『奮闘するたすく』あらすじと読書感想文書き方5つのヒントと例文


こちらでは、2018年の「第64回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校高学年の部の課題図書
『奮闘するたすく』の「あらすじ」と書き方のポイントをご紹介いたします。


奮闘するたすく (講談社)
著者:まはら三桃・著
242ページ
本体価格:1,400円
ISBN978-4-06-283245-8

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『奮闘するたすく』あらすじとオススメ度
『奮闘するたすく』の読書感想文書き方5つのヒントと例文
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『奮闘するたすく』あらすじとオススメ度

気になったセリフのページにはふせんをつけよう! 

たすくやおじいちゃん、介護の人たちが言う気になったセリフや感情は物語を展開させます。本を読みながら付せんをつけておくと、後から読書感想文を書きやすくなりますのでオススメです。

作品概要
ベストセラーとなった介護マンガ『ペコロスの母に会いに行く』の作者、岡野雄一さんが大推薦!
「うなずいて笑ってしんみりして……。介護現場に飛び込んだ佑(たすく)に、誰もがエールを送りたくなるはず!」
最近、佑のおじいちゃんの様子がおかしい。自宅の近所で道に迷ったかのように歩いていたり、やかんをコンロにかけっぱなしにしてボヤ騒ぎを起こしたり、お風呂の水が廊下まであふれているのに立ち尽くしていたり……。佑のおじいちゃんは、やはり認知症だった。
「行きたくない」としぶるおじいちゃんをなだめすかして、佑はデイサービス(通所介護)に連れて行くことになった。しかも、あまりに強い目力で逆らうことのできない早田先生は、デイサービスで見たこと、聞いたことをレポートして、それを夏休みの自由研究として提出しなさいと、うれしくない提案までしてくれた。
友だちの一平と“ケアハウス こもれび”に通うことになった佑は、たくさんのお年寄りたち、介護福祉士の資格を取るためにインドネシアから来たリニさんをはじめとした介護職の人たちとふれ合いながら、介護される人と介護する人、それぞれの気持ちに気づいていく。
小学5年生が介護現場をルポ! アクティブ・ラーニングの授業にも使える物語。

内容(「BOOK」データベースより)
最近、佑のおじいちゃんの様子がおかしい。近所で道に迷ったかのように歩いていたり、やかんをコンロにかけっぱなしにしてボヤ騒ぎを起こしたり…。「行きたくない」としぶるおじいちゃんをなだめすかして、佑はデイサービス(通所介護)に連れていくことになった。しかも、佑が逆らうことのできない早田先生は、そこで見たこと、聞いたことをレポートして夏休みの自由研究として提出しなさいって…。友だちの一平と“ケアハウスこもれび”に通うことになった佑は、お年寄りと接しながら、介護される人と介護する人、それぞれの気持ちに気づいていく。坪田譲治文学賞受賞作家が描く、子どもにとっての「介護」とは?

『奮闘するたすく』  
読みやすさ★★★★★
感想文の書きやすさ★★★★☆

こんな人におすすめ
・おじいさん、おばあさんが好き
・介護の仕事に興味がある
・家族が介護されている
・介護の仕事をしている人がいる
・誰か亡くなった経験がある

「人間、ぜってー、死ぬんだよな」…「でも、死んでからもたまに生きてるぜ」

中味を読まないで本のページをめくると「うっ、字小さい!ページ多い」と戻してしまいそうですが、わりと大丈夫です。『奮闘するたすく』はとてもテンポよくスピード感のある文章なので読みやすいのです。

小学生でも「少子高齢化社会」という言葉は聞いたことがあると思います。日本は年寄りが多く、若い人が少なくなる一方なので問題だらけの国でもあります。その一つに介護があります。人は年を取ると体力が落ちたり、病気になったり、認知症を発症することもあります。でも家族だけでお世話できないので介護施設が必要になるのです。

小学生には介護のやり方や介護の世界、そして年を取ると人ってどうなるのか?は未知の世界です。その小学生から見た介護の実態や介護する人される人そして介護される人の家族の気持を垣間見ることができます。

たすくのおじいちゃんが軽い認知症になって、おじいちゃんもたすくも小さな事でたくさん傷つきます。「自分がこんな風になるなんて」「おじいちゃんのこんな姿見たくなかった」と。でもどうしても誰かの世話にならなければいけなくなる「老い」なので、たすくもおじいちゃんも徐々に現状を受け入れるようになるのです。「人間、ぜってー、死ぬんだよな」と理解しつつ、でも死ぬ直前までは、確かに生きている、と。

この物語は小学生に介護の世界を通して、人の生き方を感じることのできる一冊です。
おじいちゃんや他の介護されるおじいさんやおばあさんたちに、どういう風に過ごしてもらいたいか?遠い将来、自分が年寄りになった時にどういう風に生きたいか?なども小学生でも考えさせられます。

介護の世界としては、まだまだ表面上の「キレイごと」しか書いていないとの評判もあります。小学生向けですから、えげつない現状を知るにはまだ早いのかもしれません。ですが少しだけこの世界を知る手掛かりになることは間違いありません。
  

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『奮闘するたすく』の読書感想文書き方5つのヒントと例文

第64回 青少年読書感想文全国コンクールより
用紙・字数:小学校高学年の部(5、6年生)本文 本文1,200字以内
趣 旨:より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う。
原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。
応募のルールについての詳細はこちら⇒ 「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」

『奮闘するたすく』の読書感想文書き方のポイント
『奮闘するたすく』では登場する色んな人それぞれの立場から物語を読み解くことが出来ます。
■おじいちゃんの認知症にショックを受けながらも、介護で寄り添うたすくの気持の変化と成長
■インドネシア人のリニさんが日本の介護資格を取る努力と気持
■認知症になったおじいちゃん苦しみ
■ボランティアの人の感謝されることの喜び
■介護される人、介護する人、それぞれの気持ちに気づく場面

『奮闘するたすく』感想文例文1・・・2070文字
将来年をとって病気や認知症になっても「自分は要介護者」と急に割り切る事なんかできないものです。
物語は佑の元刑事のおじいちゃんが少し認知症を発症し、入浴のデイサービス(通所介護)通いがきっかけで、厳しい早田先生から「夏休みの自由研究」として、友だちの一平とレポートすることから始まります。
認知症が原因でおじいちゃんが家で火を出しそうになった事件は佑に悲しみと怒りの入り交ざったようなショックを与えます。そして自分から「風呂には、おれがつれていく」とおじいちゃんの手をギュッとして言うのです。きっと佑は「もうおじいちゃんを悲しませたくないし、守りたい」という気持だったのかもしれません。

渋々行ったデイサービスでおじいちゃんは「要介護の人」「出来ない人」として扱われる事にショックを受けます。初日からスタッフの林さんのなれなれしい態度に「年長者に向かって友達みたいな口のきき方が無礼だ」と怒ります。佑も怒りだすおじいちゃんを恥ずかしがりがりながらも、小学生がはくような上ばきをはかされたり、お風呂介助で弱々しく支えられている様子に胸が苦しくなったり、レクレーションで幼稚園児のようなお遊戯をやらされることにおじいちゃんがキレてしまう気持がわかるのです。

おじいちゃんは自分が「まだできて当たり前のこと」まで周りに褒められて喜んだり、自分の認知以下のお遊戯を友達の一平のようにノリで受け入れてしまったら、今までの自分のかくしゃくとした生き方や考え方まで失ってしまうような悲しみで怒ったのかもしれません。そして「『どうしたいのか』聞かれたって答えられんだけなのだ…人の世話になりたくないけど、出来ないことがあるのも知っている。そこへきて、自分がどうしてもらいたいかを言ったら強制してる横暴な頑固じじいみたいじゃないか」と言うのです。
佑のおじいちゃんは認知症が始まっていても、とても真っ当な人なのです。

そんなおじいちゃんが少し変わったのは「花の部屋」で見たギリギリ生きているキワ子さんの存在です。そこはもう先が長くない人がいる看取りの部屋で、キワ子さんは離婚したので一人娘はなかなか会いに来たがりません。おじいちゃんはキワ子さんの存在を知ってから、自分の認知症を悲しみ少し変わります。墓参りの時に年寄り特有の「意味のある行動」をして、おばあちゃんが生前喜んだセミの羽化する様子をキワ子さんにも見せてあげようと1匹持って行ってあげます。その美しさをキワ子さんが見れた事で、林さんが初めておじいちゃんに大人同士のような会話とお礼ができ、硬直したおじいちゃんの感情を緩めることが出来たのでした。

介護はする側もされる側も、それぞれいろんな思いがあります。ただでさえ人材不足の介護職の人に多くを望んではいけないのかもしれません。でも介護の人が気を付けないといけないのは、感謝される仕事だけに優越感や自己満足で仕事をしてしまう事です。
林さんがなれなれしいのは「みんな自分の両親みたいに、年寄りが可愛く見えてくるから」というものです。家族関係を持てなかったキワ子さんには林さんの思いはうれしかったのか?2人は良い相性でした。でも全ての人に通り一遍のやり方では、気持ちの押し付けなのです。

人って長い人生をそれぞれの個性で生きてきているのです。年寄りが自分の考えや生き方を変えるなどは不可能です。でもできるなら、お互い少しずつ歩み寄ることが出来れば晩年に素晴らしい時間を過ごすことができるんじゃないかな?と思ったのです。
なぜなら「人間は一人では生きられない」と言う通り、死ぬ寸前まで人間関係は続くからです。「生きている限り、ここに、おれと思えるおれがいる。」と佑が考えたように、人は寝たきりや認知症になっても死ぬ直前まで、確かに生きていて、何かを感じています。それならばちょっとの瞬間でも楽しいと思う感情が必要だと思うからです。

「人間、ぜってー、死ぬんだよなぁ」です。自分好みの人生で少しでも楽しい、気分がいい、あれは良かったなと最後に思えたら幸せだったと言えると思うのです。だからおじいちゃんは、おばあちゃんが最後美しいと喜んだセミの羽化を話したことのないキワ子さんにも見せてあげたのだと思います。
おじいちゃんは認知症で死んだおばあちゃんをたまに生きていることにしますが、生きかえるのはかつてデートした若いころの2人なのです。美しい思い出でおばあちゃんを近くに感じられるのは、おばあちゃんの介護中も心をつくしていたから悔いがなかったからじゃないかなと思いました。
「花の部屋」は施設では話題にしちゃいけない雰囲気にされていますが、佑も一平も「キワ子さん、いるんだし」と死にそうなおばあちゃんの存在をちゃんと意識する事にします。お笑いライブでは施設のすべてのおじいちゃん、おばあちゃんと2階のキワ子さん親子にも届くように会場をあおった。
理想と現実は違うかもしれません。でも死んじゃうんだから、楽しかったと思いながら最後まで過ごせたらという、彼らの願いなんだろうな思いました。

『奮闘するたすく』感想文例文2・・・258文字
もしデイサービスに行っても、私もお遊戯はしたくないです。折り紙のチューリップとかやらされて幼稚園じゃないんだからさ、と思うのですが、なぜ年を取るとそういう事が抵抗なくできるようになるのだろう?やはり年を取ると人は子供に戻っていくからなのだろうか?
たすくにとって、元警官でしっかり者の祖父の様子が変わっていくのを見続けるのは辛いことだろう。実際の介護の現場は綺麗事じゃなく大変だろうし、家族も本当に大変だ。でもこれからの日本では高齢化は避けられない問題だし、児童書でもこういうテーマのものはこれから増えていくのだろう。

『奮闘するたすく』感想文例文3・・・296文字
担任の先生から、夏休みの自由研究として祖父が行くことになったデイサービスを見学するように言われたたすくは、友人の一平と一緒に、祖父に付き添ってデイサービスこもれびに通い始める。
介護の現場の様子や、認知症の症状に自らも揺れ動く祖父の姿など、重いテーマが、子どもの目線で素直に捉えられている。小学生のしかも男子の感覚だからか?全体的に明るい物語になっていて、思わず笑ってしまうところも。実際は深刻な問題だけれども、そんななかでも、なにかしら笑えることを見つけるのも大切。「人間、ぜってー、死ぬんだよな」…「でもそれまでは、生きてるし」!人生死ぬまで面白おかしく生きている方が得なのかな?と感じた。

参照booklive感想文例文4…320文字
認知症になった祖父のデイサービスの付き添いをすることになったたすく。
先生の提案でその様子をレポートして提出する羽目になる。
警察官だった強面のおじいちゃんの今までにない姿をみるにつけ、悔しいような悲しいような気持ちになりつつも、施設の人たちの誠実な対応ぶりや、お年寄りたちそれぞれの個性を理解していくうちに、いやいやだった宿題が、大事なことを気づかせてくれるきっかけになってゆく。
だれも、なりたくてなるわけじゃない。
自分が自分でなくなっていく恐怖、当人と、そして、それと付き合っていかなくちゃならない家族。
実際に自分の身に起こってみないと、正直わからないことは多いと思うが、小学生向けの、そーゆーことについての入門書的にはよいような気がする。
  

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