【ウサギが死んだ時の処置・安置方法】火葬・土葬の選び方・納骨方法のメリット・デメリット紹介


大切なペットのウサギはその家のマスコット。愛すべき守るべき存在でしょう。
飼い主さんとウサギにも、出会いから別れまでの物語があり、そんな愛するウサギとの別れは辛くて苦しいものです。

寿命がのびてきたとはいえ平均寿命の7、8歳にもなると「ならない存在」なのに別れの気配が忍び寄って来て、その時には飼い主さんは悲しみに打ちひしがれることでしょう。そんな悲しみの中でも飼い主さんは「最大限、安らかに荼毘に伏してあげたい」「この子にとって何が一番良いことか?」と考えることになります。

その時のためにペットが亡くなってしまった時、どうやって「ペットの喪の作業」をすすめたらいいのか?後悔しない見送りの仕方を知らなければなりません。「この子が天国に行ける」と思えることは、飼い主さん自身の心の救いにつながることになります。

こちらでは
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【ウサギが死んだ時の対処方法】処置・安置・火葬・納骨の流れ 
【ウサギが死んだ時】体の処置方法 
 ■「目が開いている場合」
 ■「口が開いている場合」
 ■「尿漏れ、便漏れ、体液漏れ、出血している場合」
【ウサギが死んだ時】自宅での安置方法 
 保冷剤(ドライアイス・保冷剤・氷)の使い方とメリットデメリット 
 ■ドライアイス
 ■氷
 ■保冷材
【ウサギが死んだ時】火葬・土葬の方法とメリット・デメリット 
 ■ペット葬儀社での火葬
 ■自治行政での火葬
 ■自宅敷地内での土葬
【ウサギが死んだ時】遺骨の祭壇と納骨・散骨・分骨などメリットデメリット
 ■納骨に関する注意点
 ■霊園や納骨堂で供養してもらう
 ■自宅の敷地に埋葬する
 ■ペット用散骨をする
 ■手元供養をする
まとめ「ウサギとの死別も冷静に対応し、悔いの残らない別れを」 
ウサギが死んでしまった時の悲しみやペットロスへの考え方
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【ウサギが死んだ時の対処方法】処置・安置・火葬・納骨の流れ

葬儀を自分で取り仕切るということは、人生でそうたくさんあることではありません。
ペットの葬送の流れも人間の葬送の流れとそう変わりません。安らかな姿を守ること、葬送に向き合うことは精神的にも大変なことですが、葬送とは旅立つ者と残された家族、双方の心の救いになります。

ペット死亡
 ↓
ウサギの体の処置と安置をする
自宅安置期間がお別れの期間になります。正しい処置方法次第で安置日数が変わります
 ↓
火葬・土葬(荼毘の方法)と日時を決める
・ペット葬儀社での火葬
・自治行政での火葬
・自宅敷地内での土葬
 ↓ 
遺骨納骨・後祭壇・登録の取り消しなど
・ペット保険解約の手続き
・遺骨の納骨方法を決める

 

火葬・土葬どちらがいいの?お骨はどこにいつまでに埋葬すればいいの?
なにが正解か?は飼い主さんの気持ち次第
ペットの火葬・土葬を「どの方法が良いか?」決めるのは難しいですが内容や価格を考慮して検討することになります。また遺骨の納骨についても「いつまでに納骨」という期限はありません。が、自宅に永遠に置いておくのも忍びないです。ペットの納骨堂やお墓、散骨なども後で考えることになります。

人間の葬送も同じですが、愛情が深いほど「この方法でよかったのだろうか?」と考えてしまうかもしれません。ですが、悲しい時に精一杯ペットのためにお見送りの作業をしたご自身を肯定してあげる気持が、自分自身のペットロスに対するグリーフケア(悲嘆ケア)になります。

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【ウサギが死んだ時】体の処置方法


【ウサギが死んでしまった場合の処置の注意点】

・ウサギの生死を確認する
ウサギは死んだフリをすることがあります。
リラックスしたり飼い主に懐いていると、日ごろやることのない「仰向けに寝」をすることがあります。心拍や瞳孔、呼吸を確認しましょう。
・死因にあわせた処置をする
人間同様、死因や治療方法で“死後変化”“腐敗進行”“体液露出”に違いがあります
・亡くなったのが動物病院か自宅か?
動物病院で亡くなった場合、処置をしてくれたり処置方法のアドバイスがもらえますが、自宅の場合、死後処置は飼い主自身で行うことになります。
・感染症対策に気を配る 
死因によっては人や多頭飼いウサギへの感染症対策が必要です。使い捨て手袋の着用やエタノールなど消毒剤の用意、汚物の安全な処分、十分な手洗いに気を配ります。

ウサギが死んだ時の体の処置方法

    ~必要なもの~
    ・体を清拭する使い捨てのタオル、綿花、ペットボディシート
    ・エタノール
    ・破棄してもいいタオル、ペットシート、新聞紙など
    ・使い捨て手袋。ビニール袋 など
    ~処置方法~
    ・臭いの出やすい目元、口元、耳、お尻などはペットシートやエタノールを含ませた綿花などで清拭する
    ・体のブラッシングをする
    ※お風呂場で洗うなど、体を温めることは腐敗進行になるので厳禁です

 

■「目が開いている場合」

目が開いたままだと、瞳の乾燥や場合によりコバエなどがたかることもあります
~必要なもの~
・ピンセット、綿花orコットンなど、使い捨て手袋
~処置方法~ A→B→Cの順でやってみます
A. ウサギの目の眼輪筋を中心に額や耳、頬など顔の筋肉を優しくマッサージして閉じてあげる
B. 死後24時間以上たって筋肉硬直がとけたころに瞼を閉じてみる
C. ピンセットでコットンやテッシュを薄いコンタクトレンズのように眼球の上にのせて瞼をかぶせる
できない場合は顔にハンカチをかけてあげます。

■「口が開いている場合」

ウサギは口呼吸しない動物ですので、クセで口を半開きにしたり呼吸器疾患で口を開けてしまうこともあります。口腔内の臭いによりコバエが寄ってくることもありますので、口の周りをエタノール綿花で清拭します。
~必要なもの~
・綿花orコットンなど、エタノール(消毒)、使い捨て手袋
~処置方法~
・口元をエタノール綿花で清拭します。
・口腔内から臭う場合、エタノール(消毒)を含ませたコットンなどで前歯と歯茎を清浄すると臭いと腐敗進行の抑制効果があります


■「尿漏れ、便漏れ、体液漏れ、出血している場合」

~必要なもの~
・ウサギトイレシート、清浄綿、エタノール(消毒)、ゴミ袋、使い捨て手袋
~処置方法~
ウサギを体の下にペットシートを敷きます
1度尿漏れ、弁漏れした後はもう出ません。お尻を拭きトイレシートを交換します
ドライアイスなどで腹部や出血個所を保冷して便漏れ、出血をさせない対処をします
心配な場合はトイレシートでお尻を包みます
※出血個所→患部にあわせてペットシートで包み、包帯などで巻き、ドライアイスで患部を凍結させ止血します
※安置する部屋は20度以下に冷えた涼しい部屋が、腐敗の進行を遅らせます
 

糞尿や体液、血液から感染症を引き起こす可能性もあります。 
ウサギは潜在的に保有している細菌があり、人や動物への感染症を引き起こす可能性もあります。専門家でない場合は排泄物を無理に出したり、汚物や出血などを素手で触るのは良くありません。特にウサギの多頭飼いやほかの動物へも感染症を広めないために周囲の環境や手洗いを充分にし、ドライアイスなどでペットの体が完全に凍るまでは、感染症を意識する対応がベストです。

 尿漏れ、便漏れ、体液漏れ、出血するケースとは?
・筋肉がゆるんで出てくる
・腹部が腐敗膨張して押されて出てくる
・エサや水分を取っていて排尿、排便していない
・点滴、薬剤など投与したが排尿がなくムクんでいる
・下腹部の病気による下血など
・事故による尿漏れ、便漏れ、出血など
※老衰や病気でエサも水分も取れていないと漏れる可能性は低いです

  

【ウサギが死んだ時】自宅での安置方法

ウサギが死んだ時の体の安置方法

    ~必要なもの~

    ・ウサギの体格に合う箱(ふたをしめられる段ボール、プラケースなど)
    ・使い捨てできる敷物(掛け用、保冷剤用タオル数枚)
    ・敷き用ペットシート
    ・結露、防水用ビニール、新聞紙
    ・棺台になる棒や台(床濡れ防止)
    ・使い捨て手袋
    保冷剤 →下記参照

    ~安置方法~

    安置用の箱、布団に寝かせる
    日本で飼われる一般的なウサギは、ペット火葬の窯に入る大きさですので寝ているような楽な姿でも大丈夫です。ジャイアント系の大きさのウサギでも中型犬の大きさの25㎏以上を超えないのなら、「脚を折りたたみ、身体がやや丸まっている状態」抱っこしやすい形に整え、腹部を保冷処置しやすい状態に整えます。死後硬直は死後2~4時間くらいで若くて筋肉量の多い子ほど強く出ます。死後24時間以上たつと腐敗により硬直はとけくるので関節周辺の筋肉をマッサージすると動かせるようになります。外傷や体液漏れなどある場合はその箇所を手当し、保冷処置しやすいしやすい状態で安置します。
    ※ペット火葬の際は箱は燃やせません。保冷効果と虫よけのために蓋つきの箱にいれるのがベターです。火葬の際は直接スライド式の火葬板の上に乗せて、火葬炉に入れることになります

    保冷処置します 


    ・腹部、お尻、顔周辺のリンパまわり、出血個所を保冷
    ・室温は20℃くらいの涼しい状態にします
    ・直射日光の当たらない涼しい場所に安置します
    ・保冷効果を高めるために、箱のふたは姿を見る以外なるべく閉めておきます
    ~注意点~
    ウサギを安置する部屋で、電気やテレビなどのつけっぱなしでも室温が上がります。冷房以外の電化製品、暖房器具の使用は控えてください

    副葬品を供える 
    おやつやエサ(少量)は紙に包み、おもちゃは燃える素材のモノのみでゴムやプラスチック、皮製品など燃えない素材は火葬を断られます。副葬品がたくさん入っていると火葬時間の目安が難しくなります。市行政、ペット火葬会社でも遺骨返却を希望する場合は特に、遺骨を炭化させてしまわないように、副葬品すべて受け付けない場合もあります。ペット火葬業者を選ぶ場合はその点の事前確認も必要です。

 

保冷剤(ドライアイス・保冷剤・氷)の使い方とメリットデメリット


保冷処置をしっかりしてあげると、腐敗進行や死後変化を遅くすることができ自宅安置の日数も伸ばすことができます。
~必要なもの~
・保冷剤(ドライアイス>氷>保冷剤)、タオル数枚、ペットシート
■ドライアイス  ‐78.5℃

~使用方法~
ドライアイスの量:3㎏~5㎏(夏場4,5kg, 冬場2、3kg目安で調整)
ドライアイスは火傷防止に軍手やタオルで持ちます
ドライアイスをタオル、ペットシートなどで包みます
ウサギの体の上にタオル→ドライアイス→タオルの順で保冷します
 ・腹部中心に多めに当てます
 ・キズや出血、尿漏れなどある場合はその上にあてます。
 ・ドライアイスが大きすぎる場合ドライバーなどで割って使用します。
 
~注意点~
 ・室温、安置状態などでドライアイスの消耗の仕方は変わります
 ・残りは新聞紙に包み、保冷バッグ、発泡スチロールの容器、釣りボックスなどで屋外、冷暗所で保管します

 
~ドライアイスのメリット~
 ・凍結効果が高く、遺体保全効果が最も高く
 ・体が凍結した場合、補充・交換は2日に1度
 ・しっかり保冷できれば1週間ほどは出棺(火葬・土葬)の日延べできる
~ドライアイスのデメリット~
 ・当て方や室温、季節により冷凍焼けや結露で霜がつく
 ・炭酸ガス(二酸化炭素)の酸欠事故への注意が必要
 ・密閉容器に入れると爆発するので厳禁です
 ・保冷剤は火葬、土葬の埋葬の際には取り外します 
ドライアイス購入先
氷屋さん:10㎏5千円~「ペット遺体安置用」と伝えるとブロック状のドライアイスを用意してもらえます。
葬儀社:10㎏1万~。一番艇に入れやすいものの高め
ネット通販:キロ数も選べるものの到着日時が読めず到着時に溶けて消耗している場合あり

■氷 0℃から‐20℃

氷と塩を入れると-20 ℃まで温度が下がりますが、早く溶けます。保冷の仕方はドライアイス同様の位置に当てます。

 
~氷のメリット~
 ・保冷効果は高め
 ・ほかの保冷材の間に合わせに
~氷のデメリット~
 ・持続時間が短い
 ・溶けて水が出てくる
 ・濡れてしまう
 ・ひんぱんに交換が必要
 ・腐敗・臭気防止効果は強くはありません
 ・火葬・土葬時には取り外します

■保冷剤 保冷剤の表示温度

保冷剤は体を冷やす効果のみです。また、使用表示目安より早めに交換が必要です。

 
~保冷材のメリット~
 ・使いやすい
 ・繰り返し使用できる
~保冷材のデメリット~
 ・凍結するほどの保冷力ではないので、常に交換が必要
 ・腐敗・臭気防止効果は期待できない
 ・火葬・土葬時には取り外します



扇風機は使用してはいけない?
遺体保全をするとき、室温を下げる必要がありますが、扇風機では室温は下げることができません。扇風機の風は「肌の乾燥」「腐敗進行」につながります。使用する場合は“室内の冷気の循環”としてのみ使います。
また「風を入れよう」と部屋の窓を開けるのも厳禁です。
かすかな臭気につられハエがたかり卵を産み付けようするからです。棺にする箱は蓋つきがベストなのは「保冷効果を維持できる」「虫の害」をさけれるためです。どうしても蓋つきの箱が用意できない場合は、タオルなどで全身を包み覆い隠すようにすると良いです。
※火葬、土葬をするまでの間が家族とペットとのお別れの時間になります。遺体保全の仕方によっては4,5日自宅安置をしても大丈夫ですが、徐々に「乾燥した感じ」「目元が落ちくぼんでくる」など見た目が変わってきます。

【ウサギが死んだ時】火葬・土葬の方法とメリット・デメリット

ヒトが亡くなった時、火葬することを出棺(荼毘に伏す)と言います。
ウサギを荼毘に伏す場合は「火葬や土葬のどちらにするか?」私有地がある方は選ぶことが出来たり、お住まいの地域でのペット火葬業者の有無、飼い主の日程も含め決めなければいけません。
自宅安置している間にどういう方法をとるか?の検討することになります。


●ペット葬儀社での火葬

~メリット~
・親切な対応をしてもらえます
・遺骨の返納の有無を選べます
・自宅駐車場や庭先で火葬できる車で出張してくれる業者もあります
~デメリット~
・それなりの料金がかかります
・お骨をどうするか?の納骨の課題ができる
●自治行政での火葬

~メリット~
・料金は5000円未満
~デメリット~
・遺骨返却はありません
・丁寧な対応はしてもらえません
●自宅敷地内での土葬

~土葬のやり方~
・日当たりがよく水はけのよい場所、隣の敷地や道路から離れた場所を選ぶ
・深さ1~2メートルを目安に掘ります
・綿や絹などの土に還る自然素材タオルで包んで埋めます。
・埋め戻すときは30センチ以上「盛り土」をすることで犬の体の腐敗に伴い土が平らになる。

 
~メリット~
・自宅庭などいつでもそばにいられ愛着が持てる
~デメリット~
・公有地での埋葬は厳禁。許可の取らずに好きな場所へ埋めてはいけない
・「ほかの動物に掘り返される」「悪臭などの衛生面」「虫が地表に湧く」に注意した墓づくりが必要
・遺体の腐敗分解は数十年かかることもあるので、埋葬した場所周辺の土いじりは控えます
・遺骨の土葬も100年単位で分解されないので、土いじりは控えます
・転居、土地の売却などの可能性がある場合はおすすめしません

【ウサギが死んだ時】遺骨の祭壇と納骨・散骨・分骨などメリットデメリット

ペットの死後、遺骨が戻ってきてからする事
     
    ●火葬・土葬後「後祭壇」を作る
    後祭壇には「写真・好きなエサ・おやつ、水」を供えペットを偲ぶコーナーを作ると飼い主のグリーフ(悲嘆)ケアになります
    ●ウサギの死後の各諸届
     ・ペット保険加入の場合は解約の手続きをします
     ・血統書の届けを出している団体に死亡の報告(任意)
    ●遺骨をどこに納骨するか考える


ペットの遺骨は「死後いつまでに納骨」という期限はありません。
ですが「納骨せずにずっと自宅に置いておきたい」という考えは間違いではありませんが、飼い主の方が亡くなった場合、事情を知らない遺族や部屋を片付ける方がペットの遺骨をゴミとして処分してしまう話はよくあります。
自宅に庭などない場合でも、遺骨については飼い主の方自身でなんらかの落ち着いた形に収めることをおすすめします


■霊園や納骨堂で供養してもらう

・年間の管理費がかかります
・安心してお参りができます
■自宅の敷地に埋葬する

・通常、骨壺から出してお骨だけ埋めます
・転居、土地の売却などの可能性がある場合はおすすめしません
■ペット用散骨をする

・ペットの散骨事業(海・山・宇宙)業者に依頼する
・自分で行う場合、お骨をパウダー状にし、私有地以外にまく場合、土地所有者に許可が必要
・業者に委託か散骨に参加かで、料金の幅があります
・散骨後は管理、法要など維持費がかからない
・お墓参りができなくなる

■手元供養をする

・遺骨ダイヤモンド(海外での加工のため半年ほどかかります)
・ペンダントへの加工(少量)
・遺骨ロケット・ペンダントに入れる(少量)
・ぬいぐるみや人形の中に入れる

「自分の死後、一緒にお墓に入りたい」という飼い主の方の強い希望があってもペットの納骨を許可している墓所じゃないと断られます。飼い主だった故人の意思として「飼い主の方の火葬時に棺にペットの遺骨を入れる」という離れ業をするご家庭もあるようです。

 
「ウサギとの死別も冷静に対応し、悔いの残らない別れを」
知人から「老衰で死んだペットは「早く火葬しないとナニか出てくる」と聞き、あわてて火葬に出した」という話を聞き、胸が痛くなりました。
死因が老衰や病気で食事がとれていない命が枯れていくような“自然死”の場合、痩せていても穏やかな姿で、何か出てくるというより乾燥や毛のパサつき、縮んでいくような状態を感じ「印象が変わった」と徐々に気が付くようになります。
人の場合、都会の火葬場は混み合って予約が取れないと死後1週間葬儀ができないこともよくあります。ペットの場合も自宅安置し保冷処置による遺体保全を続ければ、ウサギでも1週間ほどは安置することができます。
また、そのメリットとして自宅安置の期間を数日あると、遺族(飼い主)も気持ちの整理ができて、冷静な判断ができるようになります。
ペットの場合「火葬場をどこにするか?」「お骨は本当に返してもらった方がいいのか?」などペットの死後の飼い主の関係を冷静に考えるためにも、ペットの葬送の手順を冷静に受け止めることも必要になります。
 

【ウサギが死んだ時の葬送の流れ】処置・安置・火葬・納骨の流れ
     
    ・亡くなったウサギに必要な体の処置をする 
    ・亡くなったウサギを安全に自宅で安置する
    ・亡くなったウサギの火葬・土葬の方法を選ぶ 
    ・ウサギの遺骨をどうするか?考える

 

ウサギが死んでしまった時の悲しみやペットロスへの考え方

ペットは家族です
好きになるペットの種類は犬、猫、ウサギ、爬虫類でも飼い主の方の心が投影された生き物とも言えます。
飼い主の方の理想とする生き方や性質、愛らしさや美しさユニークさに魅力を感じるのは無意識に感じる「自分の分身」「我が子」のようなものを感じ取っているからと言えるからです。そう思うのは悪い事ではありませんし、ペットにも感情があり、時に言う事をきかなくて困ったり、笑わせられたり、心配したりしながら「ペットを飼う事≒愛する事」は飼い主の方自身の心の成長につながったはずです。

ですが、ペットを亡くした事で自分を責めてしまう人がいるかもしれません。どんなに慰められても心に響かないかもしれません。中には「助けられなかった」「死を受け入れられない」とペットロスのような状態になる人もいるかもしれません。

後悔する時とは「あの時~していれば」などタラレバの考えが頭をめぐります。
金銭的余裕、精神的余裕がなくてできなかったことや「どうして気が付かなかったのだろう」「なぜ頑張らなかったんだろう」とか、選んだ方法が正解か不正解かわからずにした、自分の行動や判断を必要以上に責め続けることかもしれません。「諦められない」感情とは「受け入れられない」こと。このつらい現実から学べるメッセージを受け取れる状態じゃない、ということでしょう。

そんな時、ひとつだけ気持ちを切り替える考え方があるなら「自分ではできる限りのことをした」「世界の誰よりこの子を愛していた」ことを思い出すことです。ペットを飼っている生活の中で、ペットがすごく喜んでいる最高の瞬間はあって、飼い主の方が確かにペットを愛していて、ペットもその愛に答えてくれた瞬間はあったハズです。
「そんな風に自分を許すことができない」「誰かに叱られたい」と自分を責めてしまう人もいるかもしれません。それも間違っていないと思うのは後悔ですら「ペットの死を通じて得た、自分自身への学び」「ペットが身をもってあなたに教えたい事=ギフト」だともいえるからです。

同じ種類が他にもたくさんいるにもかかわらず、出会って「この子を飼おう」と決めたのは縁があったからです。そのペットとめぐり会えたこと、分かち合えた気持、悲しみも後悔もすべて飼い主の方だけの特別な経験と言えます。

ペットが亡くなってしまって「立派に供養しよう」とお金をかけるかどうかは自由です。ペットロスの気持を誰かと共有するのも、もちろん心の回復につながります。急いで気持を割りきる必要はありません。ただ、いつかはペットとその過ごした日々は特別な幸せだった、と心から「ありがとう」と伝えられる日が来るのを待てばいいと思います。

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