「おせちがキライ」な理由と作らない方がいい「嫌われおせち」対策

お正月が近づくとおせちをちゃんと作るご家庭もあれば、買って済ませる、またはおせちは作らないご家庭もあります。

「おせちを食べる事で縁起を担いだり」「日持ちがするからお正月に主婦が休める」なんて言い伝えが…
「海老食べて、腰曲がるまで長生きしたくナイわっ!」
「黒豆食べたら、まめに働かされる;」とか…

正月でも買い物できるお店もあるので、作り置きのおせちの役割も現代は「正月気分を味わうための料理」と化しています。

もしおせちを作るなら、家族がキライなモノは避けた方が無難です。なぜならおせちは一品一品作るのにエライ手間暇がかかるのに、残されてリメイク料理にしなければならないハメなるからです。

「おせちが余る」リメイク料理になりやすいおせちのアレンジ

こちらでは
————————————————————
「おせちがキライ」な理由と作らない方がいい「嫌われおせち」対策
————————————————————

Sponsored Link

「おせちがキライ」な理由と作らない方がいい「嫌われおせち」対策

おせちは重箱に3段重ねする事にも意味があり「めでたさを重ねる」を表現しています。そして各段ごとに詰める料理にもそれぞれ意味があるのです。
三段重の場合・・・
一の段(1番上)「祝い肴と口取り」~祝い肴(サカナ)とはおめでたい席での膳で「甘い料理」の酒の肴。食膳の初めに皿盛りにして吸い物と一緒に出す会席料理。3~9品の奇数
かまぼこ、栗きんとん、伊達巻き、田作り、黒豆、数の子、きんぴらごぼうなど
二の段「酢の物と焼き物」~酢の物と縁起のいい海の幸を中心に焼き物のメインディッシュが入ります。
酢の物~紅白なます、酢だこ、しめさば、小肌の南蛮漬け
海の幸~ブリの照焼、鯛の塩焼き、海老のうま煮など
三の段に「煮物」~山の幸を中心に、子孫繁栄や家が繁栄するような願掛けの野菜の煮しめを入れる

では、お重に入ったおせちで嫌われ度の高い料理とその理由は何かというと・・・ 

【嫌われおせち】と嫌いな理由

「一の段」


栗きんとん
低下な栗きんとんは黄色味が強く水あめを多用した甘みの強いモノが多い。
最近は栗+サツマイモに砂糖や生クリームを加えたスイーツ的栗きんとんもあり、作り方は様々です。黄金色に輝く財宝にたとえ豊かさ、勝負運を願います。
調理時間:50分
日保ち:甘さにより日持ちが変わる。冷蔵で4,5日。冷凍で1か月
「嫌いな理由」
・甘すぎる、ほぼ水あめ味
・栗が甘露煮で甘すぎてキライ
・栗の良さを殺した料理


伊達巻き
白身魚のすり身に溶き卵と出汁を加えて混ぜ、みりんや砂糖で調味して焼き上げた昔のぜいたく品」伊達政宗が好物だった説や、 色・形が華やかで、お正月の晴れがましい料理「伊達な(派手な)巻き卵」の意味
調理時間:30分
日保ち:冷蔵保存1~2日程度、冷凍保存1か月
「嫌いな理由」
・卵焼きが甘いなんて許せない
・魚のすり身入りで純粋な卵焼きじゃなかった事になぜか怒りを感じる


田作り(ゴマメ)
イワシの幼魚の佃煮である。イワシを田の肥料としたこともあり、「田作り」と呼ばれるようになった。五穀豊穣を祈願。
調理時間:20分~
日保ち:冷蔵で7〜10日(乾燥に注意)、冷凍で1か月 
「嫌いな理由」 
・苦いし、口内に刺さる
・魚なのに甘くて、おかずなのかおやつなのかしっくりこない


黒豆
邪気払いの意味と、黒く日焼けするほどマメに、勤勉に働ける健康も願う。水につけて、じっくりコトコトしわが寄らないように煮るなどなかなか難しい一品
調理時間:丸2日
日保ち:常温で砂糖の加減が多ければ1週間程度、冷蔵で2週間程度
「嫌いな理由」 
・豆が甘いというのが嫌
・贅沢感がなく、めでたい感じがしないから
・おいしいと思えない


数の子
数の子は、ニシンの卵を汁に漬け込んだもの。卵の数の多さから子孫繁栄を願うもの。
調理時間:買ってくるだけ~塩抜きして味をつけなおすなら丸2日
日保ち:塩抜き前2~3ヵ月、塩抜き後1週間
「嫌いな理由」 
・歯応え、食感、においが嫌い。
・魚卵のプリン体、コレステロールががヤバイ
・市販品は余計な雑味が凄まじく入っていて本当に不味い
・美味しくない、しょっぱい


たたきごぼう
地中深くに根が入っていく牛蒡を食べて、家の基礎が堅牢であることを願います。
調理時間:20分
日保ち:冷蔵庫で3日間
「嫌いな理由」 
・おいしいとは思わない
・土臭い、固い、おならがでる


昆布巻き
昆布に「子生(こぶ)」という当て字をすることで、子孫繁栄の意味、昆布にまかれたニシンを語呂合わせで「二親(にしん)」とし、両親からたくさんの子(数の子)が生まれることから、これも子宝成就や子孫繁栄の意味。
調理時間:1時間半~
日保ち:冷蔵保尊1週間~10日、冷凍で1か月
「嫌いな理由」 
・昆布が嫌い
・中のにしんも嫌い
・味がくどい、まずい

「二の重」

紅白なます
紅白の水引に見立て、細く切ったダイコンとニンジンを甘酢で漬けにユズの皮で香りをつけたもの。
調理時間:15分
日保ち:冷蔵庫で1週間
「嫌いな理由」
・甘酸っぱいどっちつかずの味
・酒のつまみにならない
・大根の独特の匂いが嫌だ


酢だこ
たこは茹でると吸盤とそれ以外の部分で紅白模様になるおめでたさと、赤色の「魔除け」の意味や 墨を吐いて敵から逃げる姿も「苦難を煙に巻く」さらに「多幸(たこ)」の語呂から「一年間幸せでいられますように」との願いが込められています。ゆでだこを甘酢に漬けたらできます。
調理時間:3,4時間
日保ち:冷蔵庫で4.5日、冷凍
「嫌いな理由」
・甘じょっぱすぎ!
・塩気が多くてむくむ
・普通にお刺身で食べたい


鯛の姿焼き
めでたいと語呂合わせ。恵比寿様が持つ魚である鯛は、ハレの食卓にふさわしい魚としておせち料理に使われてきたようです。
調理時間:大きさにより焼き上がりに差があり
日保ち:2,3日
「嫌いな理由」
・にらみ鯛(正月4日目じゃないと食べられない)がめんどくさい
・焼きたてじゃないから味が落ちてる
・冷めて硬くなっているので美味しくない

「三の重」

筑前煮
別名「七宝煮」仏教において貴重とされる七種の宝のこと。それぞれの具材にも意味がある。
椎 茸~陣笠椎茸といい武士時代の陣笠に似せたもの。
手綱こんにゃく~手綱こんにゃくという細工で「馬の手綱」を表現。「手綱を締める」など心を引き締める意味。
豆 腐~焼き目をつけて盾豆腐といい武士時代の盾を表現
くわい~水生植物の根球で最初に大きな目が1つ出ることから「めでたい」「出世」を願う。
八つ頭~「里芋の品種」親芋が大きいことから人の上に立つ(出世)と小芋が多いので子宝を願う。
里 芋~子芋がたくさんつくことから、子孫繁栄の意味。
調理時間:30分
日保ち:2,3日
「嫌いな理由」
・飽きる
・野菜キライ
・パンチのなさに食う気が起きない
  
筑前煮は嫌いな人は少ないようですが「飽きる」というのが主な理由かもしれませんね。


おせちは「保存を目的に作られているので、まずくても当たり前」という概念もあるようですが、同じものを何日も食べたくないし、今どき店も開いてるので、キライとなると手を付けられなくなります。

おせちの嫌いな理由には
・素材そのものがキライ
・味付けがキライ
・飽きる

などの大きく3つの理由があるようです。

「素材そのものがキライ」以外の理由なら、おせちの味付けも「甘さ控えめ」「酢の物→サラダ」など現代風にしたほうが評判がイイかもしれません。また昆布巻きなどは、にしん以外にも鮭や豚バラ、ニンジンや大根など好きな具を巻く方法もあります。

お子さんに生まれてこの方一度もおせち料理を食べさせない、という訳にもいきませんから、特に若いお母さんは工夫して美味しいおせちで日本のお正月を教えてあげてくださいね。

関連記事と広告


関連記事


サブコンテンツ