「アザラシのアニュー」読書感想文の書き方と例文
こちらのページでは、2024年の青少年読書感想文コンクール課題図書(小学校1、2年生向け)
「アザラシのアニュー」の「あらすじ」や「読書感想文の書き方と例文」についてご紹介しております。
著, イラスト : あずみ虫
出版社 : 童心社 (2023/12/25)
発売日 : 2023/12/25
言語 : 日本語
大型本 : 41ページ
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「あざらしのアニュー」あらすじ
読書感想文の書き方(着眼点など)
「あざらしのアニュー」の読書感想文の例文①
「あざらしのアニュー」の読書感想文の例文②
「あざらしのアニュー」の読書感想文の例文③
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「アザラシのアニュー」あらすじ
さむい冬のある日、地球の北の果て、広大な氷原に覆われた海の上で、アニューというタテゴトアザラシの赤ちゃんが誕生しました。真っ白なふわふわの毛に包まれたアニューは、愛情たっぷりの母親に大切に育てられ、すくすくと成長していきます。
ある日、母親はアニューに、アニューをおいて、ここより寒い北極の海に行かなければならないことを告げます。そして、アニューの毛が灰色に変わったら、北極に向かって泳ぎはじめるように伝えます。
北極への旅は簡単ではありません。遥か彼方にある北極までの道のりは険しく、様々な危険が待ち受けていましす。
一人ぼっちになったアニューは、母親からお乳ももらえなくなり、自分で餌も探さなければなりません。そして、毛が灰色に変わったころ、母親に言われた通り、アニューは北極に向かう決意を固めます。
広大な海には、さまざまな生き物がいることに驚くアニュー。気の遠くなるほどの距離を泳いて北極に向かう間には、恐ろしいシャチの襲撃にも耐えることもありました。
それでも、アニューは諦めませんでした。母親のいる北極に向かい必死に泳ぎ続けます。長い旅の末、たくさんの仲間のアザラシのいる、北極に辿り着きました。
「あざらしのアニュー」読書感想文の書き方(着眼点など)
感想文を書く宿題は・・・
この本を読んで初めて知ったことはなんですか?(知ったこと)
この本を読んでどんなことを感じましたか?(感じたこと)
この本を読んで気がづいたことはなんですか?(気づいたこと)
・・と考えてみることです。そして「その理由」を「過去の自分の経験」などをまじえて書くことです。
以下の着眼点のポイントの中から、自分が強く感じた部分をいくつか取り上げ、感想文の内容に取り入れてみましょう。もちろん自分の言葉に修正することが大切です。
それぞれの項目ごと、表現の例を紹介してみました。
1. アニューの成長
アニューが成長する過程で感じたことを書く。特に、困難に立ち向かう姿勢を評価する。
例)「アニューが成長していく姿を見て、困難に立ち向かう強さを感じました。私も同じように挑戦を続けたいと思います。」
例)「アニューの頑張った様子と北極にたどりついた様子を見て、自分も一つ一つの困難に立ち向かうことが大切だと感じました。」
2. お母さんの愛
アニューの母親の行動や愛情について感じたことを書く。母親の指導や支援がアニューにどのような影響を与えたかを考える。
例)「アニューが北極まで泳いで行けたのも、大好きなお母さんが待っているからです。お母さんの愛情が小さなアニューを北極まで泳がせた原動力になっていたことを考えると、愛情はものすごい力なんだと感じました。」
例)「アニューと母親の深い絆に感動しました。それは小さなアニューを北極まで泳がせるほどの力だと分かりました。私も親との絆を大切にしたいと思いました。」
3. 自然の厳しさ
アニューが直面する自然の厳しさや困難について考える。自然の力強さと怖さについて感じたことを書く。
例)「アニューが自然の厳しさに立ち向かう姿を見て、自然の力強さと怖さを感じました。自然界で生き抜くことの大変さが伝わりました。」
例)「自然の厳しさに直面しながらも、アニューが強く生き抜く姿に感動しました。」
4. シャチとの対決
シャチに襲われたときのアニューの恐怖と勇気について感じたことを書く。このシーンの緊張感とアニューの反応を分析する。
例)「シャチに襲われたアニューの恐怖と勇気に感動しました。このシーンの緊張感が伝わってきました。」
例)「アニューがシャチに襲われたときの恐怖を考えると、彼の勇気がどれほど大きかったかが分かります。」
5. 孤独感
母親と離れ離れになったアニューの孤独感について考える。孤独に立ち向かうアニューの強さについて書く。
例)「わたしは保育園に入る前、一人で留守番をしていたことがあるのですが、夜暗くなったころ、ちょうど停電になってしまい、ものすごく怖くてたまらなくなったことがありました。一人で北極に向かうアニューは、昼も夜も一人ぼっちで泳いでいたわけですから、その時のわたし以上に、怖くてたまらなかったと思います。」
例)「僕も以前、自転車のカギをなくしてしまって、4キロぐらいの距離を一人で歩いて帰ってきたことがあるのですが、その時、一人でいることがとても不安で家に着く前に何度も電灯のしたで休みながら家まで歩いてきた時のことを思い出しました。そのためアニューが一人で北極まで泳いだことを考えると、ものすごく怖かったろうと思いました。」
6. 冒険心
アニューの冒険心や挑戦する気持ちについて感じたことを書く。自分の冒険心との比較を行う。
例)「アニューが北極に向かう決心をしたとき、その冒険する気持ちに感動しました。私も一度、去年、お父さんと高い山に登る挑戦をしましたが、その時のドキドキしたことを思い出しました。」
例)「アニューの冒険心を見て、自分も新しいことに挑戦する勇気を持ちたいと思いました。以前、初めて自転車に乗った時、ものすごく緊張したことを思い出しました。」
7. 家族の支え
自分の家族がどのように支えてくれているかを考え、アニューの母親との関係と比較する。
例)「アニューの母親がアニューにそそいだ姿を見て、私も自分の家族が私をどれだけ支えてくれているかを改めて考えました。もし家族がいなかったら、私は・・・」
例)「アニューの母親の愛情深さに感動しました。私も家族に支えられていることを改めて実感しました。」
8. 環境問題
アラスカの環境や気候変動について考える。この本を通じて環境問題に対する意識が高まったかを書く。
例)「この本のあとがきを読んで、アラスカの美しい自然が気候の変化によって大変なことになっていることを知りました。環境を守ることが重要なんだと強く感じました。」
例)「アニューの住む環境がどれほど美しいかを、あとがきを読んで知り、私も環境の保護に貢献したいと思うようになりました。そして、地球が温暖化していることについてもっと調べたいと思いました。」
9. 生命の連鎖
自然界における生命の連鎖や食物連鎖について感じたことを書く。アニューが直面する自然の厳しさと共に考える。
例)「アニューがシャチに襲われたシーンを見て、自然界の厳しさを感じました。アニューもおきあみや小魚をたべていましたが自然の中ではアニューも食べられる立場になることもあるのだと気づきぞっとしました。」
例)「アニューが生き延びるために、おきあみや魚を食べている場面を読んだときはなんとも思いませんでしたが、立場が逆になると、とても残酷なことだと気づき、自然の厳しさに気づきました。」
10. 勇気と強さ
アニューの勇気と強さについて感じたことを書く。自分が勇気を持って取り組んだ経験と比較する。
例)「アニューがシャチに襲われても恐れずに立ち向かった姿に感動しました。私も勇気を持って何かに挑戦する時のことを思い出しました。」
例)「アニューの強さを見て、自分も困難に立ち向かう勇気を持ちたいと思いました。以前、学校での発表を頑張った時のことを思い出しました。」
11. 成長の過程
アニューの成長の過程で学んだことや感じたことを書く。成長するための努力や挑戦について考える。
例)「アニューが成長する過程を見て、私も自分の成長のために努力を惜しまないようにしたいと思いました。」
例)「アニューの成長の過程を見て、自分も新しいことに挑戦し続けることの大切さを学びました。」
12. 孤独の克服
アニューが孤独を克服する過程について感じたことを書く。自分が孤独を感じたときの経験と比較する。
例)「アニューが孤独を克服して北極にたどり着いた姿に感動しました。私も孤独を感じた時のことを思い出しました。」
例)「アニューの強さを見て、自分も孤独に立ち向かう勇気を持ちたいと思いました。」
13. 動物の生態
この本がキッカケとなり調べて学んだ動物の生態について書く。
例)「アニューの物語を通じて、タテゴトアザラシやいろいろな動物の生態について調べてみました。すると・・・」
例)「ぼくはこの本のアザラシに興味をもったことがキッカケで、そのほかのいろいろな動物のことを調べてみたため、ほかの野生の動物のことにも詳しくなりました。」
14. 共感と感動
アニューの物語を通じて感じた共感や感動について書く。自分の感情の変化について考える。
例)「アニューの物語に深く共感しました。彼の苦労と成長を見て、私も感動しました。」
例)「アニューの物語を読んで、自分の心が温かくなるのを感じました。共感と感動の物語でした。」
15. 教育的効果
この本が教育的にどのような効果をもたらしたかを書く。自分の学びや気づきについて書く。
例)「アニューの物語を読んで、たくさん気づくことがありました。自然の厳しさや生き物の頑張りについて知ることができました。」
例)「この本はとても勉強になる本でした。おそらく読んだ人はみんないろいろなことを勉強できたと思います。私も新しい知識を得ることができました。」
16. 未来への希望
アニューが北極にたどり着いた後の未来について考える。続編があるならどうなるかを想像して書く。
例)「アニューが北極にたどり着いた後の未来が気になります。彼がどのように成長していくか、続きの本があるならまた読みたいです。」
例)「アニューの未来への希望を感じました。アニューの冒険が続くなら、お母さんと一緒に暮らす様子を書いてもらいたいです。」
17. 書き残すこと伝えるの価値、学ぶことの価値
物語や経験を「伝えることの価値」や「書き残すことの価値」について気づけたことを書く。また、この本を通じ学ぶことの大切さに気づいたことを書く。
例)「アニューの物語を通じて、読書の大切さに気づきました。これからはもっとたくさんの本を読みいろいろな分野の知識をふやしたいと思いました。」
例)「この本を読んで、物語を伝えることの重要性を感じました。自分もいつか、人に喜ばれるような物語を書けるような大人になりたいなと思いました。」
「あざらしのアニュー」読書感想文の例文①
ぼくもアニューのように最後までやり遂げる!
僕は課題図書の中から「アザラシのアニュー」という絵本を読みました。この絵本は、地球の北の海で生まれたアザラシの赤ちゃん、アニューが、母親と離れ離れになっても、北極を目指して最後までやり遂げる姿を描いた物語です。
僕はアニューを読んで、とても勇気をもらいました。アニューは、まだ生まれて間もない赤ちゃんなのに、母親と離れて一人で北極まで泳いでいくなんて、本当にすごいと思います。
特に印象に残った場面は、アニューが大きな波に飲み込まれてしまうシーンです。僕は、以前プールで溺れたことがあって、怖くて逃げ出したくなったことがあります。でも、アニューは怖がらずに波と戦い、生き抜きました。
アニューの姿を見て、僕もどんな困難にも立ち向かう勇気を持とうと思いました。
実は、僕には苦手なものがあります。それは、算数のテストです。算数のテストになると、いつも緊張してしまい、思うように解けなくなってしまいます。
でも、アニューのように最後までやり遂げる勇気を持てば、算数のテストも克服できるはずだと思いました。
これから、算数のテストが苦手でも、最後まで諦めずに問題に取り組んでいきたいと思います。
アニューは、僕にとって、勇気と希望を与えてくれる存在です。これからも、アニューのように、どんな困難にも立ち向かう強い意志を持って、夢に向かって努力し続けていきたいと思います。
「あざらしのアニュー」読書感想文の例文②
アニューと私を比べて思ったこと
私は、最近「アザラシのアニュー」という絵本を読みました。この絵本は、生まれたばかりのアザラシの赤ちゃん、アニューが、母親と離れ離れになっても、北極を目指して様々な困難を乗り越えながら北極にたどり着くまでの物語です。
私は、アニューを読んで、自分と似ているところを見つけました。それは、新しいことを知るのが嬉しいのと、挑戦するのが好きなところです。
アニューは、生まれて間もないのに、初めて見る海の仲間に興味津々だし、お母さんのいったように北極までいくことに挑戦していました。私も、小さい頃から新しいことに挑戦するのが大好きで、色々な場所に出かけたり、色々なことを経験したりしするのが面白くて仕方がありませんでした。
栃木の山に行った時も、自分の背の高さの三倍ぐらいある木に登って、お父さんに、すごく怒られましたが、それでも楽しくてたまりませんでした。
また、アニューは、困難に直面しても諦めずに頑張る姿に、とても感動しました。私は、なんでも最後までやり遂げることを大切にしていますが、一人で北極まで泳いでいったアニューほどは頑張れないと思いました。
アニューと私の間には、大きな違いもありました。それは、アニューは厳しい自然の中で一人ぼっちで生きなければならなかったところです。なぜなら、私には、家族や先生や友達がいるからです。
アニューの物語を読んで、自分の周りには、大勢の大人や友達がいることに気づき、感謝の気持ちが湧き出てきました。周りに誰かいれば、困ったときには相談したりできますが、そのことがとてもありがたいことだと分かったからです。
私は、この絵本を読んで、もっとたくさんの本を読んでみたいと思うようになりました。本を一年でどれだけ読めるかに挑戦してみたいと思います。途中で辛くなった時は、一人で北極まで泳いでいった、アニューのことを思い出しながら頑張りたいと思います。
「あざらしのアニュー」読書感想文の例文③
ちいさなアザラシの大きな冒険
ぼくは、この「アザラシのアニュー」の本を読んで、アニューのがんばりに感心しました。ほんのちいさなアザラシの赤ちゃんが、お母さんアザラシを信じて、ひとりぼっちになっても、とてもあぶない旅をすることになるなんてすごいことだと思いました。お母さんアザラシも、きっとアニューのちからを信じていたから、あえてアニューひとりを残して、お母さんだけが北極へ行ったのだと思います。
アニューは、3匹のシャチの群れにおそわれたり、旅の途中でいろいろなこわいことがあったと思います。でも、ぼくならきっとおそれていちばんはじめにに逃げてしまっていたことでしょう。アニューはくじけずに、お母さんの言葉を心に刻み、がんばって泳ぎ続けました。お母さんに会える夢とひとりを信じる気持ちがあったから、最後までがんばれたのだと思います。アニューのすがたを見て、ぼくの心が熱くなりました。
ひとりぼっちの旅の中で、アニューはさみしかったり、こわかったりした気持ちになったことがあったかもしれません。お母さんにあえるかわからなくて、くるしかったかもしれません。でも、アニューはあきらめずに、お母さんにあえる夢を心に持ち続け、がんばってすすんでいきました。
ぼくは、ちょっとしたことですぐにあきらめてしまうことがあります。でも、アニューのようにがんばりぬいて、最後まであきらめなければ、いろんなことができるはずです。この本を読んで、夢をあきらめずに、ひとつひとつがんばることの大事さをアニューから学びました。
あとがきに書いてあったのですが、お母さんアザラシは北極から2500キロもはなれた場所に、アニューをおいてきたようです。そのことを知って、すごく遠い距離だとびっくりしました。アニューのお母さんを思う気持ちがどれだけ強かったかが分かり、ぼくは、そこでもまた感心してしまいました。
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