「そのときがくるくる」あらすじネタバレと読書感想文の書き方のコツ
「そのときがくるくる」
発売日:2020年04月15日頃
著者/編集:すずきみえ, くすはら順子
出版社:文研出版
ページ数:80p
こちらでは
2021年「第67回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校低学年の部(1.2年生)の課題図書の
・「あらすじ・ネタバレ」 ・読書感想文の書き方のコツ・ポイント
をご紹介いたします。
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「そのときがくるくる」あらすじ・ネタバレ・こんな子にオススメ
「そのときがくるくる」読書感想文の書き方のコツ
うんちく・読書感想文の書き方は経験者から学ぶ!
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「そのときがくるくる」あらすじ・ネタバレ・こんな子にオススメ
あらすじ・ネタバレ
小学一年生のたくまには、苦手なものがあります。それは、なすび。
学校は好きだけど、なすびがキライすぎて夢を見るほど。
給食でなすびが出る日、勇気を出して食べようとするケド、あの「にがいあじ」をおもいだしてどうしても食べられない。おなじクラスのりょうくんも「なすびがきらい」でおもいがけず仲よくなった。なつ休みに、おじいちゃん、おばあちゃんの家に1しゅうかんひとりでおとまりすることになった。
おじいちゃんはいろんな野菜をつくっていて、なすには大きなトゲがあるし、花はとてもかわいい。とれたての野菜はピカピカでキレイだ。
おばあちゃんがつくったりょうりはすごくおいしいし「なすもおいしいかも」とよそおうとしたけど、むわわっとやっぱりダメだった。
「むりをしなくてもいいさ。そのうちきっと、そのときがくるから。」とおじいちゃんがいう。そのときって、いつかおいしく食べられるとき。おいしくおもえるときのことだという。
おばあちゃんの「そのとき」は中学生のとき、おさしみがたべられるようになって、おじいちゃんの「そのとき」はなんと結婚してから。しかもなすがキライだったというので、ぼくはびっくりした。そして「くる、くる。きっとくる。」おじいちゃんが力つよくいったので、ぼくにもくるんだと思った。ママがむかえに来た日「やさいの肉まき」をつくるお手つだいをした。なすまきもつくって、ぼくはおいしくたべられそう!とひとくちかじってみた。
てりやきのあじがひろがって、おいしいじゃん!だけど、ぐじゅぐじゅ、じゅわわっ「やっぱり、にがーい」とむぎちゃをがぶのみ。まだそのときはこなかった。
おばあちゃんもママもおおよろこびでほめてくれて、おじいちゃんは「そのときが、いっぽちかづいたということだよ」と言ってくれた。夏やすみ明け、ナスの日のりょうくんは元気がなかったけど「そのとき」のはなしをしてあげた。りょうくんは「きょう、そのときがきたりしてな」と2りでかたをくんできょうしつにむかった。
読みやすさ ★★★★☆
感想文の書きやすさ ★★★☆☆
こんな子にオススメ
・嫌いなモノがある
・食が細くて給食や食べることがニガテ
・文章が長いので、本を読むことに抵抗がない
【内容情報】(出版社より)
小学一年生のたくまには、苦手なものがあります。それは、なすび。
大人になると、いつの間にか食べられるようになっていたりしますが、小学生にとって大問題。「いつかきっとおいしく食べられるようになるさ」と気楽な気持ちで、好き嫌いと気持ちがちょっぴり軽くなって、好き嫌いと向き合ってもらえたらうれしいです。
【作者のねらい】
・「いつかきっとおいしく食べられるようになる」そのときがあるから「キライだ」と決めつけないでほしい。
・気楽な気持ちで、好き嫌いと向き合ってもらえたらうれしいです。
「そのときがくるくる」読書感想文の書き方のコツ
・小学校低学年の部(1、2年生)本文 800字以内
(作文用紙400字×2枚)
読書感想文コンクールの入賞した子は原稿用紙2枚800字きっちりに書きます。
起承転結でつづられるなら200文字ずつです。
・この本を選んだきっかけ
・簡単なあらすじ
・感想(共感・反感・驚き・気づき・疑問など感情が動いたところ)
・自分の意見、似たような経験談
・本を読んでの意見
(本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など)
ここがポイント!
「そのときがくるくる」は自己開示するのがポイントです
・自分にもきらいなものがある
・自分にも「そのとき」がくることをたのしみにしてる、など
・きらいな食べ物を悪く言い過ぎない
読書感想文の書き方のコツ
どうしてキライなんだろう
他の人がたべれるのに、自分はキライとおもう食べ物の理由
・味が嫌い→「苦い」「すっぱい」「しょっぱい」 ⇒本能的に危険だと感じる
・食感が嫌い→「グニャグニャ」「ドロッ」「ぐじゅぐじゅ」
・臭いが嫌い→「腐ったような臭い」「パクチーはカメムシみたいな臭い」など
・見た目が嫌い→ 「気持ち悪い」「毒々しい」「残酷」
・トラウマによる嫌い→ 「食べた後、体調不良になった」「作る工程が残酷」など
・食べる工程が嫌い→ 「魚の小骨など面倒くさい」「食べ方がわからない」など
・その他→ 「お友だちが嫌いと言っていたから」「食べたい気分じゃない」「食べ飽きた」など
人には「味覚の成長」があります。
苦手だと感じる味はまだ「受け入れられる段階にない」ので食べられない(キライ)という可能性も考えられます。「コーヒー」「ビール」が大人になったらおいしいと感じるのがその例です。
「そのとき」とは「味覚が成長した」ということです。
キライな食べ物も好きにならなければいけないの?
「好き嫌いがある」となにか悪い子のように思われるのはつらい事です。
大人の世界だとなおさら、好き嫌いがあるとあまり良い顔はされません。
「そのとき」が来なくて「どうしてもムリ」なまま嫌いな食べ物がある大人もいますし「小さい時は食べれたのに、だんだん好きじゃなくなった」という事もあります。それは仕方がないことですが、嫌いなものがあることは残念なことです。たくまががナスが嫌いすぎて夢に見てしまうほどの憂鬱を一つ抱えるという事だからです。
逆に好きなモノに囲まれたら、毎日の食事が毎回たのしくなります。なにを食べてもおいしく感じるのはとてもしあわせなことです。
読書感想文の書き方は経験者から学ぶ!
読書感想文は正解があります
読書感想文は、まじめで真剣に本のテーマを考えている「とても正しい優等生な意見」が良い評価をもらえます。
「読書したうえでの学習効果が感じられるか?」と先生方は判断するからです。
内閣総理大臣賞 <小学校低学年の部>
◆小山薫 宮崎県 宮崎市立池内小1年 「わすれられないおくりもの」(評論社)
文部科学大臣賞<小学校低学年の部>
◆本多祐実香 北海道 安平町立追分小2年 「ながーい5ふん みじかい5ふん」(光村教育図書)
小学校低学年だと、読書感想文の書き方がまだよくわかりません。
何をどうやって書けばいいのか?前年の課題図書の読書感想文全国コンクールの入賞作品を参考にすると書き方のコツが身につきます。