【生活維持省/星新一】あらすじ・ネタバレ読書感想文の書き方・例文


こちらでは【星新一】の「生活維持省」の
・「あらすじ・ネタバレ」
・読書感想文の書き方のコツ・ポイント
をご紹介いたします。

星新一というと、短編集をたくさん書く作家さんです。
読むのが簡単なので、読書する時間はないけど
自分の考えや意見がある人なら
読書感想文をピッタリの作品です。

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「生活維持省」あらすじ・ネタバレ
「生活維持省」読書感想文・書き方と例文 
うんちく・読書感想文の書き方の“こたえ”

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「生活維持省」あらすじ・ネタバレ

「生活維持省」あらすじ・ネタバレ
政府の方針により、すべての国民に充分な土地が確保され
公害も犯罪も戦争さえもなくなった、健康で文化的な世界。

生活維持省に勤務する青年は、いつも通り上司から受け取った
数枚の「カード」を手に、同僚とともに外勤に出る。
「今日の道順はどうするんだい?」と聞く同僚に
「なぁどうだろう、天気もいいしドライブを兼ねて
カードの出た順にまわらないか?」と青年は提案した。
「それもいいだろう、仕事はその日のうちに終えればいい。
われわれは役所勤めなんだから」

「平和だなぁ」2人は車中で穏やかな人々と景色を眺めながら
「今の政府の方針のおかげで、強盗、詐欺、交通事故や病気が
なくなったし、今では考えられない自殺があったらしいと話し
今の必要悪は悪じゃなく、それを失くしたらたちまち混乱の昔に
戻ってしまう」と話した。

二人は最初の「カード」に記された少女の自宅を訪れる。
出迎えた少女の母親に青年が身分を明かすと
彼女は『死神…』と口走って卒倒しそうになる。

政府の方針とは徹底した人口制限。
毎日コンピュータで年齢・性別・職業に関係なく
完全に公平に選抜した者を殺処分するというもの。
二人はその業務を遂行する執行官だった。

情に訴え必死に反発する母親を、青年はいつも通りに論破する。
この方針を維持できなければ、人口爆発から生存競争による
ノイローゼや自殺、公害や騒音、刺激的な娯楽犯罪をはびこらせ
『行き着く先はいつも同じ、戦争です』と。
今の平和を維持するためにはみなが公平にその負担を
受けなくてはなりません。

帰宅した少女を気付かれないようレーザー銃で射殺すると
二人は次の仕事のため車に戻った。
カードを引いた青年は『景色の良い場所がいいな』と言い
同僚に自分の名が記されたカードを見せる。

同僚は「いちばんあとにしたって、いいだろう」と言うが
青年は、自分で決めた順番だからいいと言い
「生存競争と戦争の恐怖のない時代に、
これだけ生きることができて楽しかったな」

【生活維持省】
読みやすさ ★★★☆☆ 読書時間10分
感想文の書きやすさ ★★★☆☆

「生活維持省」は星新一短編集の中の一話です。
簡単に読むことができます。

生活維持省という公務員でありながら殺し屋でもある2人。
だがそのシステムのおかげで世の中の秩序や平和と豊かさが
守られている世界。

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『生活維持省』読書感想文・書き方と例文

読書感想文・文字数
・小学校低学年の部(1、2年生)本文 800字以内
・小学校中学年の部(3、4年生)本文1,200字以内
・小学校高学年の部(5、6年生)本文1,200字以内
・中学校の部 本文2,000字以内
・高等学校の部 本文2,000字以内

原稿用紙は1枚400文字です。
小学校3年生~6年生は3枚
中学生・高校生なら5枚になります。

感想文を起・承・転・結の4段落で書くとして
各段落を何文字ずつ書くか?割り振りしてみると
書きやすくなります。

 読書感想文の書き方

    ・この本を選んだきっかけ
     ↓
    ・簡単なあらすじ
     ↓
    ・感想、疑問点など
    (特に面白かったところ、感情が動いたところ)
     ↓
    ・自分の意見、似たような経験談
     ↓
    ・本を読んでの意見
    (本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など)

あらすじは簡単でもいいですが
・自分がどう感じたか?
・本を読んで何を感じ、今後にどう生かすか?
・自分の意見
は重要です。
また「似たような経験」の自己開示がある感想文は
なぜか評価が高いです。

—–感想文書き方ヒント—————————————
【感想、疑問点など】
・平和維持のための人口削減という発想が共産主義っぽい
・人口が少ないと経済発展や生活維持できないのでは?
・出産数を制限すればいいのではないか?
・全体の平和を作るために、必要悪による少数の犠牲は必要なのか?

【自分の意見、似たような経験談】
・「〇〇さえなければ平和」という考えを維持する代替え案は正しいのか?
・生活維持をするために自分が殺される事を良しとするのは職務意識が高いからか?
・自分が殺す側、殺される側、家族だったらどう思うか?

【自分の意見】
・この青年が生活維持省の方針に従順な理由は正しいのか?
・「平和な世界」として描かれた作品の舞台はあまり魅力的に見えない
・「必要悪」とは平和を守るためのリスクと納得した上で制度

「生活維持省」読書感想文・例文 1815文字

~冒頭(この物語を選んだ理由)~
人々の生活が幸せかどうかは、住んでいる国が
国民に対して、どのような平和維持の方法を
提供しているかで決まる様です。
「生活維持省」はその国の人々の一番良いと
思われる生活基準を維持させるために作られた
お役所の話です。

~あらすじ紹介~
すべての国民に充分な土地が確保され
公害も犯罪も戦争さえもなくなった
健康で文化的な世界。
その平和を維持するのは「生活維持省」の
役人たちです。
彼らは出勤するとその日コンピュータで
年齢・性別・職業に関係なく完全に公平に
選抜した者を殺処分するのが仕事です。
「死神」と呼ばれることもありますが
これはもはや必要悪は悪でなく、戦争に
至らない世の中を作っていると自負しています。
その日のカードには「生活維持省」の一人の
名が書かれていました。
彼は「生存競争と戦争の恐怖のない時代に、
これだけ生きることができて楽しかったな」と
同僚に殺される事を甘んじて受けるのです。

~感想~
この物語の世界の幸福の価値観は人口制限することで
すべての国民に土地やゆとりが確保され
大した労働をしなくても健康で文化的な
生活ができる状態です。
人口増加する事で騒音や公害、教育不足
生存競争が生じて人々はノイローゼや自殺が増え
規格化された人間が刺激的な娯楽を求め
しまいには戦争に行きつくと言います。

人は若い時は危険なスポーツや競い合い順位を
決める事に前のめりになるなど刺激を楽しむ
時期かもしれません。
また人生を決める競争に負け、望む幸せを
手にできず不安や貧困にさいなまれた者は
いつか怒りを感じ、権利を求め暴動する
可能性もあります。
なるほど、人口が多い事で生じるデメリットを
排除するために最初から争わないで済む社会と
富みや余裕を提供するのが「生活維持省」と
言われると確かに納得します。
多くの血が流れるより、必要悪とももはや
言えない合理的な方法で人口削減しておく方が
全体が幸せになれる。
その法案を納得し、死神と言われながら
業務こなす若者は自分の順番になっても
「いままで幸せだった」と甘んじて殺されることを
受け入れる。
これは国による洗脳なのでしょうか?
それともこれが一番正しい方法だと思える
経験があったのでしょうか?

~疑問~
共産主義の中国はすでに廃止された「少子化政策」で
「子どもの出産数は各家庭1人まで」とされて
いましたが、それは表面上だけで田舎の農村などは
働き手がないと仕事が回らないで実際には
数人産んで、出生届を出されていない人が
山ほどいると言われています。
中国に人口抑制は失敗しているし、国民が
いう事を聞かなかったという事です。

本当に人々に平和をもたらすのは人口の
減少なのでしょうか?
そもそも、このような異常な政策の導入を
国民が賛成するわけがありません。
また、人の代わりに経済を支えるシステムも
必要ですし、それに競争は向上心の現れです。
新しい何かを作りたいという欲求は
何か満たされない思いから生まれることもあり
国からすべてを与えられ競争する必要のない
世界では日々安全にのんびりと国に飼われている
ペットのような気さえします。

ですが「生活維持省」の青年は自分に順番が
回って来ても当然と受け入れます。
逆を言うと、これほどまでに戦争をさけなければ
ならない過去やこの政策こそが究極の幸福と政治が
決着をつけた悲惨な歴史があったのか?
と想像が広がります。

~本を読んでの意見~
現実の世界ではもちろんこんな省庁をもつ国はありません。
ですが実際に日本は人口が減少しているのは
「産んでも育てられない」とある種
国への絶望があるからなのでしょう。
希望は国民それぞれが作るものですが
結婚すらする気が起きないのは
国民が世を見透かして、静かに人生を終えたい思いが
あるような気がします。

日本人は西洋人よりそもそもが
幸せホルモンのセロトニンが出にくいといわれ
とかく真面目に考えるので
「なんとかなるさ」とか「頭にきた」など
不確実な条件では前向きになったり
怒りに任せて行動をとったりしません。
ほとんどの人は災害時でもジッと我慢し
キレイに整列し、暴れたりワガママを通そう
などという人もいません。
「みんな辛いのは一緒」と耐える。
それが日本人の暗黙の常識だからです。

そう考えると「生活維持省」はこれからの日本人なら
受け入れてしまいそうな気さえします。
人口の多さで、秩序を壊され何か失う恐怖。
人口の少なさで、少数の犠牲者に目をつぶる不干渉な世界。
健全な国を作る理想は、人の数だけ政策はあるでしょうが
完璧な世界はきっとこの世にはないだろうと
おもいました。

 星新一は何話かまとめた感想文でもOK!

「生活維持省」だけでも感想文は書けますが
どうしても1話だけじゃ感想文が書けない場合は
星新一の本1冊の中から
「○○と○○が印象的でした、なぜなら」とか
「○○と○○の話に共通点または真逆だと感じたました」
などで感想文を書くのも面白いでしょう。


読書感想文の書き方は経験者から学ぶ!

読書感想文の書き方にも“正解”があります。

入賞作は審査員が気に入る読書感想文は
まじめで真剣に本のテーマを考えている
「とても正しい優等生な意見」が書かれています。

それを「読書したうえでの学習効果が感じられるか?」
と先生方は判断するからです。

自分なりの意見があっても反抗的だったり
「いいと思います」「すごいと思います」などの
単純な感想ではいい点数をつけてくれません。

何をいいと思うのか?
前年の課題図書の読書感想文全国コンクールの
入賞作品を参考にすると書き方のコツが身につきます。


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