【おちょやん・あらすじネタバレ】13週「一人やあれへん」と感想・一平の母の真実

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【おちょやん・あらすじネタバレ】13週「一人やあれへん」


3月1日 (月)
ヨシヲの裏切りやこれまでの行き違いで、また離れ離れになる姉弟。
「どうか、元気でな」と泣きながらヨシヲを見送り「ウチ、また一人になってしまった」という千代を一平はたまらず抱きしめる。
「ひとりやない、オレがおる」「大丈夫やあらへん、オレが大丈夫やあらへん…千代オレと一緒にならへんか?」と思いがけないプロポーズをされる。
そこへハナが出て来て、話はうやむやになったが千代は部屋に帰り、ヨシヲとの出来事に一人涙する千代。
千代は、道頓堀で起こった放火騒ぎが弟のヨシヲたちの仕業だったと、劇団の仲間たちに謝る。
だが舞台で一平との共演はプロポーズのことを思い出してぎこちなくなる。
その後一平は突然、岡安を出ていき、部屋暮らしを始める。お茶子たちは、一平に“いい人”ができたのではとうわさしていて、とぼけている千代にハナから一平へのお使いを頼まれてしまう。新居を訪れると、部屋の中から女の声がして、なんと一座の女優・香里が押しかけて手伝いに来ていた。
「ほかに良い人がいるから出たのか!?}とイヤミをいう千代に一平は「岡安にいるとオマエがいるから気が散って本が書けないから」と言った直後、芸者が3人嬉々として遊びに来て、一座の座員たちも土産片手に押し寄せてきて宴会が始まった。
千代がテキパキと下働きして一平が喜ぶ様子にも、香里は怒って帰ろうと出た途端、鶴亀の大山社長が、引っ越し祝いと、一平に「社命として父親の名前を継ぎ、二代目天海天海を襲名するよう」言われた。
だが一平は座員が喜ぶのをよそに、「親父の名を継ぐつもりはない」と断ってしまう。

 

3月2日(火)
一平が襲名を断った「親父みたいな人間には死んでもならへん、天海天海になるくらいなら役者辞める」とガンとして受け付けなかった。
しかし襲名は社命であり絶対。一平が断れば、鶴亀家庭劇の存続も危ない。
千之助は「好きにしたらえぇ、どの道お前みたいな人間が天海名乗るのは100億年早い」とあしらう。
一平は”父が母を追い出した”恨みがら父亡き今もそのことを許せずにいた。
千代は古参の座員からそのことを聞き、長柄一平を何とか説得しなければと考える。
そんななか、福助と喧嘩して実家の岡安で愚痴を吐くみつえが「お母ちゃん(シズ)に言われたら聞くしかあらへん」という様子を見て、千代は一平の母に会わせることを思いつく…
千之助に一平の母親の居場所を尋ねると、「知ってるけど先代に言われたから教えられへん」と口を閉ざす。
「家庭劇の為ならアイツおも襲名受け入れる」と言うが、千代の「いやいや名前継いで自分の芝居をやっていけるのか?」「納得して天海天海を継いでほしい」に千之助も母親の居場所を教えることにする。

千代は一平をだまして京都に連れてきて2人で母親探しを始め。最初の芸者小屋の女将からは「わからないが、あんたに似てはるなら、だんさんらがほっとからへんちゃいますか?」とそこを後にし、”カフェキネマ”にお母さん探しを手伝ってもらいにいく事にした。


3月3日(水)
千之助は心中、天海との約束を破ったことを詫びていたが「もうええんちゃうか…」と本当の事情を思い出していた。
母探しの捜索は難航したが“カフェキネマ”の常連客からに旅館の女将が母、夕ではないか?との手がかりをつかんだ。
翌日会いに行き、女将としていた夕に役者になった事や、天海から勇を守れなかった事を一平は手をついて誤った。
すると夕からは「天海に追い出されたのではなく、アタシが男を作って家を出た」
「あんたら捨てたのアタシの方や」と事実を突き付けられた。
呆然とする一平を前に、手切れ金を投げつけ、見受けしてくれた旦那さんにバレる前に帰れと言われ、激高した千代は夕に「ホンマのお母ちゃんのクセにっ」と泣きながら殴り合いを始める。
一平は「あまりにもアホすぎて笑いが止まらない」と大笑いし「人って思い出したくないこと都合よく忘れるものなんやな」「あんたの為にムダ金使うのは腹立つ」からと汽車代だけ取り手切れ金を突き返した。
「二度と来んといて、この疫病神」と言われまた千代がキレるのを止め
一平は夕に「どうかお幸せに」と千代の手を引き帰っていった。

3月4日(木)
千之助は天海から口止めされていた事実を鶴亀家庭劇の座員たちに話し始める。そして、天海と千之助の二人以外にこのことを唯一知っていたあの人も、一平と千代の帰りを待ちわびていた。
ハナは事情を知っているらしく「疲れ切って帰るだろうから、2人にせいのつくものを食べさせたい」と料理を作って待っていた。
道頓堀に疲れ切って帰って来て、千代は京都に連れて行ったことを謝るが一平は逆に「痛かったろ」と気づかい「罪滅ぼしに襲名を受ける」と言う。
それからの一平は人が変わったように真面目で真摯な態度で座長らしく振舞い
襲名披露のあいさつ回りなど準備をして歩いた。
だが千代はそんな一平の様子がオカシイとハナに話すと、ハナは一平の過去の出来事を話し「千代あんたしかおらへん」と一平のことを託す。
千代が一平のもとを訪ねると 今まで書き直してきた大切な台本を一冊ずつ燃やしていく一平がいた。
千代は一平が役者をやめる気だと察し、叱りつけるが一平は、憎み続けてきた父が
自分の為に嘘をついていたなんて今更どうしたらいいんだ。だから二代目天海天海の名を永遠に葬り去る。襲名公演が最初で最後の芝居にする、という。
千代は、ハナから聞いた天海親子のすべてを一平に届ける。
幼き日の一平が天海にとって、どんな存在だったのか、千代は語りかけるのだった…


3月5日(金)
夕に逃げられた天海は、失意で芝居ができなくなっていました。
荒れている天海と一平を見舞いに来たハナは、幼い一平お母ちゃんみたいになりたかったとおしろいと口紅を塗り2人を笑わせます。天海は一平のおかげで再び舞台に上がることを決意します。
千代は「天海天海の名を継ぐのを誰よりよろこんでいるのはお父ちゃんちゃうか?」に一平は「謝りたくても謝れない、会いたくても会えない」と泣く一平を抱きしめ「あんたは一人ではない、うちがいる」と一平のプロポーズを受けたのでした。
そしてついに襲名公演の日を迎えます。
一平は堂々たる襲名の挨拶をし、大喝采を浴びます。
そして千代を舞台上の自分の隣に座らせ「ワタクシは彼女に心を救われました、私の為に泣いてくれる人です」「ワタクシことながら…」とそのまま舞台で結婚の報告をしました。見守る人々の喜びと大声援で挨拶は終わります。あの万太郎も見に来ていました。
その時、一平は一瞬「超えられるもんな、ワシ超えてみ」と先代・天海天海の幻覚を見たような気がし、ハッとします。
千代は「なぁした?」と一平の様子に声をかけます…。

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【おちょやん・あらすじネタバレ】13週「一人やあれへん」と感想・一平の母の真実

今週は先週の「千代の悲劇」に引き続き、一平と父・天海、母・夕との確執のお話になりました。しかも夕はお出されたわけでなく、男を作って出て行った毒母だったというエグいお話となりました。ヒドイ。

一平のモデルは渋谷天外と言う人です。
楽天会の主宰者、初代渋谷天外の長男として京都市で生まれる。
8歳で同劇団で初舞台を踏む。父の死去(10歳で死別)後、楽天会は解散する。

1922年(大正11年)「志賀廼家淡海一座」に加わる
1923年(大正12年)曾我廼家十郎(ドラマの千之助・ほっしゃん)のすすめで劇作(脚本)に取り組み、この時に脚本を書く心構えなどを教わる。
1928年(昭和3年)曾我廼家十吾、石河薫らと松竹家庭劇(ドラマの鶴亀家庭劇)を結成。
1929年(昭和4年)2代目渋谷天外を襲名し、全国的に活躍
1930年 松竹家庭劇の女優の浪花千栄子(千代)と結婚 →今ここ!

1946年(昭和21年) 戦後、松竹家庭劇を脱退、劇団「すぃーとほーむ」を結成
1948年(昭和23年)「五郎劇」「松竹家庭劇」と合同して、「松竹新喜劇」を結成し、中座で初公演を行う。
1951年ごろ、新喜劇の新人女優の九重京子との間に子供が生れたのをきっかけに、浪花と離婚し、九重と再婚。

うーんこれから先の展開がジゴクなのですが
実際の渋谷天外の母親はどういう人だったのか?というと
初代・渋谷天外と京都祇園で同姓していた相手で祇園芸者の髪結いの女性が天外の実母です。

ところが、天外は実母と過ごした記憶がなく当時、父・渋谷天外が松竹から目を付けられ「スター役者」に押し上げるため、スキャンダルはご法度となり、この女性とは別れてしまったのです。

初代・渋谷天外がなくなったのが35歳で息子二代目天外が10歳の時で、父・天外が24,5歳の時に生まれた子供です。
その後、松竹から「スターになりませんか?」とビジネスチャンスが来たのも同じころでしょうから、バンドマンが成功して下積み時代の彼女を捨てるようなものでしょうか?

養母として北村ウノという女性に育てられましたが、ウノとも別れまた別の女性に走りました。
そんなことで、実際は父を恨んでいたのは本当らしいです。
とはいえ、自分も浮気して本妻・浪花千栄子を容赦なく捨てるのですから血は争えないというか…

今回は、母親・夕が毒母設定というあらぬ方向の位置づけにされてしまいましたが、この事実をいつか挽回してくれるストーリーになるのでしょうか?
2人とも家庭運がメチャクチャ悪すぎて「オマエはオレや」という、お互い自分自身を見るような人生に寄り添わずにいられない2人。
痛みを抱えた似たもの同士すぎて2人で1人のようなカップルって、傷をなめあうだけなのかな…と今後の展開を思うと手放しで喜べないような複雑な気持ちもありました。

まぁ、それでも結婚は人生のピークというのも納得感動の一週間でした。

 

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