『きみ、なにがすき?』あらすじと読書感想文の書き方ポイント
こちらでは
2018年の「第64回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校低学年(1年・2年)用の課題図書
『きみ、なにがすき?』の「あらすじ」と書き方のポイントをご紹介いたします。
きみ、なにがすき? (あかね書房)
著者:はせがわさとみ・作 60ページ
本体価格:1,200円
ISBN978-4-251-01101-5
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『きみ、なにがすき?』こんな人にオススメ
『きみ、なにがすき?』のあらすじ(ネタバレ)
『きみ、なにがすき?』の読書感想文のポイント
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『きみ、なにがすき?』こんな人にオススメ
作品概要
森の奥にすむあなぐまが、庭でともだちの好きなものをつくって喜ばせたいと考えます。じゃがいも、にんじん、りんご、木いちごと、つぎつぎに思いつきますが、そのたびに、ともだちはみんな持っていました。なにを作ればいいかわからなくなったあなぐまは、かんしゃくを起こしてしまいます。でも、はりねずみは「きみの好きなものをなんでも」、と優しい言葉をかけてくれます…。誰かにわかってもらえることがうれしくなるお話。
内容(「BOOK」データベースより)
森のおくにすむあなぐまが、にわのはたけでともだちのすきなものを作りたいと思いつきます。でもともだちは、あなぐまの考えるものをもっていました。きもちが空まわりしてしまったあなぐまは、いったいなにを作るのでしょう…!?だれかにわかってもらえることがうれしくなるお話。
読みやすさ★★★★★
感想文の書きやすさ★★★☆☆
こんな人におすすめ
・畑で何か作ってみたいとおもった子
・おともだちの好きなものを知っている子
・おともだちに何かプレゼントしてみたい子
・おともだちにプレゼントされてうれしかったモノがある子
『きみ、なにがすき?』は…
森にすむ、あなぐまが おうちのにわがくさボーボーでなんにもないので、なにかつくりたいなと おもいます。
はたけをつくって ともだちにりょうりを ごちそうしようと おもいつき、はりきるのですが、みんなもう すきな たべものをつくっていたのです。
みんなによろこんでもらいたかったのに あなぐまのアイデアは うまくいかず、かんしゃくをおこしてしまいます。
あなぐまは「おともだちにプレゼントしたい」きもちを もてあましてしまったのですが、はりねずみが「きみのすきなものをつくったら」といわれて、あなぐまが ひとばんかんがえてつくったものは…?というお話。
あなぐまが なぜだれかのすきなものを つくってプレゼントしたかったのか? がわかると「あなぐまは かわいい子だなぁ」とおもえてきます。
『きみ、なにがすき?』のあらすじ(ネタバレ)
もりのおくに いっぴきの あなぐまが すんでいます。
あるひ、あなぐまは かんがえました。
「ぼくのにわ、くさ ぼうぼうで、なんにも ないや。
この にわに なにか つくりたいなあ」
「そうだ、はたけは どうだろう。
おいしいものを そだててさ、
どっさりとれたら りょうりして
ともだちを しょうたいするんだよ」
あなぐまは いいかんがえだぞ、とおもい、
ごきげんで うたいながら
にわの くさを ぬき
はたけに なんのたねを まこうかと かんがえました。
あなぐまは
なかよしの こぶたが だいすきな じゃがいもや
りすが だいすきな りんごのき
うさぎの だいすきな にんじん
いろいろ かんがえましたが
みんな もう もっているし
ぎゃくに プレゼントしてくれるので
つくることができません。
あなぐまは はりねずみの すきな
きいちごばたけを つくろうと おもいつきます。
はりねずみは きいちごばたけは もっていないけど
きいちごが どっさりとれる ひみつのばしょを しっていたのです。
あなぐまは かんしゃくを おこして
「なんだよ、みんなして。
じゃあ ぼくの にわで きいちご
つくらなくて いいんだね」
おこった あなぐまは へやのすみで まるくなり
「せっかく いいもの つくろうと おもったのに。
じゃがいもも、りんごも、にんじんも、きいちごも
ぼくの なかよしの すきなものは、ぜんぶ だめ。
ぼくの にわで なにつくったら いいんだい?
なにしたら、きみ うれしいんだい?」
ぷんぷん おこっている あなぐまを みて、
はりねずみは、おかしそうに わらいました。
「そりや あなぐま、
きみの すきなものを なんでも。」
あなぐまは
「へえ、そうなの?ぼくのすきなもの?」
といちばん つくりたいものを つくることにしました。
いま、あなぐまの いえの ちいさなにわには
てづくりの テーブルと いすがあります。
きょうも ともだちが やってきて
にぎやかな おしゃべりが きこえます。
『きみ、なにがすき?』の読書感想文のポイント
第64回 青少年読書感想文全国コンクールより
用紙・字数
小学校中学年の部(1、2年生)本文 800字以内
趣 旨
・より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う。
つまり、800文字以内で『きみ、なにがすき?』の
・感動した点
・自分の考え(気が付いた事、~していこう)
・また本の内容と似たような自分の経験(失敗談)
があれば、自分の経験+自分の考え(気が付いた事、~していこう)を書くのも良い評価をもらえます。
どうしてもお子さんが読書感想文を書けずにいたら
親御さんが『きみ、なにがすき?』の中の気になるエピソードを
一問一答で聞きながら、感想を書くのも良いでしょう。
『きみ、なにがすき?』の中の気になるエピソード
■あなぐまは、なぜ なかよしの ともだちの すきなものを つくりたかったのでしょうか?
■ともだちがみんな、つくろうとおもった やさいを つくっているのを しった あなぐまは どんなきもち だったでしょうか?
■あなぐまは「ぼくのすきなもの」で テーブルとイスをつくりました。なぜでしょう?
『きみ、なにがすき?』
読書感想文の書き方3例文
感想文の書き方を教えるのに役立つサイト
感想文を書くにあたっての「コツ」や「構成」「話の広げ方」「多角的な考え方」などは下記のページに掲載しています。感想文を書く指導の際にも参考になると思いますので一読してみてください。
その他第64回 青少年読書感想文全国コンクール・小学校低学年の部(1、2年生)の課題図書
『なずずこのっぺ?』読書感想文の書き方のポイント
『がっこうだってどきどきしてる』読書感想文の書き方のポイント
自分の大好物をプレゼントされたら、うれしいですよね。
ですが「それ、もうもってる」「いっぱいあるから きみにも あげる」と逆にプレゼントされたら複雑な気持になるものです。
でもはりねずみが「きみの すきなもの」を作ればいいと言われて、一晩考えたあなぐまは思い出したのでしょう。
一番最初に考えた「おいしいものを そだててさ、どっさりとれたら りょうりして ともだちを しょうたいするんだよ」という本来の目的をかなえるものでした。
あなぐまは、作れる野菜がないことで怒りましたが、手段が目的になってしまって「目的」をわすれていたのです。
はりねずみに言われて、あなぐまが思い出したのは「ともだちをしょうたいしたい」です。
あなぐまの好きなのは「みんなであつまること」なので招待できる場所が、あなぐまの作りたいものだったということです。
あなぐまのお友達はみんな、作ったものをくれる優しいお友達です。
そして、あなぐまも、みんなで仲良くしたいという、やさしい子です。
お子さん自身が「お友達にしてあげらる良い事はなにか?」
親御さんが聞いてあげて、お子さん自身の体験として
考えさせるのもいいかもしれないですね。