【子ぶたのトリュフ/あらすじ・ネタバレ】読書感想文の書き方のコツ・ポイント


こちらでは
2019年の「第65回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校中学年の部(3,4年生)の課題図書
『子ぶたのトリュフ』の「あらすじ・ネタバレ」と読書感想文の書き方のコツ・ポイントをご紹介いたします。


「子ぶたのトリュフ」(さ・え・ら書房)
著者:ヘレン・ピータース・文 エリー・スノードン・絵 もりうちすみこ・訳 202ページ
本体価格:1,400円
ISBN978-4-378-01524-8

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『子ぶたのトリュフ』あらすじ・ネタバレと感想・こんな子にオススメ 
『子ぶたのトリュフ』読書感想文の書き方のポイント

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『子ぶたのトリュフ』あらすじ・ネタバレと感想・こんな子にオススメ

【出版社内容情報】
お母さんぶたのおっぱいもすえなかった赤ちゃんぶた……
―ジャスミンにいのちをすくわれた赤ちゃんぶたのトリュフは、元気な子ぶたに育ちました。
そして、クリスマスイブに、ある事件がおこります・・・
「おいで、トリュフ! いよいよ初仕事よ!」
農場を舞台に、少女ジャスミンと子ぶたのトリュフの心あたたまる物語です。

読みやすさ ★★★★☆
感想文の書きやすさ ★★★★★

こんな子におすすめ
・動物が好き
・趣味や習い事を一生懸命やっている子
・優しくて共感力がある
・真面目で一生懸命

【作者のねらい】
・農場の生活を知って興味を持ってもらいたい
・生き物を飼う仕事の大変さを知ってもらいたい
・ぶたという動物の特徴を知ってもらいたい
・トラブルに出会ってもあきらめない心を育てたい
・勉強熱心さがアイデアや行動力を生むことへの気づきを得て欲しい

毎年、読書感想文コンクールの課題図書に選ばれる作品のジャンルに「動物モノ」「命の話」があり、本書はそれに該当します。

【子ぶたのトリュフ】~あらすじ・ネタバレ~
ジャスミン:主人公の女の子で動物大好き。勤勉で頑張り屋。今はぶたに夢中
お母さん:まじめな獣医師。農場の動物の診察と末っ子マヌの世話で忙しい
お父さん:最近は優しくなった大きな体の農場主
カーターさん:農場主。口が悪いでぶたを飼っている
姉エラ:勉強に夢中で他の事に興味がない
弟マヌ:いたずら好きで目が離せない
親友トム:2匹のモルモットを飼っている
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トリュフ:未熟児で生まれたぶた
ブロッサム:ジャスミンが育てて人なつっこくなっためんどり
ブランブル:相方ブラッケンを亡くしたばかりの年老いた牧羊犬
白いスノーウィーと黄色いティグレット:トムのモルモット

~あらすじ・ねたばれ~
1.かわいそうに
ジャスミンは動物大好きな女の子。
ぶたの雑誌にハマっていた11月の末、獣医のお母さんと農場主カーターさんの牛のお産に一緒に行きました。ジャスミンの家も農場で猫や犬に鶏や牛もいますがお父さんがぶたは飼ってくれないから見たいのです。そこには子ぶたが11匹生まれたと聞いていたのに、見たこともない小さくひ弱でミルクも飲めない死にそうな12匹目の子ぶたがいました。

2.こんなやせっぽち、見たことない
カーターさんに12匹目がいることを話し、世話をさせて欲しいとお願いしても「むだだ、見込みがない。適者生存が自然の掟だ」と相手にしてくれません。頭にきたジャスミンは心中毒づきながら見殺しにしたくないので子ぶたを盗みだし名前をトリュフにしました。

3.ここなら安心よ
ジャスミンはこっそりと自分の部屋でトリュフを飼う準備をしました。震えが止まらず部屋の暖房温度をあげ、生まれたての動物に必要な初乳の粉末を母さんの獣医の薬棚から盗み哺乳瓶で飲ませようとしたところで夕食に呼ばれてます。今、飲まさなければ命に係わるピンチです

4.ほんのちょっぴりずつ
ジャスミンは「気持ちが悪くて夕食はムリ」とウソをついて初乳を飲ませることにしました。
ですがトリュフは哺乳瓶に吸い付く力がなく、注射器で与えなければいけない状態。またこっそりと盗み、なんとか飲ませると一度目を開けたトリュフ。ですが震えは止まらないので応急処置で湯たんぽで対処しました。家族はやんちゃな弟マヌが校長に説教されていた事がバレて家族が取り乱していて、ジャスミンの行動に誰も気が付きません。

5.死なせるものですか
10時半家族が寝静まった後、震えるトリュフを低温オーブンで一晩温めて助けるためこっそり台所に行きました。
弱った赤ちゃん羊もそれで助かる仔、死んでしまう仔もいます。
そんな時お父さんは「自然にゆだねるしかない時もあるのさ」と言い、カーターさんの「適者生存」の言葉が頭をよぎります。
生まれたての動物の最初の夜が生死の分かれ目と知るジャスミンは絶対死なせたくないのです。
寝たはずのお父さんが現れたのでごまかし、オーブンに入れたトリュフを1時間ごとに見に来てミルクを上げることにしました。

6.何?あの音
ジャスミンは朝6時最後のめざましに寝過ごし台所には家族がそろい始めていました。
バレずにトリュフをオーブンから取り出したくても、ぞくぞくと家族が台所に集まってきます。そして「ブフッ」という鳴き声。生きていた事にホッとしつつ、ごまかすためにオナラをしたと言いましたが、今度は「キーッ」とドタバタ動く音がしてバレてしまい、お母さんはぶたを盗んだことをすぐ察しますがトリュフの姿を見たとたん家族はそのかわいさに驚きます。

7.そこらを走りまわって、ぶたをぬすむ
適切な処置でトリュフが死ななかった事を父さんも母さんもほめましたが、母さんはぶたはカーターさんに返すように言い、父さんはカーターさんに電話してもらえるか聞いてみるように言われます。緊張しながら電話すると、カーターさんはやはり不愛想ながらどうせ親ぶたは育てられないからと返さなくてよいと言い、トリュフを乳離れするまでそばに置いていいと言ったジャスミンの父親を甘くなったと母さんと同じことを言いました。

8.モルモットより小さいね
親友のトムが来てトリュフが自分のモルモットより小さくて驚きましたが、生後1日目で打つ鉄分注射が効いて立ち上がれるまで元気になりました。
母さんはトリュフを外で飼う方法を考えましょうと言いつつ、ジャスミンが動物の世話をする才能があると本気でほめてくれました。
ジャスミンの家の犬ブラッケンが死に、相方を亡くしたブランブルは寂しそうですが、ジャスミンが育てひざに乗るほどなついている、めんどりのブロッサムは餌やりに行くと駆け寄りなでるようにねだってきます。
この時ジャスミンは「大きくなったら動物救急センターを開く」そしてトムも共同経営者としてクリスマス休暇中に計画を練りましょうと誘うと、トムは休みはずっとおばあちゃんの家に行く予定で、2匹のモルモットを預かってくれる人を探している最中と言います。ジャスミンが預かりたいと希望して、そうすることになりました。家に戻るとトリュフと2匹の猫が一緒に寝ていてジャスミンはトリュフの外での飼い方に良いアイデアが浮かびました。

9.新しいこと、思いついた!
ひと月経ちトリュフは食欲旺盛で太って元気に走り、トリュフと外で寝るようになったブランブルも元気になりました。
トリュフは投げたボールをくわえて取ってくる遊びが好きで、できた時はお腹をゴシゴシかいてやるのがご褒美。お父さんはトリュフが果樹園の土を掘り返す事に怒りますが、ぶたは本能で地下2mのモノの臭いもわかるから土の中のトリュフも探すの為に掘り返してしまうのです。
そこへトムが2匹のモルモットを預けにやって来てトムのお母さんはジャスミンを信頼してお金を払ってくれました。
ジャスミンは嬉しさで動物救急センターにペットホテルも併設するアイデアを思いつきました。

10.りっぱな捜査ぶた
モルモットに用意した大きなにわとり小屋でモフモフの白いスノーウィーと黄色いティグレットはエサを食べ始めたので一安心です。トム曰く、スイスではモルモットは集団で暮らす動物なので1匹で飼うのは残酷なので法律違反とのこと。ジャスミンはスイスが好きになります。
トムはモルモットが使わないボールでトリュフにくれて、ジャスミンはぶたの鼻は犬より嗅覚が強く鼻先も固いので物も動かせると言い、トリュフを麻薬捜査犬のような捜査ぶたにすることを思いつきます。ぶたは犬と同じくらいかしこくて、同じ教え方でおすわりもできるのです。モルモットの臭いが付いたボールもあっという間にみつけてこれるようになりました。ごほうびはほめて遊んであげるだけです。

11.トリュフがめんどりを!?
お母さんが診察に行く事になったのでジャスミンとトム2人だけになりました。何かあったら姉のエラを頼るように言われましたが、いつも勉強に夢中であてになりません。すると、外でトリュフの聞いたことのない激しい鳴き声が聞こえ、あせって外に走り出すと大きなキツネがめんどりをくわえて立っていたのです。キツネにパイプを投げつけたのでめんどりを落として逃げていきましたが、死んでいたのはブロッサムでした。

12.風が強くなってきた
みんなはブロッサムはとても愛されていたし、苦しまずにあっという間に死んだはず。幸せな一生だった…となぐさめてくれますが、ジャスミンにはそれは気休めでブロッサムの恐怖や痛みを思い、声を上げて泣きじゃくりました。動物だけがジャスミンを癒してくれて、特にトリュフと芸を教えてたり、犬のように首輪とひもをつけて散歩し、話もよく聞いてくれました。でもクリスマスのプレゼントの望みは「トリュフを飼い続けること」と言っても両親は無理と言います。
お母さんは大きすぎるクリスマスツリーをとってきた事への怒りが静まった頃、モルモットの小屋の寒さ対策のやり方を確認すると適切だし大丈夫と言ってマヌの子供クリスマスパーティーの付き添いで出かけてしまいました。
夕方になり風は嵐のように吹き荒れて、モルモットの餌やりに出かけるとなんと強風でモルモットの小屋が倒れふたが開いていました。小屋の中にモルモットはいません。

13.トリュフ、仕事よ!
ジャスミンは気が変になりそうな状態でモルモットを探し、小屋の下敷きになっていないか吐きそうな気持で持ち上げてみましたがいませんでした。ほっとしてもいなくなったままです。サンザシのトゲで傷だらけになって探しても2匹はいません。ジャスミンはモルモットの臭いを覚えているトリュフの事を思い出し探させることにしました。

14.さがせ、トリュフ!
「さがせ!」とトリュフだけがモルモットを見つけるたのみの綱です。日が暮れ、雪も降りはじめ風も強い中、トリュフが臭いを嗅ぎつけたのがわかりました。ひもをつけたままのトリュフに続いて生垣の中を四つん這いについて行くジャスミンの顔を枝やトゲが引っかき石がひざに食い込みます。そしてウサギの巣穴の前にきたときトリュフは動かなくなりました。その一番奥に2匹のモルモットがいたのです。体中から力が抜けほっとしたジャスミンはトリュフにありったけの感謝を伝え抱きしめました。
臆病なモルモットはエサにつられて出てくるまでしんぼう強く待ち、1匹ずつ順に捕まえることができました。ジャスミンの体はすっかり冷え雪も積もり出しているなか、お母さんが走って叫びながらジャスミンをむかえに来ました。みんなでジャスミンを探していたのです。お母さんが事情を聞くと寒さで唇が真っ青、顔中傷だらけで体も冷え切ったジャスミンは激しく震えながら答えました。

15.最初は、ジャスミンだ
翌朝のクリスマス。ベットにぶら下がった靴下はプレゼントでパンパンでジャスミンの動物はみんな無事です。
お父さんはモルモット小屋がもう飛ばないように、屋根に重しを乗せてくれました。
プレゼント交換は「ジャスミンから!」とマヌが叫び、エラの「ぶた百科」に感激しましたが、トリュフが2,3か月後に市場に売られていく事を考えないようにしました。マヌは「ぶた用固形飼料」をくれました。父さんと母さんは赤い蝶ネクタイを付けたトリュフをくれました。
父さんはジャスミンがぶたが優秀であることを証明して、ジャスミン自身がトップクラスのぶた飼いだと。だから飼う事にしたら?と言いました。
ジャスミンははじけるような笑顔で「どんなものより、このプレゼントがほしかったの!」と喜びました。

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~大人から見た感想と解説~

この本は小学校3,4年生にはなかなかの読み応えのある文字数で本の厚さからも腰の引ける子供がいるとは思います。ですがテーマは動物ですし文章も難しくはなくまじめな女の子話ですから読書感想文も書きやすい物語です。

また本作が読書感想文を書きやすいのは「作者のねらい」が「訳者あとがき」に書いてあるのです。
・農場の生活を知って興味を持ってもらいたい
・生き物を飼う仕事の大変さを知ってもらいたい
・愛情深く勤勉な人(ジャスミン)こそ動物を救える

などを伝えて、そこについての感想を求めています。

また話を広げるのなら以下の細かいテーマについて、特に読んだ本人が気になった事について、どう思うかの感想と意見を織り交ぜると良いでしょう。
・ぶたを助けるために盗んだことをどう思うか
・「適者生存が自然の掟だ」「自然にゆだねるしかない」との命のはかなさについて
・勉強熱心さがアイデアや行動力を生むことについて
・ぶたという動物の特徴と可能性を本書で知れた事
・ぶたの犬以上の能力と特徴から「捜査ぶた」の訓練をするアイデア
・動物(めんどり)がキツネに殺される事と家畜が人間に食べるために殺される事の食物連鎖について
・大切なモノが死んでしまった時、どうやって悲しみを乗り切るか
・モルモットのトラブルをトリュフの能力で解決したこと
・トラブルに出会ってもあきらめない真面目さ
・成果を出せば、人(両親・カーターさん)の気持も変えて望みをかなえられること

と、色んな観点で感想文を書くことができます。
小学校中学年くらいの年代だと、真面目で勤勉=成功の道と受け止める年頃です。
主人公のジャスミンは「トリュフを助けるためのどろぼう」をしましたが、それでも動物への愛情と研究、育て方については誰よりも勤勉に学び、それが今回のピンチを乗り越え、親からトリュフを飼っていいという権利を獲得する事ができました。
この本を通して「好きこそものの上手なれ」とは言いますが、好きを追及する事が将来の夢につながる、夢をかなえて活躍している大人もたくさんいると感じ取ることもできます。

事例としてはたくさんあるので、読んだ子供自身が動物に関係なくとも今の自分との比較も取り入れた方が良いです。
・読書して得た教訓
・自分が取り組んでいる事の学びの姿勢と進み具合を今後どうしたいか?
・やりたいことに困った時、誰に相談しているか?
・ピンチを乗り越えた経験があるか?
・勉強や習い事などやっていて良かったと思う経験があるか?

などなど

優等生のお手本のような物語ですので、一度読みだすと子供にもさほどストレスなく受け入れられる内容です。
また本書はその後のジャスミンが活躍する続編「子がものボタン」もあります。


子がものボタン

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『子ぶたのトリュフ』読書感想文のルールとその他オススメ本

読書感想文・用紙と字数のルール その他の詳細
原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。
小学校中学年の部(3,4年生)本文1,200字以内 
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

応募のルールについての詳細はこちら⇒ 「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」
  
  
2019年第65回 青少年読書感想文全国コンクール
~小学校中学年のその他の課題図書~


【かみさまにあいたい/あらすじ・ネタバレ】読書感想文の書き方のコツ・ポイント
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本体価格:1,200円
ISBN978-4-591-15849-4


【そうだったのか!しゅんかん図鑑/あらすじ・ネタバレ】読書感想文の書き方のコツ・ポイント(小学館)
著者:伊知地国夫・写真
本体価格:1,300円
ISBN978-4-09-726777-5


【ハチごはん/あらすじ・ネタバレ】読書感想文の書き方のコツ・ポイント
(ほるぷ出版)
著者:横塚眞己人・写真と文
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ISBN978-4-593-56337-1  

読書感想文の裏ワザ


前年の課題図書はすでに感想文を書いている人がいるので、どうしても苦手な人は参考にすることができると言う裏ワザがあります。

【読書感想文2018・課題図書 】小学校3,4年・中学年の簡単な本と選び方


 
「すごいね!みんなの通学路」…通学路について(世界の、自分の)調べる
「森のおくから」…動物の行動、山火事についてなど調べる
「最後のオオカミ」…自分のご先祖様について調べる
「レイナが島にやってきた!」…友達との付き合い方と自分との対比

ちなみに昨年の課題図書で本書とテーマが似ているのは「森のおくから」です。こちらは絵本調で読むのは比較的楽ですが、アンニュイな印象のある本です。しかも本書と同じ訳者が”もりうちすみこ”さんの本なので、大人としては2年連続選ばれている読書感想文コンクールの薄ら暗さはやや感じます。


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