【神社お参り】神社でやっちゃダメ・禁止の参拝の作法12
「困った時の神頼み」
お願い事のある時や初詣など、最低でも年に一度は神社に足を運ぶ人が多いと思われます。
どうせなら心願成就願いをかなえてもらいたいと誰でも思うものですが、よくある基本的な神社の参拝方法を知っていても、意外と知られていない神社でのNG行為やダメな参拝をしている人が多いのです。
知らないから許されるという訳ではなく、願いが叶うどころかこれらをやると神様的には「アイツやだ。」とドン引きされかねません。
こちらでは
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【神社お参り】神社でやっちゃダメ・禁止の参拝の作法12
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をご紹介します。
【神社お参り】神社でやっちゃダメ・禁止の参拝の作法12
●神社では真ん中に立たない・歩かない
「神社の境内の参道や鳥居の真ん中を通ってはいけない」というのは最近は定着してきたお参りの基本です。これは真ん中を正中(せいちゅう)と言い、神様が通られる道なので人間は通らないようにとの所以からです。
参道は真ん中を避けても、意外とお参りをするお賽銭箱の前ではわざわざ真ん中からお願いする人が多いのですが、これもNGなのです。参道の真ん中「正中」を歩かないことと同じ理由です。
拝殿のど真ん中で参拝する方がより神さまにお願いごとを届けられそうな気がしてしまいますが、神社では「ひかえめな態度と気持ち」のほうが重要です。参道を横断するとき(正中を横切るとき)は、拝殿に向かって頭を下げてから通る。つまり人の前を横切るときに『手前失礼します』と、軽く会釈して通るのがマナーのようにです。
それくらいの心がけで「真ん中を通らない」つもりで参拝しましょう。
●お賽銭を投げ入れるのはNG
初詣であまりに混雑しているから、後ろの方から思いっきりお賽銭を投げ入れる方がいますが、これはものすごく失礼なことです。
お金の渡し方で投げてよこす人はまず信用されません。丁寧にお賽銭を賽銭箱に入れるのがマナーです。お賽銭の「賽」の字を使った「報賽」「奉賽」という言葉が神社にはありますがこれは「神様からいただいた幸福に感謝する」という意味です。
つまりご祈祷料ではなくそもそもが「日頃の神様から頂いた幸福に感謝する代」でお礼みたいなものです。
そのお礼の気持ちが幾らで、ちゃっかりお願い事もうまくお伝えするのが参拝ということです。
そしてお賽銭には語呂合わせ的に諸説ありますので幾らが正解というものはありません。
●お賽銭に願いを込めない
お賽銭とは神様への供物であると同時に、汚れを祓うためのもの。賽銭は自分の分身でもあり、そこに穢れを付着させ、供えることで祓い清める──というのがそもそもの意味です。
お賽銭は身の丈的に「少し痛いかな」というぐらいの金額がベターです
●「穢れ」の状態のときは参拝しない
「穢れ」とは…?
忌まわしく思われる不浄な状態、理想ではない状態のこと。など穢れているとされる対象としては、死・疫病・月経(血)・病気・近親相姦・獣姦・女性・怪我・蠱物(まじもの)ならびにこれらに関するもの
穢れに「月経」や「女性」があったり、病気平癒のお参りをしたいのに「病気」があると穢れているとされるなんて、本末転倒色々酷いんじゃない?と思うのはもっともです。
ではなぜ「穢れ」の状態はいけないのか?
神道においては、穢れは「気枯れ」=「生命力の枯渇」のことであり、その状態では「人は罪を犯してしまいやすい状態」にあったり「心の平静を保てなくするような事象」と取られられそれら穢れたものは物理的に触れるだけでなく、精神的に触れることでも「穢れ」が「伝染」すると見なされているからです…;神道、神社は清浄をもっとも大切にし、お供え物や神様の前に行く人(神主さん)もお祓いや禊(みそぎ)潔斎(けっさい)があります。
なるほど「触らぬ神に祟りなし」じゃないですが「ヤバそうな状態の人には近づかないのが無難」「神様に近づかないで」という神社の気持ち?もわかるような気がします。
・「産後75日間はお詣りしない」というのは女性の出産の出血や月経の出血は「赤不浄(あかふじょう)」として本人や家族にもその穢れが及び、「産後の悪露が数週間から2ヵ月位(75日くらい)かかって降りるから」だそうです。そして大工や鍛冶屋、漁師はその期間は仕事をしなかったと言われています。お宮参りはお母さんは産後30日後位でまだ赤不浄中ですので、赤ちゃんを抱っこするのがおばあちゃんなのはこの理由からです。
・死も『黒不浄(くろふじょう)』や『ブク』などと言われ喪中も「穢れ」に当たりますので、この期間は神社にお参りしません。神社の境内に足を踏み入れることは神聖な場所を黒不浄で穢してしまうということです。忌中は神道では死後50日間を言います。
●SEXした後はお詣りしない
SEXも不浄な行為で穢れの行為の一環です。
「SEX後何時間たてば参拝OK?」など神社での指南はありませんが、せめて丸一日以上は経ってからの参拝をおすすめします。
●露出の多い服はNG
「神社に行く際はきちんとした服装で」とはよく言いますが、普通の参拝でしたらスーツなどの正装じゃなくても清潔感のある服装なら大丈夫です。ただしキレイで新しい洋服でも腕や足が丸出しでサンダルで遊びに行くようなスタイルは失礼に当たります。
●犬や猫などを連れて行かない
たまに境内の中で犬を散歩させている方がいますが、基本的に神社にはペットは禁止です。神社自体で「猫神社」と野良猫を保護活動したり、ペット連れを認めている神社やペット自体の厄払いをしてくれる神社もありますが、そもそもは神社ではやはり犬や猫は、獣であり一応「穢れ」です。
神社へのお参りは、言うなれば「権力者にお願い事やご挨拶」に伺うようなものです。
しかも神様のお使い(眷属)として「神獣」が祭られていたりしてこれらはイノシシやオオカミなどの姿をしていますが、動物の姿をした神様です。本当の動物と仲良くなれるわけがありません。
真面目に神社の氏子さんとして信仰心熱い方もいますので、お散歩気分で連れて行くのは良くないです。
●境内に牛乳やお肉を持ち込まない
「穢れ」にあるとおり神様は、血も嫌いですし、動物も穢れです。牛乳は牛の血からできているのですから、手に缶コーヒーなど持って境内に入るのもNG。お買い物帰りにスーパーの袋に牛乳やお肉を入れて行ったり、牛乳やお肉をを飲み食いした直後はやはり神様にもデオドラント的に失礼な行為だと覚えておきましょう。
言うなれば「権力者にお願い事やご挨拶」に来た人がタバコ臭かったり、納豆やニンニク臭かったら「…ちょっとコノ人。」という感覚と同じです。
●神社の通り抜けをしない
神社は神様の家と同じです。
近道だからと言って他人の家の敷地内と黙って通り抜けしたら不法侵入になります。もしよく参拝に伺いその神社の神様とも馴染みくらいの気持ちでしたらコンニチハと会釈するくらいでもいいのかもしれませんが、神様に断って通るという気持ちが大切です。せめて頭を下げるだけでもしましょう。
●境内でゲームをしたりイヤフォンで音楽を聴いたりしない
ゲームや音楽などしていたら「オマエ何しに来た!」と当然神様ご立腹することでしょう。お子さんが退屈そうでもゲームなどはNGです。
●パワースポットをベタベタ触らない
パワースポットが御神木だったりすると、ご利益にあやかりたいとペタペタ触る…なんて無礼千万です。
神様からしたらお願い事をしに来た人が神様の宿るモノをいきなり触りに来たようなものです。そんな人ではパワーは頂けません。
●軽いノリで行かない
「有名な神社だから」「初詣だから」「ご利益があるらしいから」「パワースポットがあるから」などそちらの神社の神様のことをよく知りもしないのに軽い気持ちでお願い事をしに参拝してもまず叶うことはありません。神社での参拝で願い事が叶うとしたら「そちらの神様のことをよく知ってから行く」「わざわざその神様に会いに行く」「熱い思いを持って行く」ことです。
例えばファンが沢山いる芸能人の人が「一生に一度でいいから会いたかった」などと涙を流されたら、なんか特別サービスをしたくなる事でしょう。神様も同じで特別に好きな神社を信仰するのはやはり良い事です。
神社は神様のお家
気軽に訪れて「願いをかなえてください」なんて、人間なら面食らってしまいます。
神様にお願い事をしにお参りするならば、神様に好かれる態度で行きましょう。
タグ:神社,ご利益