『最後のオオカミ』あらすじと読書感想文のオススメの書き方2例


こちらでは、2018年の「第64回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校高学年(3年・4年)用の課題図書
『最後のオオカミ』の「あらすじ」と書き方のポイントをご紹介いたします。


最後のオオカミ (文研ブックランド) 111ページ
マイケル・モーパーゴ/作 はらるい/訳 黒須高嶺/絵
商品番号 NEOBK-2179379
本体価格:1,296円 (税込)

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『最後のオオカミ』簡単あらすじとこんな人にオススメ
『最後のオオカミ』のあらすじ(ネタバレ)
『最後のオオカミ』の読書感想文のポイントと書き方2例

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『最後のオオカミ』簡単あらすじとこんな人にオススメ

内容(「BOOK」データベースより)

孫娘からパソコンの使い方を教わったマイケル・マクロードは、インターネットで自分の家系を調べることにした。やがて遠い親戚からメールが届き、ひいひいひいひいひいおじいさんのロビー・マクロードがのこしたという遺言書を見せてもらう。それは「最後のオオカミ」と題された回想録で、むごい戦争の時代を、ともに孤児として生きぬいた少年とオオカミの物語だった。小学中級から。

アメリカ版ファミリーヒストリー
NHKで「ファミリーヒストリー」という著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材し、「アイデンティティ」や「家族の絆」を見つめる番組がありますが、ほぼそんな感じなのが『最後のオオカミ』です。先祖のルーツにオオカミとの交流が加わる物語です。

読みやすさ★★☆☆☆
感想文の書きやすさ★★★☆☆

こんな人におすすめ
・動物が好き
・NHK「ファミリーヒストリー」が好き
・冒険物語が好き
・想像力が豊か
・優しくて共感力がある
・素直にモノ事を受け止められる

『最後のオオカミ』は…
物語のはじめにインターネットにチャレンジするおじいさんが登場したり、適度にイラストがあって、子供たちも興味深く読み進められそうですが、物語全体はザックリとしていて超大作のあらすじだけ聞かされるような印象があるので、先祖のロビーの苦労話やオオカミのチャーリーとの心の交流もサラッと読んでしまいがちです。
読む子に想像力や共感力がないと「なにが大変だったの?」とピンと来ないで終わりそうです。
また、日本語訳がとっつきにくく読みにくさがあることや、戦争や歴史の背景もサラっと流しているのでロビーの大変さが理解しにくいと言えます。
と言う事で、この物語に興味を持ち好意的に受け止められる子にオススメと言えます。

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『最後のオオカミ』のあらすじ(ネタバレ)

登場人物
〈現代〉
マイケル・マクロード/インターネットで自分の家系を調べることにしたおじいさん
ミヤ/マイケル・マクロードの孫娘。おじいさんにパソコンの使い方を教える
マリアン・マクロード/マイケルの遠縁の親戚

〈1795年以前〉
ロビー・マクロード/マイケル・マクロード、ミヤ、マリアンの祖先。遺言書と自叙伝を残す。
アーチボルトおじ/ロビーの唯一のイジワルな血縁者。
ショーン・ダンバー/孤児のロビーを救い、育てた養父
メアリー/ショーンの妻。愛情あふれる養母
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ボニー・プリンス・チャーリー
(チャールズ・エドワード・ステュアート)
イギリスに名誉革命で取られたイングランド王位を取りもどそうと戦った王子。結果イギリスに大敗します。
イギリス軍は反乱軍や支持者を虐殺するので、多くのスコットランド人がカナダやアメリカへ避難しました。
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マッキノン船長/フランスとアメリカ間で貿易業をしているペリカン号の船長。亡命者をアメリカに送る手助けをしている
チャーリー/故郷スコットランドの高地で出会ったオオカミの孤児

『最後のオオカミ』のあらすじ・ネタバレ

ミヤの最新パソコン

高齢のマイケル・マクロードは肺炎で自宅療養中。
孫娘の14歳のミヤはたいくつしてるマイケルにパソコンを教えると提案する。
マイケルはこの機会にパソコンで自分のルーツ探し、家系図作りを試みることにした。
母方のメレディス家はたどることが出来たが、父方の家系のスコットランド人のマクロード家は二、三代前でとだえてしまう。
ミヤのアイデアでインターネットの「家系サイト」に公開すると、アメリカのマサチューセッツ州ボストンに住むマリアン・マクロードという女性が「遠縁のいとこ」だと連絡してきた。
彼女も家系図を調べていて、自分たちの祖先がインパネス州のロビー・マクロードでその遺言書を見つけたと言いマイケルに送ってもらえることになった。

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ロビー・マクロードの遺言
1795年12月3日、ロビーは遺言書に息子アランへの財産贈与と、ロビーの手記を子孫に役立つだろうと残していた。
ロビーは最後のオオカミがいたおかげで今の人生があると記してした。

~「最後のオオカミ」~
両親が死に孤児のロビー・マクロードはインパネス州のアーチボルトおじさんのもとで、暴力を受け奴隷のような子供時代を過ごしていた。
12歳になり、家を飛び出し、スコットランドの丘や谷また首都エジンバラに出ても、盗みや物乞いで食いつないでいた。ある日パンを盗んで逃げ込んだ馬小屋で高熱で倒れてしまったロビーを助けたのがショーン・ダンバーとメアリー夫婦だった。
彼らは子供のいないクリスチャンで、ロビーを我が子のように愛情深く育て、読み書きや祈りの言葉も教えてくれたが、その幸せは3年しか続かなかった。

ボニー・プリンス・チャーリーひきいる母国スコットランド軍がイングランドに進撃する軍隊にショーンもロビーは入隊し戦争に行くことにしたからだ。
メアリーは2人を必死に止めたが行ってしまい、結果ショーンはロビーの目の前で胸を撃たれて後悔を口にしながら死んでしまった。ロビーは戦場から逃げて、家に帰りついたが、メアリーはイギリス兵の襲撃で死んでいた。
「(スコットランド)反乱軍兵士はイギリス軍に探し出され絞首刑にされる」と聞かされ、またスコットランドの高地へ逃げ込んだ。

山の中で食物を盗みながら隠れ暮らし、ついにイギリス軍に追い詰められたと死を覚悟したとき、銃殺されたのはオオカミだった。
『スコットランド最後のオオカミ この石の近くで射殺さる 1746年4月24日』
世間ではオオカミは凶暴な野生の犬で人肉も食うと信じられ、見つけしだい殺してきたという。

ロビーは殺されたオオカミの子を見つけ、母オオカミのおかげで自分が助かったので、代わりに子オオカミを育て一緒にいられるところに行こうと決め、チャーリーと名前を付ける。チャーリーとロビーはオオカミと反乱兵という似た者同士の絆で結ばれた親友だった。
チャーリーがオオカミだとバレないように、ヒツジの毛刈りバサミで毛を刈り大型の猟犬を装った。そしてエジンバラへ行き波止場で帆を修理する仕事につき、ひと目を忍んで生活をしていた。

ある日、ロビーとチャーリーの人生を変えるきっかけをくれた救世主マッキノン船長の誘いで船員として自由を求めアメリカに連れて行ってもらえることになった。船長はイギリス軍からの逃亡者を密かにアメリカに渡航させていたのだ。
だがチャーリーはオオカミらしい鳴き声をあげるようになり、周囲は動揺し「悪魔の犬」など呼び、チャーリーが嵐を連れてくるとまで言われるようになる。

5日間の大嵐に襲われ、行方不明者や死亡者を出し、嵐がおさまったあと、この不幸は全てロビーとチャーリーのせいにして、2人を船から引きずりおろせとまくしたてた。すると船長は激しく怒り「全員自分の恥を知りなさい。我々が逃げてきたのはイギリス軍のように残酷になるためだったのか?オオカミであろうとなかろうとチャーリーは我々人間と同じ、神の創造物です。神のご意向のもと、無事アメリカに連れて行く」と言った。それ以降チャーリーを誰も悪く言わなくなり、無事アメリカに到着した。
アメリカ大陸を支配しているのはイギリス軍なので、船長と別れを惜しむ暇もなかった。が、ロビーが荒野で生き抜くために船長はマケット銃をくれた。

ロビーとチャーリーはバーモンドの森に入り、食料の豊かな森で自給自足で暮らした。
冬が近づくころ、最適の土地に丸太小屋を建てたが、成長したチャーリーは小屋に入るのを嫌がり、野生のオオカミと遠吠えし合うようになった。
チャーリーがいなくなることを想像すると悲しなったが、帰らない日が続いたり、餌をうけつけなくなり、チャーリーの野生へのあこがれは止められないとわかり、ついにチャーリーに「幸せでいられるところへ行きな」と足を押しやると、立ち去っていった。
ロビーは深く悲しんだが、次の春には元気でたくましそうな姿を見せ、木々を色づきはじめた頃、二匹の大人のオオカミと四匹の小さなオオカミを引き連れて現れた。あの日から一度もチャーリーを見ていない。

その後十年足らずで、農場を開き結婚をし、息子アランを授かった。私も妻と同じオオカミの遠ぼえの聞こえる牧草地に埋葬されたいと思う。
この手記は息子アランとその末裔に残そうと思う。スコットランドの最後のオオカミは生き延びて命を繋いだと知るだろう。

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安らかにここに眠る
肺炎がなおったマイケルはミヤと一緒に、マリアンに会いにボストンへ向かった。
そしてロビーが開いたバーンサイド農場を見つけ、最後にチャーリーを見た小川に行きたかった。たどりついた農場には年老いた農夫がいたがロビーの名は知らず、オオカミも子供のころに聞いただけという。そしてロビーが最後にオオカミを見たと思われる場所で、石板のロビーとその妻の墓を見つけた。
3人は冥福を祈り墓を後にした。

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『最後のオオカミ』の読書感想文のポイントと書き方2例

第64回 青少年読書感想文全国コンクールより

用紙・字数
小学校中学年の部(3、4年生)本文1,200字以内
趣 旨
・より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う。

つまり、1200文字以内で『最後のオオカミ』の感動した点、自分の考え(気が付いた事、~していこう)を書くのがポイントです。また本の内容と似たような自分の経験(失敗談)があれば、自分の経験+自分の考え(気が付いた事、~していこう)を書くのも良い評価をもらえます。
『最後のオオカミ』の中の気になるエピソードの何かに注目して感想を書くのも良いでしょう。

~~気になるエピソード~~~~~~~~  
・インターネットの使い方で、自分の先祖や遠縁の親戚と知り合える事をどう思うか
・両親がいない孤児で12歳まで奴隷のように扱われた事をどう思うか
・12歳でおじさんの家を飛び出し、盗みをしながら一人で生きた事をどう思うか
・ショーン・ダンバーとメアリー夫婦との出会いと悲しい別れをどう思うか
・世間ではオオカミは凶暴な野生の犬で人肉も食うと信じられ、見つけしだい殺してきたことをどう思うか
・母オオカミのおかげで自分が助かったので、代わりに子オオカミを育てると決めたことをどう思うか
・マッキノン船長の誘いで船員として自由を求めアメリカに連れて行ってもらえることになった
・「オオカミであろうとなかろうとチャーリーは我々人間と同じ、神の創造物です」についての感想
・「幸せでいられるところへ行きな」と足を押しやったのはなぜか
・この手記は息子アランとその末裔に残そうと思った理由はなに?
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家庭・家族がある幸せについて

子どもは親を選んで産まれてくることはできません。
当たり前に愛されて守られて生きている子はたくさんいます。でも、その陰で、親に虐待をうけ生きることに価値を見いだせないまま必死で生きてもがいている子どもたちもいます。『最後のオオカミ』の主人公 ロビー・マクロードも、そのひとりでした。・・・この過酷な日々をオオカミの子、チャーリーと生き抜く姿また、手を差し伸べてくれる人の出会い。
ロビーはオオカミの子チャーリーと共に自由の地アメリカを求めて船に乗る!
イギリス兵が最後のオオカミを殺したと記したオオカミ。その子、チャーリーはロビーとの出会いで命をつないでいく。
そして、ロビーも命をつないでいく。
愛ほど大切なものはなく愛によって命がつながれていく・・・。児童書であるが大人のわたしが読んでも心を打たれた一冊でした。課題図書ということで手に取った本ですが素晴らしい本です。
子どもたちが、この本を読んで家庭がある幸せ。愛して守ってくれる大人がいる幸せに改めて感謝して、その愛が連鎖となって未来へ繋げていけるように命を繋いで生きてほしいなぁと強く思いました。

参照:『最後のオオカミ』レビュー~人間の人生の重み、出会いと別れのつらさについて
1700年代 スコットランドとイングランドが戦いをしていた頃のお話です
孫娘からパソコンの使い方を教わり インターネットで自分の家系を調べるという書き出しです。家系図がこのように分かるのはすごいことだと思いました。そしてアメリカのボストンからメールが届きロビー・マクロードの遺言書から「最後のオオカミ」のお話が始まります。
1795年自分の死を前に息子に遺言を書きました。
自分の小さかった頃の境遇 両親が死んでつらい生活を送り叔父の家から逃げますが、熱で死にそうな時助けてくれて夫婦に愛情を注がれて育ててもらったこと。戦争に巻き込まれ 父は死んで逃げますが そこで オオカミの子どもと出会い二人で助け合って生き抜いたこと。その後の船長との出会い、船で「自由を求めて」アメリカへ行くのです。
・・・相棒のオオカミのチャーリーは アメリカの地で 野生のオオカミとして生きていくのです(オオカミの家族を持ったのです)
チャーリーとの別れはあまりにも悲しいものでした。 しかし、人間は自分に与えられた寿命を生き抜かなければなりません。一人で農場を作り生活し、最愛の女性と出会い結婚、息子が生まれ、幸せな日々を送り、彼の妻も病気で亡くなり埋葬します。彼の人生は あまりにもドラマがあり このお話を読んでいると人間の人生の重み、出会いと別れのつらさが身にしみました。
彼が書いた 手記は 息子と その末裔にのこそうと思うと綴られています。このように人間は子孫に受け継がれていき、 
ルーツを知った私と孫娘は先祖のロビー・マクロードが眠る石版の墓を見つけるのです。
感動的なお話に引き込まれてしまいました。

『最後のオオカミ』の詳細な着眼点の例と感想文の書き方の例3作品を掲載してあるページはこちら・・

『最後のオオカミ』
読書感想文の書き方3例文

 

『最後のオオカミ』の作者マイケル・モーパーゴさんは、戦争と動物をからめて物語を書くのが得意な人なので「戦火の馬」という映画化された本も書いています。本を読むのが苦手な人は映画を見て感想を書けるこちらもオススメです。


 


『最後のオオカミ』はエピソードがたくさんありすぎて、何について感想を書けばよいのか迷う物語です。
ですが、大きなテーマは「家族のつながり」です。
まとめとしては「家庭がある幸せ」「ご先祖様への感謝」「家族への感謝」「自分は~な生き方をしたい」「子孫に残したい思い」などで読書感想文を締めくくるのが無難です。

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