【日本の2023年8月の行事】子供に教えたい伝統行事イベントの意味
日本の暦の言葉には「和風月明(わふうげつめい)」と呼ばれる、和風の呼び名があります。和風月明は旧暦の季節や行事を合わせたものです。
8月は 葉月(はづき、はつき)
・落ち葉が始まる季節であることから「葉落ち月(はおちづき)」が短縮され「葉月」となった説
・葉が赤や黄色に色づき始めるので「はづき」
・渡り鳥の雁(かり)が飛んでくる季節「初雁月(はつかりづき)」が「はづき」になった説
など、諸説あります。
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【8月1日 八朔(はっさく)】
【8月6日 広島平和記念日】
【8月7日ごろ 立秋】
【8月9日 長崎原爆の日】
【8月11日 山の日・祝日】
【8月15日 終戦記念日】
【8月13日~16日 盂蘭盆会】
【8月16日 五山の送り火】
【8月13日~16日 盂蘭盆会】
【7月下旬~8月下旬ごろ 夏祭り】
【7月下旬~8月下旬ごろ 花火大会】
うんちく・盆踊りの由来
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【日本の2023年8月の行事】子供に教えたい伝統行事イベントの意味
【8月1日 八朔(はっさく)】
八月朔日の略で、旧暦の8月1日のことである。
この頃、早稲の穂が実るので、農民の間で初穂を恩人などに贈る風習が古くからあった。このことから、田の実節句(たのみのせっく)ともいう。
この「たのみ」を「頼み」にかけ、武家や公家の間でも、日頃お世話になっている)人に、その恩を感謝する意味で贈り物をするようになった
八朔にやること→熊本、福井などでは「八朔祭」が開催されたり、京都では芸妓や舞妓がお茶屋や芸事の師匠宅へあいさつに回るのが伝統行事や、香川県では米の粉で「八朔だんご馬」を作る風習がある。
【8月6日 広島平和記念日】
1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分広島市に原子爆弾が投下。十数万人の命が奪われました。犠牲者の霊を慰め世界平和を祈念する式典が開催され被爆者、被爆者遺族と世界各国の要人が参加。
広島市長による「平和宣言」を世界に向けて発表されます。
広島平和記念日にやること→原爆投下時刻8:15に日本全国で黙とう
が行われます。夜には精霊流しが行われます。
【8月7日ごろ 立秋】
二十四節気の第13。七月節(旧暦6月後半から7月前半)。
夏至と秋分の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立冬の前日までが秋となる。 立秋からの暑さを「残暑」という。
立秋にやること→立秋以降の手紙や文書等の時候のあいさつ状は「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」になる。
【8月9日 長崎原爆の日】
8月9日午前11時2分、長崎市に原子爆弾が投下され、7万4千人の命が奪われました。
長崎市において長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開催され、長崎県知事による長崎平和宣言がのべられます。
長崎原爆の日にやること→原爆とか時刻11:2には日本全国で黙とうが行われます。
【8月11日 山の日・祝日】
2016年から施行された日本の国民の祝日の1つです。「海の日・7月第3月曜日」と対をなして、『山に親しむ機会を作り、山の恩恵に感謝するとともに、豊かな自然を守り、次世代に引き継ぐことを銘記する日』とされています。
山の日にやること→「山の日」記念大会が開催されます。
【8月15日 終戦記念日】
1945年(昭和20年)8月日本政府はポツダム宣言受諾し、8月15日の正午に昭和天皇よりラジオで国民に日本の無条件降伏が知らされました。 これにより太平洋戦争が終結。日本政府は、8月15日を終戦の日と称します。
終戦記念日にやること→同日は終戦記念日や終戦の日と称され「戦没者を追悼し平和を祈念する日」の全国戦没者追悼式を主催しています。ほかにも政治団体・非営利団体(NPO)等による平和集会が開かれ、英霊が祀られている靖国神社などで行われます。
【8月13日~16日 盂蘭盆会】
祖先の精霊を迎えるお盆の行事。 地方や家庭によって期間が異なり、関東から近畿の都市部では新暦に合わせた7月。その他の地方では月遅れの8月、または旧暦で行うところが多いようです。【日本の2023年7月の行事】子供に教えたい伝統行事イベントの意味
【8月16日 五山の送り火】
毎年8月16日に「大文字」(京都市左京区浄土寺)「妙法」(京都市左京区松ヶ崎・西山及び東山)「船形」(京都市北区西賀茂・船山)「左大文字」(京都市北区大北山・大文字山)「鳥居形」(京都市右京区嵯峨鳥居本・曼荼羅山)の五山で炎が上がり、お精霊(しょらい)さんと呼ばれる死者の霊をあの世へ送り届けるとされる鎌倉い時代から始まったといわれる行事。燃え続ける時間は30分ほど。
送り火にやること→お酒を入れた酒杯に「大」の文字を映して飲むと中風にならない、無調息災を祈願する意味があります。これは「大」の文字のみで、この文字が人が両手両足を開いた姿を現した人形だと言われることがあり、それを写したものを飲んで体内に取り込み健康を願い穢れを祓うという言い伝えからきています。
【7月下旬~8月下旬ごろ 夏祭り】
それぞれの季節に行われる祭りは意味がそれぞれあり、「春祭り」は五穀豊穣祈願「秋祭り」収穫への感謝。「夏祭り」は疫病や害虫、台風など風水害を祓うためのものです。代表的な夏祭りは京都の「祇園祭」です。
夏祭りが他の季節より派手なのは、悪霊が華美で派手なものに移ると考えられていて、神輿が歩き回ることで町内の木枯れが御輿について行き厄除けができるとされたためです。
また、神輿などを川で洗い清める風習も、穢れを水に流す夏祭りの特徴の一つです。
【7月下旬~8月下旬ごろ 花火大会】
花火大会はそもそもは享保17年の大飢饉で亡くなった死者の慰霊祭から始まった夏の風物詩です。その際、見城花火田打ち上げられたのが花火大会の由来で、現在まで続く隅田川花火の始まりとなります。
その後、この時期になると水難を祓う「川開き」が行われ、あわせて花火も打ち上げあれるようになりました。
盆踊りはお盆に帰ってきた先祖の霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事です。
原型は、死者を供養する念仏踊り(自分で念仏を唱えながら踊る)にありましたが、次第に「念仏を唱える人」と「踊る人」に役割が分化し、発展した踊り念仏が盂蘭盆(お盆のこと)と結びつき、精霊を慰めたり送り出すための行事になりました。本来は旧暦7月15日の晩に盆踊りを行い、16日に精霊送りをするのもそのためです。