【おせちかざり切り・れんこん】簡単な切り方のコツ&切りくず活用法
お正月になると料理上手な人ならちょっとひと工夫加えて作ってみたいものに「花形れんこん」「矢羽根れんこん」などがあります。
簡単そうに見えて、けっこう手間ひまもかかるし意外とむずかしいのです。
れんこんのかざり切りをカンタンに作るコツとはどんなものなのでしょうか?また切りくずのれんこんでできる活用レシピも合わせてご紹介します。
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【おせち・花形れんこん】カンタンな切り方のコツ
【おせち・矢羽根れんこん】カンタンな切り方のコツ
【レース切りれんこん】切り方のコツ
【れんこんのかざり切り】切りくず保存・活用法レシピ
うんちく・れんこんのスゴイ美容効果
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【おせち・花形れんこん】カンタンな切り方のコツ
花形れんこんはおせち料理に用いられる切り方ですが、盛り付けのアクセントになるのでいろんなおもてなし料理に向いています。
レンコンのかざり切りを上手に作るのは何と言っても、切れ味の良い包丁があることです。
実はお料理は「不器用だからできない」のではなく「包丁の切れ味が悪いからできない」場合が多いのです。
・大きく切る時は大きな包丁
・細かい作業はペティナイフ
切れ味の良い包丁でケガするとスパッと切れてなかなか血が止まりません。ですが切れ味の悪い包丁はイライラして乱暴に扱いケガをするという事もあります。よく研いだ切れ味の良い包丁で慎重に作業したらきっと成功するので頑張りましょう。
【おせち・花形れんこん】カンタンな切り方のコツ
※れんこんの穴が汚れている場合は、アルミ箔を巻いた箸を使ってれんこんを水の中で洗います。
1れんこんはピーラーで皮をむいておきます
※皮をむいて空気に触れると変色するので、酢水に30分ほどつけると変色防止になります。
2れんこんは6~8㎝くらいの長さに切り、包丁で穴と穴の間に切り込みを入れます。
3切り込みを入れた左右のれんこんの穴の中央からカーブをさせながらVの字に切り込みを入れます
4使いたい料理に合わせた厚さにれんこんを輪切りにして完成です。
■酢ばすの作り方
お正月の花形れんこんはおせち料理の酢ばすに用いられます。お花の形になる酢漬けのれんこんは箸休めにサッパリと頂けるのでおせち料理には欠かせないお料理です。日持ちも良く、日頃から単品料理としてお正月以外も使えるレシピです。
材料(2人分)
れんこん 1節
—合わせ調味料a—
酢・みりん 各1/3 カップ
砂糖 大さじ2
塩 小さじ1弱
赤唐辛子(小口切り) 少々
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酢 少々
作り方
・れんこんは2~3mmの厚さの花形れんこんに切り、酢水にさらし水気を切る
・aの酢とみりんを鍋に入れて煮立たせてから残りの材料を入れ、ひと煮立ちせたらパットに入れて冷ます
・鍋にたっぷりの熱湯を沸かして酢を小さじ1ほど入れ、れんこんをさっとひと茹でする。
茹で上がったら、ざるに上げ水気を切る
・れんこんが熱いうちに、パットで冷ましていたaに入れて漬け込む。時々上下を返して一晩漬け置いて完成。
【おせち・矢羽根れんこん】カンタンな切り方のコツ
矢羽根れんこんはれんこんの穴を利用して矢羽根を形作ったかざり切りです。組み合わせが変わると切り口が合わなくなるの、この切り方だけは煮たり、茹でて甘酢に漬けて調理してから切ります。お正月の破魔矢をイメージしたおめでたい切り方です。
1れんこんの皮をむく
22~3㎝の厚さに斜め切りにする
※この段階で酢漬け・含め煮にする
32で斜め切りにして味付けをしたれんこんを、縦半分に切る
4半分に切ったれんこんを左右を両手で持ち、向こう側にぴったりと切り口を重ね合わせるようにする
5重ね合わせたれんこんを横に寝かせ、下側になる部分を平らに切り落として完成
■矢羽根れんこん含め煮の作り方
材料(2人分)
れんこん 大1節
—合わせ調味料a—
だし 11/2カップ
薄口醤油 大さじ1
みりん 大さじ1
砂糖 小さじ2
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けずり節 ひとつかみ
酢 少々
作り方
・れんこんは2㎝幅の斜め切りにして酢水にさらし、水気を切ってaと鍋に入れて中火にかけます
・煮立ってきたら紙ぶたをした上に削り節を乗せて、弱めの中火で15~20分に含めます
・煮含めたら紙ふたごとけずり節を取り除き火を止め、煮汁につけたまま冷まして味をしみこませます。
・冷めたら汁気を切って、矢羽根れんこんの形に切りそろえます。
【レース切りれんこん】切り方のコツ
14㎝ほどの厚さに切ったれんこんは酢を少々入れた熱湯でさっと茹でて、面取りをする
2れんこんの切り口から側面を続けたまま、桂むきのようにグルグルむいていきます
仕上がりはれんこんの穴が空いて、薄いレースのような美しい仕上がりです。
酢の物や素揚げなど、副菜になりますが料理を華やげます。
【れんこん】切りくず保存・活用法レシピ
【れんこんのかざり切り】切りくず保存する場合
野菜のかざり切りをすると、どうしても切りくずが出てしまいます。
主婦ならば切りくずをそのまま捨てるなんて絶対できません!れんこんの切りくずを美味しくいただく活用レシピをご紹介します
~れんこんの切りくずの保存法~
れんこんは酸素に触れると含まれているポリフェノールが酸化するので茶色くなってしまう野菜です。変色はしても体に有害ではありませんので食べても大丈夫ですが、やはり白いままの方が見た目も美しいのでなるべく変色しないように処理するのがポイントです。
れんこんの変色する色
赤・ピンク→レンコンの穴に入った土の鉄分がタンニンと反応してタンニン鉄となり、それが酸素と反応して酸化すると、赤やピンクに変色
表面が赤に変色→泥の鉄分がタンニンと反応して変色
黒に変色→鉄分に反応したタンニンが酸化する。主に鉄の包丁や鍋で反応する
れんこんの切りくずは酸素に触れやすくなりますから、早く調理するか、保存することをおすすめします。
冷凍保存方法(2通り)
①酢漬けにして水気を切ってからジップロックで冷凍保存
②細かく切り、ジップロックなどに入れて急速冷凍
冷凍保存期間:1~2ヶ月
冷凍保存したれんこんを食べる時は、解凍しないでそのまま加熱調理していきます。
冷蔵保存
こまかいれんこんの切りくずの水気を切り、タッパーなどで保存
冷蔵保存:2日
細かくカットした切りくずのにんじんは傷みやすいので、すぐに食べる予定がないなら冷凍するのがおすすめです。
【れんこん】切りくず・活用法レシピ
れんこんを細かく刻んで・・・
・ハンバーグ
・つくね
・カレー、ドライカレー
・餃子
・かき揚げ
・炊き込みご飯
・きんぴら
れんこんをフードプロセッサーですりおろして・・・
・すりおろしれんこんの味噌汁
・海苔とレンコンのすりおろし揚げ
・れんこんつくね
・れんこん餅
れんこんはムコ多糖類の一種です。
ムコ多糖類とはタンパク質の柱を幹として無数のコンドロイチン硫酸やヒアルロン酸、ヘパリンなどがくっつき、ゼリー状にして囲んだ巨大な「タンパク球」になったものです。
コンドロイチンはひざ痛とか、ヒアルロン酸、ヘパリンはコラーゲンや肌の乾燥に効きそうな成分ばかりですがそればかりではなく体にいい事ばかりな嬉しい美容効果があります。
れんこんの体に良い成分
ムチン~消化促進、粘膜保護
不溶性食物繊維~整腸作用
ビタミンC~レモンに匹敵するビタミンCで免疫力UP
カリウム~むくみ解消
ポリフェノール~抗酸化作用
美肌やダイエット効果も期待できそうとなると、断然れんこんが食べたくなりますね
れんこんの切りくずも上手に活用して、おいしくいただきましょう
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