【読書感想文2018課題図書】小学校5,6年高学年の簡単に書ける本

読書感想文の季節

2018年の小学校中学年(5,6年)の読書感想文「課題図書」は全部で4冊です。

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【読書感想文】感想文の書きやすい簡単な本の選び方
「奮闘するたすく」あらすじと読書感想文オススメ度
「こんぴら狗」あらすじと読書感想文オススメ度
「ぼくとベルさん:友だちは発明王」あらすじと読書感想文オススメ度
「クニマスは生きていた!」あらすじと読書感想文オススメ度

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【読書感想文】感想文の書きやすい本の選び方

読書感想文で課題図書として選ばれる本には、いくつかの系統にわかれます。
自分で本を選ぶときに、どんな内容が書きやすいか?考えて本を選ぶと感想文も書きやすくなります。

【感動する本】
熱い友情や悲しい別れの内容の本は、心に色んな気持ちがのこります。自分が感じた気持ちがあると読書感想文が書きやすくなります。
<テーマのたとえ>
友達・友情、家族、学校、悲しい話、胸がジーンとする話

【ワクワク・ドキドキする話の本】
ワクワク・ドキドキする「続きが読みたくなるような話」はどんどん読めるので読書が楽で楽しく感じます。そのおもしろさを誰かに伝えたくなるので読書感想文が書きやすくなります。
<テーマのたとえ>
おもしろい話、冒険・探検などの話、空想(ファンタジー)の話、ミステリー・推理の話、歴史の話

【知らない事が書いてある本】
自然や生き物、研究、新発明や日本、外国のこと、知らなかったことを新しく発見できる本には「へぇ~」というおどろきがたくさんあります。それについて思った事を感想文に書こう。
<テーマのたとえ>
自然、科学、生き物、歴史・伝記、国際社会、世界・日本、環境・自然、社会問題

【自分とくらべられる本】
登場人物が身近に感じられて、自分と似ているところや共通点がある。そんな本は、主人公の行動や気持と自分をくらべて、自分の気持ちや考えを書く事ができます。
<テーマのたとえ>
人、病気、障害、伝記・歴史、社会問題

自分で本を選ぶ場合

小学校高学年の子だと、読書の好き嫌いがハッキリ別れる年ごろです。
受験を控えている子もいれば、遊びで忙しい子もいますので5,6年生くらいだと読書感想文は「楽に済ませたい」というのが本音かもしれません。
そんな本をどうやって選べばいいのかわからない時は「自分がどんな条件の本を読みたいか」をはっきりさせるのがポイントです。


・簡単に読める本(文字が大きい、ページ数が少ないなど)
・読書感想文の書きやすい本(=興味のある内容やテーマ)

 
読書感想文の書きやすい本=興味のある内容やテーマ、ということです。
「自分が興味のある内容やテーマ」の本なら、簡単に読めるページ数の少ない本でも「自分の言葉」や「自分の考え」が出てきやすいからです。

単純に「簡単に読める」本は文字数が少ない本とは限りません。
「簡単に読める」本でも、自分にとって面白い内容じゃなければ、感想文に何を書いていいかわからないからです。また、文字数が少ないということは、感想文の中に引用できる情報や文章が少ないということです。そうなると「自分の言葉」や「自分の考え」をたくさん書かなければならなくなります。
 
読書の習慣がない子は「どんな本があるのか」もわかりません。
そういう場合は「本のプロ」である、本屋さんの店員さん、インターネットのレビュー、図書館の司書さんにどんな本があるか質問してみましょう。

【本屋さんで】
・本のポップに注目
・店員さんに人気のある本を聞いてみる
【インターネットで】
・本の内容やあらすじを確認
・読んだ人の感想からおもしろそうな本が選べる
【図書館で】
・その場で読みながら選べる
・無料
・司書の人にオススメの本を教えてもらえる
  

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「奮闘するたすく」あらすじと読書感想文オススメ度


『奮闘するたすく』あらすじと読書感想文書き方5つのヒントと例文
 

作品概要
最近、佑のおじいちゃんの様子がおかしい。自宅の近所で道に迷ったかのように歩いていたり、やかんをコンロにかけっぱなしにしてボヤ騒ぎを起こしたり、お風呂の水が廊下まであふれているのに立ち尽くしていたり……。佑のおじいちゃんは、やはり認知症だった。
「行きたくない」としぶるおじいちゃんをなだめすかして、佑はデイサービス(通所介護)に連れて行くことになった。しかも、あまりに強い目力で逆らうことのできない早田先生は、デイサービスで見たこと、聞いたことをレポートして、それを夏休みの自由研究として提出しなさいと、うれしくない提案までしてくれた。
友だちの一平と“ケアハウス こもれび”に通うことになった佑は、たくさんのお年寄りたち、介護福祉士の資格を取るためにインドネシアから来たリニさんをはじめとした介護職の人たちとふれ合いながら、介護される人と介護する人、それぞれの気持ちに気づいていく。

読みやすさ★★★★★
感想文の書きやすさ★★★★☆

 
【感動する本】家族
【知らない事が書いてある本】社会問題

こんな人におすすめ
・おじいさん、おばあさんが好き
・介護の仕事に興味がある
・家族が介護されている
・介護の仕事をしている人がいる
・誰か亡くなった経験がある
 
『奮闘するたすく』の読書感想文のポイント
小学生が介護の世界を知る良いきっかけの本だけど、スピード感のある文章で読むのがそんなに苦痛じゃない本。
介護とか痴呆症でボケちゃうとかは、正直まだまだ関わりたくない世界。シビアなこともあるけど、意外と介護の仕事を楽しく感じてる人もいる。少子化で高齢者を支えなきゃいけない世代だから、今から少しだけ考えておこうかな?と思う子ならサクサク感想文も書けるかも?
  

『こんぴら狗』あらすじと読書感想文オススメ度


『こんぴら狗』あらすじと読書感想文の書き方例文2例 

作品概要
犬が一匹で、江戸から讃岐の金毘羅さんまでお参りに!?
江戸時代、伊勢参りや金毘羅参りは庶民の憧れ。でも自分はなかなか旅には出られないから、代わりに飼っている犬にお参りに行かせる。そんな、今では信じられないユニークな風習がありました。中でも讃岐の金毘羅まで、代理でお参りにいく犬のことを「こんぴら狗」といいます。
波乱に満ちたムツキの旅と、道中での出会いと別れ。ムツキの旅を応援し、ムツキの金毘羅参りにささやかな祈りを託す人々の温かさを描き出します。

読みやすさ★★★★★
感想文の書きやすさ★★★★☆

【感動する本】胸がジーンとする話
【ワクワク・ドキドキする話の本】冒険・探検などの話
【知らない事が書いてある本】歴史・伝記

こんな人におすすめ
・動物が好き
・体が弱い、病気がち、大病をした経験がある
・願い事がある
・歴史が好き
・旅行が好き

『こんぴら狗』の読書感想文のポイント
『こんぴら狗』は「愛犬を命がけの、神頼みのお参りの旅に出す」お話です。
犬好き、動物好きの子なら「ひっどーい、許せない!」「そんなかわいそうなお話読みたくない」という子もいるかもしれません。江戸時代の人もそうと口には出さないけど、こんぴら狗が無事に飼い主の元に戻れるように願いを込めて世話をする人もたくさん出てきます。
この本は当時の旅の大変さを感じながら、人々の「願い事=優しさ」に感激します。犬好きのなら感想文はかなり書きやすいと言えます。
  

「ぼくとベルさん:友だちは発明王」あらすじと読書感想文オススメ度


『ぼくとベルさん:友だちは発明王』あらすじと読書感想文・例文と書き方  

作品概要
「みんなにはできて、ぼくにはできない……」読み書きが苦手な少年、エディ。電話の発明家、ベル氏との出会いが、彼の人生を大きく変えていき……。
「エディ、きみとわたしは似た者同士だな。きみは読み書き、わたしは発明。世間がよってたかって無理だと言ってきたって、われわれは、さらにがんばるのみだ! 」
「がんばった結果がなかなか出ないこともあるかもしれない。このまま一生うまくいかないんじゃないかと思うことだってあるだろう。でもね、夜のあとには朝が続いているように、必ずそのときはやって来る」
1900年代のカナダを舞台に、電話の発明家とし知られるアレクサンダー・グラハム・ベル氏と、主人公の少年・エディとの交流を描いた歴史フィクション。周囲との違いに悩み苦しみながらも、何事もあきらめずに、粘り強く挑戦する大切さを伝える一冊。カナダ図書館協会2014年ブック・オブ・ザ・イヤー最終候補作の翻訳版。

読みやすさ★★★☆☆
感想文の書きやすさ★★★☆☆

【ワクワク・ドキドキする話の本】空想(ファンタジー)の話
【自分とくらべられる本】人、病気、障害

こんな人におすすめ
・苦手な勉強がある
・コンプレックスがある
・障害や病気など頑張れないワケがある子
・努力が苦手
・自分に自信がない
・夢や目標を叶えたい
・天才とはどういう人か知りたい

『ぼくとベルさん:友だちは発明王』の読書感想文のポイント
『ぼくとベルさん』は一言で言うと、コンプレックスをチャンスに変える「小学生向け自己啓発書」
自己啓発書とは、自分の能力を上げたり、成功のするための手段や考えかたを書いた本です。どんな人にも得意・不得意がありますが、苦手なことを克服するのは大変なことです。
「苦手なことに挑戦しよう!」と思えるようになるエピソードが書かれているのがこの本で、どういう風に考えたらそれが出来るようになるか?も書かれています。もし勉強やスポーツなど苦手だけど見て見ぬフリしていて「このままじゃヤバイよね」とおもっているなら頑張れるきっかけになるかもしれません。
  

「クニマスは生きていた!」あらすじと読書感想文オススメ度


『クニマスは生きていた』あらすじと読書感想文の例文と書き方

作品概要
田沢湖は秋田県仙北市にある日本一深い湖で、その透明度の高さから「神秘の湖」と呼ばれていた。
けれども、1940年、水力発電と農業用水のためのダム湖にするにあたって玉川の酸性水が導入されたことにより、魚がすめない「死の湖」となり、田沢湖にしかいなかったクニマスも姿を消してしまった。
70年後の2010年12月。絶滅したと思われていたクニマスが、山梨県の西湖で生き延びていたことが報道され、大きな反響を呼んだ。
クニマスはなぜ、田沢湖から500kmも離れた西湖で姿を現したのだろうか。田沢湖の水質や自然環境を改善し、クニマスがすめるようにするために、私たちはどうしたらいいのだろうか。奇跡の魚・クニマスが私たちに問いかける「いのち」のメッセージとは……。

読みやすさ★★★☆☆
感想文の書きやすさ★★★☆☆

【知らない事が書いてある本】環境・自然、社会問題

こんな人におすすめ
・魚好き
・釣り好き
・自然が好き

『クニマスは生きていた!』の読書感想文のポイント
『クニマスは生きていた!』の読書感想文のポイントは「これからどうするのが一番いいのか?」の一言につきます。
クニマスが見つかったのは、めでたいことだけど、もう二度とクニマスを失わない為には過去の失敗を二度と繰り返さない、環境をもとに戻すという問題がたくさん残っているのです。
この現実に感じた事だけじゃなく、自分なりの意見を書くのがポイントなので、やはり魚や自然が好きな人にお勧めの本です。

今年の小学校高中学年の課題図書は4冊の今年の共通テーマは「愛情・思いやり・願い」と言えそうです。
小学校5,6年生の最高学年はもう大人の階段を登り始める年ごろです。
色んな大人の世界もわかるようになって来ていますが、難しい問題や挑戦する事も、実は色んな人の「愛情・思いやり・願い」から「なんとかしよう!」という気持ちがもとで支えられている事がたくさんあるのです。「やさしい世界」を作る、守るためにはどんな風に考えて、どんなことをしたらいいんだろう?どれを読んでもハズレはないでしょうが、読書感想文の書きやすさ順でいうと・・・

『こんぴら狗』…感動しやすい本なので、勢いで読書感想文が書きやすいNO.1
『奮闘するたすく』…文章のテンポが良いので読みやすさはNO.1
『最後のオオカミ』…自分のご先祖様について調べる
『ぼくとベルさん:友だちは発明王』…自分を変える勇気をもらえるかも?
『クニマスは生きていた!』…魚好きにはおすすめ

小学校高学年の課題図書は4冊です。興味のあるお話が一番感想文が書きやすい本です。見比べてみましょう~( ^ ^ )

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