「ぼくの弱虫をなおすには」読書感想文あらすじ・ネタバレ・感想文書き方の例文と大ヒント 

「ぼくの弱虫をなおすには」

発売日: 2021年7月17日
K・L・ゴーイング 作
久保陽子 訳
早川世詩男 絵
出版社: 徳間書店
ページ数: 256p
ISBN: 9784198653255


 

内容紹介:プリンツ賞オナー作家が描く、心にひびく物語
小学校4年のゲイブリエルには、こわいものがたくさんある。
クモ、いじめっ子の上級生、大きなトラック…。
でも、何よりこわいのは、5年生に進級すること。
5年になると、いやな上級生と同じ校舎になるから…。
ぜったいに5年生にはならない、と決めた。
親友の女の子フリータは、これに大反対!
ゲイブリエルの弱虫をなおす作戦を考えて、夏休みのあいだ、その作戦に、ふたりでとりくむことになった。
とちゅうまでは、うまくいっていた。ところが、ゲイブリエルのある思いつきのせいで、フリータの家族をまきこんでしまい…。
1976年アメリカ・ジョージア州を舞台に、偏見や人種差別の問題にふれつつ、苦手を克服する子どもたちの成長を描いた、心にひびく物語。

こちらでは
2022年の「第67回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校高学年の部(5,6年生)の課題図書「ぼくの弱虫をなおすには」の「あらすじ・ネタバレ」と読書感想文の書き方の大ヒントと例文をご紹介いたします。

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「ぼくの弱虫をなおすには」あらすじ・ネタバレ・こんな人にオススメ
「ぼくの弱虫をなおすには」読書感想文の書き方の大ヒント
「ぼくの弱虫をなおすには」読書感想文・例文とみんなの感想
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「ぼくの弱虫をなおすには」あらすじ・ネタバレ・こんな人にオススメ

読みやすさ ★★★☆☆
感想文の書きやすさ ★★☆☆☆
こんな人にオススメ
・いじめ問題に興味がある
・苦手なものがある
・家が貧乏 

 
【ぼくの弱虫をなおすには 登場人物】

ゲイブリエル・アレン・キング
ホロウェル小学校4年の白人の男の子。大変な「弱虫」であらゆることが怖い。

フリータ・ウィルソン
親友の黒人の女の子。アレンがビビリなので「弱虫克服」の作戦をやらせるが、強気でサディスティックな一面がある。

6年生——————————————
デューク・エバンス
6年生。5年の時一番体が大きく最悪にイジワルでゲイブリエルに目をつけ、カツアゲしたり使い走りなどにする。デュークのトレーラーハウスから、母親の死体の匂いがするとうわさされている
 
フランキー・カーメン
デュークとつるんでいるいじわるな子

デュークのお父さん
フリータに「ニガーの女」と言ってゲイブリエルとフリータに恐れられている。ボロボロのトレーラーハウスで「母親の死体がある」とウワサされている。

ゲイブリエルの家族—————————-
アレン・キング
ゲイブリエルの父。背が低く工場勤務の貧困家庭で終日出勤もする。だが理知的で人種差別に反対している。

ママ
ゲイブリエルの母。クモをキレイとか触るのも平気で割とエキセントリック
フリータに好意的だが、黒人とは一線を引く一面もある。

フリータの家族——————————————————-
テランス・ウィルソン
フリータの兄で18歳。人種差別に敏感になり白人のゲイブリエルの事も好きじゃない。
マルコムXを崇拝し、ブラックパンサーを支持し地下室にサンドバックで日々鍛えている

フリータのお父さん
牧師で政治にも関わる。裕福で街の人の信頼も厚い。

フリータのお母さん
人種差別反対運動に心酔しているテランスに手を焼いている。フリータとゲイブリエルが悪いことをした時の怒り方がすごく怖い

 

「ぼくの弱虫をなおすには」あらすじ・ネタバレ




ゲイブリエルは学年の修了式の日進級に悩んでいた・・・1学年上のデューク・エバンスやフランキー・カーメンと同じ校舎になるから…。
前から2人に目をつけられ、イジメをうけてきたが4年のこの1年は校舎だったが、5年になると6年の彼らと同じ校舎になる。「5年生にならない。一緒に4年生のままでいよう」と親友フリータにいうが「守るから」と聞く耳は持たない。
だが早速フリータが修了書をもらっている時、デュークのイジメで修了証書をもらいに行けなかった。
怒ったフリータが「テランス(兄)に教えてもらった通りにやる」とデュークを鼻血が出るほど殴った。怒ったデュークの父は「ニガーの女なんかにやられたのか?」と周りを凍り付かせた。
止めに入ったゲイブリエルの父アレン・キングが「その言葉は使わない方がいいですよと冷静に言っても、逆に因縁をつけ好戦的な態度をとり、帰って行った。

フリータは「ニガーの女」と言われ凍り付いた、アレンは「大丈夫?」と汚れた修了証書を手渡され、彼女は震え始めた。
ゲイブリエルはイジメられて汚れたズボン姿で両親に「5年生にならない」言い、貧しいトレーラーハウス住まいで「父さんが残業して買ってくれたのに、式もメチャクチャで」と母さんが泣いた。でもイジメられている事実を話すと、もっとイジメはひどくなる。説教されても部屋で泣くしかなかった。




パパはゲイブリエルを散歩に連れ出した。
ボロボロで「母親の死臭がする」とウワサされるデューク家のトレーラーの前を通り森に入って行き、“ゲイブリエルの事情”は察していたが「5年生にならないは逃げ」でダメという。でもゲイブリエルはデュークと父親はこわいし「デュークのお父さんがなぜ“ニガー”とよんだのか?」パパに聞いてみた。
「黒人に思いやりのない人たちもいるんだ」「世界の“いいもの”を黒人がいると分け前が減ると心配しているのでは?」という。
仕返しされる恐れもあるが、おびえて生きないために時には立ち向かわなくちゃいけない。だれかに大切なものを奪われ、二度と取り返せなくなっていいのかよく考えるんだ、と言って先に帰って行ったが、どうやって奪われないようにするか?結論は出ない。

夏休みに入り受け取れなかった“4年生終了証書”が来たが少しもうれしくなく、共和党のフォードと民主党ジミー・カーターの選挙ポスターに石を投げた。
そこでフリータは「こわいものリスト」を作り1つ1つ克服していこう!という作戦を考えた。

早速最初の「クモ」を克服する!と瓶と懐中電灯を取りにフリータの兄・テランスの部屋になってる地下室に連れていかれた。「マルコムX」と「ブラックパンサー」※のポスターとサンドバッグには血が付いていてゲイブリエルは全速力で逃げた。
※「マルコムX」と「ブラックパンサー」黒人解放運動のリーダーと政治組織。時に暴力的だった。
フリータは沼で捕まえたクモに「名前を付けて友だちになって」と最悪な気分で家に帰ると、パパがニュースで「カーターが負けそう」とイライラし、ワケを聞くとウォーターゲート事件という罪を犯し捕まった元カーター大統領を「恩赦した」ジェラルド・フォードが勝ちそうだから、と。それにカーターは黒人差別の組合に入らないから支持しているのだという。
カーターは『誠実でいる』が信条の人だから、ゲイブリエルも作戦を投げ出さないことが僕の「誠実さ」かも、とがんばることにした。
二日後フリータはクモを飼う水槽を持って来た。休日出勤をしたパパが帰って来て、ママにクモの図鑑をもって来させ「つかまえてきてくれてうれしいわ。いいペットになるわね」と言い「ジミー」と名付けた。

でもその夜、ゲイブリエルとフリータがクモになったデュークに襲われ、フリータはデュークの父親につかまる夢をみて飛び起きた。神は夢で人に警告する「お告げ」や「前ふれ」と聖書で聞いている。
今日は日曜ミサの日でフリータパパは「黒人の教会」の牧師なので、家の前で待っていた。帰ってきた白人嫌いのテランスはゲイブリエルをにらみつけるので、フリータのママは気をつかってランチに誘ってくれた。フリータに夢の話をすると「あたしも強くなれという警告。この作戦は2人ともやらないと」とフリータも「こわいものリスト」を作った。

フリータのこわいもの「芽キャベツ」。チョコレートソースをかけてたべれるようになった。次に「大通りで遊ぶこと」フリータママに危険だと激怒され、外に出られなくなった。
じゃあ家の中でできることでゲイブリエルの「ムカデ」。手に乗せられ、恐怖で叫びながら何度も踏み殺すと「あたしのペットを殺したね…なんにもしてないのに」と怒りで泣きだし行ってしまった。
機嫌が直るまで三日かかったが、リストの話はしなくなった。
おわびにアイスをごちそうしていたら、デューク親子が車でやってきた。にらまれても動かないフリータは「いいこと思いついた」と言いだし、デュークの家のトレーラーに死体があるか見てみるという。それぞれの親から近づくなと言われているのに。
フリータに持ち上げられ、一瞬のぞいてから見てふり返ると「あんたたち、何してるんだい!」とほうきをふりあげたデュークのお母さんにどなられ、逃げ出した。でもフリータは「2人とも強くなったので、ちょっと一休みする」という。


転①

話題は七月四日の独立記念日の花火になり、フリータは「黒人が見るロックフォード」に行きたい。「テランスが独立記念日は白人のお祝いで黒人に関係ないと思ってるから」という。ゲイブリエルは「アメリカのみんなのお祝い」だと思っていたというと、それは聞き流したが「デュークのお父さんも来る?」と聞かれた。

そしてリストの「ナマズ池に泳ぎ、ロープから池に飛び込む」に挑戦したいと言い出した。六年のデュークとフランキーたちがいたけど、フリータはやめる気はなく飛んだ。ゲイブリエルも成功して2人を見返した。悔しがった2人に靴をほおり投げられたけど、うれしくて気にならなかった。

でもまだ5年になるのは怖い。フリータは花火の話をさけリストのゲイブリエルの「テランスが苦手」におどろき、家族全員そろうフリータの家の夕食に招待した。
ゲイブリエルの家の食事は3品くらいだが、フリータ家は裕福で10品くらいある。フリータは「テランス克服」が目当てで、フリータのママも「黒人と白人が一緒に食事をすれば仲良くなれる」と言っていると聞き驚いた。ゲイブリエルは人種が違うからコワイのでなく、テランスが体が大きくてケンカっ早いからコワイのに…洗面所で行き違うだけで「バカか」とすごまれ、フリータは「本気じゃないから!」というけど信じられない。
食事中フリータは無理矢理「ゲイブリエルからの質問」をして、テレンスはゲイブリエルにバカにしたような口をきく。そしてフリータパパとママはテランスに「失礼だぞ」と言われると、黒人差別の話に持ち込み「好きなことは抑圧とたたかうことだ、意味わかるか?!」と言い出した。
フリータパパが「抑圧とは、誰かを無理やり押さえつけること。自由の制限、肌の色、言葉、、宗教を理由に」と説明してくれたので、「ジミー・カーターと選挙地元の黒人は抑圧を受けたのでは?」というとフリータパパは驚きながらほめたが、テランスは不機嫌なまま食事を切り上げ行ってしまった。

あらためて「なぜテランスが嫌いか?」に「不機嫌でぼくのこと好きじゃないみたいだし、フリータに乱暴なことをするから」というとフリータは言い訳をしてテランスの部屋に無理やり連れて行き「ゲイブリエルがこわがっている」「アタシの親友なのに冷たくするなんて。お兄ちゃんに嫌われてると思っているんだよ」とベットにたおれこんでウソ泣きをはじめた。
「きらってなんかないぞ、バカだと思ってるだけだ」とフリータをさかさまに持ち上げ、荒っぽいけど声はやさしくなり、イヤそうな顔をして「きらってねぇよ、バカ」と言った。「ゲイブリエルは、たたかう仲間になれるって言って」にテランスはバカにしたが、2人を子犬をじゃらすかのように2人をベットにほおり投げたり持ち上げたりしてくれた。


転②

ゲイブリエルはテランスと仲良くなれたので、フリータもデュークの父親と仲直りできるかも?と思った。
フリータは「デュークのお父さんって本当にイジワルなのかな?」「でもパパからアタシは何をするかわからないから、こわがるくらいでいい」って言われてるという。
ゲイブリエルは「こわい気持ちは克服いないといけないし、フリータもデュークのお父さんと話して見たら」とにがて克服を後押しした。向こうは大人だ。そんな悪い大人なんているかな?と思ったから花火の時に話しかけよう、と。

独立記念日当日、フリータはぼんやりしていて会場でパパが無理してアメリカ国旗とピーナツを買ってくれてもほとんど食べない。でもデュークのお父さんがいるのを見つけ、決心したように向かって行った。
ゲイブリエルも不安になって来て追いかけた時、デュークのお父さんはフリータにナニかささやいた。目を丸くして後ずさりつまづいたフリータは笑われてスゴい速さで帰って来ると、何も答えずのパパの手をギュっとにぎった。花火が上がってもフリータは黙りこくっていた。

家に帰っても、外のテントで2人で朝まで起きている予定なのにフリータは黙りこくっている。「何を言われたの?」にとぼけたり、聞こえなかったと…でも「幽霊の話する?」とふると、フリータは「ほんとにあった話」をするという。

フリータ一が赤ちゃんの時。
一家はアラバマに住んでいて、フリータパパはキング牧師と黒人差別の法律改定への活動をしていた。
ある日、自宅庭にKKK団が忍び込んできてドアの前で十字架を燃やして『出てこい』と脅された。
フリータママはテランスとフリータを隠し、良いと言うまで出てこないよう言った。夜中の1時ごろKKK団は帰っていき、翌日パパは地域の牧師(白人も黒人も)を集めて、うちに来たKKK団のメンバーを訪ねて歩いた。(日頃の様子から目星がついていた…)
KKK団にはパパを殺す案もあったが、追い出されるだけで済んだので運がよかった。
さっきデュークのお父さんに「そのうちKKKがおまえらのうちに行くかもしれないぞ」って言われた。

 
ゲイブリエルは「パパに言ってくる」と立ち上がったが、フリータはバレたくないという。
するとテントの外で物音がして、2人はテントをかぶったまま叫び走った。でも外にいたのはパパでパニックのフリーダを抱き寄せた。そして今夜のこと、KKKのことを一気に話すと、パパはフリータを抱きしめ「いい子」、いい子」と言って泣いた。強いはずのフリータも小さな子供みたいだった。

翌朝パパはフリータの家に電話して、フリータ一家を呼んですべて話した。
フリータパパは「どうしてデュークのお父さんに話しかけたんだ?」と厳しく言うので、「ぼくが…」と言ったがフリータは「いけなかったのはわかってる」とかばって言う。
フリータママは疲れた感じで「なんとかしなきゃ」とうつむくが「KKKの存在は消せない。人が恐怖を感じるものの中には、打つ手のないものもある」という。テランスは「そいつのトレーラーをぶっ壊そう」にママは「そんなことして仕返しされてキリがなくなる」と声を荒げた。
フリータパパは「仲間を集めて立ち向かおう!」
「8月のカーターの選挙集会で説教をする。その時集まった人にメッセージを発信しては?」そしてテランスに「押さえつけられたままでいるつもりはないさ」「人は立ち向かってこないとわかると、どんなことでもする。束になって向かって来たら、何もできなくなる」と。

集会にKKKが来るか?実際は何もしていないデュークのお父さんを前にKKKの名前を出していいのか?不安もあった。でも「子どもたちの安全な生活をおびやかそうとする人がいるなら、手を打つべき」にゲイブリエルのパパも決意を固めた。そしてフリータパパと一緒にステージに上がりカーターについてスピーチすることになった。



あのクモの夢はやはりお告げだった…あれからずっとデュークのお父さんの言葉はゲイブリエルをとらえて逃がさないから。
フリータパパは、人々を訪ね集会に出るようお願いしたので僕らは有名になり、好意的に質問されるけど僕らはうんざりしていた。

あれからリストチャレンジは止まっているし「もうやめよう」と言ってみた。デュークの夢を2回見たし、デューク一家がフリータを嫌うホントの理由は「差別」だとわかり、それこそがゲイブリエルの一番こわいものと気づいて「4年のままでいよう」と譲らなかった。
フリータは悲し気に「あたしは5年になる」「気が変わったら電話して」と帰る姿を泣きながら見送った

気がめいっていた。パパはフリータ一家と毎晩打ち合わせで忙しくそうで相談できない。
集会の前日、玄関先でジミーのコオロギを捕っているとテランスが出てきて「あんなに落ち込んでるフリータみたことない」「集会が終わったらアトランタのオジサンの家で暮らす」という。そして「お前にわたすものがある」「お前がフリータの親友になるなんて…でも悪い奴じゃないし。自分で台無しにするなよ」と紙切れを押し付けた。それはフリータの「こわいものリスト」だった。

1 KKK
2 デュークのお父さん
3 ロープから池に飛び込むこと
4 キス
5 道路上でのローラースケート
6 芽キャベツ
7 デュークの家のトレーラー
8 死ぬこと
9 テランスが家を出ること
10 ゲイブリエルのいない5年生

 
3人が帰りパパは明日の服に悩みながら緊張しスピーチにおじけついてた。するとママがラッピングした「ネクタイとネクタイピン」を「節約してたの」とプレゼントした。パパは涙ぐみ音楽にのってママと踊りながら「愛してくれる人がいれば、何もこわくない」と叫んだ。

ゲイブリエルはこの瞬間勇気がわいた
こわいと思わないようにがんばらなくちゃ、とすっと思ってきた
でもそうじゃなく、ぼくに必要なのは、愛を信じること。そうすれば、自然と勇気がわいてくる
こわいと思わないのは無理。でも親友と離れ離れになるのはもっと無理。
そう考えたら勇気がわいてきた。

当日会場でゲイブリエルはフリータに「話がある」と連れ出し5年になると宣言した。「君は僕の親友だよ」と。
いよいよスピーチが始まる。
壇上にテランスが取っている席に一緒に座ろうした時、緊張しているパパに大きな口笛でエールを送った。そしてデュークのお父さんは来ないのに、デュークとフランキーだけがこそこそ様子を見に来ていた。
フリータもテランスに告げ口しない。会場には街のほとんどの人が来ている。彼らはニガーなんて読んだこと必ず後悔するはず、と。もう2人の事は怖くない。かわいそうだとも思わない。あの二人も愛と勇気を手に入れられますように願った。

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「ぼくの弱虫をなおすには」読書感想文の書き方の大ヒント

【読書感想文の応募要項】
・高学年の部 本文 1200字以内
(作文用紙400字×3枚)

 

読書感想文コンクールの入賞した子は原稿用紙3枚1200字きっちりに書きます。起承転結でつづられるなら300文字ずつなどと目安をつけると書きやすくなります。
 

読書感想文の書き方

発達段階(学年にふさわしい)に応じた適切な本
  ・課題図書もしくは同等レベルの本を選びます。過去の学年に応じた課題図書もおすすめです。
読書のよろこび、楽しみが感じとれるか
 物語の内容への
 ・驚きや発見、感動など明るい感想
 ・優斗と同じ立場だった時の自分の気もちを比べる
広い視野から作品を評価しているか
 ・「コト八日行事」という伝統行事の重要性
登場人物の心情や、作品の語っているものを的確にとらえているか
 ・優斗や子供たちの心の成長(責任感について)
 ・宇希の悲しさや悔しさとそれを乗り越えた気持
著者の論旨を的確にとらえているか
 ・子供だけで乗り越える伝統行事を絶やしてはいけない想い
事実と著者の意見とを区別してとらえているか
 ・伝統行事を無くさないために、どうしたらいいか?
自分の意見・感想を率直に述べているか
 ・自分が優斗の立場だったら、どうチャレンジするか
 ・「似たような経験」の自己開示 → 高得点ポイントです
自分のことばで表現しているか
 ・感想文をパクらない
発達段階に応じた考え方が表現されているか
 ・今の自分なりの気持を表現する
規定の文字数を十分に生かし、自己の思いを表現しているか
 ・起承転結で気持ちを書く
読書によって得た自己の変革がみられるか
 ・この物語から自分がどうなりたいと気付けたか?
 ・本を読んで何を感じ、今後にどう生かすか?
規定の文字数を十分に生かし、自己の思いを表現しているか
 ・文字数を計算して書く 
その他
 ・この本を選んだきっかけ
 ・簡単なあらすじ
 ・感想、疑問点(特に面白かったところ、感情が動いたところ)
 ・自分の意見、似たような経験談
 ・本を読んでの意見(本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など)

読書感想文の大ヒント~作者のあとがき


この物語の原題「ゲイブリエル・キングの解放」です
・弱虫だと思い込む自分自身からの解放
・いじめっ子の抑圧からの解放
・白人から抑圧されてきた黒人の解放

このイメージがかさなります

貧しいゲイブリエル家と裕福なフリータ家は正反対だけど、ゲイブリエルには人種差別の概念がなかったので、フリータを嫌う上級生の真意も最初わかりませんでした。デューク家には、差別意識のほかに経済的格差、家庭環境の差による嫉妬もうずまいていたようです。

二人は怖いものを克服することで「解放」をめざします。
おなじ白人のデュークとゲイブリエルは、黒人のフリータへの態度がずいぶん違います。
人種をはじめとした、おたがいの「ちがい」によるわだかまりは、心の持ちようで、なくしていいけると言えるのではないでしょうか。

「ぼくの弱虫をなおすには」読書感想文・例文とみんなの感想



読書感想文・例文

生物にはなぜこわいものやニガテなものがあるかというと、自己の生存を守りたい本能からと言われます。
フリータいわく「なにもしていないのに」というムカデは人間にとって強烈な毒を持つ害虫で、本来なら生息域を別にする方が双方健全に生きられる関係で、もしペットとして共存しようと思うなら相手を傷つけないために相当の注意が必要になります。

ゲイブリエルは良くも悪くも、純粋で素直な少年です。
彼があらゆるモノゴトがこわいのは、体も小さくほんの子供で、無意識の防衛本能が働いてのことだと思います。
当然イジメ加害者の6年とフリータの兄テランスは、害のある存在ですから防衛本能も働きます。が、それは彼自身が受けた直接的な被害からの怖さであり、人種差別という社会的概念からの嫌悪とは違います。
だからフリータママが常識のように「黒人と白人も一緒にご飯を食べれば仲良くなる」と天敵であるのを大前提に話すことに首をひねります。
ゲイブリエルは人種が違うからテランスがコワイのでなく、体が大きく、ケンカっ早く、不機嫌な態度で「バカか」とすごんできたり、フリータに乱暴な態度をとるから、怖いしニガテに思っています。
フリータ一家は、KKK団のトラウマから「白人には差別意識があるもの」と断定している面があります。襲撃され命の恐怖におびえた夜、すべての白人への憎しみの形にすり込みされたのです。
テランスは大学に行ける経済力のある家の子ですが「抑圧と戦うことの意味がわかるか?!」と言い出し、フリータパパは「抑圧とは、誰かを無理やり押さえつけること。自由の制限、肌の色、言葉、、宗教を理由に」と地下室があり、料理が10品並んだ食卓テーブルを前に黒人は差別されていると語ります。

ゲイブリエルパパは黒人に思いやりのない人たちは「世界の“いいもの”を黒人がいると分け前が減ると心配しているのでは?」と、休日出勤をし、食事は3品で、服やネクタイ、記念の国旗を買うのも勢いと節約がいるトレーラーハウス住まいの貧困家庭です。その理由は「もう少し学があれば」と自己責任での現在と受け止めています。
デュークの家もトレーラーハウスでゲイブリエルの家よりも貧困家庭なのか?「母親の死体がある」とウワサされるほどの荒れ様です。すさんだ生活から搾取している対象を黒人にすえているデューク一家はテランス一家と反していながらも似ているように思います。どちらも暴力で訴えようとするところ、そして心の痛みを外部のせいにし、「おびえて生きないために時には立ち向かわなくちゃいけない。だれかに大切なものを奪われ、二度と取り返せなくなっていいのか」の概念を脅迫的に受け止めているところです。

幸福とは他人を変えることでなりたつのか?そして他人を変えることはできるのか?それができないから従わせようとするのか?と思いました。
それも新たな憎しみの連鎖を産むだけではないか?と思えるのです。
根底には同じ悩みを持つ違う人種。それでも彼らの生存戦略は狩猟民族的な、相手を刈り取る方法。それに疑問を感じるのは読者である自分が農耕民族である日本人だからか?では相手を自分色に染めようと思う思想は人種的気質だから仕方ない、分かり合えない部分かか?と思いました。

そしてこの本を読むにあたり、読者が勘違いしてはいけないと思ったのが「日本人も差別されることはある」ということです。なぜか日本人にも「差別をするな」という意識のすり込みをしているように感じますが、それは日本人の無意識の選民思想を刺激しているからだと思います。
歴史を見ると、戦争のころから日本人の見た目や戦争の戦い方、戦後の日本の経済発展に対してよく思わない人は世界中にたくさんいます。世界のいろんな国に経済的支援をしても、利用だけしようとする国もたくさんあります。
島国である日本人の差別意識は、外国の人からされる人の方が少ないので「自分は大丈夫」「自分が差別しているかもしれない」と勘違いしている節があります。でも「日本人が外国で差別された」とあまり聞かないのはなぜでしょう?それは海外で暮らす日本人たちがなんらかの形で努力して居場所を作ったからだと思います。

「孫子の兵法」という本に「善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、戦うに非ざるなり。人の城を抜くも、攻むるに非ざるなり。人の国を毀るも、久しきに非ざるなり。」があります。
これは非戦・非攻・非久といって、孫子が戦略の三つの基本としているもので、戦わないけど戦略的に勝つ方法です。
非戦:戦わずに勝つ。このために「誰にも真似できない、自分にしかできないオンリーワンの分野を持つ」ことです。強い相手は戦いを挑まれません。また一定の尊敬を得ます。
非攻:直接に責めません。兵糧攻めや水攻めなどで相手が追い詰められ内部から崩れていくのを待つ方法です
非久:戦いになったら、初期段階で先手を取り早く切り上げる。無理なら当面は相手にわざと勝たせておいて、五年後、十年後に勝つという戦略を構築する。
最近の日本は思想面で相反する隣国に「丁寧な無視」という戦略をとっています。
これも非戦の一環であると同時に、相手を変えようとするのでなく、苦手なものを取り入れない防衛本能ですが、何もしないのになぜか相手はイライラしています。

苦手なもの、コワイものがないほうが危険と言われるのは、フリータのように後先考えず突進することで、大ケガすることもあるからです。
すぐさま白黒はっきりさせるのは、自分の心の整理にはなるものですが、確実に勝利に立つのでしたらゲイブリエルもフリータも、オンリーワンの特技を身に着けるほうが長い意味でもよかったのではないか?と思います。
もしゲイブリエルパパのように人生のルートが決まってしまったのなら、裕福ですでに人から信用度の高い牧師のフリータパパの腰ぎんちゃくになるのも貧困からの脱出と逆転チャンスでしょう。「愛を信じること。そうすれば、自然と勇気がわいてくる」のはだんだん尻つぼみになるか、息切れするものです。抑圧からの脱出やおびえて生きないために必要なのは、戦略そして長く続けるしたたかさではないか?と思いました。
本作ではストレートに「差別はいけない」と語るものですが、「区別はすべき」という意見もあります。「ムカデ」をペットにするなら相当の注意が必要になるのなら、双方の幸福のためにそれぞれの聖域を守るのが一番平和的でないか?と思います。【文字数2626字】
 
みんなの感想

課題図書なので読みました。時代背景を理解するのが難しいなと。説明があとがきでなくせめて前書きにあったら。最後、強くなれる理由は本当にその通りだなと思いました。でも現実いじめられている子は強くならなくても逃げてもいいんだよと言いたいです。装丁イラストがかわいくて良いですね。

広い意味でのいじめの問題、なんじゃないかな、白人と黒人の人種差別問題も、なんてことを思いました。
KKKとか、聞いたのは高校の授業以来でした。
日本の子どもたちに受けるとは思えませんが、いいおはなしでした。
「愛してくれる人がいれば、何もこわくない」
この言葉が、心を包み込んでくれるのを感じます。

 独立から200年のアメリカ合衆国が舞台。根強い黒人差別が、社会にはびこっていた。 
 4年生のゲイブリエルは、上級生にいじめられるから進級するのをいやがっていた。親友のフリータは、夏休み中にゲイブリエルの弱虫を治す計画をいっしょにたててくれた。 こわいものリストを作り、二人で一つづつ攻略していくうちに、ゲイブリエルは、強くなるには何が必要かに気づく。

ゲイブリエルのパパは、優しい、かっこいい人。ゲイブリエルに考える時間をくれたり、こわい人にも堂々と注意したりする。フリータがこわかったことを打ち明けたとき、自分も泣きながらフリータをだっこしてくれた。
それから、差別をなくそうとがんばっているところがすごい。「だれかに大切なものをうばわれて、二度ととりかえせなくなってもいいのかってな」というセリフもいい。
ぼくの周りにもいじめっこはいる。この本を読んで、そういう子とも戦えるんだなって思った。
ぼくの好きなキング牧師の名前が出てきて、びっくりした。
訳者の人の後書きは、わかりやすいし、いいことが書いてあるから、絶対読んだ方がいい。(小5)



読書感想文は正解があります
読書感想文は、まじめで真剣に本のテーマを考えている「とても正しい優等生な意見」が良い評価をもらえます。
「読書したうえでの学習効果が感じられるか?」と先生方は判断するからです。

第67回上位入賞者一覧
内閣総理大臣賞 <小学校高学年の部>
◆泉奏花 千葉県 国府台女子学院小学部5年
「人生をより豊かにするために」・・・「15歳の日本語上達法」(講談社)より 

文部科学大臣賞<小学校高学年の部>
◆北村優季 奈良県 近畿大付属小6年
「幸せに生きることと心の在り方」・・・「はてしない物語 上・下」(岩波書店)より

読書感想文の書き方がよくわからない人や、むずかしい本の時は、前年の課題図書の読書感想文全国コンクールの入賞作品を参考にすると書き方のコツが身につきます。

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