8日 針供養 】
1年間お世話になった道具を片付け、供養する風習。「針供養」は東日本では2月8日に西日本では12月8日に行われる事が多いようです。
折れた針や古くなった針を、感謝の気持ちを込めて柔らかい豆腐やこんにゃくに刺し、川に流したり、神社に納めたりして、裁縫の上達を願いました。東日本では、「事八日」に妖怪や厄神が家を訪れるので身をつつしむ日とされ、この日は一日、針に触れないようにしました。江戸の町では、妖怪や厄神を追い払うまじないとして、目籠をくくりつけた竹竿が町中に立ち並んだそうです。
【12月13日 すす払い】
近年、大掃除は大晦日前の行事ですがかつては「すす払い」といい、12月13日に行われていました。お正月の歳神をむかえるため1年分の家の汚れを落とし、その年の厄払いとしました。戦前までは、この日に休みを取り1日がかりで大掃除をしていました。
ですがお正月までまだ半月もあるので、神棚や仏壇などの掃除にとどめ、家の大掃除は12月中、日程と場所を変えながら掃除をしていくのが多いようです。
寺社はこの日、すす払いおするのが恒例です。
【12月13日 事始め】
事始め~正月を迎える準備を始める事。12月13日は婚礼以外は万事に大吉とされる「鬼宿日」にあたることから、年神様を迎える準備を始めるのにふさわしい日とされ、「正月事始め」として定着していきました。
事始めにすること→この日から、正月飾りを出しても問題はありません。ですがお正月まで半月もあり、クリスマスも普及している日本ですので26日頃から飾り始めるのが一般的です。
とくに年末28日は末広がりの「8」。30日はキリが良い数字として、その日飾るのが最適と言われています。
一方避けた方がいい日は29日と31日。29日は「苦」を連想。31日は葬式と同じ一夜飾りなのは縁起が悪いとして避けられます。
【12月初旬~20日ごろ お歳暮】
お世話になった人への年末の贈り物をする風習。
年の変わり目に祖先の霊を祭る「魂祭り(たままつり)」の為に、塩鮭などのお供え物を両親や親族などに送ったことに由来すると言われています。お歳暮の品は本来持参し、手渡しするのが基本です。
【12月中旬~大晦日 年の市】
この時期になると各地の寺社で年の市が立ち並び、門松やしめ飾りなど正月用品や飾り物が売り出されます。なかでも歴史の古い浅草寺の「年の市」は現在「羽子板市」として人気で、羽子板は邪気を跳ね返す縁起物として装飾の施されたものが売られています。
年の市でやること→羽子板は旧年中に生まれた女の子の初正月のお祝いに贈られてきました。男の子には破魔矢、破魔弓を贈ります。
【12月21日 冬至(とうじ)】
二十四節気の一つ『冬至(とうじ)』冬至は一年で昼が最も短い日です。別名「一陽来復」この日を境に翌日からは日が徐々に長くなることなので、この日を境に再び力がよみがえり、運が向いてくるとし、古くから祝祭が盛大におこなわれていました。
冬至にやること→冬至には「ん」のつくものを食べて「運」を呼び込む「運盛り」(にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん…)
特に、かぼちゃ(南瓜ナンキン)も運盛りの意味お栄養を付けられる。小豆の赤色が邪気を払うと言われ冬至に食べるように言われています。
・ゆず湯に入る=「ゆうずうがきくように」と「風邪をひかない」と言われます
【12月25日 クリスマス】
キリスト教におけるイエス・キリストが約2000年前にベツレヘムの馬小屋で生まれた日。プレゼントは賢人がキリストに贈り物をしたとの由来からの習慣です。
【12月28日~ 仕事納め・御用納め】
その年の業務を終了する仕事納め。官公庁では御用納めと呼ばれる。土日のタイミングによって多少ズレがあります。
【12月31日 大晦日】
各月の最終日を「晦日(みそか)」「つごもり」と言いますが、12月は「大つごもり」、一年の最後の日の意味でそう呼ばれます。
大晦日までに新しい年を迎える準備をすべて終え、年明けを静かに待ちます。
大晦日までにやること→
・年越しそば~そばは金銀を集める縁起ものとされ、年越しそばを食べると1年間はお金に困らないとの縁起かつぎが由来とされています。
・除夜の鐘~は108の煩悩を祓う為と言われていますが、除夜の鐘を寝ないで聞くのが、年神を迎える物忌みと言われます。寝てしまうと白髪になる、シワが増えるという言い伝えもります。
・大祓~一年の終わりなる12月3①日に全国各地の神社で執り行われます。「大祓」は毎年6月と12月の晦日の年に二度おこなわれ、十二月の大祓は「年越の祓」と言います。新たな年を迎えるために心身を清める祓いです。大祓は心身の穢れ、災厄の原因となる諸々の罪・過ちを祓い清めることを目的としています。