『給食室のいちにち』あらすじネタバレ・読書感想文の書き方(ヒント・例文・Chat GPT)
『給食室のいちにち』
大塚菜生・文 イシヤマアズサ・絵
少年写真新聞社 1,870円 (税込み) 32ページ
amazon 楽天ブックス
こちらでは
2023年の「第69回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校中学年の部(3,4年生)の課題図書「給食室のいちにち」の「あらすじ・ネタバレ」と読書感想文の書き方のコツ・ポイントをご紹介いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『給食室のいちにち』あらすじ・ネタバレ・こんな子にオススメ
『給食室のいちにち』読書感想文の書き方
読書感想文をChatGPTで書いたらバレる?感想文での使い方とは?
『給食室のいちにち』読書感想文の「こたえ」大ヒント
うんちく・読書感想文の書き方は経験者から学ぶ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『給食室のいちにち』あらすじ・ネタバレ・こんな子にオススメ
内容紹介
病院の給食室に勤務経験がある、児童文学作家+おいしい食べもののコミックエッセイで人気の画家が、給食室の現場をリアルに再現!
給食はどうやってできるの? 栄養士ってどんな仕事?身支度、検収、打合せ、調理、片づけ、食に関する指導、献立づくりまで、小学校の給食室と栄養士の現場をいきいきと描きます。安全でおいしい給食はどのようにして教室まで届けられるのか、楽しく学べる絵本です。
『給食室のいちにち』おすすめ度
読みやすさ ★★★★★
感想文の書きやすさ ★★★★☆
こんな子にオススメ
・本を読むのが苦手
・絵やイラストが大好き
・給食が大好き
・給食室で何をしているのか知りたい
『給食室のいちにち』ネタバレ
みんなが入ることのない「給食室」では8人で、学校の生徒全員450人分の給食を作っています。
【7:30】
栄養士の山川さんが来ました。
みんな「体のちょうし」をチェック
安全でせいけつな給食を作るため「白衣でみじたく」「白衣にローラー」「つめの先まで手洗い」
とどけられた「しょくざい」を数えて、「食中毒」にならないチェックのため50グラムだけ保存。
【8:50】
全員で今日のカレーをつくる「うちあわせ」休んだ子が何人かもチェック
【9:10】
お米を80人分たけるおかま6つでたきます
野菜は3回あらいます
【9:30】
洗った野菜をどんどん切ります
べつのなべでカレーのルーだけコトコトつくります。
【9:50】
二つ目のなべで、たまねぎとにんにく、しょうがをいため
三つ目のなべで牛肉とさとう、水、ローリエをにて、たまねぎのなべに入れます。
そこにニンジンとじゃがいももいれます。
どうじに桃のゼリーとサラダ、ドレッシングも作ります
【11:30】
ごはんがたけました。クラスのしゅっせきしている人数分、量をはかってわけていきます。
カレーのぐに、ルーをいれて、「かくしあじ」の調味料もいれます
あんぜんのため、ちゃんと火が通っているか温度をチェックして、クラスの缶にわけます
山川さんがカレーのあじみして、カレー50グラムを2週間、食中毒かくにんのためにとっておきます。
【11:45】
校長先生にあじみと安全チェックしてもらいます
さあ、できあがったので教室にはこびます。
【12:00】
アレルギーの子には、とくべつに作ります。
【12:30】
山川さんが、1年生のクラスで、たべものや、えいようについてのクイズをだして「いただきます」
【12:45】
給食室のみんなもお昼休みに給食を食べます
【1:30】
もどってきた給食のワゴンを山川さんが「たべのこし」をチェック
【2:10】
せんじょう室で返ってきたしょっきを手あらいして、食洗器にいれます
ちょうり台は2回しょうどく。床もピカピカにみがきます。
たりなくなったちょうみ料をチェック
山川さんは新しいこんだてを考えます。
季節や、地元のざいりょうでつくれる料理をかんがえます
【4:00】
今日のしごとがおわり。
山川さんは6年生からじゅざいをうけて、しんぶんでしょうかいされました。
『給食室のいちにち』読書感想文の書き方
・小学校低学年の部(3、4年生)本文 1200字以内
(作文用紙400字×3枚)
青少年読書感想文全国コンクール
読書感想文コンクールの入賞した子は原稿用紙3枚1200字きっちりに書きます。 「読書感想文の書き方とヒント」を参照にして、起承転結で300文字ずつ書くと、1200文字書くことができます。
①この本を選んだきっかけ
例1:給食が大好きだから
例2:本を読むのが苦手だから、「簡単そうかな?」と思ったからです
例3:きれいな絵がたくさんのってて、ゆっくりよみたいとおもったから
②簡単なあらすじ
例1:私たちの給食を作っている先生たちがどうやって作っているかを紹介してくれている本です
③感想(共感・反感・驚き・気づき・疑問など感情が動いたところ)
例1:何百人もの給食をたった8人でつくっていてビックリしました
例2:給食はおいしいだけじゃなく、えいせい面や食中毒への注意、アレルギー食などの心くばりにおどろきました
例3:カレーのかくし味を入れてレストランみたい
例4:給食を作る仕事っておもしろそう、どうやってなるんだろう?
例5:給食の人と先生がしごとなのに、ずっと給食食べれていいなと思いました。
例6:給食がなければ、お母さんがお弁当を毎日作るのは大変だなと思いました
例7:思った以上に、いろんなことを知ることができる本でした
④自分の意見、似たような経験談
例1:まだりょうりってしたことないから、スゴイなおもいました
例2:毎日違うメニューを考えるのってすごくむずかしいのでは?
例3:お母さんが「なに食べたい?」て聞いてくるのがなぜかわかりました
例4:ごはんの前の手あらいが、なぜひつようなのかよくわかりました
⑤本を読んでの意見と気づきをこれからどう生かすか?
(本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など)
例1:夏はあついし、冬はさむいから大変だろうなと思いました
例2:なるべく残さないで食べたいなとおもいました
例3:コロナで「もく食」だったけど、みんなで楽しく食べたいなと
例4:じぶんでも料理が作れるようになりたいな
などなど
読書感想文ChatGPTで書いたらバレる?感想文での使い方
話題のChat GPTですが、読書感想文でのChat GPTの使用は原則禁止です。
ですがこれからの社会Chat GPTを上手に使いこなす能力も必要です。
(文部科学省が、学校向けのガイドライン作成を検討を始めました)
もし読書感想文でChat GPTを使用した場合・・・生徒をよく見ている教員ほど「本人が書いたものではない」ということを見抜くことができます。
アジア圏の日本人学校で教員が、小学5年生の女子生徒が書いた「ハリー・ポッター」の読書感想文を「本人が書いたものではない」と勘づき、やはりChat GPTに書かせたということがわかりました。
・内容に違和感を覚える
・文章の構成と言葉遣いがいつもとちがう
・Chat GPTの文章にはその生徒の個性がない
・書かれた文章の内容の質問に答えられない など
将来、Chat GPTを使うスキルが必要かもしれません。そこで問題のケースでは「Chat GPTを使って学びを深める方法」を生徒たちと話し合いました。
・AIが書いた文章は読みやすい(メリット)
・文章添削では早く的確でわかりやすい回答がくる(メリット)
・人間味や面白味がない(デメリット)
作文を自分で書く
↓
ChatGPTで添削
(文章の書き方や構成の作り方)
(変更した理由)
↓
自分の感想文と読み比べる
↓
AIが出せない味は消さない
「自分らしさ(個性)」
「自分のエピソードや表現の仕方」
「会話文から始める構成」
↓
AIを生かせる部分
「文章校正」
「誤字脱字」
を修正するなどで利用する
Chat GPTは“きれいごと”の返答が多いと言われます。ですが精度が上がりユーザーの個性を分析し、まるで子ども本人が書いたのような回答ができる日が来るかもしれません。
上手にAIを使いこなすことは、処世術として必要ですが、読書感想文などは思考力の訓練です。
思考力は書くことで鍛えられるので、その機会が少なくなると言われ、なにかの判断をChat GPTにゆだねるうちにChat GPTの指示に従うのが正攻法と思うようになる世界は「AIを使っているつもりが、使われている」ことになるのかもしれません。
・自分で考える事、自分の意見を書く必要性を教える
・Chat GPTは文章の添削、文章校正や誤字脱字など感想文の基本を学ぶために使う
という、教え方が適切なようです。
『給食室のいちにち』読書感想文の「こたえ」大ヒント
読書感想文の「こたえ」大ヒント
『給食室のいちにち』は
の理解をを小学生に深めてもらいたい内容です。
【つくる責任=給食室のえいようしの人】
●給食の食べ残しも「食品ロス」
・給食室の人は「食べ残しをチェック」するのは、残さずかん食してほしいからです
・休んだ子の分はほかのクラスにまわして給食がムダにならないようにします
・おいしいと思ってもらうように「かくし味」や「デザート」「地元のざいりょう」などをとり入れる工夫をします。
●安心安全に食べられる給食つくり
・食べ物アレルギーが出る子も安心して食べられる給食をつくります
・手洗い、身支度、食材の安全チェック、えいせいてきな作り方、で給食の安全チェックなとてっていします
・給食室のお皿や容器、ちょうり台にゆかまでとにかくピカピカにします
【つかう責任=給食をたべる生徒みんな】
3,4年生はコロナの影響でおしゃべりしながら給食を食べたことのないかもしれません。
ほんとうは給食ってもっと楽しい時間なのです。
2023年春「コオロギ食」が話題になりました。
たべものの値段も上がっています。
いつでも給食室では、みんなが安心安全に食べられる給食をつくってくれています。
みんなの給食を作るのに、こまかくて、たくさんの作業をしてやっとおいしい給食が完成します。
ごはんを作るってたいへん
でもごはんを食べるのって楽しいし、うれしいこと。
そんなきもちを書くのが読書感想文のこたえです。
うんちく・読書感想文の書き方は経験者から学ぶ!
読書感想文の書き方は経験者から学ぶ!
考える読書 第68回青少年読書感想文全国コンクール入賞作品集
全国学校図書館協議会
発売日:2023年05月01日頃
去年の課題図書でコンクールの賞を取った子もいます。賞ねらいじゃなくても、読書感想文の得意な子の作品を参考にするのも一考です。
読書感想文の入賞作は審査員の合格基準に達した書き方をしています。合格基準とは「読書したうえでの学習効果が感じられるか?」です。小学校3,4年生だとまだ読書感想文になれていない子も多いので「考える読書」内にある感想文の入賞作は大いに参考になります。
昨年の読書感想文入賞作
内閣総理大臣賞
久保咲楽 北海道 帯広市立大正小3年
「和菓子のほん」(福音館書店)
文部科学大臣賞
渡辺湊太 島根県 松江市立城北小3年
「小さなプランクトンの大きな世界」(福音館書店)
昨年の上位入賞者は、課題図書以外の本から選ばれました。
「自分が興味を持てる本」なら生き生きとした感想文が書きやすくなります。
興味がある文屋の本をどんどん探してみましょう。