『魔女だったかもしれないわたし』読書感想文あらすじ・書き方とこたえ(Chat GPT・答え)
『魔女だったかもしれないわたし』
エル・マクニコル 著 櫛田理絵 訳 PHP研究所 1,540円 (税込み) 240ページ
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スコットランドの小さな村で、二人の姉と両親と共に暮らす自閉の少女・アディ。昔、「人とちがう」というだけで魔女の烙印を押され命を奪われた人々がいることを知ったアディは、その過ちの歴史を忘れぬよう村の委員会に慰霊碑を作ることを提案するのだが……。
「わたしも魔女にされていたかもしれない――」魔女として迫害されていた人たちのなかには、自分のような人が含まれていたのではないだろうか……?
先生や友だちからの偏見、自閉的な姉からの理解と、定型発達の姉との距離、人とのちがいを肯定的に捉える転校生との出会い……。「魔女狩り」という史実に絡めて多様性の大切さを訴えつつ、ニューロダイバーシティの見地から自閉の少女の葛藤と成長を描いた感動作。
こちらでは
2023年の「第69回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校高学年の部(5,6年生)の課題図書『魔女だったかもしれないわたし』の「あらすじ・ネタバレ」と読書感想文の書き方のコツ・ポイントをご紹介いたします。
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『魔女だったかもしれないわたし』あらすじ・ネタバレ・こんな子にオススメ
『魔女だったかもしれないわたし』読書感想文の書き方とこたえ・大ヒント
読書感想文をChatGPTで書いたらバレる?感想文での使い方とは?
うんちく・読書感想文の書き方は経験者から学ぶ!
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『魔女だったかもしれないわたし』あらすじ・ネタバレ・こんな子にオススメ
『魔女だったかもしれないわたし』はアメリカでドラマ化されています
2021年ウォーターストーンズ児童文学賞児童書部門&総合部門受賞、2021年カーネギー賞ノミネート、2021年ブランフォード・ボウズ賞最終候補と高い評価を受けています。
『魔女だったかもしれないわたし』おすすめ度
読みやすさ ★★☆☆☆
感想文の書きやすさ ★★☆☆☆
こんな子にオススメ
・身の回りに自閉症の人がいる人、そういう人を理解したい人
『魔女だったかもしれないわたし』あらすじ・ネタバレ
1~2
今日は教室で「この年になっても字が汚い」とマーフィ先生にアディが書いた紙をやぶり棄てられた。
どなり声や大きな音が苦手でこわくて震えたけど、わかったことにして返事した。こんな時はキーディにもらった「類語辞典」で気持ちに当てはまる言葉を探すことだ。
授業後、図書館に逃げるとアディに理解がある図書館司書アリソン先生が大好きな「サメ」の本を紹介してくれた。読書は癒しだった。
5人家族のアディは双子の姉で大学生のキーディもアディと同じ自閉だ。
父さんはアディが戸惑わないように話してくれるが、もう一人の姉ニナは優しくはない。
「大学留年しそう」というキーディとする散歩で今日の事の事を話し、マーフィ先生に字が汚い理由の説明がうまくできない事、幼馴染ジェンナはエミリーとつるむようになった事、転校生と友達になれば?とかむずかしい人間関係の話をキーディは相談に乗ってくれる。
キーディ自身は相談できる人もなく、子供の時からトラブルだらけ。大学でも自閉症の事は話さないのも「理解者がいないから」という。
アディは重たい話にスティミング(自己刺激行動)したくなった。キーディとは少しタイプが違うので、ふつうの人(定型発達)に見せなきゃいけない時はガマンできる。
今日は2人だから我慢しなくていい。
3~4
登校してジェンナに声をかけるとエミリーが番犬のように立ちふさがる。今日のランチに誘ってもエミリーが断ってくる。それを見ていた転校生オードリーがエミリーをやりこめたが、それはちょっとエミリーに同情したし、オードリーにどう反応していいのかわからない。
マーフィ先生の授業で「私たちの村ジュニパーのあるエジンバラの歴史“魔女裁判”」について話しだした。
「スコットランドや世界中のあちこちで、魔女の疑いをかけられ、処刑された人がいたんです」
「人と違うと裁判にかけられた」ので「じゃあアディも火やぶりにされてたかも」でエミリーが笑った。
「魔女は本物ではない、そんなものこの世に存在しない」という。
めまいのするような話なのに、みんな面白半分で真に受けていないから聞かずにいられなかった。
「だったら、なぜ裁判にかけられ処刑されるのですか?」「魔女たちの慰霊碑はありますか?」と。
マーフィ先生は「そんなことしてなんになると言うの」きつくにらんだ。
昼休み図書館で魔女裁判を調べていると、オードリーが「みんな、ひどいこといってたね」と一緒に手伝ってくれた。
村役場での委員会では、村人が要望を申し出て、受理されたら要望を実現化してもらえる。
アディは家族全員を引き連れて参加し「村に魔女にされた人への慰霊碑を」と要望すると、委員会のマッキントッシュさんは「村の評判をおとしめるようなモノは置けない」と却下され、キーディは大きな声でかみつき、母さんとニナがだまらせた。
家に帰るといつになく親しげにニナが「ビデオに出ないか?」と誘い“妹のメイク動画”の撮影を始めた。髪をやさしくとかしながら「自閉の事、カメラの前でしゃべってみない?」と誘われたがそれは断った。
最近キーディが元気ないことをニナに聞くと「大学に行くとガラッと変わる」「これまでよりエネルギーを使う」という。ニナが大学に行かなった理由を聞くと「この仕事(動画投稿)したかったから」らしいけど、今日のニナはやさしいから成り行きに任せた。
5~6
散歩しながらキーディは「自分を隠さず、誇りの思うことが大事」と言っているが「大学にもいじめがあるから簡単じゃない、大人の中にもいじめっ子はいる」という。
アディが4歳、キーディ11歳のとき、シッターのグレイグさんが暴れだしたキーディを床に押し付ける暴力を振るわれた。
あの日、動物のようにおののいていた少女は美しく頼もしい姉になった。
魔女を理解してくれようとしてるし、ジェンナとの関係も「ジェンナがアディに合わせてくれたことはある?」と気づきをくれた。
帰り道に会ったマッキントッシュさんから「悪ふざけに妹を使うな」と言われたけど、アディはあきらめていない。
オードリーと帰ったとき動画を見て「どこが悪いの?」と聞かれた。『よくしゃべるほうの自閉(スペクトラム)でなんにでも敏感で、刺激に弱く、人の表情と本心が違うと困る』と伝えた。そういえばジェンナに聞かれたことはない。
家に帰るとニナとキーディが泣きながらケンカしていた。原因は動画でアディを公開したことだった。
父さんの部屋のパソコンでチェックすると動画に対し、いろんな誹謗中傷のコメントがあった。
キーディは「アディは人と違うからお話が書ける」となぐさめ、特技をほめてくれた。でもマーフィ先生にサメのお話の紙を破られた話に「なぜ言わなかった!?」と驚いた。が、アディが泣きながら「すごく疲れた」というのでそうだね、と言った。深く潜りほかの生物に出会わないサメになりたかった。
7~8
今日はパターソンさんというエジンバラ大学の博士号の先生が一緒で、魔女の事を教えてくれる遠足だ。
当時「魔女を見分ける方法などなかった」のにジーンという暗い女性は隣人に“呪い”の言葉を浴びせたことで疑われ、メアリーは知的障害だったが当時は理解されるものでもなく2人は裁判にかけられず村の私的制裁で吊るし首にされた。
アディはその話を聞いて限界に達しうめきながらスティミング寸前になる様子に、マーフィ先生は怒ってアディをほおりだした。
パターソンさんは感情的にならなくていいと言うが「魔女は今でいう特別な支援が必要な人…私と似てたんです」の言葉に動揺した。
マーフィ先生は話し合いたいと両親を呼び出した。
両親は「感受性が強いのは自閉の特徴の1つ」「自閉症じゃなく、自閉的です」「周囲の理解とサポートは欠かせません…アディにはもう一人の娘より幸せな子供時代を送ってほしいと思っているので」とキーディの話をした。
マーフィ先生にその気はないらしく、専門のところへ移った方がいいんじゃ?と譲らずにらみ合いで終わった。
かつてアディ以上にやられた恨みからマーフィ先生を口汚くののしるキーディ。母さんはそれを叱り、アディにも調子が悪くなったら大人に言うように注意した。それにマーフィ先生も離婚や母親の介護とか大変な状態の考慮もするように話した。だが「キーディは相手を白か黒でしか見ないからね」とニナが言ってまたケンカしそうになり、キーディの大学の話で父さんが「可能性の扉は開かれている」なんて言うと「スーパーの主任でガマンすることないしね」に母さんがキレて、ニナと母さんが2階で大げんかが始まった
日常のすべての刺激が強められる感じは定型発達の人にはわからないだろう。
図書館で演劇のラティマー先生に慰霊碑活動を話すと素晴らしいとほめてくれた。
オードリーには先日のパニックの件や、キーディもこの先生に救われた経験がある一方、同じ自閉の友達ポニーは不幸が重なり、精神病施設に強制収容され、国の管理になるからもう出れなくなったつらい経験もある。
「魔女と同じなの…みんなして人を勝手に決めつける」だから慰霊碑は私にとって大きな意味があると話した。オードリーは理解してくれたけど、こういう話はエネルギー消耗してぐったりする。
9~10
学校帰りジュニパーで唯一の本屋前でビラを配っていると、ニナが車で迎えに来た。
だまって寄り道したことを怒られたが、車中オードリーにポニーの事を話したことが伝わり、家で不穏な空気になった。キーディは変わらない現状に怒っているし、ほかの人にはわからないという。
先生たちの研修で学校が休みになり、キーディが忘れた学生証を見つけてニナが部屋にいるうちに、こっそり届けてこようとだまって大学に行った。
アディは1度行ったところは、地図が頭に入るので大学も迷わず行けたが、キーディの教室は自閉にはとても不快な環境で、とても耐えられないはずだとわかった。
講師がアディに気づき、キーディが抜け出してきたが学生証に喜ぶどころか、1人で来たと聞きパニックをおさえようと必死な様子。ニナに電話すると母さんが迎えに来ることになった。
母さんは車中でニナとアディをすごく怒り「いつまでもキーディを追いかけてばかりいられない」とも言った。なのにキーディはアディに目を合わせてくれないし、大学はひどい環境なこともなんでもないとうそを言う。
11~13
朝からジェンナにトイレに呼び出されて行くとエミリーから因縁をつけられた。「共感力を付けた方がいい」というと「その壊れた脳みそで、わかるわけない」と言われ、話にならないと思いだまってトイレを出た。
マーフィ先生の数学のテストはダメだけど自己流の解き方で提出し、算数が苦手とオードリーに言うとオックスフォード大のお兄さんは算数など必要ないというらしい。でもサメについてはオードリーも恐怖心があって、イルカの方が好きに傷つきアリソン先生にイルカの本を借りた。
夕方はキーディと2人で委員会に向かった。
その日はジュニパーの森に不法投棄のゴミについて、お金持ちの世捨て人ミリアムさんがマッキントッシュさんを言いくるめ抗議していた。
アディの番になり「慰霊碑の費用は自分で出す」と言ってもいい顔はしない。でもミリアムさんが助け舟を出してくれたことでほかの人も「やらせてみたら?」と遠巻きに賛同する声も出た。
ミリアムさんにお礼を言っても「どうせ通らないんだから」と言う通り今日も却下された。
その日はオードリーに森の中に連れていかれた。
オードリーは「ここの人はみんな同じ見える」という意味はなんとなくわかった。それに大人になったらニューヨークに行くという。「ニューヨークなら誰もアディを変わり者扱いしないし、辛く当たらない、好きな時に隠れたり、目立ったり、自分を消すこともできる」と熱っぽく語る。
オードリーは今もアディが自分を消していることには気づいていない。
目的地はミリアムさんのおどろおどろしい家だった。
オードリーが興味津々で塀の中に入っていくと、カメのアーネストを抱えたミリアムさんにみつかった。
慰霊碑のアディだと気づくと、あれが無理な理由として「ここでは『いい』話のほうが『正しい』ことより重要だから」慰霊碑が建てられないと話した。
アディは「あきらめな、というミリアムさんに「できないって言われるのは、もううんざり!」と声を上げた。
アディはお医者さんに『しゃべれないまま』と言われたのに、学校にも通っている…「どうしたら、みんなの心をかけられるんだろう」とぽつりと言った。でもミリアムさんは「私と似てるんだと思う」とオードリーに答えた。
オードリーとの図書館の帰りジェンナにつかまった。
エミリーが面倒なのでさけようとすると白目をむいて怒るので「どうして友達やめたの?」とストレートに聞いてみた。
『エミリーが好きだし、アディと友達ならつき合わないと言われたり、エミリーとは趣味が合うから…』が理由らしくアディは「趣味が違うとか、どうでもよかったのに」と捨て台詞を残しもう言うことないと判断した。
イルカの本はすました顔の社会性を感じ、個性的なサメのほうがおもしろかった。しかたなく魔女の本を読むと彼女たちのつらさや苦しさを感じ、またスティミングしたくなった。
授業後、門のところキーディが待っててくれて、オードリーは自閉を感じないキーディに驚いていると、キーディの同級生ダンカンの保護者ボイルさんと会ってしまい「どうやら治ったみたいね」といわれ抗議しようとしたがキーディの大人の対応で学校を出た。
そのまま募金活動をして、オードリーをキーディが家に送りに行っている間、本屋にエミリーが父親と入って来て、店主のクレオさんに「この子は読書が苦手だから小さい子向けの本を」と意地悪っぽく注文してた。
しゅんとしているエミリーに見つからないように隠れていたのにクレオさんが「アディ本を選んであげてくれない?」と声をかけてきてエミリーは固まった顔で逃げて行った。
戻ったキーディに「みんなの心をどうしたら変えられるか?」相談すると、なぜそれをしなければならないのか?突き詰めて考えさせようとした。でもキーディの顔色は悪く、聞いても「子供には言えないことがある」と本音を語ってくれない。
翌日登校すると、何か異変を感じた。
オードリーは顔を両手でおおい悔しさで震え、ジェンナは床を見つめ、クラスの子は後ろに群がり様子を見てた。
エミリーが邪悪にほほえみバラバラにして表紙には『知恵遅れ』と書いた、アディの類語辞典を投げつけてきた。
オードリーは「あんたはアディの方が賢いのが癪にさわるのよ!」にエミリーが「ちがう!本や病気を盾にして、何でも通せると思ったら大間違いよ」とさけんだ。
気づくとアディはエミリーに馬乗りになり殴り続けて、誰かに引きはがされ、我に返った時マーフィ先生とエミリーが泣きながら「理由もなくいきなり襲われた」と訴えていた。
父さんもスーパーの遅番、母さんも夜勤なのでニナとキーディがやってきた。
マーフィ先生は憎悪の表情で「算数もカンニングした、両親も自閉的と言えば許されると思っている」と自分だけ手のかかる子を押し付けられて不公平だと、キーディとアディ2人の悪魔の担任になったことを怒っている。
もしかしたら、そうなのか?と洗脳されそうになる。それを振り払うべく、普通を装おうと頑張ってきたとも思う。でも暴力には後悔し反省しているが伝わらない。。
最初ニナは恐縮しキーディは敵対心丸出しだった。
マーフィ先生はアディが受けた被害は告げず、全面的にアディが悪く転校を進めた。だがキーディは過去マーフィ先生に自分がやられたイジメについてケンカ腰で話し、アディも同じようにやられていると口汚く攻撃した。そこにオードリーとアリソン先生があらわれ、破かれた辞典を手に本当の事を話した。するとニナは見たことないすごみで抗議し連れて帰られた。
キーディを傷つけたくなくてすぐに真相を言えなかった2人に話すと、ニナとキーディは胸を痛めた。
帰りに具合の悪そうなキーディを先に帰し、ニナが2人で話したいと言ってきた。
ニナはアディが日ごろバカにされるのも教師が止めないからだし、動画の事をあやまった。
それにアディとキーディだけつるむことに疎外感と安堵の両方があったことや、キーディがマーフィ先生が担任だし、友達もポーラしかいないのに母さんが2人の誕生日会を開いて、ニナの友達がポーラをからかったのに止めれなかった。その子たちは大学に行ってからは電話もよこさない、ポーラを見捨てないキーディの足元にも及ばないと泣き出した。
18~21
家に着くとキーディがバーンアウトで倒れていた。
キーディは大学で仮面をかぶっていること、マーフィ先生に怒鳴ったことが原因だと言う。そして大きな海の百科事典を出し、海にも人間の世界も同じ。いろんな人が欠かせないんだ。同じタイプだけはつまらなくない?と辞典をくれた。
…アディぐらいの年齢の時は感情を隠さなかったけど、アディが生まれて不安にしたくなくて本音が言えなくなった。大学では本音を隠せば受け入れられるけど抜け殻になった。
そして「アディにとってあの女性たちを忘れないのがなぜ大事なのか?アディらしく本当の自分を出した方がうまくいく。本当の自分を受けれいてくれる人を見つけるべきなんだ」と教えてくれた。
翌日、キーディの助言とおりスピーチを牛に囲まれながら原稿にしていた。
そこにジェンナが犬の散歩で通りかかり、驚いた顔で話しかけてきた。そして先日の事件を「あの子があんなことするなんて」と言ってきたが、オードリー以外は誰も止めなかった。
昔からアディが素を出すとジェンナがうんざりするので、自分を隠してきた。もうこりごりだった。タイプも好みも考え方がちがっても、私のために立ち向かってくれる友達がいい、とジェンナに言い捨てて振り向かなかった。
キーディの調子が戻り家族であの森に行った。
エミリーとの話し合いはキャンセルされ、学校にマーフィ先生の苦情を入れた。
本屋でエミリーの醜態を見てしまったのが原因だと話すと、家族はいじめる理由がわかり、全面的にエミリーが悪いし、いじめられたのなら家族か信頼できる先生に相談するように言った。
マーフィ先生の言うことやる事を素直に聞いていたのは間違いだった。
あれは私の声を奪うことだった。
それに外でおかしく見られないように気をつかってきたけど、逆に世間はどうだったろう?緊張で失神する人がいるなんて感がる人いるだろうか?
アディは今まで味わった差別感情を木に押し込めた。すると心が軽くなり私には悪いところはないとわかった。
今日、村の委員会でスピーチする。
『自分は自閉だけど、恥じゃないし、感受性が違っても、治るものじゃないし、受け入れている』
『何世紀もの昔なら、このような人間は魔女と言われても仕方がないでしょう。人の表情や気持ちを理解できないので、誤解されイジメられます』
『姉キーディと友人ポニーも自閉で、彼女は環境に適応できず施設に入れられ、認知能力がないと思われそこから出れません』
『お前は魔女だと言われ続けたら、その方が楽で信じてしまうかもしれない』
『このジュニパーで変わっているからと命を奪われた女性の子ことを忘れたくない、謝罪のプレートをささげたいのです』
『世の中にはいろんな違いをもった人が必要です』
『みなさんへのお願いです。知り合った人が変わっていると思ったら、温かく接してほしいんです。世間から変だと思われても、家族にはふつうの子なんです』
『それにみなさんも他の人には、変わっているように見えるかもしれない』
『サメには電気を感じるすごい能力があります。でもホラー映画のせいで魔女のように理由もなく殺されています。』
『自閉のわたしは大変な事があっても、他の人が見過ごす細かいところに気づけることがあります。そんな時自閉で良かったと思います』
『わたしはこのままの自分が大好きです』
審議中、キーディにポニーの話をしたことを怒っていないか聞いた。
キーディは大人にも自閉症がいることを知ってもらわなきゃ…。そして大学を休んでポニーに会ってくると言う。そこへオードリーが来てポケット版類語辞典をくれた。「あとね、イルカって退屈。サメの本ばっか読んでる」というオードリーとハグをした。
10月の終わり、慰霊碑の除幕式がおこなわれた。
新聞社も来るもりあがりで、ミリアムさんが出資してくれた。
この慰霊碑で魔女にされた人の悲しみが癒される気がする。私の村は正しい村になった。
『魔女だったかもしれないわたし』読書感想文書き方とこたえ・大ヒント
・小学校高学年の部(5,6年生)本文 1200字以内
(作文用紙400字×3枚)
青少年読書感想文全国コンクール
読書感想文コンクールの入賞した子は
原稿用紙3枚1200字きっちりに書きます。
起承転結でつづられるなら300文字ずつ。Twitterで140文字と考えると、なんとか小学生でも書けそうです。
・この本を選んだきっかけ
・簡単なあらすじ
・感想、疑問点など
(特に面白かったところ、感情が動いたところ)
・本を読んでの意見や体験談との比較
(本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など)
『魔女だったかもしれないわたし』読書感想文の書き方とこたえ・大ヒント
著者、選評者、翻訳者それぞれの「言いたいポイント」は物語自体のテーマです。
どれかを選んで、そこに焦点を当てて感想を書くとアタリです。
●『魔女…』はコレについて書くのが答え!①
・多様性を認める社会にしよう
・自分と違うタイプの人を差別してはいけません
・マイノリティの人へ配慮しましょう
自閉症だけではなく、LGBTQや障がい者などの社会的マイノリティと言われる人も社会の一員という点から感想文を書いてもいいでしょう。
スコットランドの小さな村で、双子の姉と両親の五人で暮らす少女・アディ。
学校の授業で、自分の住んでいる村でかつて「人とちがう」というだけで処刑されたという魔女裁判の話を聞いたアディは、村の委員会で魔女の慰霊碑を作ることを提案します。けれども村の評判をおとしめるようなものを置く気にはなれないと「却下」されてしまいます。アディは慰霊碑を作ることにこだわります。その理由はアディには自閉の傾向があり、人とちがうというレッテルを貼られているから。魔女裁判の授業の時、クラスメイトのエミリーに「アディも火あぶりにされてたかも」と言われ、担任の先生やクラスメイトから笑われたことも心に突き刺さっていました。アディにとって、村に慰霊碑を作るというのは、過去の魔女裁判の間違いを認め、同じことを繰り返さないようにするために必要なもの、さらにはアディ自身が自分らしく生きていくための戦いでもあったのです。
この作品の興味深いところは、歴史上の出来事と、現在の自分の状況を照らし合わせ、目の前にある現実の問題を少しでも良い方向にしようと模索し、行動するところにあるのではないかと思います。
登場人物の中でとくにアディにとって重要な存在として描かれるのが、双子の姉のひとり、キーディです。キーディもまたアディと同じ自閉の傾向があるため、アディの苦しみやつらさを誰よりも理解し、どんな時もアディを支えます。しかし大学生となって自分をコントロールする方法を覚えたかのように見えたキーディもまた、周りに合わせることの苦しみを抱えていたのでした。他、もう一人の姉や、アディの両親、学校の担任先生、図書館司書の先生、かつての親友や転校生などが登場し、アディに対してさまざまな態度で接します。読んでいると、自分だったらどの立場にたつことができるのだろうかと問われるようです。
数々の児童文学賞を受賞し、世界で高い評価を受けている本作には、昔から変わらずに存在し続けている差別や偏見について考えさせられる深いテーマが込められています。読み進めていくと、自分の中にある差別や偏見に気づかされたり、また「人とちがう」と周りから見られていたり、自分自身で感じている人たちがどんな思いで周りに合わせようとしているかを知り、想像することでしょう。また目の前で差別的な出来事が起こった時、止めずに傍観していることの罪もこの作品を通して考えたい大きなテーマです。
対象年齢は小学5、6年生ぐらいから大人まで。「多様性」の大切さが叫ばれ、ますます重要となっていく今とこれからの時代にぜひ手に取りたい作品です。作者のエル・マクニコルさんはスコットランド生まれの児童文学作家で、ニューロダイバーシティ(脳の多様性)をテーマにした作品を次々に発表されており、本作はその最初の作品だそうです。
●『魔女…』はコレについて書くのが答え!②
・自分だったらどの立場にたつことができるのだろうか
・自分の経験として「人とちがう」と周りから見られている
・「人とちがう」人たちがどんな思いで周りに合わせようとしているか
・目の前で差別的な出来事が起こった時、自分はどうか?
・ありのままの自分を受け入れているか?
・ありのままの他人を受け入れているか?
読書感想文ChatGPTで書いたらバレる?感想文での使い方
話題のChat GPTですが、読書感想文でのChat GPTの使用は原則禁止です。
ですがこれからの社会Chat GPTを上手に使いこなす能力も必要です。
(文部科学省が、学校向けのガイドライン作成を検討を始めました)
もし読書感想文でChat GPTを使用した場合・・・生徒をよく見ている教員ほど「本人が書いたものではない」ということを見抜くことができます。
アジア圏の日本人学校で教員が、小学5年生の女子生徒が書いた「ハリー・ポッター」の読書感想文を「本人が書いたものではない」と勘づき、やはりChat GPTに書かせたということがわかりました。
・内容に違和感を覚える
・文章の構成と言葉遣いがいつもとちがう
・Chat GPTの文章にはその生徒の個性がない
・書かれた文章の内容の質問に答えられない など
将来、Chat GPTを使うスキルが必要かもしれません。そこで問題のケースでは「Chat GPTを使って学びを深める方法」を生徒たちと話し合いました。
・AIが書いた文章は読みやすい(メリット)
・文章添削では早く的確でわかりやすい回答がくる(メリット)
・人間味や面白味がない(デメリット)
作文を自分で書く
↓
ChatGPTで添削
(文章の書き方や構成の作り方)
(変更した理由)
↓
自分の感想文と読み比べる
↓
AIが出せない味は消さない
「自分らしさ(個性)」
「自分のエピソードや表現の仕方」
「会話文から始める構成」
↓
AIを生かせる部分
「文章校正」
「誤字脱字」
を修正するなどで利用する
Chat GPTは“きれいごと”の返答が多いと言われます。ですが精度が上がりユーザーの個性を分析し、まるで子ども本人が書いたのような回答ができる日が来るかもしれません。
上手にAIを使いこなすことは、処世術として必要ですが、読書感想文などは思考力の訓練です。
思考力は書くことで鍛えられるので、その機会が少なくなると言われ、なにかの判断をChat GPTにゆだねるうちにChat GPTの指示に従うのが正攻法と思うようになる世界は「AIを使っているつもりが、使われている」ことになるのかもしれません。
・自分で考える事、自分の意見を書く必要性を教える
・Chat GPTは文章の添削、文章校正や誤字脱字など感想文の基本を学ぶために使う
という、教え方が適切なようです。
うんちく・読書感想文の書き方は経験者から学ぶ!
「考える読書」
第68回青少年読書感想文全国コンクール入賞作品集
全国学校図書館協議会
発売日:2023年05月01日頃
読書感想文の入賞作は審査員の合格基準に達した書き方をしています。合格基準とは「読書したうえでの学習効果が感じられるか?」です。小学校3,4年生だとまだ読書感想文になれていない子も多いので「考える読書」内にある感想文の入賞作は大いに参考になります。
2022年青少年読書感想文全国コンクール 入賞作
内閣総理大臣賞<小学校高学年の部>
◆水谷日菜美 東京都 板橋区立志村第三小6年
「捨てないパン屋の挑戦:しあわせのレシピ」(あかね書房)
文部科学大臣賞<小学校高学年の部>
◆峯川芽依 群馬県 沼田市立升形小6年「ぼくの弱虫をなおすには」(徳間書店)
読書感想文の入賞作は審査員の合格基準に達した書き方をしています。大切なのは「読書したうえでの学習効果が感じられるか?」です。参考になる入賞作は大いに参考になります。昨年の入賞作2点を参考に、書き方のコツを頂きましょう。
●読書感想文は著者、書評などのコメントを参考にする
●本の内容の評価に「勉強になった」「前向きになった」「マネしたい」など入れる
●入賞している人の書き方を参考に勉強する
同学年でもおどろくほど大人っぽい感想文を書いている人もいます。そこまでできなくても、冒頭の書きだしや感想文の話の流れのスムーズさ、物語の捉え方や意見のまとめ方など文章の組み立て方を参考にしましょう。