お赤飯はいつ食べる?赤ちゃん・高齢者・産後は大丈夫?
お赤飯というと「おめでたい時に食べる昔ながらの伝統的なごちそう」というイメージがありますが、お赤飯を食べると言って著者が一番最初に思いつくのが女の子の初潮の時やお食い初めというイメージです。
ちょっとした疑問ですが、日本には四季の行事が沢山あるのになぜ祝い事だけなのでしょう?
こちらでは
お赤飯いつから?いつまで?「赤ちゃん・高齢者・授乳中」食べても大丈夫?
をご紹介します。
お赤飯の由来と食べる理由とは?
古代より赤い色には「邪気を祓う力」と米は「価値の高い食糧」と考えられてきました。その為、古代は蒸した赤米を神に供える風習があり、お供えのお下がりとして、人間も赤米を食べていたと想像されています。
そもそも米の源流「インディカ種」は赤っぽい色、ジャポニカ種は白で縄文時代末期に日本にきたインディカ米を日本人は江戸時代になる前まで食べていましたが白米を食べるようになると、白米に小豆等で色付けしたのが「お赤飯」として広まったのです。
おめでたい席なので邪気が寄ってこないように赤いご飯を食べるという意味合いなので、特別の行事の時に食べるようになったのです。
・帯祝い
・出産祝い
・誕生祝い
・初節句
・七五三
・入学・卒業祝い
・就職祝い
・成人祝い
・上棟式賀の祝い
・還暦祝い(60歳)
・古稀祝い(70歳)
・喜寿祝い(77歳)
・米寿祝い(88歳)
・白寿祝い(99歳)
ちなみに・・・赤飯にゴマを乗せるのは、そのうち白米を食べるようになったので「白いご飯を赤くしたことを神様にゴマかす為」だそうです。もともと神様に供えていたものですから宗教的な意味合いが強く、12世紀には赤飯が仏事である「供養に使われていた」という事であり「赤飯供養」という風習が存在するところもあります。今でも法事や葬儀で赤飯を食べ「凶を返して福とする」縁起直しをするところもあるようです。
ですが日本には「季節の節目」節句という何かにつけてお祝いする行事があり、やはり昔は行事食としてお赤飯が食べられていたそうです。
1月 元旦、成人の日
2月 3日節分
3月 3日ひなまつり「桃の節句」、お彼岸のお供え
5月 5日子供の日「端午の節句」、母の日
6月 父の日
8月 お盆
9月 敬老の日、お彼岸
11月 七五三、23日の「お赤飯の日」※
12月 31日大みそか
つまり
昔は赤色には呪力があって、災いを避ける力があると信じられ魔除けの意味を込めて、めでたい祝いの席でふるまわれるようになったのです。1日、15日は「おついたちさま」「じゅうごんちさま」と言って霊が動く日とされお赤飯を食べる地域もあったそうです。
実はこんなにお赤飯を食べる日があったとは驚きで、節句だけで14日あります。そうなると、初潮でお赤飯はなかなか意味深すぎて恥ずかしく「特別扱いしないでっ!#」と廃れてくるのも理解できます。
お赤飯いつから?いつまで?「赤ちゃん・高齢者・授乳中」食べても大丈夫?
お赤飯でお祝いしてもらう人として思いつくのが、【赤ちゃん、高齢者、産後のママさん】ですが当の本人たちがお赤飯を食べていいモノかどうか微妙な状態かもしれません。多くの意見から検討してみました。
赤ちゃん・・・その子によりますが、やはりもち米(お餅、煎餅も)ですので「歯が生えそろってから」というのが一般的なようです。もし「少しは食べさせたいなら白米でお赤飯を炊く」という工夫をされる方もいるようです。
高齢者・・・老化すると嚥下機能(食べ物を飲み込む)が低下します。お赤飯も高齢者の嚥下機能の程度に合わせて柔らかく炊くようにした方が良いでしょう。
産後の授乳中・・・「お餅は控えるように」と言う説もあり、もち米であるお赤飯も控える方もいます。栄養過多の現代において「普段の食事にどのような物を取り入れているか」により母乳の質や出が変わって来るものです。元々母乳の出が良い、悪いなどの体質にもよります。ただし母乳が盛んに生成される3~4ヶ月くらいまでは、取っても量を控えるなどの配慮も必要です。個人差がありますので食べ始める時は少量からにした方が無難です。
お赤飯は「作るのがめんどくさい」というイメージがありますが、昔ほど食べる機会が少なくなりましたし、食べようと思えばコンビニの赤飯おにぎりも売っています。かつての同僚、節約サラリーマンはランチはコンビニの「赤飯おにぎり」を毎回チョイス。少量でお腹を満たすなど涙ぐましい努力をされていました;
邪気を払いつつお腹を満たすことのできるお財布にも心にも優しいそれがお赤飯です。
【お赤飯 暮らしにメリハリ 満たす腹】