「サンドイッチクラブ」読書感想文あらすじ・ネタバレ・感想文書き方のコツ 




「サンドイッチクラブ」
発売日:2020年06月27日頃
著者/編集:長江 優子
出版社:岩波書店
ページ数:238p

【内容情報】(出版社より)
珠子はダブル塾通いをする小学6年生。ぼんやりむかえた夏休みに、無心に砂像を作るヒカルと出会う。強烈な個性をもち、成績もトップクラスのヒカルは戦後生まれで団塊世代の亡き祖母の反戦思想に影響されて「戦争をなくすためにアメリカの大統領になる」という。家庭環境も性格も異なるふたりの少女が、たがいを受け入れ、まっすぐに世界と向きあっていく姿をさわやかに描く。 

こちらでは
2021年「第67回 青少年読書感想文全国コンクール」
小学校高学年の部(5,6年生)の課題図書
「サンドイッチクラブ」の
・「あらすじ・ネタバレ」
・読書感想文の書き方のコツ
をご紹介いたします。

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「サンドイッチクラブ」あらすじ・ネタバレ
「サンドイッチクラブ」読書感想文書き方のコツ   
【2021年読書感想文】小学校高学年5,6年生の課題図書

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「サンドイッチクラブ」あらすじ・ネタバレ

読みやすさ ★☆☆☆☆
感想文の書きやすさ★☆☆☆☆
こんな人にオススメ
・反政府主義者
・砂像作りに興味がある
・中学受験をする
・塾通いが大変
・友達付き合いで悩んでいる

夏期講習と砂かけババア

桃沢球子はダブル塾通いをする小6年の中学受験生。
でも最近は成績もやる気も上がらないし、勉強、ダイエット、食欲やパン作りとか<何か作りたくなる病>になり集中できない。おなじ塾で神山小の「毒舌で釣りあがった眉毛」の森田ちずからは現実逃避と言われたり、隠田小の「バレリーナ体型のきれいな」橋本杏と知り合う。杏と同じ小で成績上位の羽村ヒカルは変わった子で、杏から嫌煙されていた。球子はヒカルが使った机の下にはいつも砂でザラザラなのが気になっていたと話すと「黄金のシャベルを奪還する手伝い。できる?」と誘われた。

チーターとライオン

ヒカルは区内の美竹小の隣の公園の砂場に球子を連れて行き、大きな砂山を作っている男子・勝田葉真と『シラベさん』から譲渡されたシャベルをめぐり争い、ヒカルは「あんたみたいな性格のねじ曲がった泥棒は、いつかケンペーに逮捕されるぞ」と言うが「ケンパー」がみんな何のことかわからない。
球子はヒカルvs葉真の「砂の彫刻のうまさを判断する審判」をたのまれ葉真の弟の羽衣音からは「砂遊びじゃなくアート」だと言う。ヒカルのチーターは凛々しい顔をしていたが、葉真のライオンは堂々とし、粗はどこにもなかった。しかも雨が降って来てチーターは崩れ、葉真の勝利でシャベルも取られた。ヒカルたちはシラベモトヤという砂像彫刻家に作り方を教わったが、葉真から「おまえは一生負け犬だ」との言葉が許せなくて勝負しているという。球子は自分のことを言われた気分になり、同情したことで友達になりたいと言われる。

夢と暗記パン

ヒカルの家で髪を乾かしに行くと、古くて漂白剤の臭いのするマンションで、塾の特待生祝いに塾長がくれた掃除機ロボが動いていた。「授業料免除で週1で勉強を教わる代わり、志望校と合わせ5つの私立中を受験する約束」だと言う。仏壇には「アメリカ合衆国大統領就任成就」と書かれた細長い紙があり「おばあちゃんがあたしの夢を喜ぶから」という。
ヒカルの家は亡きおばあちゃんいわく「“ひいおじいちゃん”が戦争で動けなくなってから貧乏になった」と戦時中の食生活や隣の大学生がケンペーに捕まる話、空襲で死にそうになったとか、おばあさんが描いた戦争で死んだ人の山を描いた紙芝居を見せたりと、とにかく戦争を憎みヒカルに語り聞かせていた。一番こわかったのは『戦争はまだ続いている』と入学式のとき防空ずきんと防塵マスクを持って行かされたり、休日はタンポポやシロツメクサでおかゆにして食べさせられたという。
だが実はおばあちゃんは「戦後生まれ」「戦争未体験」と知り、ヒカルは騙されたとグレて家出した時にシラベさんに出会ったと言うが、リアルに伝えるためにそうしたのだろうとは思うけど、お母さんに聞くと「おばあちゃんは『ひいおじいちゃんが服役して心の病気になり苦労した』『夫が早死にして、お母さんはヒカルを妊娠中に離婚した』こと全部、不幸の元が戦争と思ってる」と言う。
球子は「ひいおじいちゃん以外戦争と関係なくない?」と言うとヒカルも「うん。変だしウソをつかれて許してないけど『戦争は続いてる』と思う」という。そしてニュースで見た日本の軍事施設や反日国から弾道ミサイル飛ばされることや世界のテロと難民のことを話し「うちは貧乏だから真っ先に難民になる」アメリカに難民で行って大統領になって戦争と世界の貧困さをなくしたいから、塾に通えてるからまずは受験すると言う。
球子は「塾に通えるけど劣等感でやる気になれない」というとヒカルは「お金は自分を変え夢をかなえるチャンスで、目覚めてないだけ」という。ヒカルから「桃沢さんどう変わりたいの?」と聞かれ「己の成功は戦略と実効あるのみ」と作戦を教えてくれた
「必勝!ひみつ道具作戦」
★作戦1(あらかじめの日記)
朝起きたら、その日やることをノートに書く
★作文2(暗記パン)
食事の前に漢字や地名など暗記系をマスターする。覚えるまで食事に手を付けない。
★作戦3(人生やりなおし機)機
間違った問題は透明ラップに書いて風呂場にはり覚えるまではがさない

ペンギンとキメラ

日曜から作戦通りに勉強し、忙しくて寝るのも遅くなったりした。
水曜、ヒカルとの砂像作りの日。コンビニで弁当んでいたヒカルがいて師匠のシラベさんの帰国や今日は葉真が来ないと聞きガッカリした球子。バターチキンカレーより安い三食弁当を買っていった。塾では杏から旅行やネットショップでドレスを即決する金持ち自慢され、カレー弁当のことを笑った球子はヒカルが買えなくて我慢したのでは?と思いバツが悪くなった。
球子がヒカルのことを言うと杏はドン引きし、学校で戦争にからめた奇行や、独断でモノを決めるのであだ名は「独裁者」で、ちずも「そんな人が大統領になったらヤバイよね」と言う。でも杏も興味あるので砂場に行くと言う。
公園には葉真は来ていてシラギさんは日射病寸前で家で寝てるという。杏は葉真に堂々とシャベルの件を指摘し、球子は見学するだけのつもりがヒカルから「明日ミサイルふったらどうする?」とおどされ対決に参加する。砂像を作りながら「金のシャベル」が改良されて軽い事、お互いを「タマゴ」「ハム」と呼ぶと決めた事。砂像作りのが楽しい事を知った。そこに年齢不詳でノラりクラりとしたシラベさんが来たので審判を頼んだ。だが杏が「なんか刺さってる」と球子たちペンギンの頭の小枝を抜き取ると、一瞬にして壊れ球子は泣きだし、葉真は弟と大喜びし、ヒカルは「おまえたちなんか、ケンペーにつかまってしまえ!」と怒鳴った。


動画と宣戦布告

次の塾の日、杏が球子とヒカルに葉真と思われる『ヨーマX』の砂像づくりのYouTube動画を見せられ、その中で先日のペンギンが崩れる様子をバカにしていた。だが人の顔は編集で映さないので「あいつ、バカそうに見えて案外頭がいい」と杏は言って2人に謝り「お詫びに似たようなシャベルをプレゼント」すると言う。お金で解決しようとする杏に球子はショックを受け、改めて葉真に怒りがわきリベンジを決めた。
シラベさんに葉真をやっつけたいと話すヒカルに笑って「あいつは毎度自分自身にへし折られてる」という。球子に「砂像とは砂と水で作った彫刻で土まじりの山砂がいい、自分の身長を超えると崩れたら生き埋めになるから上から作る」と手ほどきをしてくれた。勝てるワザを教えてもらいたいヒカルに猛暑で熱射病になるからとその日の砂像作りは終わった。道具はなんでもいいと言われて家で鬼おろしにひらめいていると、ママからお風呂のラップのアイデアを誉められた。


ミニ砂像と秘密クラブ

日曜日、長袖を着て砂場に行くとヒカルとシラベさんがいて「ちずから砂場から猫のうんこが出るから不潔と言われた」と愚痴ると、シラベさんは「銃弾も出ることもある」と言う。
休憩中に見たシラベさんの作品、オーストラリアで環境保護がテーマのイルカのまわりにゴミが散らかってる砂像は本当に苦しそうだった。2人はここで砂像をたくさん作りたい、秘密クラブ活動みたいで「サンドイッチクラブ」名付けた。
そこへ葉真が来て心のこもってない謝罪をしたが2人は許さないと言う。シラベさんは3人でクラブをやれば?というが、またヒカルが「ケンペーに…」と言い出しシラベさんが静止した。結局8月31日に勝負することになった。
球子が砂像作りにいくつか持ってきた調理器具を1つ1つ説明し始めると、ヒカルは「自慢してる?ひとつだけ聞いたのに、なんで全部説明するの?」と球子の砂像を踏みつぶそうとした。あせって止めて写メを撮りながらヒカルが急に怒り出したことにショックを受けていると、シラベさんがフォローしてくれ「壊すのがおしいと思うほどがんばったんだよな、でもこの世界には永遠はないし、砂は常に動いて自由でいる。形あるモノは消えていく、こういう表現方法もあっていい」と教わり球子は自分で壊した。
帰り道ヒカルはあやまってきて、ブラジルのチーズパン『ポンデケージョ』の名前が面白いという話になり、悲しい時やイラついたときは「ポンデケージョ!」と叫ぼうと決めた。

シラベさんとマルタ島

火曜の砂像作りのモチーフ案に夢中の球子は、当日学校説明会の予定だったのを忘れていたが、行ってみると「世界に羽ばたくリーダーとなれ」「グローバルリーダー」などと連呼する学校と生徒たちの雰囲気に球子は心細さを感じた。
帰宅後、公園に行き提案したコウテイペンビンは意外に難しかったが、シラベさんが「挑戦しがいのあるテーマ」と誉めてくれたので、ヒカルはやる気になる。学校説明会の話で「みんな大人っぽくてリーダーになりそうな子ばかり」というとヒカルは「球子もそう見られてる」と言うが、球子はそれはないだろうし、将来の夢も漠然としている自分が世界と関わるとは思えなかった。
シラベさんの「銃弾の話」になり、ヒカルがまた過敏反応するので球子は不安になった。中国だったのでおそらく日中戦争のもので人命を奪ったかもしれないから怖かった事。マルタ島で拾ったおしゃぶりは、アフリカと中東の戦争や独裁で、難民になり溺れ死んだ人のモノかもしれない事。そして他の砂像アーティストは「難民が押し寄せる時に観光客イベントやるのはおかしい」と帰って行き、シラベさんは残ったが難民船の沈没事故が起きて色々考えるようになり、フワとした砂像との出会いが、世界とつながったという。シラベさんは「赤ちゃんペンギンの翼を広げるかがポイント」とヒントをくれて次の新潟に行くと去って行った。

特訓と空飛ぶペンギン

「翼を広げたペンギン」をどう作るか相談し、氷山に見立てた壁でいい感じになった。ペンギンが海中では飛ぶように泳ぐ特性に「生まれ変わるなら、得意なことがあるペンギンになりたい」と言うと、ヒカルはパンや菓子作り、砂像作りも球子は才能があるとほめてくれた。
空に浮かぶ雲を「空飛ぶペンギンみたい」というと「魚雷そっくりだ」とまたしてもテレビのニュースで見た戦争話につなげ、心がどこか別の世界に行くヒカルに球子はいつも不安になる。
次の日も砂像作りの特訓をしたが、葉真の動向がわからないと言ってると双子の弟が盗撮し、またYouTubeにバカにするような動画をUPした。気にせず頑張ろうと思いつつ、球子は葉真の様子が気になった。翌日から塾合宿で砂像作りは帰るまでできないが勉強頑張ろうとヒカルと別れ、家に帰るとお母さんから「遊んでばかりで大丈夫なのか」「鬼おろしがない」と文句を言われた。

塾合宿と夢の国

塾合宿は過密スケジュールだが息抜きのキャンプファイヤーの時、ちずから「合宿終了の翌日塾を休んでアミューズメントパークに行こう」と誘われた。砂像があるから断るつもりだったが、ちずと球子の母親から連絡があり「塾を休む連絡も必要なのに勝手に約束した。事前に言って」とお母さんに文句を言われた。
ヒカルに断りの電話をすると、無駄のないさっぱりとした返事のみ。到着すると友達のサラサと来ている杏と偶然会い一緒に遊ぶことになった。杏は「志望校に落ちたら、アメリカに留学させられるから補欠でも受かりたい」ちずは「無視するクラスメートと同じ中学行きたくないから受かりたい」と色々あって、ちずの口の悪さは防衛手段だったと思い胸が痛くなりつつ、自分の受験動機は「新しい自分に代わりたいから勉強する」ってどうなんだ?と思った。
その時ヒカルから「楽しい?」メッセージが入り「杏の友達のサラサちゃんと4人でいる」と返信すると「松崎サラサ、同じクラスの子だ」「永久追放、タマゴはルール違反」と5回連続同じメッセージが来た。球子がどうしちゃったんだろう?と戸惑いながらジェットコースターに乗り、ヒカルの事も受験の事もわけがわからなくなり混乱した。「明日ペンギンを作ろうね、塾で待ち合わせだよ」とヒカルにメッセージを送った。

クビと棄権

ヒカルはメッセージに返事もせず一人で砂像を作っていた。しかも二人で考えた氷山のデザインじゃなかった。「球子はウソをついた。はじめから杏と約束していたんだ…あたしはさそわれなかった。球子はルール違反を犯した。よって今日かぎりでクビだ」お父さんペンギンの頭をナイフで突き刺して壊し、アミューズメントパークのジェットコースターの岩山の形の氷山も壊し始めた。
球子は具合が悪くなり、なんとか家に帰ってベットに倒れた。ヒカルが「世界があたしを置き去りにするつもりなら、ダッシュして先頭に立ってやる」と言ったが、自分が置き去りにして無自覚に傷つけていた。でも「お金がないって不幸」というのは違う気がした。杏はアメリカ行きを嫌がっているし、ちずも事情があるし、球子もうまく行かない事ばかりなのに、ヒカルにはぜいたくな悩みに見える?
体調がもどらず塾を休んで日曜日、めずらしく両親そろって帰って来て食事をすると「塾をやめてもいい」と言い出した。
「困難に立ち向かえる体力、知恵と忍耐があればいいと思ったけど、塾に通いだしたら途中棄権がもったいないと思った。中学受験がこんなに大変だとは…」「小4で塾通い始める子が多い中、6年からのハンディがあるのに文句も言わず、ママは怒ってばかりで…調理器具を持ち出して遊んでいることも言えずにいた」「受験をやめても失望しないし、球ちゃんの幸せはママたちの幸せ」と言う両親にワタシは両親に守られ愛されている実感とふんわりした安心感があった。ヒカルの家の“重苦しい物をはらい落そうとする漂白剤の臭い”がした気がした。塾は全部やめることにした。


葉真とヒカル

塾をやめて4日。一気にヒマで散歩に出ると近所の公園で葉真が砂像の撮影をしていた。見られた!とあせった葉真だが球子はやめた事を言うと、砂像は一人で作るものだし、砂の質を見て遠くの公園を選んで来ていると言う。
シラベさんとは小5年の時に知り合い“自由業のダメな大人”だと思ったら枝1本で白鳥を作って弟子入りを決めたと言う。葉真の家族親族がみんなアーティストで「致命的な問題で家でじっとしていられない」し、世界が丸ごと大きな砂場としてどこにでも出かけるシラベさんみたいな世界で勝負する砂像アーティスト兼ユーチューバーに本気でなると葉真は言う。
「球子はおひとよしなんだよ。飽くなき欲求のままに生きろよ」に今その欲求とはコウテイベンギンだと気が付いた。「やべっ。あばら骨と肩の筋肉の付き方の確認わすれた」「オレが勝つ」と追い払われたが翌日、葉真の言葉を確認すべくコウテイベンギンの骨格を調べて驚いた。ためしてみたい、と一人久しぶりの公園に行き作り始め、休憩から戻るとヒカルが来ていて無言で意地悪をされたが、負けずに黙々と作り始めた。
しばらくするとヒカルが「かっこいい…球子はモノを作るのがうまい、あたしより、ずっとうまい」とまた背を向けた。球子は先日の件を謝ると「ときどき、どうしようもなくなるんだ。あたし、心が弱いから」と砂山を築く姿はチーターのような野生の輝きを感じたが、同時に砂像のようにも見えて、消えないように「ポンデケージョ!」と叫んだ。

ミサイルとポンデケージョ

仲直りした2人はさっそく骨格を意識したコウテイベンギンを作りはじめ、柄は球子のサンダルの裏の模様に決まり、2人は勝てる気がしてきた。勝負まで1週間、葉真も負けておらず新しい動画にキメラらしきモノが映っていて、2人は大きさで勝負することにした。
翌日の朝ニュースで日本海にミサイルが落ちたとやっていて、胸騒ぎがしながら公園で砂像を作っていると、ヒカルが防災ずきんを持ってきた。大丈夫だと言ってもヒカルはピリピリしながら「ミサイルが落ちてこない理由を説明して」など、独り言のようにミサイルが落ちてきた時の対処法を説明したりと、そんな調子だから砂像作りは時間が押すようになった。
対決の前日もミサイルが飛んで来て北の町に緊急警報が流れ、ママは「現代の空襲警報なのね」とのんきで、町を言う人々も誰も恐れている様子はなかった。ヒカルが来ないのでマンションに行くと黒コショウみたいな小さな目でマスクをして、異常気象のせいで咳ぜんそくになったというヒカルのお母さんが「あの子は考えすぎるタチなの。おばあちゃんにそっくり、あたしのことバカにして言うことをききやしない」そして防災ずきんに長そで長ズボン、防塵マスクのヒカルに「ミサイルより先に熱射病で死ぬよ」と言われても言うことを聞く気がない。
球子が「日射病になるよ」と心配し、すれ違う人もフラフラした異様なヒカルの姿に恐怖の表情をうかべる。珠子はあせってヒカルに麦茶を飲ませ、自転車を止めて戻ると、ヒカルはぐったりと壁にもたれていた。
「塾も休んでヒカルらしくない。明日は砂像対決本番だよ」に「『らしく』ってなに?珠子なんかケンペーに…」に「つかまらないよ、だってケンペーはヒカルの心の中にいるんだもん」という珠子にヒカルは「心の中にあるものが外に出てこないでどうして言い切れる?」と言う。

「大統領になるには人心をつかむのも大事」と思い、学級委員長選挙に立候補して「クラスをまとめてよくしたい」と言った。ウソじゃなかったけど心のどこかで無関心なみんなをバカにしていた。…民主主義を尊重して多数決で決めて来たけど、一度自分の意見を尊重したら『独裁者』と学校中に広まった。そのとき自分の野心とか見下している気持ちは全部みんなにバレているとわかった・・・「誰もわかってくれないし、学校もボロい自分ちのマンションも、杏みたい金持ちの家も全部爆破されろと思った。高い理想で弱い自分を隠しているだけのこんな自分大っキライ」と足を抱え体を丸めた。
珠子は「砂はどんな風に形を変えても砂…ワタシはヒカルが独裁者じゃないって知ってるし、友達もどんなに人が変わっても友達」とヒカルの為につくったポンデケージョを食べさせた。
でもどうしても土台の模様だけは決めておきたいと、ヒカルが家で捨ててあった吸盤を使うことにした。

コウテイペンビンとキメラ二号

対決の今日、晴れでそんなに暑くならない天気だ。勝負が決まれば受験に専念するヒカルとのサンドイッチクラブはおしまいだ。
公園ではヒカルと葉真が来ていて、さっそく対決前に砂山を作っていた。でも黄金のシャベルを独占する葉真に珠子は勝ちたい気持ちが強くなった。打ち合わせ中にちずと杏がずっと塾に来ない珠子を気にして公園に来た。
2:55双方の砂山がそびえたち、葉真の方が大きかった。シラベさんもやってきて、試合が始まり葉真の双子の弟は撮影しながら中継し、ちずと杏は日陰で見ていた。順調に砂像を作り予想図を超える砂像ができた。あと1分で土台の模様をヒカルが吸盤で作った。シラベさんは「ここにいる人たちにもえらんでもらおうよ」と見学してる人たちに双子の弟から受け取った泥団子を気に入ったほうにおいてもらうことにした。
最初は自信のあった珠子は葉真の完成度の高いキメラに圧倒された。11人の投票でキメラ6、ペンギンが4だが最後のシラベさんは「シッポのヘビの下にある木材は彫刻ではない」とペンギンに投票した。それでも葉真の勝利だったが見た事のないような怖い顔でキメラを壊し、あっという間に帰って行った。


海と砂

夏休みが終わり球子は「受験したい」とまた塾にもどった。でも成績が上がらない時は迷いが出るし、受験校も決まらなかった。合同説明会であの「リーダになれ」とうたっていた中学も来ていて担当の前川さんという人に「将来何になりたいか決まっていない」と伝えると「わたしも12歳の時も、大学生になってもきまらず、働き始めてもしばらくまよっていました」という。前川さんは「『リーダーになれ』とは将来の進路について考えるきっかけの種を用意していて、将来を決めてうまく行かないとしても心まで枯れない新たな種を育てられる人になるようサポートする教育をする」という。珠子はこの中学に決めた。
9月の最後の土曜に「葉真と海に行くけど一緒に来る?」とヒカルから連絡が来た。双子の弟も来ていてシラベさんが作った等身大のモアイ像が見えた。葉真もシラベさんとわだかまりもないみたいだし、モアイ像を壊すのを見せるためみんなを呼んだのだ。葉真は前よりも熱心に砂像を作り、動画もアップしているのを珠子は知っていて、葉真が砂像アーティストを着実に目指していることをシラベさんは喜んでいた。
珠子は「中学では手芸か料理部に入る」というと、ヒカルは「世界を変えたい気持ちは変わらない…でも大統領は候補のひとつにして、それだけにしばられないでさがしてみる」と2人の意見は合致した。モアイ像は重機で壊し、ここの海岸の砂じゃないから、元の場所に返す。
珠子がガラスの破片が光る砂はキレイと言うと「きれいなのは砂が砕かれた地球の一部だからじゃないから。地球の記憶が宿っているんだ」「俺たち地球の記憶をさわってるんだな」と葉真が言った。砂はたえず動いている。見えない変化が積み重なって、新しい自分になっていくはず。明日のわたしは今日のわたしじゃない。

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「サンドイッチクラブ」読書感想文・書き方とコツ


【読書感想文の応募要項】
・高学年の部 本文 1200字以内
(作文用紙400字×3枚)

 

読書感想文コンクールの入賞した子は原稿用紙3枚1200字きっちりに書きます。起承転結でつづられるなら300文字ずつなどと目安をつけると書きやすくなります。
 

 読書感想文の書き方

    ・この本を選んだきっかけ
    ・簡単なあらすじ
    ・感想、疑問点など
    (特に面白かったところ、感情が動いたところ)
    ・自分の意見、似たような経験談
    ・本を読んでの意見
    (本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など)

あらすじは簡単でもいいですが
・自分がどう感じたか?
・本を読んで何を感じ、今後にどう生かすか?
・「似たような経験」の自己開示 → 高得点ポイントです

青少年読書感想文全国コンクール審査基準
    ○ 応募規定にあっているか
    ○ 発達段階に応じた適切な本を選んでいるか
    ○ 読書のよろこび、楽しみが感じとれるか
    ○ 広い視野から作品を評価しているか 
    ○ 登場人物の心情や、作品の語っているものを的確にとらえているか
    ○ 著者の論旨を的確にとらえているか
    ○ 事実と著者の意見とを区別してとらえているか
    ○ 自分の意見・感想を率直に述べているか
    ○ 自分のことばで表現しているか
    ○ 発達段階に応じた考え方が表現されているか
    ○ 規定の文字数を十分に生かし、自己の思いを表現しているか
    ○ 読書によって得た自己の変革がみられるか
    ○ 規定の文字数を十分に生かし、自己の思いを表現しているか

 
審査基準も基本的な読書感想文と同じ評価の基準です。

~読書感想文書き方のコツ・ポイント~

○ 発達段階に応じた適切な本を選んでいるか
課題図書もしくは同等レベルの本を選びます。過去の学年に応じた課題図書もおすすめです。

○ 読書のよろこび、楽しみが感じとれるか
物語の内容への新鮮な驚きや発見、感動など明るい感想。登場人物のヒカルに癖がありすぎるので「砂像」についての興味や好奇心を書くのが良さそうです

○ 広い視野から作品を評価しているか
・親子関係の違い→珠子の家、ヒカルの家、葉真の家の比較
・中学受験について→珠子、ヒカル、杏、ちずそれぞれの心境と事情
・将来について→珠子、ヒカル、葉真それぞれの目標

○ 登場人物の心情や、作品の語っているものを的確にとらえているか
珠子のヒカルに対する考えかた。「砂はたえず動いている。見えない変化が積み重なって、新しい自分になっていくはず。明日のわたしは今日のわたしじゃない。」「でも友達は友達」など変わるものと変わらないものや、「受け入れる」という考え方について

○ 著者の論旨を的確にとらえているか
「砂はたえず動いている。見えない変化が積み重なって、新しい自分になっていくはず。明日のわたしは今日のわたしじゃない。」自分の成長や変化するならどう変わりたいか?など。

○ 事実と著者の意見とを区別してとらえているか
左翼の人がヒカルのお婆さんのように、むやみに防空ずきんをかぶせるわけではない

○ 自分の意見・感想を率直に述べているか
ヒカルの意見や行動についての感想。珠子が目標がないと受験で悩む気持ちなど自分と対比する

○ 自分のことばで表現しているか
解説や感想サイトをパクらない

○ 発達段階に応じた考え方が表現されているか
受験や友達関係など、感じている事や自分の経験(自己開示)

○ 規定の文字数を十分に生かし、自己の思いを表現しているか
起承転結もしくは気転結。時に登場人物への反感~自分の意見など文字数を計算しながら書く

○ 読書によって得た自己の変革がみられるか
「この読書から学んだ経験を生かして…」と感動と今後の抱負らしきものを書く

○ 規定の文字数を十分に生かし、自己の思いを表現しているか
文字数を計算して書く


読書感想文の書き方は経験者から学ぶ!

読書感想文は正解があります

読書感想文は、まじめで真剣に本のテーマを考えている「とても正しい優等生な意見」が良い評価をもらえます。
「読書したうえでの学習効果が感じられるか?」と先生方は判断するからです。第66回お上位入賞者あ共に課題図書の「ヒロシマ消えた家族」での受賞になりました。


第66回上位入賞者一覧
内閣総理大臣賞 <小学校高学年の部>
土井優輔 徳島県 阿南市立見能林小5年「ヒロシマ 消えたかぞく」(ポプラ社) 

文部科学大臣賞<小学校高学年の部>
溝口悠路 神奈川県 慶應義塾横浜初等部5年「ヒロシマ 消えたかぞく」(ポプラ社) 

読書感想文の書き方がよくわからない人や、むずかしい本の時は、前年の課題図書の読書感想文全国コンクールの入賞作品を参考にすると書き方のコツが身につきます。


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