【熱帯魚・メダカ・金魚】死んだ時の対処方法と土に埋めちゃいけない理由
熱帯魚やメダカ、金魚などのお魚がペットの方は「日々の健康管理」に事欠かない事でしょう。
ですが魚のペットはとても繊細で寿命の短い生き物。
「気がついたら死んでしまっていた」ということも経験すると思います。そんなとき「お墓を作ろう」「かわいそうだから」と庭に埋めたり、川に戻すなどは絶対厳禁です。なぜダメなのでしょう?
こちらでは
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【熱帯魚・メダカ・金魚】魚は死んだら浮く?沈む?その理由
【熱帯魚・メダカ・金魚】死んだ時の対処方法
【熱帯魚・メダカ・金魚】土に埋めちゃいけない理由
【熱帯魚・メダカ・金魚】残された水槽と熱帯魚への適切な対処
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をご紹介いたします
【熱帯魚・メダカ・金魚】魚は死んだら浮く?沈む?その理由
熱帯魚・メダカ・金魚など「死んだら浮く」と考えるのが、一般的ですが死因次第では沈むこともあります。
■【死んで浮いている時】
・死んでから腐敗が進行し体内に発生した「腐敗ガス」のせいで浮く
■【死んでるのに沈んでいる】
・餓死や老衰だと腐敗するエサの栄養源が少ないので腐敗ガス発生が遅いケースと
・腐敗ガスがぬけている(腐敗で体が崩れている、他の魚につつかれて腐敗ガスがぬけている)
■【熱帯魚・メダカ・金魚の主な死因】
・水質の悪化
(エサの汚れ、ろ過装置の故障、パワー不足、汚れ、バクテリア不足)
・水温以上
(ヒーター・クーラーの故障、水温検知器で水温を計れていない、急な外気温の変動)
・病気
(寄生虫、細菌感染)
・ストレス
(水槽が過密、隠れ家がない、イジメられる)
・水合せになじめなかった
・酸欠
・餌の賞味期限切れ
日々、お魚たちの様子を観察していても「気がついたら死んでいた」ということもあります。見つけたら「すぐに死んだ魚は取り出す」ことが大切です。
【熱帯魚・メダカ・金魚】死んだ時の対処方法
●死んでしまった熱帯魚はすぐ水槽から出す
・死んだ熱帯魚はすぐにカビが生え、水質を悪くします
・ほかの魚が食べてしまう可能性があります
・病気で死んだ場合、病原菌が感染します
魚はとにかく腐敗進行が速いです。
魚の死後硬直は死後2~3時間からと人間と同じなのですが、魚はその筋肉に水分量が多いので死後硬直がゆるむ「弛緩」が早く、1日ながくても3日で始まりるのです。
硬直が溶ける→腐敗進行が始まるので、魚の内臓には消化酵素があるので内臓からも腐敗進行しやすい点や、水中にいる微生物が腐敗進行を手伝い、エラや内臓に生息していた微生物が筋肉のほうへと侵入していきます。水槽内で死んでいる魚はあっという間に体が崩れ臭いも出てきます。
※魚を釣った時「血抜き」するのは、酸素や栄養素を運ぶ血液を抜いてしまう事で、血液に乗って繁殖する微生物の経路を断つということです。
熱帯魚、メダカ、金魚など小さな魚の血抜きは物理的に難しいので、別の腐敗防止をすることになります。
●腐敗を遅らせながら安置する
・乾燥防止に水を含ませたキッチンペーパーなどにくるむ
・タッパーなどの容器に入れ、保冷剤などをいれる
※大型魚も同様ですが、特殊な魚の場合処置方法に迷ったらアクアショップなどに相談しましょう。
※ご家族の理解があるようなら「タッパーを冷凍庫に入れ凍らせる」のも有効です。
●死骸の処分方法
「一般ごみとして出す」
熱帯魚・メダカ・金魚のポピュラーな処分方法がこの方法です。
ペットなのにゴミに出すのは気がひけますが、環境への安全性が高く、金銭も手間もかからないのがこの方法です。
・大型魚は、その姿が透けて見えないように新聞紙で包むなどして、腐敗臭がしないように出します。
・臭い対策として「完全に凍らせる」「密閉パックに入れる」「消臭剤を入れる」などあります。
「ごみとして処理する」のが道徳的にできない場合は、行政のペット火葬もしくは民営のペット火葬に有料ですが申し込みされると良いでしょう。
「火葬する」
犬や猫などはペット火葬で弔う飼い主の方も多いのですが、魚類は有料の火葬サービスを選択する人は少ないようです。ですが飼い主の方の気持ち次第ですから有料サービスを利用するのも一考です。
~メリット~
・親切な対応をしてもらえます
・遺骨の返納の有無を選べます
・自宅駐車場や庭先で火葬できる車で出張してくれる業者もあります
~デメリット~
・有料(大きさにより価格が変わるので要問い合わせ)
・小さな魚の場合、お骨返却が難しい場合もあります
●自治行政での火葬
~メリット~
・料金は数千円未満
~デメリット~
・大型魚は市行政により体重制限をもけている場合があります(25㎏以上)
・産廃扱いになり、遺骨は返却はありません
・丁寧な対応はしてもらえません
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Q:自分で火葬するのはどうだろう?
「自分でバーベキュー場で火葬するのはどうだろう?」という考えは、NGです。郊外のキャンプ場などで焚火などできる場所はたくさんありますが、焚火のルールがこまかくあり「ゴミを燃やさない」は絶対条件です。
「ゴミじゃない!ペットだ!」となれば、もちろんバレた時さらに怒られるでしょう;焚火やキャンプ自体が結構ルールやマナーがきっちりあるので要注意です。
「剥製にする」
小さい魚は難しいでしょうが、わりと大きめな魚で、思い入れのある子なら剥製にするのも一考です。
もちろん「剥製にできる状態か?」「剥製にする作業前の準備」「専門店に依頼の料金」など、魚の処分の方法としては一番手間ヒマとタイミングなど難しい作業です。
ですが、大切にしてきたお気に入りの子を失った時の喪失感を考えると、気持が深い場合はやってもいい作業かもしれません。
かわいい我が子は記録に残す
10年ほど生きる長寿の魚もいますが多くの熱帯魚は種類により寿命は様々で、メダカは長ければ5年と言われます。それにしても寿命が長い生物ではありません。
「剥製にする」ほどの思い入れはないけど、すごく気に入っていた貴重な柄の魚が亡くなった時の落胆は大きいものです。お魚もなるべく生きている時に「画像や動画でその姿を記録しておく」のが気持ちの整理としては現実的な方法と思われます。
寿命の長さは人間の世話ひとつで命の長さが決まるお魚たちです。「寿命を全うさせる」という思いで世話をして悔いの残らないアクアライフを目指しましょう。
【熱帯魚・メダカ・金魚】土に埋めちゃいけない理由
「庭があるから土葬したほうが簡単」「近所の川に流してあげたい」これは魚の処置方法としては、魚を飼う人としては絶対やってはいけないことです。
●生態系が崩れてしまう病原菌保有の可能性
熱帯魚の死骸を土に埋めていけない理由は、外国産の熱帯魚などは「日本に生息していない微生物」が含まれていると 微生物のせいで、土壌から生態系が崩れるおそれがあります。また日本生まれであっても、自然環境でない水槽の魚は病原菌に感染しているかもしれません。
死んだペットの魚を土葬や川、池などの水葬として自然に返すのは病気の蔓延につながる可能性があるのです。
●違法になる
「自宅に庭が無いから、公園や河原など公有地に埋める」のは違法です。
ペットの死体は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」によって公有地に埋めることは禁止されています。
同様に、川や池、海に流すのも禁止されています。
●植物が枯れる
「自分の私有地なら、土壌汚染とか関係ないのでは?」と鉢植えや花壇にその死骸を埋めると、植物が枯れてしまうことがあります。
「生き物の死骸は栄養。土の肥料になる」というのは、必ずしもそうではありません。
土や草木はそれほど単純ではなく、ちょっとした微生物や病原菌によっても草木の生育環境を変えてしまいます。
【熱帯魚・メダカ・金魚】残された水槽と熱帯魚への適切な対処
お魚が死んでしまったあとの、残された水槽やほかの熱帯魚には適切な対処をしなければ、次に飼う魚に悪影響を与えることがあるので要注意です。生き残っている魚たちの為にも適切な対処をおこないましょう。
●水槽だけが残った場合
ほかのお魚がいない場合、まずは水槽をリセットします。そのまま使用するのは新しい魚にはよくありません。
・砂やオブジェなど水槽の内装物は熱湯消毒をするか、廃棄する
熱湯消毒することができないものは、水洗いをするなどそれぞれに合った対応をします。 水草やライブロック(微生物が繁殖したサンゴの死骸)などは、きれいな水、または海水で洗い流します。ですが心配な場合は破棄して、新たに購入する方が安全です。
●残された熱帯魚がいる場合
複数の魚を同じ水槽で飼っている中、1匹でも死んでしまったら感染症対策と水質浄化のために水槽をリセットします。
~残っている魚の対処~
・水槽内の水を半分ほど入れ、カルキ(塩素)抜きをした水道水を入れます。
・水槽から元気な熱帯魚をバケツなどに移し換え、水槽内をきれいにするまでバケツの中で飼育します。
~水槽のリセット~
・水槽を熱湯消毒し、よく洗ったら日光で乾燥(日光消毒)させます。
・砂やオブジェなどは新しく買い直し、もしくは買い直せない場合は熱湯消毒をして日光で乾燥(日光消毒)します。
・ろ過装置も洗えるところは洗い、同様に日光で乾燥(日光消毒)させます。
・ろ過装置のフィルターは新しいものに交換します。
・水槽本体や水槽内装が乾いたら、再び水槽をつくります。
水槽の水温が30℃以上の高温になると著しく体力が消耗で、死亡するケースもあります。熱湯消毒&日光消毒し、高温となった水槽内に酸素を送り込むエアーポンプも設置しておくのがおすすめです。
1匹でも、水槽内で魚が死んでしまうと水質がが悪くなり、感染症のリスクが高まります。気がついたらすぐに生き残っている魚を非難させて、水槽内をきれいにしましょう。
熱帯魚ブームは1980年代後半から1990年代にかけて隆盛を誇ったのですが、ちょうどバブル時代でした。
ブームのきっかけでは?と思われるのは中国風水で言われている「水槽は金運・仕事運も上昇」「特に金魚」と言われたのですが、バブルもはじけ、手間暇のかかる熱帯魚の世話どころじゃない状態からアクアリウム人口は、少子高齢化と共に減少の一途でした。
それから時代は変わり、ここ最近は熱帯魚より飼育の楽なメダカブームで一攫千金狙いの人もいます。
この通りお魚系は「金運」に関わる代物なのですが、気を付けなければならないのは「飼育や管理の手間ヒマを事欠いてはいけない」ということです。
繁殖に成功してどんどん水槽を増やしたり、大きくなるたびにそのケアは大変になるのですが、みんな死んでしまったり、世話しきれないとやめてしまい残されたコケだらけの汚れた水槽を残している状態は「いかにも運気が悪そう」と風水に知見がなくても陰鬱な雰囲気を感じます。
・汚れた水槽を放置している
・死骸が入ったままの水槽
・中身が見えないほど水槽のコケがこびりついている
・効果が薄れている古い機材を使っている
・濾過槽など見えないところが汚れている
・一日中暗い場所に水槽を設置している
「お魚の日々のケア」をマメにできることは、お魚たちの健康管理にもつながり「運気をよくする」という意味でも、大切なことです。
水槽があると人は結構見ていますし、見られなくても自分自身が影響をうけていると思い、死んでしまった時もマナーを守って処理してあげるようにしましょう。