【八方美人の深層心理】八方美人をやめる方法・改善法
【八方美人】はっぽうびじん
だれからも悪く思われないように、要領よく人とつきあってゆく人。
【八方美人の特徴】
・誰に対しても愛想がよく、人当たりが良い人
・仲良くない相手にもニコニコ接する
・良い人で気遣いをする
・「確かに」「わかる~」など同意・共感の言葉が口癖
・悪口、否定的なことを言わない
など
「八方美人」の意味からはあまり良い印象を受けないのですが、その行動や特徴を見ると「良い人、気づかいの人」に思えます。誰にでもニコニコ、感じよく接する事を心がける努力もあり、知り合いや友達も多くなり「人に恵まれる」こともあるでしょう。
ですがそんな「自分に疲れる」「自分はどうしてまわりに合わせてしまうのだろう?」と思ったら八方美人的行動をやめる時かもしれません。
こちらでは
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【八方美人】の深層心理
【八方美人】をやめる方法・改善点
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【八方美人】の深層心理・なぜ八方美人になるのか?
八方美人の人は「みんなと仲良くしたい」という気持から誰にでも優しく、親切に接しようと心がけます。そのため友人や知り合いなどがとても多くなり寂しい思いをする事もあまりありません。友達や知り合いが多いなんて「人気者」で羨ましがられますが、本人にしてみたら努力の成果です。
いつもニコニコ機嫌良く、明るく、人の話を一生懸命聞いてあげる。
でも、そんな自分に疲れてしまうのです。
周りの人は「話を聞いてくれるやさしい人」「親切な良い人」と思っていますが、そこには自分の強い意見や考えは言わない注意力や、相手の意見が間違っていても言えない抑圧された思いも生じます。
「でも言えない、言ったら悪いし、嫌われたくない」そんな思いがあるためジレンマが生じます。無理してみんなに合わせると歪みが出るのです。そして周りにみんなにも人間関係の好き嫌いがあるから、誰にでも良くするけど、自分の気持は言わないあなたに周囲の人も違和感を感じ出すからです。
なぜ「みんなと仲良くしなきゃ」と強く思う?心理
友達を作る時はやはり「気の合う人」を選ぶものです
でも昨今はさほど気は合わなくても、とりあえず一人になって悪目立ちしない為にグループに所属する事もありますし、大人は好きじゃない人とも共に行動をしなければならなくなります。それでも自分の意見を勇気を出して言うことで心の壁が取り除かれる事もあります。
ですが「本当は言いたいことがあるけど誰にも嫌われたくないから本心を隠して接してしまう」のが八方美人の人の反応です。なぜならば孤独への恐怖心が人一倍強いからです。
誰かに嫌われることは分離感や疎外感とつながります。それは“安全な場所”“居場所”の喪失とも言えます。「自分が孤立してしまうなんて絶対イヤ」と当たりさわりなくいることには忍耐が必要です。無意識に心の自由を拘束する事です。「友達はいるのに親友はいない」「みんな本当の自分の事は知らない」状態になります。
・うまくやろうとする自分に疲れる
・自分が何者かわからなくなる
・あんまり感情をもろにだせない
・「どんな時に泣いたり怒ったりすることあるの?」「嫌いな人いる?」など聞かれて困った事がある
・いつもどおり感じ良くしているつもりなのに、なぜか自分を嫌う人がいる
・本当は本音を人に伝えたい
など「今の自分に無理があるのでは?」と気がついたら考え方を変えてもいい時期かもしれません。
【八方美人】をやめる方法・改善点
【八方美人】をやめる方法
人間は自分を肯定してくれる人が好き
無条件で受け入れてくれる優しい人を「良い人」と好意を持ちます。八方美人のあなたはみんなの“安全・安心な場所”になりますが「では誰が自分を無条件で受け入れてくれる?」との疑問や願望が違和感を感じさせます。
中には八方美人を見抜く人も現れ「アノ人は誰にでもイイ顔するけど、自分のいない場所では逆の考えの人にも同調している」と思われ「信用できない」「裏切られた」「本音を言ったらマズイ」「当たりさわりないことしか言わない」などと思われるからです。
人は全ての人に好かれるというのは本来、無理なのです。それは優秀であっても良い事をしても「気に入らない」と批判する人がいるのが世の中だからです。逆にどんなにエキセントリックでもそれに共感し理解する人も必ずいるのも世の中なのです。
八方美人の人の事を「良い人」と好かれますが、優しいけど本音がないあなたに物足りなさを感じたり、他にもっと心通じる相手が出来てしまえば、だんだん必要とされにくくなります。そこには「イイ人だけどおもしろくはない」「自分の為を思って何か言ってくれるわけではない」「本当の意味では優しくない」と周囲が気づくからです。
人は同じ空間や時間を共にするだけでは、本当の仲間にはなれないのです
【八方美人】の自分の改善点
「愛のムチ」という言葉は「その人のためを思ってする叱責」ことです
そこには「自分が嫌われるかも」という自分軸の考えではなく、自分が嫌われるかどうかより相手の幸福を願うものです。八方美人の人の心の軸は常に「嫌われたくない自分」にあり、見方によると自分への甘さということになります。それは「自信のなさ」や「自己愛の強さ」からともいえます。ですが自信のなさは乗り越えないとジレンマは解消されないのです。
目標は「どんな自分になりたいか」
自分を少し変えるなら「どんな自分になりたいか」を考えてみてはいかがでしょうか?人の将来の夢や願望はなにかの形を通して「自分を認めてもらいたい」という承認欲求です。誰かに認めてもらうことで「生きていても良い」存在欲求を少しずつ満たす事できて自信を身につけられるのです。
その為には本来「自分から与える」ことが必要なのです。心のうちや望みを話しても許される関係になるには、応援したくなる「親密感」や「共感できる意識」が必要です。自分の内面のドロドロした部分を告白が必要なわけではありません。
<例えば・・・>
・ちょっとした自分の失敗談
・ちょっとムカついた話
・家族とケンカした
・実は●●が好き
・人から見たら風変わりな夢がある
など自分が介入するライトな話などです。
ウソはいけませんが笑い話にでもなりそうな「ちょっと自分は~と思った」と小さな自分の気持を伝える事からで良いのです。最初は「受け止めてもらうこと」すら怖いかもしれませんが、周囲の人の中にも信頼できそうな人はいるものです。
もしかしたら人に伝えてみたい本音はとても重い全ての人が抱えきれるような内容ではないのかもしれません。それが理由で本音を話せない人になっているかもしれません。
もし心の自由を奪ってしまうトラウマがある場合は、理解してくれる人はだれか?を知るために少しずつ信頼できる人間関係を作っていく事も必要です。
世の中は「みんな違ってみんな良い」のです。受け入れてもらえない「相手の考え方もある」と認めつつ、「受け入れてくれる人にもいつか必ず会える」と焦らずに受け入れてくれそうな人を探してみてはいかがでしょうか?
人がホンネで生きられる条件とは“安全・安心な土台”があること
本音で話せる自分を表現できると無意識の自信がつきます。