【日本の2023年6月の行事】子供に教えたい伝統行事イベントの意味

日本の暦の言葉には「和風月明(わふうげつめい)」と呼ばれる、和風の呼び名があります。和風月明は旧暦の季節や行事を合わせたものです。


6月は水無月(みなづき、みなつき)
水の月(「無」は「の」を意味する)の意味です。
6月は梅雨の季節なのに水のない月?と不思議に思いますが、梅雨を意識したわけではなく 陰暦の6月は今で言うと梅雨明けしている頃の6月下旬〜8月上旬くらいにあたり、田んぼに水を引く時期。 そこから水の月、水無月としたようです。

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6月1日 衣替え
6月4日 歯の衛生週間(歯と口の健康週間)
6月11日頃 入梅(にゅうばい、ついり、つゆいり)
6月21日頃 夏至(げし)/一年で昼間が最も長い
6月第3日曜 父の日
6月30日 大祓・夏越の祓(なごしのはらえ)

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【日本の2021年6月の行事】子供に教えたい伝統行事イベントの意味

【6月1日 衣替え】


衣替えは中国宮廷から旧暦の4月1日と10月1日に夏服と冬服を入れ替えの習慣が伝わったものです。
日本は平安時代頃伝わり、室町~江戸時代にかけ衣替えが定着しました。特に江戸時代の武家では四季により着物の期間が決められていましたが、明治になってから夏服は6月1日、冬服は10月1日となりました。
現在でも学生の制服の衣替えや和装の衣替えが特に明確な風習として残っています。

衣替えでやること→神社による「更衣祭」という神様の衣を改めるための祭礼が年に2度行われます。

【6月4日~10日 歯と口の健康週間】
6月4日は6(む)と4(し)の語呂合わせで、「むし歯予防の日」
ということから、歯と口の健康に関する正しい知識の普及啓発と、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着。その早期発見及び早期治療等を徹底することにより歯の寿命を延ばし、もって国民の健康の保持増進に寄与することを目的、とする週間。

【6月11日頃 入梅(にゅうばい、ついり、つゆいり)】
梅雨入りの時期に設定された雑節。
「梅雨」と書くのはこの時期、梅の実が熟すところからきたものですが、黴(かび)が生えやすい季節なので「黴雨(ばいう)」と書いてあるものもあります。
農家にとって梅雨入りの時期を知ることは田植えの日取りを決めるのに重要だった。

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【6月21日頃 夏至(げし】


立夏から立秋の夏のちょうど真ん中。一年で昼間が最も長い日。
夏至にやってはいけないこと→夏至から数えて11日目の日を半夏という薬草が生えることから「半夏生」といい、田植えを終える目安とされています。「この日以降に田植えをすると不作になる」とされています。なので田植えを終える日の目安とされていて、この日には田畑に入ったり、豆を植えたりしない禁忌があります。

【6月第3日曜 父の日】

『母の日』にならって、父親に感謝するために白いバラを贈ったのが始まりの父に感謝する日
父の日にやること→父の日の花はバラ。健在の父には赤いバラ、鬼籍に入った父には白いバラを贈るとされている。
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【6月30日 大祓・夏越の祓(なごしのはらえ)】


一年の折り返しとなる6月30日に全国各地の神社で執り行われます。境内や鳥居の下などに茅(ちがや)の大きな輪が設けられ、八の字を描くように“茅の輪(ちのわ)”をくぐることで厄が落ち、身が清められる半年に一度の厄落としです。
早い神社では6月1日から設置され、1ヵ月間茅の輪くぐりが可能です。
また半年後の12月末にも同様に厄除けをする「年越の祓」があります。この二つは対になる行事で、心身を清めてお盆や新しい年を迎えるためのもの。大晦日の年越し行事のような派手さはありませんが、「夏越の祓」も大切な節目の行事とされています。


大祓・夏越の祓にやること→境内や鳥居の下などに茅(ちがや)の大きな輪が設けられ、大祓詞を唱え、人形ひとがた(人の形に切った白紙)などを用いて、身についた半年間の穢れを祓い、無病息災を祈るため、茅や藁を束ねた茅の輪ちのわを神前に立てて、八の字を描くように“茅の輪(ちのわ)”を三回くぐりながら「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱えくぐることで穢れを祓うことができます。
うれしいのは「初穂料」をおさめなくても厄払いできること。厄年じゃない人も半年ごとに厄を払えるありがたい行事です。
また和菓子の“水無月”を夏越祓に無病息災を願って食べる。とされています。
水無月は白の外郎生地に小豆をのせ、三角形に包丁された菓子ですが、それぞれに意味がこめられていて、小豆は悪魔払いの意味、三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれています。この日に水無月を食べるのは穢れを祓い、身を清めるという意味が込められています。

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