【フラミンゴボーイ】あらすじ・ネタバレ・読書感想文の書き方と例文
こちらでは
2020年「第66回 青少年読書感想文全国コンクール」
高校生の部の課題図書です。
『フラミンゴボーイ』の
・「あらすじ・ネタバレ」
・読書感想文の書き方のコツ・ポイント
をご紹介いたします。
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『フラミンゴボーイ』あらすじ・ネタバレ・読書感想文おすすめ度
『フラミンゴボーイ』読書感想文の書き方と例文
【2020年読書感想文】高校生の課題図書
うんちく・読書感想文の書き方の“こたえ”
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『フラミンゴボーイ』あらすじ・ネタバレ・読書感想文おすすめ度
読みやすさ ★☆☆☆☆
感想文の書きやすさ ☆☆☆☆☆
こんな人にオススメ
・ファンタジー好き
・動物が好き
・読書なれしている
・戦争に対して意見がある
作品概要
歴史のひとこまを力強く描く感動作品一人のイギリス青年が、一枚のゴッホの絵をきっかけに
訪れた南仏カマルグで、原因不明の高熱におそわれ動けなくなる。
辺りにはフラミンゴが無数飛んでいた。
気を失った後、助けられた家で不思議な話を
聞くことになる。第2次世界大戦の末期
南仏の田舎町カマルグにもナチスはやってきた。
そこで何が起きたのか………?
それは、フラミンゴと話ができる不思議な力を持つ少年と
ロマの少女の物語。ロマ・・・「ジプシー」が差別的な呼び方だとする考えでの呼称の一つ。
メチャクチャ長文ですが、基本児童文学なので
戦争モノですがナチスドイツと対峙したフランスの話なのに
内容はファンタジーすぎて高校生には幼い内容です。
ナチスドイツの人種差別の過激な描写がない分
とらえどころがないので逆に読書感想文はかなり難しいです。
客観的に見ると「ロマのオバサンの自分がたり」を
延々と聞かされる描図なので個人的にはゲンナリしました。
フラミンゴボーイあらすじ(ネタバレ)
1982年の夏、人生を変えるきっかけは2枚の絵だった。
ヴィンセントは「行先は道まかせ」のタイトルの絵を
先生や母親にほめられ自室のボートの絵の隣に飾った。
ある日ふと、ボートの絵はヴィンセント・ヴァン・ゴッホの絵
であると気づき、その絵の舞台南フランスのカマルグに
18歳になってひとり旅に出た。
そこはフラミンゴが舞い降りる地だが
強風か蚊の集団におそわれて病に倒れてしまった。
ヴィンセントを助けたのは中年男性のロレンゾで
同居する中年女性でロマのケジアに看病され療養することになる。
なぜ2人は共に暮らし、ケジアは英語を話せるのかに
興味を持つと、ケジアは自分たちの生い立ちを語り始めた。
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ケジアは両親と移動度式メリーゴーランドを
営む一家で1年のほとんどを移動して暮らすロマ。
母はケジアに学校で読み書きをおぼえるように通わせるが
唯一かばってくれるユダヤ人のサロモン先生以外は
「ジプシー」「ジッポ」とバカにされた。
その頃、発達障害のロレンゾが母親とメリーゴーランドに来たので
知り合いになったが、学校は教師と大ケンガし行くのをやめた。
ママから提案でロレンゾの母ナンシーが元教師なので
勉強を教わるかわりに農場での仕事中ロレンゾの
相手をすることになった。
彼は障害があるが、悪い人には猛然と立ち向かうが
人も動物も癒やしたり完璧にフラミンゴのまねが得意で
世間は彼をフラミンゴボーイと呼んでいた。
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フランスの北側は3年前からドイツに侵略されていて
ついにカマルグにもドイツ軍がやってきて町はかわった。
メリーゴーランドもドイツ兵が乗るくらいで儲からず
嵐の強風で木の下敷きになり壊れてしまった。
背の高い片足を引きずった兵士が片付けを手伝うと
言ってきたがパパは冷たく断り
街の人々やイジワルした子も手伝ってくれた。
ナンシーと夫アンリの親切で彼らの農場に
住まわせてもらう事になったころ
町はドイツ兵とドイツ軍に協力する
フランス民兵団「ミリス」がはびこっていた。
壊れたメリーゴーランドは納屋に放置したままのある日
ドイツ兵が卵と鶏を売って欲しいと来てロレンゾが
兵士を突き飛ばして銃で威嚇された。
それをあの背の高い兵士が穏便に済ませたが
兵士はサギを撃ち殺してロレンゾは落ち込んだ。
だが農耕馬のシュヴァルのケガを治療したり
ふらふらいなくなるロレンゾから目が離せず
みんなが探し回ると壊れたメリーゴーランドの納屋で寝ていた。
あの背の高いドイツ兵までロレンゾを心配して来て
「制服を着ている時はカポラル(伍長)だが
本名はヴィリ・プレンナーで教師だった」という。
ぜひメリーゴーランドをなおして欲しい事や
ロマはミリスやゲシュタポからの「隠れ場所」を
用意するように警告された。
ママからロレンゾやロマ、ユダヤ人はいま排除され
サロモン先生も旦那さんと連れ去られもう会えないという。
なぜなら「普通と違っているから」と教えられ
先生の無事を聖女サラの聖像に祈った。
ロレンゾと2人で遊ぶ城跡もドイツ軍の砦になり
近づけず、ロレンゾと2人でおでこをくっつけて泣いた。
がある日、カポラルがメリーゴーランド修理に必要な
板を内緒でもらったがママには見抜かれ
「あの人たちは敵。みんなが悪人じゃないけど
残酷な事もしている」と、近づかないように言われた。
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ドイツ軍が大砲のためし打ちをした日に
カポラルが1羽のけがをしたフラミンゴをロレンゾに
託しに来た。
同時に運河に板がたくさん浮いている事と
町のロマやユダヤ人は大勢連れ去られているので
ケジア一家は隠れているように言われた。
大人は詳しく教えてくれないが
ママは力強くケジアを抱きしめた。
フラミンゴはまだ飛べないがなついてついてくる。
ロレンゾが近づいた川には板が29枚も浮いていて
カポラルが用意したものだとわかった。
パパは敵からもらうべきか?問題視したが
ケジアは「優しさと友情の贈り物だと思う」
パパは「ミリスの警告をしてくれた」と
彼を好きになっていいと思えて気が楽になった。
そして近々アメリカ軍上陸の戦争が終わるニュースが
聞こえると逆にドイツ軍とミリスの取り締まり
過激行動が激しくなった。
フラミンゴはドイツ軍の大砲に驚いて飛び上がり
そのまま群れと共に行ってしまった。
「飛べフラミンゴ飛べ」と喜んでいるとカポラルに会い
「木材はみつけたかい?」と聞いてきた。
ロレンゾは「カポカポ」と農場の母屋へ連れて行く途中
ゲジアは彼の足の事を聞くと
「ロシアで凍傷にかかり指を失くした。
髪の毛が白くなったのは雪のせいじゃない」と言った。
カポラルは修復が進んだメリーゴーランドを見て
「メリーゴーランドが回り子供たちの笑い声を聞きたい。
見れなくても戦争が終わるよう願っている」に
ロレンゾは「カポカポ、信じる、信じる」とささやいた。
彼も答えに詰まったが最後に「ミリスの忠告は忘れずに」と
言った。
だが事件は起きた。
食糧難でフラミンゴの卵泥棒をしにきた町の人間を
アンリがライフルで追い返した報復として
ミンスに両親はさらわれ幌馬車は燃やされた。
ケジアだけロレンゾが隠してくれたから助かり
カポラルも二人の兵士と馬車の消火をして
両親はみつけると約束してくれ、聖女サラにも
両親の無事を祈った。
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ケジアは身を隠し家にこもりミリスにおびえ両親を思った。
ロレンゾも思い出すとパニック発作を起こすので
彼の前でこの話はできないし、そのパニックを
落ち着かせられるのはケジアだけだが
2人は抱き合っているとお互いが慰め合えたという。
落ち込んだケジアのためにアンリとナンシーは
メリーゴーランドの土台修理を完成させてくれ
嬉しくてみんなで歌った。
カポラルから両親がカマルグの捕虜収容所にいると
ナンシーから聞き伝えられた。
だがナンシーとアンリ2人の会話では報復措置とか
公開処刑という言葉が出てくる。
そして急に切羽詰まったカポラルが来て
アメリカ軍上陸したのでドイツ軍の大砲を爆破処分する
からすぐ避難するように言われた。
ナンシーはカポラルにどうして親切にするのか?聞くと
「自分は元教師で11歳の息子も爆弾で死んだが
それから願いは子供たちを救う事だけ」と
幌馬車でみつけた黒こげの聖女サラをケジアにくれたが
逆にカポが守られるように彼に渡してしまった。
農場はメチャクチャになったが4人は生き残った。
敵はいなくなり、やって来たアメリカ兵はよく笑い
チョコレートや葉巻をくれて気前が良かった。
強制収用所からしばらくしてやっとアメリカ兵に連れられて
やせこけた両親が帰ってきた。
ケジアはロレンゾ一家のおかげで恐ろしい思いを
一度もしたことがなかったが収容所の人々は
飢えと病気で大勢が死にサロモン先生も
アウシュビッツで死んだらしい。
両親はカポラルが収容所に食料を持って来て
みんなの事、メリーゴーランドの話をしたのが
希望となり生きて帰って来れたという。
それから2人は数年かけてメリーゴーランドを修復し
1947年に完成させ町の広場に設置して歓声と笑い声が
沸き起こった。
両親はロマとして移動生活にもどったが
ケジアはそのまま農場で定住しロレンゾとは兄妹のように
パートナーのように家族をふたつももつような暮らしを選んだ。
成長し、両親たちは亡くなり今はロレンゾと
農場を切り盛りして、メリーゴーランドはいとこたちに託した。
今でも両親はメリーゴーランドの中で生き続けている。
というわけでこの話は終わりよ。
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ヴィンセントが
「なぜ英語が話せるの聞いてない」というと笑って話し出し
30年以上前に、鳥類学者のイギリス人アラン・ロバーツ博士が
フラミンゴが激減するこの地で保護と調査研究を
「フラミンゴボーイ」と一緒にしたいとやってきて
家賃代わりにケジアに英語を教えながら
ロレンゾと再びここをフラミンゴの繁殖地としたという。
翌日みんなで町にメリーゴーランドに乗りに行き
ロレンゾは一人の老人のもとへ「カポ?カポ?」とたずねた。
老人は涙を流し3人は腕を組んで丸くなり
ケジアに聖女サラの燃えがらを返しに来たという。
ヴィンセントはそのまま農場に残り暮らす事にした。
年老いて(40年経過)この本を執筆し、手元には聖女サラがある。
ゴッホは「アミティエ(友情)」を描いてもそれを得られず
自殺したが、僕はフラミンゴが飛ぶ素晴らしいこの地で
友情も居場所も手に入れて運がよかった。
もう少し感想文を書きやすい似たようなおすすめ本
ドイツ人兵士でありながら、ロマと障害のある少年を守る
消極的反ナチス運動のカポラルが印象的ですが、他にも
反ナチス運動をとりあげたおすすめ作品もあります。
ジョジョラビット
第2次世界大戦下のドイツ。10歳のジョジョは、青少年集団ヒトラーユーゲントに入団し、架空の友人アドルフ・ヒトラーに助けられながら一人前の兵士を目指していた。
ジョジョは訓練中にウサギを殺すことができず、教官に“ジョジョ・ラビット”というあだ名を付けられる。だがジョジョを心配する両親は実は反ナチス運動をしてユダヤ人少女を家にかくまっていた。
少女の存在にヒトラーを敬愛する自分と少女への淡い恋心も芽生えジレンマにおちいるジョジョ。そんな中、母が帰らず広場に行ってみると・・・第2次世界大戦下のドイツを舞台に描くヒューマンドラマ
ブラックジョーク満載の一見明るい映画ですが、考えさせられ泣きました。
ヒトラー政権に立ち向かった若き女性の、勇気ある実話を描き出す感動作。反ナチス運動グループ“白バラ”の紅一点、21歳のソフィー。
彼女は仲間のため、そして人々が失いそうになった良心を守るため、死を選ぶ。
こちらも映画化もされ、淡々としていますが最後の30分号泣です。
泣ける作品はやはり感想を書きやすいです。
『フラミンゴボーイ』読書感想文・書き方と例文
・高校生の部 本文2,000字以内
(作文用紙400字×5枚)
読書感想文コンクールの入賞した子は
原稿用紙5枚2000字きっちりに書きます。
・この本を選んだきっかけ
・簡単なあらすじ
・感想、疑問点など
(特に面白かったところ、感情が動いたところ)
・自分の意見、似たような経験談
・本を読んでの意見
(本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など)
あらすじは簡単でもいいですが
・自分がどう感じたか?
・本を読んで何を感じ、今後にどう生かすか?
は重要です。
また「似たような経験」の自己開示がある感想文は
なぜか評価が高いです。
『フラミンゴボーイ』読書感想文例文2039文字
「フラミンゴボーイ」というタイトルはなんとなく
おしゃれでそれと戦争はどうかかわるのだろう?
という好奇心で読み始めた作品です。
そこには一組の少年少女が経験した戦争記であり
友情と祈りの物語です。
フラミンゴが舞い降りるフランス・カマルグに
英国の青年、ヴィンセントは初めての一人旅で原因不明の病に
倒れたところを農場に住む発達障害の中年男性ロレンゾと
ロマのケジアに助けられ療養することになります。
ロマなのに農場に定住し流暢な英語が話せる
ヴィンセントの疑問から、ケジアはロレンゾとの
これまでの生涯をヴィンセントに語り始めます。
物語の語り部であるゲジアはロマ(ジプシー)という
偏見をもたれる少数民族です。
両親はロマも読み書きできなければダメだと
学校に通わせますがそこでもユダヤ人のサロモン先生
以外は差別するため、偶然知り合った発達障害のロレンゾ
の母で元教師のナンシーに勉強を教わる事になります。
ロレンゾは言葉は上手く話せなくても
人間性の良し悪しはわかり、悪い人には臆することなく
立ち向かう反面、動物たちと心を通わせ治療できる能力があります。
ナチスドイツはユダヤ人迫害以外にも
ゲジアのような少数民族やロレンゾのような身体障害者
同性愛者遺伝的かつ矯正不能のアルコール依存症患者
性犯罪者、精神障害者、遺伝的疾病者も
強勢断種が行われるというまるで人権など存在しない
メチャクチャな政策をとっていました。
この物語はナチスドイツの話の中でもその厳しい
迫害の様子は描写されないので、迫りくる不安と恐怖の中に
いてもフラミンゴやメリーゴーランドの復興を夢見る
恵まれた少年と少女でいられます。
2人は友情を家族愛のように育み、お互いなくてはならない
関係になります。
その分、敵であるナチスドイツのカポラル(伍長)の
2人の子供たちへの親切心やメリーゴーランド修理に
協力する姿勢にナゾが深まるのです。
彼はフランス民兵団「ミリス」への注意喚起をし
ドイツ軍撤退時にはロレンゾ一家が巻き込まれないよう
逃げるのを促し、強制収容所のゲジアの両親が
生きる希望を持てるよう励ましに行きます。
すべては元教師であり息子を戦争で亡くした悲しみから
「願いは子供たちを救う事だけ」の信念からです。
一方で同朋のフランス人でありながらナチスドイツが
差別する人々をドイツに差し出す人々もいます。
この時代、どんな立場にある人間も
みんな生きるのに必死で善意で助けようとする
ブレンナーを信じきることもできない
同じフランス人でありながら食糧難で
フラミンゴの卵を盗む輩に片目をつぶり
関わらないのが得策と思ったロレンゾの父
アンリの考えはもっとも常識的だったのだと思います。
そこで気が付いたのはブレンナーがケジアやロレンゾを
かばい反ナチスな行動を取り続けていたのは
もはや死の覚悟ができていたからでは?と思いました。
足の指を失い、白髪になるより辛かったのは
戦争で息子を失った事であり、彼はその時に心が死んだも
同然になったのかもしれません。
彼にとって憎むべきは戦争そのものであり
全ての子供を守りたい、子供を失くす悲劇を
誰にも味合せたくないという彼の祈りと願いであり
戦争への復讐だったように思えます。
もちろんロレンゾにはそこまでブレンナーの気持を
深読みする事はなかったでしょう。
ですが善悪を見抜く事は彼が動物の心に近い部分で
確実に彼の善意を感じ取るのでした。
世界には多くの国があり多種多様な民族がいて
百人百様の考え方があります。
人間も動物ですから、根本は「安全に生きたい」が
種としての本能だろうと思います。
生きていく上での最低限の保障や安全や安心が
脅かされた時、人は自分を守るために攻撃的になります。
それは元をたどれば恐怖心からです。
そしていつでも安全を脅かすモノとは
誰かの盲目的な利己主義から始まるのだと思います。
ナチスドイツのファシズムや優生思想であったり
現代でも利権主張により冷戦状態に至りそうな
レッドチームとブルーチームの色分けが国家間で
明確になりつつあります。
私は「友情を深めよう」「相手の立場になり考えよう」
との美辞麗句をすぐに使えるほど人間はかしこくないと
思います。
なぜならば「まずは自分の命ありき」が本能だからです。
ですが、本来人間はささやかな幸せで満たされることを
思い出すべきじゃないか?と気付くのです。
その代表がロレンゾの生き方なのでしょう。
彼が好きな動物たちは命の連鎖で生きています。
時に生きるために他の動物の命も奪いますが
決して必要以上に奪わないし、利己的になりません。
ロレンゾの生き方も良いものと悪いものへの判断は
計算ではなく正しく感じたままでを判断します。
理想論かもしれませんが、人間はもはや
発展より生も死もありのまま日常として受け入れ
心と分かりあえる友人と家族がいれば本来
幸せになれるのではないか?と思います。
もし世界が分断されても、心が通じる人がいれば
「あぁ世界の他の国の人にも笑い合える家族や友達はいるのだろう」と
全ての人が当たり前に気づける世界になることを祈りたいと思いました。
【2020年読書感想文】高校生の課題図書
『キャパとゲルダ』あらすじ・ネタバレ・読書感想文おすすめ度
読みやすさ ★☆☆☆☆
感想文の書きやすさ ★☆☆☆☆
こんな人にオススメ
・写真が好き
・マスコミジャーナリスト志望
・世界史が好き、詳しい
・国際貢献事業に興味がある
・男女共同参画に興味がある
内容紹介
時代は第二次世界大戦の前夜、大国の代理戦争に民衆が巻き込まれたスペイン内戦。その不条理をレンズを通して見つめ、戦場に生きる人々の物語を写し取ったロバート・キャパとゲルダ・タローは、報道写真の世界に新しい風を吹き込んだ。
ふたりは、迫害を逃れて互いに亡命の身を支え合う恋人であり、自由と平等の理想実現に燃える同志であり、そして写真の創造性を競い合うライバルでもあった。熱い日々と突然襲いかかる悲劇。豊富な資料と取材で再現する。
「廉太郎ノオト」あらすじと読書感想文オススメ度
読みやすさ ★☆☆☆☆
感想文の書きやすさ ★★☆☆☆
こんな人にオススメ
・音楽が好き、詳しい
・伝記モノが好き
・読書好き
内容紹介
廉太郎の頭のなかには、いつも鳴り響いている音があった――最愛の姉の死、厳格な父との対立、東京音楽学校での厳しい競争、孤高の天才少女との出会い、旋律を奏でることをためらう右手の秘密。
若き音楽家・瀧廉太郎は、恩師や友人に支えられながら、数々の試練を乗り越え、作曲家としての才能を開花させていく。そして、新しい時代の音楽を夢みてドイツ・ライプツィヒへと旅立つが……。「西洋音楽不毛の地」に種を植えるべく短い命を燃やした一人の天才の軌跡を描き出す。
2020年春のNHK朝ドラ“エール”も
古関裕而(1909年〈明治42年〉8月11日~1989年〈平成元年〉)
と妻・金子をモデルに作曲家とその妻の生涯の
フィクション作品です。
滝廉太郎(1879年(明治12年)8月24日~1903年(明治36年))は
志半ばに若くして亡くなりますが、当時
日本で唯一の東京音楽学校に入学し主席で卒業した
大変なエリートです。
読書感想文の書き方の“こたえ”
過去の読書感想文課題図書なら、感想文を書いた人も沢山います。
入賞作は審査員が気に入る読書感想文は
先生方が「良い」「書いて欲しい」と思うこたえとは
生徒が真剣に本のテーマを考えている…
「とても正しい優等生な意見」です。
時に本の内容と似たような
「自分の恥ずかしい失敗談」などの
自己開示もあるとより一層
「素直でよろしい」とされます。
そして本を読んだ感想と
自分の経験を照らし合わせて
よりよい品行方正な考え方を身に着けたか?
それが「読書したうえでの学習効果」にあたります。
自分なりの意見があっても反抗的だったり
「いいと思います」「すごいと思います」などの
単純な感想ではいい点数をつけてくれません。
何をいいと思うのか?
前年の課題図書の読書感想文全国コンクールの
入賞作品を参考にすると書き方のコツが身につきます。