「この世界からサイがいなくなってしまう」あらすじ・ネタバレと読書感想文の書き方大ヒントと例文
この世界からサイがいなくなってしまう
アフリカでサイを守る人たち (環境ノンフィクション)
発売日:2021年05月27日頃
著者/編集:味田村太郎
レーベル:環境ノンフィクション
出版社:学研プラス
発行形態:全集・双書
ページ数:120p
ISBN:9784052053276
内容紹介:サイと密猟者、そしてサイを守る人たちの、知られざる戦いがある。この本では、サイの子どもを保護する「サイの孤児院」や、科学技術による「復活プロジェクト」などの取り組みを紹介。南アフリカ共和国での取材を行った記者による、迫真のノンフィクション。第8回子どものための感動ノンフィクション大賞受賞作品。
こちらでは
2022年の「第67回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校中学年の部(3,4年生)の課題図書「この世界からサイがいなくなってしまう」のあらすじ・ネタバレと読書感想文の書き方のコツ・ポイントをご紹介いたします。
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『この世界からサイがいなくなってしまう』あらすじ・ネタバレと感想・こんな子にオススメ
『この世界からサイがいなくなってしまう』読書感想文の書き方の大ヒントと感想文例文
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『この世界からサイがいなくなってしまう』あらすじ・ネタバレと感想・こんな子にオススメ
■第一章 とてもユニークなサイ
巻頭や第一章ではサイの種類や祖先について紹介。
大昔は日本やアメリカ、ヨーロッパにもサイのご先祖様はいましたが、地球の環境の変化で絶滅しました。サイは今ではアジアとアフリカ地域の一部に5種類しかいない「生きた化石」なのです。
【コラム】サイのフンにかくされたなぞ
シロサイのオスは、草原のなわばりに「フンの山」をつくります。
それは「フン」でコミュニケーションをとるからです。
・メスとオスの出会いの場→メスはオスのフンの匂いから年齢・強さを判断します
・メスも「フンの山」に自分のフンを残します→オスはフンから性別・年齢・発情期かどうか?を確認
・ほかのオス→「フンの山」からオスのライバルの情報、年齢・強さ・メスがいるかどうか?
「フンの山」はまるで、サイのプロフィールを知るための掲示板のようです。
■第二章 いま、アフリカで起きていること
1・かなしみを乗りこえて
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南アフリカではサイを保護する募金活動やイベントがよく行われています。「セイブ・ザ・ライノ(サイを救え)」と書かれたステッカーが車に貼られたりしています。
アフリカでは1970年からの25年で7万頭いたクロサイが2400頭まで減り、南アフリカではシロサイを中心に8千頭もサイが「密猟」されました。「密猟者」はサイの2本のツノの目当てで、銃で撃った後、動けなくなったサイから、生きたまま顔を傷つけて、無理やりツノを取るのです。
またサイは子育ての期間が2年と長いので、赤ちゃんのサイを人間の手で育てるのはとても難しく死んでしまう事もめずらしくありません。
「密猟者」と戦う民間の野生動物保護のレンジャーの人たちはみんな20代から30代の若い人です。南アフリカ軍にいた教官に犬を訓練してもらったり、銃で武装して戦う覚悟でいますが、経済的負担や、いつ密猟者が忍び込んでくるかわからない気の休まらない生活です。それでも「活動をやめたら、アフリカから災害なくなってしまう」と活動をやめません。
2・サイの孤児院
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母親のサイが密猟で殺され、子どものサイが運よく生き残った時は、場所が非公開の「孤児院」で育てます。母子との結びつきが強いサイは、目の前で母親が殺されたトラウマもあり、人間をとてもこわがり受け入れてくれません。孤児になったシャーロットは最初人間がこわくてパニックになるので、目隠しをして気持ちを落ち着けました。スタッフのヨランダさんたちは24時間体制でシャーロットに添い寝や3時間ごとにミルクをあげるなどして、なんとか心を開いてくれました。
ですが、ほかの孤児院では密猟者が侵入して、子供のサイが殺されて、スタッフも危険にさらされる事件も起きます。
3・密猟者との戦い
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南アフリカでもっとも多くの際が生息している「クルーガー国立公園」のレンジャーケン・マグス隊長は「隊員が全く足りていない」「ここで起きていることは、戦争です」と言います。密猟者はサイだけじゃなく、レンジャー部隊にも銃をむけるのです。
アフリカでは外国製の銃が簡単に手に入ります。それはアフリカがヨーロッパに支配されてきた歴史が長く、独立するときに内乱や戦争がおきて、その時に手に入った武器が今も残っているからです。「クルーガー動物公園では、密猟されるサイのほうが、産まれるサイより多い。このままではアフリカからサイが1頭もいなくなってしまう」
4・サイの角は薬?
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密猟者はなぜ?サイの角をほしがるのか?
ベトナムや中国などでこの10年ほどで「サイの角がガンにも効く」とか、お金持ちになった人が「飾りとして」欲しがるのです。またワシントン条約で絶滅危惧植物のサイは国際的に取引が禁止なので、よけいにサイの角は高値がついて、密猟者も増えたのです。サイの角は「ケラチン」という人間の髪の毛や爪と同じ、タンパク質です。薬になる科学的根拠はありません。
【コラム2】シロサイ「旅は道連れ」
サイのオスは2,3歳で母親から独り立ちして、武者修行に出ます。
その時に仲間「バディー」を見つけて、一緒に旅をして助け合いながら旅をします。またなわばりをもつ大人のオスのサイ「フンの山」に若いオスのサイが1匹で入ると攻撃されるのですが、バディーがいると「旅の途中か」と許してもらえます。
■第三章 科学の力でサイを救え!
1・キタシロサイ最後のオス
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2018年、ヒガシアフリカのケニアで地球で最期の1頭、キタシロサイのオス「スーダン」が45歳で病気で死にました。
この地域の国々は紛争が続き、戦争の資金作りのためにサイの密猟をして、激減したのです。人間で言うと90歳のスーダンは2009年にチェコの動物園から東アフリカに繁殖用にもどしてもらったサイでしたが、うまくいきませんでした。
2・絶滅の危機と戦う日本人科学者
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科学の力でキタシロサイを絶滅から救おうと結成されたのが「バイオ・レスキュー・プロジェクト」という国際研究チームです。
この計画に、ドイツ、アメリカ、チェコ、南アフリカ、日本は九州大学の林勝彦教授が参加しました。
IPS細胞から卵子を取り出し冷凍保存してあるオスの精子と受精させ誕生させることに、いどむのです。ですがその研究には十年単位の時間がかかります。研究の道のりは長くかかります。
3・傷ついたサイの治療
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中には密猟者に襲われ瀕死の重傷を負ったのに、22回にもわたる大手術を経て、小さな角が生えてくるまで回復したサイ・ホープもいました。ですが1年たったころ、ホープは感染症が悪化して死んでしまいました。医療チームもサイを守りたい市民も深い悲しみにおそわれました。ですがホープのおかげでサイの治療方法や手術の成功率も劇的にあがりました。
【コラム3】サバンナの自然を支えるサイ
サイの暮らしている地域の環境を調べると、サイが多く住んでいる地域の方が緑が多いことが分かりました。
その理由は、サイがある特定の草を好んで食べるので、その草がじゃまで成長できなかったほかの植物が育つようになったからです。どんな生きものも、その場所の自然環境のバランスの中に、意味を持って組み込まれて、くらしているのです。
■第四章 女性レンジャーが出動
1・密猟者になる若者たち
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これまでレンジャーは多くが男性でしたが、南アフリカでは女性だけのレンジャー組織が作られ活動し始めました。
レンジャーは密猟者と戦って重症を負ったり、死ぬこともあります。また敵同士の彼らが同じ地域出身ということもあります。貧しさで密猟者になる者もいますが、彼らは密猟組織に安い賃金で雇われているにすぎません。女性レンジャーは武器を持たずに、事前に密猟を防ぐことを専門としたチーム「ブラックマンバ」なのです。
2・「ブラックマンバ」の結成
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「ブラックマンバ」とは毒蛇の名前です。このヘビは草原の中を素早く静かに動いて獲物をしとめます。
女性隊員は銃は持たないので、付近の住民とも信頼を築きやすく、地域の住民から情報など得て犯行前に密猟者の逮捕につなげやすいのです。
こまかいフェンスの異常や野生動物をつかまえるワナをみつけるなど、こまやかな仕事でサイを守るのです。それでもサイの犠牲はおきますので「もっと訓練しなければ」と思うのです。
3・夢をかなえたコレットさん
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コレットさんは貧しい集落の出身で、高校卒業後も仕事が見つからず家事手伝いとなり、25歳で女の子を出産しました。ボランティア団体主催ではじめて動物保護区で野生動物を見た感動から「自然と動物保護の仕事がしたい」と思ったけど、そのためには大卒の専門的な資格と「危険だ」と言われました。「男性が社会の中心」という考えもあったからです。
ですが27歳の時にブラックマンバの募集が始まり、倍率は高いなか見事合格。厳しい訓練を経て正式なレンジャーになりました。
ねばり強さと細やかさで、女性でも密猟者にたちむかうことができると証明し、アフリカの女性の社会的地位の向上に役立ち2015年にはUNEP(国連環境計画)からブラックマンバは「地球大賞」選ばれました。
ました。
4・大切なのは教育
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コレットさんはサイの密猟を減らすために、小学校の子供たちに密猟の現実を教えています。
【おわりに】
20世紀の初め、世界には50万頭のサイがいましたが、95%減った2万7千頭になってしまいました。レンジャーたちは軍隊さながらの訓練をするのは、サイを守るという事が、人間の生死にも関わる問題であるということを実感したのです。
また、「世界でもっとも密猟されている動物」にセンザンコウという全身がうろこでおおわれた地球上でゆいいつの哺乳類も、食品や薬の原料として密猟されています。
そして2021年に新型コロナウィルスの感染源の一つとして疑われているのです。人が野生生物とむやみに接触することで、ウィルスが人にも感染するのです。新型コロナの感染拡大は、わたしたちに野生動物を保護することの大切さを改めて伝え、野生動物の命を守るということは、実は、わたしたちのくらしを守ることにもなるのです。
21世紀の世界をいきていく皆さんには、人と野生動物がどうすればこの地球上でともに幸せにくらしていけるか、是非考えて欲しいと思います。
読みやすさ ★★★☆
感想文の書きやすさ ★★★☆☆
こんな子におすすめ
・自然が好き
・動物が好き
・自然や動物に関係する仕事がしたい
『この世界からサイがいなくなってしまう』読書感想文の書き方の大ヒントと感想文例文
読書感想文・用紙と字数のルール その他の詳細
原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。
小学校中学年の部(3,4年生)本文1,200字以内
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。
読書感想文大ヒント【作者のねらい】
★サイをすくうためのさまざまな取り組み
・国立公園をヘリコプターでパトロールするレンジャー隊の軍隊さながらの訓練
・母親を密猟者に殺された子どものサイを保護する「サイの孤児院」
・iPS細胞の活用も期待される、科学技術による「復活プロジェクト」
・角を失ったサイ「ホープ」への医師たちの必死の治療
★社会や世界の問題
・サイの密猟の問題は貧困と関係がある
・アフリカ女性の男女格差
・新型コロナは野生動物から?人と自然との付き合い方などの世界が抱える問題
★「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」
「1.貧困をなくそう」
「4. 質の高い教育をみんなに」
「5.ジェンダー平等を実現しよう」
「10.人や国の不平等をなくそう」
「15.陸の豊かさも守ろう」などと密接に関わっている。
~読書感想文書き方のコツ・例文~
①この本を選んだきっかけ
・動物が好きだから
・サイがいなくなる?というタイトルに興味を持ったから
②簡単なあらすじ
・アフリカでは野生のサイが絶滅の危機にあって、レンジャー部隊が密猟者と命がけの戦いをしています。近年では「ブラックマンバ」と名付けられた女性だけの銃を持たないレンジャーも登場し、細やかな見回りや情報収集でサイを守る活動をしています。
③感想(共感・反感・驚き・気づき・疑問など感情が動いたところ)
・サイの角に病気を治す効果を期待するなんて愚かだと思った
・密猟者は自分の生活が必死過ぎて、サイが撲滅するとか興味ないのだと思った
・レンジャーの戦いは焼け石に水の感じもするので、角を欲しがる人を何とかするのがいいと思う
④自分の意見、似たような経験談
野生動物どころか、野良犬とかを見た時、助けたいけど方法がわからなくて、捕まえることができなかった。動物と向き合うには知識が必要だと思う。
⑤本を読んでの読書感想文・例文
(本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など)
南アフリカでこれほどサイが愛されている動物だとは知りませんでした。
またサイがいると、その地域の緑が増えて自然環境が整う。どんな生きものも、その場所の自然環境のバランスの中に、意味を持って組み込まれて、くらしているのです。という現象に、密猟者たちが刹那的にその時だけの賃金のために動物を殺すことに躊躇しないヤサグレ具合が残念に思いました。
サイを救う方法はレンジャー以外にも、保護施設の職員として、獣医師として、研究者として、そして著者のように「サイがいなくなってしまう」現実をみんなに伝えるジャーナリストとしても役に立てるかもしれない。もちろん女性が活躍してレンジャー部隊になって成果を上げるのは善い事です。彼女たちが銃を持たないから安全という訳ではないと思うので、くれぐれも気をつけて頑張ってもらいたいものだと思いました。
でも自分が考える方法は、サイの角より効く薬を中国やベトナムで売るのがいいのでは?と思った。
買う人がいるから、密猟されるのです。「サイの角よりいいもの」を宣伝して、売れなくして商売にならないようにしたいと思いました。
それに【おわりに】出てきたセンザンコウという動物が新型コロナの原因と決めつけているのも、ずいぶん失礼だなと思いました。本当にそれが原因か科学的に証明はされていないし、中国当たりなんでも食べる悪事が原因なのだから、そりゃ病気にもなります。
教育のなさは、地元アフリカより購入する人たちにむけて、国際機関が行うものだと思いました。でもアフリカには中国の資本がたくさん入っているから、動物を守りながら、アフリカ諸国にお金を回す中国に野生動物のことでとやかく言えない現状なのでは?とも思います。
南アフリカという国は複雑な国で、貧富の差が大きくて、でも国際大会では白人と黒人が同じ国の人種として登場する不思議な国です。
とはいえ自然が豊かで動植物がたくさんいることは南アフリカそしてアフリカ全体の誇りであるのに、それを密猟と言う現実を他国に知られるのは恥ずかしくないのか?と思いました。
「1.貧困をなくそう」と「4. 質の高い教育をみんなに」これは同時に叶うものでしょう。
「5.ジェンダー平等を実現しよう」と「10.人や国の不平等をなくそう」もその国の人が誰でも、平均的な暮らしと平等な教育を受けれる国の人ならば、ジェンダーや国家間の不平等もなくなるでしょう。
自分が思うにまずは貧困をなくさなければ、動物や自然にまで気持ちが行き届かないものでは?と思いました。
密猟などという、一過性の金儲けではその国の貧困層の人は永遠に豊かに離れません。「教育が大事」ならば南アフリカは子どもたちに「密猟しなくても安定して稼げる方法」を教えたらいいのかもしれません。【文字数1144 】
【みんなの感想】
著者は2014年から4年間、南アフリカに駐在したNHK記者の味田村太郎氏。この期間は南アフリカのサイの密猟数が最も多かった時期だ。
私が知る限りでは、日本人がサイをテーマに書いた初めての本だと思う。
日本語に翻訳された本でも、18世紀にインドからオランダに渡ったインドサイについての「サイのクララの大旅行」(東洋書林 2009)と、サイの1本の角をめぐる想像力の歴史を探る「サイと一角獣」(博品社 1992)ぐらいしかない。日本語で書かれた数ある絵本のなかでも、サイを主人公にした絵本で私が知っているのは2~3作品。
ということで、サイをテーマに日本語で書かれた本が出版されたこと自体が「快挙」と言える!
それも記者として南アフリカに滞在した著者が直接、取材したことを日本人の感性を通じて日本語で書いてくれていることが本当に貴重だ。
サイを密猟から守るために身を捧げている人々や痛ましく傷つけられたサイを治療する獣医たちへの取材で著者に語られる言葉によって、彼らの使命感や不条理な現実への深い悲しみが伝わってくる。
最後の章では、「ブラックマンバ」というサイを守る地元女性だけのユニークなレンジャー組織に焦点が当てられているが、著者が活動場所の保護区を訪れメンバーに詳しく話を聞いている内容が反映されていてとても興味深い。
彼女らはレンジャーであっても銃は携帯しない。しかし、近隣住民と日常的な協力関係を築き密猟者についての重要な情報を収集するなど独自の方法でサイを守ることに貢献している。子供たちへの野生動物の保護についての教育にも力を入れ、彼女らは地元の子供たちの憧れの存在ともなっている。
サイの厳しい現状のなか、最後に希望を感じられるこの章を置いているのはなかなか心憎い構成だ。
この本では、深刻な絶滅危機のサイの現状だけでなく、地球に出現して以来のサイの仲間の進化について、そして、事実上の絶滅状態となったキタシロサイを iPS細胞を使って復活させる今後の研究についてもわかりやすく書かれている。
研究に関わる日本人研究者の林克彦教授についても、これまでの新聞記事などに比べてずっと詳しく紹介されているので、この研究へのに親近感が持たれるのではないかと思う。
子供向きのノンフィクションの本ということなので難しい言葉は使われていないが、内容は大人にとっても楽しみつつ読み応えを感じられるものになっている。
多くの子供や大人がこの本を読んで、サイという動物のこと、サイの密猟問題、サイの絶滅危機について知り、サイを救うにはどうしたらよいか、密猟の原因となるベトナムや中国でのサイ角需要を減らすことについて近隣国の日本でも何かできるかなどを考えくれたら嬉しい。
ほんの少し昔には 何十万頭もいたサイが 角を狙う密猟者によって乱獲され、絶滅の危機に瀕している。それを何とか守る人々もいる。サイは子どもを守る為に人に立ち向かい殺され、子どものサイは母の死をわからず側を離れず、自分も命を落とす…。サイだけでない、人間だけの地球ではないのに。
2022年課題図書中学年。こんな理不尽なことがまかり通っていいのか?効果がないと結論づけられてるサイの角を殺して(中には生きたまま)取るなんて…しかもそのお金は武器になってるとか。でも密猟者は貧困から逃れるためにやってる。何もかもが負のスパイラル。読んでて辛くて涙が出てきた。子どもたちへの教育も大事。最後のあとがきも「未知のウイルスは野生動物の体内にいて悪さすることなく一緒にいた。でも人がむやみに接触することで人々の間に広まる」も印象的だった。SDGsのいろんな目標に繋がる本だった。
最初に思ったのは「甘い」の一言。密猟者に対する処分が甘すぎる。これじゃ根を残したままの雑草取りや、病巣を完全に取り除けなかった癌の手術と同じ。こういう手合いは逮捕しても刑務所から出てくればまたやる。奴らを止めるには殺処分しかない。人権なんて甘っちょろいものは奴らには不要だ。なぜなら密猟者は既に私利私欲のために他の生命を不要に殺しているから。こんな奴らの生存にまで気をかけてやる必要はない。密猟者は大抵男性だというし、いっそのこと人類は女だけで暮らし精子だけiPS細胞で補っていくのはどうだろうか。
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「この世界からサイがいなくなってしまう」読書感想文の書き方【例文つき】
「この世界からサイがいなくなってしまう」読書感想文テンプレート
入賞作品集(過去の入賞作品まとめ一覧)
読書感想文の書き方は経験者から学ぶ!
読書感想文は正解があります
読書感想文は、まじめで真剣に本のテーマを考えている「とても正しい優等生な意見」が良い評価をもらえます。
「読書したうえでの学習効果が感じられるか?」と先生方は判断するからです。
内閣総理大臣賞 <小学校中学年の部>
◆西崎千青 岡山県 倉敷市立倉敷東小4年
「オーバーテーブルでつながる気持ち」・・・「二平方メートルの世界で」(小学館)から
文部科学大臣賞 <小学校中学年の部>
◆河崎美空 鳥取県 鳥取市立賀露小4年
「カメムシがおしえてくれたこと」・・・「わたしたちのカメムシずかん やっかいものが宝ものになった話」(福音館書店)より
読書感想文を何をどうやって書けばいいのか?前年の課題図書の読書感想文全国コンクールの入賞作品を参考にすると書き方のコツが身につきます。