【読書感想文・高校生】簡単に書ける「構成」と成績が上がるコツ
読書感想文なんてどうやって書いて良いか分からない
もっともです。読書感想文は「自由に書きなさい」とつきはなされて書き方なんて教えてくれないからです。部活や宿題、受験勉強で手一杯なのになぜ書き方指導もしない読書感想文を書かせるのだ!と思う人もたくさんいるでしょう。
読書感想文の書き方に本当は自由なんてありません。
作者や評価する先生、コンクール主催者の「理想的と思う感想」を書くものなのです。ですが学校で「読書で精神的に学んで日頃の反省や得た教訓、やる気になった気持ちを書きなさい」とは当然言えない、だから書き方を教えないと考えられます。
それにはだいたい決まった感想・書き方・コツがあります
こちらでは
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【読書感想文・高校生】書き方のコツ・ポイント
【読書感想文・高校生】すぐ書ける終わる「文章構成」
『読書感想文』書けない・読みたくない時の対処法
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ご紹介します
【読書感想文・高校生】書き方のコツ・ポイント
読書感想文とは読み手(先生・コンクール主催者)が「こう感じて欲しい」と思われる言葉を並べた「作文」のことです。
読書の楽しさ、すばらしさを体験させ、読書の習慣化を図る。より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う。
つまり
読書の楽しさ・・・おもしろかった、感動した
すばらしさを体験・・・この本で~という気持になりました(体験)
豊かな人間性や考える力・・・とても考えさせられました、自分ならどうするか考えました
などを書きなさいという事です。ホンネでは反感があっても本当の感想や気持を書く必要はないのです。読書感想文で求められるのは「人間的な心の成長」を書いて欲しいのです。かといって読書で人が早々成長するわけでもありません。だから読書感想文の書き方の回答がこの内容と思えば良いのです。
意見文・・・「読書した本への反感・反論」
批評文・・・「読書した本の良い点・悪い点の指摘」
『簡単な言葉と短い文章』
小難しい言いまわしや漢字、表現はさけて短い文章でわかりやすく書きます。また文体を「です・ます調」で統一すると良いでしょう。
『精神が健全な高校生という前提』
素直で謙虚で読書から何かを漢字感じ取る「理想の高校生」を読書感想文の中で演じましょう。「理想の高校生?」がわからない場合は読書感想文の入賞作をあつめた「考える読書」の作品をいくつか読めば、だいたいのノリがわかります。
【読書感想文・高校生】すぐ書ける終わる「文章構成」
高校生の読書感想文は2000文字。400字詰め原稿用紙なら5枚です。文章は起・承・転・結など色々書き方はありますが、各パート同じ文字数じゃなくても大丈夫です。主体となるのは「読書を通してなにを学習したか?」という事です。また大人は「反省から学ぶスタイル」も大好きです。提出する先生のキャラに合わせて「反省タイプ」「向上心タイプ」「気付いた発見したタイプ」など、読書感想文内の自分を使い分けましょう。
下記の内容を順を追って書けば2000文字くらいは書けると思います。
【この本を選んだ理由】
テーマに興味があった、
日頃の悩み(仮)と重なる内容だった
疑問に思っていた事だった
以前より興味・関心があった
似たような出来事があったから
過去に読んだ時と今回とで自分の気持の変化を知りたかった
親・友人に進められた などなど
(例)進撃の巨人…戦後70年以上たった日本は平和が守られ私たちはとても幸せなのだと思います。でもその平和が一瞬にして壊れたら?そんなことを思ったときに出会ったのがこの本です。
【内容・あらすじ】
あくまでもザックリと短く書く
(例)進撃の巨人…この100年で繁栄し壁に囲まれた安全な都市を築き上げた人類は、もう一つの事実「巨人に支配された世界」にも生きていた。だがこの平和は100年ぶりの巨人出現により無残に人々は食い殺されながら滅亡の危機を迎える。巨人とはなにか?壁はどうやって作られたのか?ナゾだらけの中、巨人との死闘を繰り返す主人公エレンを中心としたダークファンタジーです。
【全体の本の印象】
最初は△△でしたが、読み進めると○○でおもしろかったです
とても考えさせられる内容でした など
(例)進撃の巨人…あまりに悲劇的で無慈悲な出来事の繰り返しに読むのが辛くなりましたが、その後のエレンの心の成長と変化に気持が熱くなりました
【特に印象に残った事】
登場人物の気持や行動→その理由と自分はどう感じたか
印象に残った出来事→その理由と自分はどう感じたか など
(例)進撃の巨人…仲間と信じていた同期たちの巨人化と裏切り。あまりに続くのでこれは何かもっと深い事実があるのではと感じました
【自分と本の内容の対比】
自分が登場人物の立場ならどうだったか?
自分の似たような経験(成功・失敗・努力などの体験)
自分が気付いた反省点
この本について親の意見を聞いて~と考えました
(例)進撃の巨人…もし自分が巨人化できると知ったらどうするだろう?
【この本で得たもの「気付き・教訓・気持の(良い)変化」】
自分になかった新しい物事の考え方の発見
意識していなかった事をもっと大切にしようと思った
幅広く色んな生き方・考え方の人がいると気付いた
自分ももっと~したい、学びたいと思った
(例)進撃の巨人…人類と巨人の物語です。現実に相まみえない生物・考え方の人間が共存するためには…
『読書感想文』書けない・読みたくない時の対処法
読書感想文に「これほど苦痛なモノはない」「ホント大っ嫌い」という人はたくさんいるでしょう。
書き方は上記の【読書感想文】どういう内容「文章構成」で書くかの内容で書けばだいたいイケるのですがそれでも書けない時は理由があります
心にも思っていないことを書きたくない
まったくもってその通りだと思います。「教訓なんてあるわけないじゃん」という本も実際たくさんあります。ですが高校生はキャリア10年以上の「プロの学生」です。プロならば一定レベルの仕事(宿題)をした方が得です。プライベートと落差があっても「架空の自分の感想」で実際に体験していないこともバレない程度に書いても問題ありません。
またこれは社会人になった時の練習と言えます。
プレゼンテーションし結果報酬を得るために、まずは求められている仕事の成果をあげることです。読書感想文は「人を動かすテクニックの1つ」と思いましょう。
読んでいて腹が立つ、反感を感じる
そう感じるのは物事を深く考えるから腹が立って文句を言いたくなるのかもしれません。その場合アタマの良いやり方とは「虎の衣を借るキツネ」のように自分や先生より目上や立場の偉い人などの意見として権力を使いましょう。反論、書評などを書く場合は「~の専門家の○○先生の考えでは」とか「○○大何学部卒業(先生より高偏差値校名)の父の経験では」などとして書きましょう。ただしその場合、専門家の意見など実際調べる手間ヒマがかかります。
だいたい本を読みたくない
器用な人はあらすじ・ネタバレ・あとがき・読書レビューなどでだいたいの感想を書ける人もいます。つまり作者が言いたい事(テーマ)は本の最終章とその前の章くらいに書いてあるからです。
例えば・・・2017年の課題図書「フラダン」なら『おれたちはもっと話し合うべきだった』です。ストーリーから解釈すると【それぞれの悩みや苦しみも家族のように気持を分かち合う事が大切でそれがフラダンスを経験してわかった】ということです。前後の流れがありますがこれが作者の言いたいに「自分も仲間とそんな関係になりたい」などなど書けばいいのです。ポイントがわからない時の目安として覚えておきましょう。
管理人は高校時代の芸術鑑賞の時間で映画「モモ」を観ました。
『時間は大切だ』という内容でいま考えても、仕事に翻弄される大人向けの童話と思われる作品です。
時間の使い方なんて個人の責任と感じ方の違いと思う管理人にはまったくおもしろくなかったので「それこそ時間を返せ、まったく意味不明だ」というような感想文を提出。後日母親が「お子さん思想に問題が…」と担任から指摘があったそうです。成績も下がった記憶があります。学校側の求める意見に反抗する作文を書くと、けっこうめんどくさいし得はしないのであしからず。
読書感想文はフィクションです