「兄の名は、ジェシカ」読書感想文あらすじ・ネタバレ・感想文書き方のコツ 



「兄の名は、ジェシカ」
発売日:2020年04月17日頃
著者/編集:ジョン・ボイン, 原田 勝
出版社:あすなろ書房
ページ数:272p
1,650円(税込)

 4歳年上のジェイソンは、サムの自慢の兄。
おだやかでやさしくて、忙しい両親にかわって、小さいときからサムの面倒をよくみてくれた。サッカー部のキャプテンで、学校ではみんなの人気者。だけどこのごろ、少し様子が変わったみたいだ。

ジェイソンはある日、自分はトランスジェンダーであり、男であることが耐えられない、と家族の前で告白する。大好きな兄の変化にサムはとまどい、
閣僚の母親、その秘書を務める父親はうろたえる。おりしも現首相が退任し、サムの母親は有力な次期首相候補になるはずだったが、ジェイソンのことがマスコミに取り上げられるようになり……。

生物学的な性、社会的な性、そして本人が自覚する性の問題を、家族4人の立場から、わかりやすく、誠実に、時にコミカルに描く。 

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「兄の名は、ジェシカ」あらすじ・ネタバレ 
「兄の名は、ジェシカ」読書感想文書き方のコツ
うんちく・読書感想文の書き方の“こたえ”

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「兄の名は、ジェシカ」「科学者になりたい君へ」あらすじ・ネタバレ


読みやすさ ★★☆☆☆
感想文の書きやすさ ★★☆☆☆
こんな人にオススメ

・LGBT問題に興味がある
・政治に興味がある
・難読症に興味がある
・いじめ問題に興味がある
 

奇妙な午後

兄のジェイソンには眉と平行に走る傷跡がある。
4歳の時「弟か妹か犬が欲しい」と両親に言うと政治家の母と秘書の父は多忙で嫌がったがサムが生まれた。
心臓に穴があいて生まれたので、手術した日の夜「つきそいたい」と一人泊まったジェイソンが夜中の機械音で動揺し転んで大怪我をし、ちゃんとした手当を断ったために傷跡が残った。その傷は兄さんが僕を愛してくれた証拠だ。

どのオペア(住み込み留学生の子守)も文句言ってすぐやめるので季節ごとに変わり、ジェイソンがサムの面倒をみたので14歳になり「オペア代」を請求すると、父さんは「衣食住とサッカーで家を汚してるからナシ」と言われた。でも10歳でサッカーアーセナルアカデミー勧誘を断ったジェイソンに両親は「人生は楽しむものだと思っているのか?」「おまえはわがままだわ、自分の事しか考えてない」と散々言われた。6歳のボクも不思議で聞くと「…他にやりたいことが出てくるかもしれないじゃないか」と答えた。

学校で「尊敬する人」がテーマにジェイソンのこと書く僕を周囲は戸惑ったが実際、いて欲しい時いてくれてボクの難読症のケアを唯一怒らずにはげましてくれた。
だけどジェイソンが秘密を打ち明ける1年半前くらいから、どこかおかしくなり、部屋に閉じこもって声をかけても怒鳴り返したり泣いたり、ワケも打ち明けてくれない。父さんは「思春期だ…変わったのは、髪の毛を伸ばしている事」というが本当はおかしいことに気付いていた。
そしてある日、ジェイソンは「簡単じゃない話がある」と言いにくそうに「自分はサムの兄さんじゃない、どうやら姉さんなんだと思う」

いやなやつ

サムの街は中流階級以上の人が住む街で、7歳の時2軒隣に宿敵デイヴィット・フューグの一家が越してきた。
難読症のせいで友達がいないボクは仲良くなろうと挨拶に行ったのに、ディヴィットは最初からいやな奴で「ずっとここに住むわけじゃない…ほんとうの家は地下に映写室とプール付きの家で、景気がもどる」と自分の一族のことを自慢し、母が政治家のデボラ・ウェイヴァーと知ると「君のお母さんは金まみれだぞ」と言われた。
父さんをマネて「首相を目指しているところ」というと「本当に権力を持った人は裏に隠れている。首相なんて世界的多国籍企業のあやつり人形」などとサムと友達になる気がないとまで言われ、サムも頭にきて、この時が一番おとなしい言い合いになった。そして大嫌いなあいつがジェイソンの秘密をみんなにバラした。

ジェイソンの告白を母さんは「なかったことにしましょう」「思春期の特別感ひたり…自分さがし」父さんは「医学的?催眠とか電気ショックとかで治せるか?」「ジェイソンが人殺しをしたのと同じように考え、誰にも口外しないように」言うのでジェイソンはおびえ、怒り、告白を後悔し頭を抱え込んで「何もかも、ごめん」と泣き出した。
ぼくは「なぜ兄さんは自分が女だって思うの?おちんちんがあるじゃないか」に母さんは{はしたない!」「汚らわしい」とキレて堂々巡りになりかけた時、母さんに車の迎えが来た。

ジェイソンは美人の彼女のペニーと2,3か月の交際で、うちに来るたびドキドキしたし「サム、大人になったら女子からさわがれるわよ」なんて言われてたのに、ジェイソンは彼女に打ち明けたので、別れて彼女はサッカー部のキーパーと付き合いだした。
夏休み明け、歴史の授業で先生が「エリザベス1世は未婚で君主として性別を度外視していた」と話すと、デイヴィットが「ジェイソン・ウェイヴァーみたいですね」と口火を切り、みんなキョトンとしていると「サムのお兄さんは『トラニー』なんですよ。ペニーに言ったらしいです」と暴露した。
サッカー部のアダムはジェイソン先輩の悪口に激怒し先生も怒りを表し、デイヴィットはニヤニヤして、ボクは教室を飛び出しトイレで朝食を吐いた。兄さんのせいで。

湖水地方で

学期途中の1週間の休みまでウワサで笑われ変態野郎と言われる始末。
家では休暇の旅行先を何か月も前から相談していたが母さんが「政治的に敵から追及される場所には行けない」とどれもダメ出しし「面倒見てもらってるくせに文句ばかり」とボクらにキレて、結果湖水地方に車で4,5日過ごすことになった。
告白から3か月だれも話の続きをしない気まずい雰囲気の旅行中のある晩、父さんがボクに「将来のなりたいもの」をきいてきくるので、アタフタ答えるボクに3人はおかしなモノを見る目つきになるし、最後の夜は60代の女性が母さんに気付いて、母さんの政治活動にに感謝したが「隣にはパキスタン人が住んでるし、男同士のカップルも見かけて女王はどう考えているのか?」と移民問題への不満を言ったのでジェイソンが「あなたがその人たちに嫌われ、隣に住むのは嫌だと言われたらどうする?」と散々噛みつき、女性を憤慨させ母は謝り、父はジェイソンに口をつぐむ事、首の女物のスカーフとポニーテールが一緒にいて恥ずかしいと言った。

ホテルは同室で気まずく居心地が悪いが思いきって学校での噂をどう思うか聞くと、兄さんの友達は受け止めてくれイジメもないが、パーティーに呼ばれなる違う仕打ちを受けて楽じゃないという。
直に言われないなら楽じゃない?とサムは考えてると逆に「どうしてオマエは友達がいないんだ?」と聞いてきた。
「(難読症で)みんなにバカだと思われて、運動もできないから」と言うとジェイソンは「飲もう!」と部屋のビールを飲みだし「10年後どうするか?」と聞いてきた。
まともに答えられないサムは逆にジェイソンに聞き返すとやはりふざけて答えるが「愛するガールフレンドがいて…」にサムは「兄さんは自分がゲイだってわかってないだけかも?」と言うと「ゲイではないがややこしいのだ」という。
ジェイクは3歳のとき保育園でガンとして「女子トイレに入る」と譲らず漏らしたが、あの日からずっと違和感が続いていて、よく障がい者トイレを使うし人形が欲しかったし、女子といる方が落ち着く気がする…でも裸を見たいのも女子で頭の整理が追い付かないという。

サムは「おまえの兄さんじゃない、という言い方が嫌だった」とバスルームで自分の顔とズボンの中をのぞいて男だと確認した。ジェイソンから出るようにうながされて、すぐにベットにもぐりこみ「ぼくも自分が女だと思ったらどうすればいい?」「女になりたくない。妙な服で香水つけて、はしゃいだりイジワルしたり、口を開けばジャスティンビーバーの話」にジェイソンはイラつきながらも「おまえはならない」「嫌いにならないでくれ」というが「治ってほしい」のサムの一言にジェイソンはショックを受けた。サムは寝たふりをしたがジェイソンは泣きながらやけ酒を飲んで眠こみ、サムはもう謝ることもできないと思った。

金魚とカンガルー

授業中「両親が待っている」とサムに呼び出しがかかった。
デイヴィットは散々サムを「おかま扱い」し、ラウリー先生は怒ったがデイヴィットは悪びれず、ボクは怒りで赤面しながら、受付に行くと両親と赤いシュシュでポニーテールのジェイソンがいた。
4人で校内を歩くとサッカーの補欠選手に「ホモ野郎」と言われ、玄関の歴代サッカー部のジェイソンの写真には赤いドレスが描かれていた。
険悪な車内からついたところは「心に問題がある」と心理カウンセリングだった。

担当のワトソン先生に来院した理由に両親は言いづらそうに「ジェイソンが精神に異常をきたしている」といい、ジェイソンは「見ればわかる…この髪にマスカラもつけてる」と父さんに噛みついた。
先生はジェイソンに説明を求め、旅先でボクに言ったように「幼いころから自分は女なんだと思い、今はどうすれば本当の自分になれるか?考えている」という。

両親が怒り出し「オペアからいたずらなどのトラウマでは?」
先生は「そんなことは滅多に起きないし、ジェイソンを治せると思うより、受け入れてあげては?」
母さんは蚊の鳴くような声で「この子が将来が心配…世の中偏見のある人が放っておかない」と泣き、父さんは「恥ずかしくてたまらない」「親のせいだと思われる」
先生「お二人自身が人からどう見られるかが問題ですか?」
父さん「息子がいじめられるのもダメだし、自分の身に影響があるのを心配する権利はある」
先生「それは一番大事なことですか?」
ジェイソン「うちあけたのは2人が助けてくれると思ったから。今苦しんでるのはこっちだ」
両親「あなたが女の子に代わってほしくないと思うのは、そんなにまちがったこと?」「おまえは男だ。将来の人生にマイナスになるかもしれないことを、今してほしくない」
ジェイソン「女に変わろうとしてるわけじゃない…女なんだ」
と3人の話はすれ違いのままだった。

先生はジェイソンに「サッカー部」の点をつくと
ジェイソン「政治も(男がやるもの)ですよね…自分は女と思うから女らしい事をしろという義理はない」という。また先生はサムにも正直な意見を聞いた。
サム「いい気持ちはしない…お姉さんはいりません」
それでジェイソンの告白を家族は誰も受け入れてないことがはっきりした。
ジェイソンは怒り「人の話を聞こうとしない」というが先生は「キミも家族の話を聞いてない」と指摘し、今後は2人でカウンセリングする提案した。ジェイソンは出ていき、ボクは家に帰って横になりたいと思った。

ポニーテール

ある日サッカー部のオブライエン監督が家に来て「ジェイソンにサッカー部をやめないでほしい」と言い家族全員ビックリした。
監督はジェイソンのウワサは知っていたが「サッカーと何が関係が?」と言い、部員や保護者から多少の指摘はあれど、ソレはどうでもいいと言う。サムには日頃「運動神経悪い」と意地悪な監督はジェイソンの理解者で驚いた。
ジェイソンは誰が非難しているか聞きだし、母は「サッカー部の子がお前のせいで居心地が悪くなることを考えたら?」「高校卒業までソノことは表沙汰にしないでサッカー部もやめたら?」と騒ぎを大きくしないことを望み、監督は「辞められたら困る」「彼でも彼女でもどっちでもいい」と引き留めた。だが泣き出すジェイソンに「おまえほど我儘で無責任な人間はいない…私の政治生命もお前の人生も台無しになるのに!その髪を切っておかしな格好しないで!」と母は激怒した。
ジェイソンは結局サッカー部を辞め、それから部屋にひきこもりサムの事も退けた。夜中に泣き声が聞こえるが、ジェイソンの涙を見るとボクは怖くなるし、自分の兄さんは強い人であってほしかったし変わってほしくなかった。

監督が来た2,3日後、学校でまた激しくからかうジェイソンと殴り合いになり下唇をケガし、ラウリー先生に事務室で手当てしろと行かされた。
先生は「いつか君たちが大きくなった時、それぞれが問題を抱えるだろうし、友達が辛い目にあうのを見るだろう。自分の子供がそういう目にあうかもしれない。そういうことが起きたら、自分が今日、どういう行動をとったか、もう少し優しくできなかったか?と思うことだろう」そう伝え、教室は静まり返った。

サムは事務員のブラウンさんに「女子高に勤めればよかった」と言われたが『女子の方がもっとひどいのに』と思った。生意気な口のきき方をしたので「あなたのお母さんは“会場にいるのはバカばかり”という態度で喋る。血をひいてるのがわかる」と言われた。だがジェイソンの弟だと気づくと「ケンカは臆病な解決方法。私的にはジェイソンはこの学校で一番勇敢」にサムは驚いた。

そして教室に戻りたくなくて廊下のベンチにいると、なんと多目的トイレから出てきたポニーテールと化粧したジェイソンと鉢合わせ心配し話しかけてきた。
サムはアタマにきて「今日は話しかけるんだね」「部屋で何してるの?化粧?ドレスの試着?」とイヤミを言うと、ジェイソンは傷ついたようだが「後の事を考えずに告白し、サムがひどい目にあう事もわかってなかったが、話さないと頭がおかしくなりそうで楽になると思った。それに後悔してない」という。「サムより楽だと思うか?学校一の人気者でサッカー部キャプテンが、みんなに悪口を言われ、ロッカーにイタズラされ、友達も離れていったことが」「おまえだったらどうした?」にサムは大声で「自分で始めた事じゃないか!みんな兄さんのせいなんだぞ!」「どうもこうもない!ボクは男なんだから」とベルが鳴り一緒にいるのを見られたくなくて逃げるように離れた。

その日の夜、ボクは寝ているジェイソンのポニーテールを切り落とした。兄さんが男だと思い出すように。兄さんの為だし僕も前のように目立たない存在にもどれる。

ブルースター一家

何週間か兄さんは誰とも口をきかず、部屋のドアにかんぬきを付け、両親はポニーテールがなくなったことにあからさまに喜んだ。そしてクリスマスの2日前に旅行鞄を持って「この家で過ごす気ない」と反政府・左翼活動をしているお母さんのエキセントリックな妹ローズおばさんの家に行ってしまった。「ローズおばさんは話を聞いてくれる」と。

クリスマスは最低で、気まずい雰囲気の打破にブルースター議員一家を招待した。ボビー議員と奥さんのステファニーはママに媚びたり、モデルにスカウトされるほど美人の14歳の娘ローズは怒っていた。
ジェイソンのことは「ボランティアに行っている」と両親はウソをつき、夕食後「部屋を見せて」というローラがジェイソンとサムの写真を見て「素敵よね、あなたもお兄さん似よね」と帰って行き、その夜はジェイソンのことを考えなかった。


ローズおばさんの家

1月半ばになってもジェイソンは家に戻らないが、学校では別のうわさ話が話題になり、ボクはローズに思いをはせ、デイヴィットはまたそれをからかう。例外はゲイ宣言したジェイク・トムリンが「サムはちがう」と言ってくれた。両親もジェイクのこと忘れたかように、ボクの存在も無視して仕事していた。

そんなある朝、ローズおばさんから「2,3日泊まりおいで」と手紙で切符代も贈ってくれたので、書置きだけ残して黙って家を出てきた。
ローズおばさんの存在が世間にバレると母さんの政治生命に関わる行動をとる人なので、疎遠になっていた。
むかえに来たおばさんは今回はオレンジ色の髪でゴミ袋や麻袋のきれはしとシマウマの皮を縫ったような服で馬で迎えに来た。
おばさんは両親をほどほどに非難し、ジェイソンの話を聞かず追い出し、サムがポニーテールを切ったことを責め「お姉さんを愛しているなら味方でいて」にサムは「兄さんね」と言い返した。
そこにすっかり女の服装をしたジェイソンが帰ってきた。おばさんは「ジェシカと呼んであげて」と言い、夕食後2人で話すことにした。
兄さんはトランスジェンダーの集会に参加し、友達もでき、Aレベル試験の勉強もし、次にホルモン治療もしていくという。
体が女性的に変わると聞きサムはめまいを感じた。「どうやって(誹謗中傷から)切り抜けるの?」と聞くと「まわりが変わってくれるのを願い、すごく理解ある女性と会えるか?心配」と言う。
サムは「追いつこうとしてるけど、兄さんはジェイソンで他に考えられない」に「ちがうんだよ、もう」と言われた。

裏切り

首相が辞任し、母さんが次期首相有料候補になったのでますます忙しくなった。
ジェイソンの中身は変わっていないとわかったけど、まだ帰る気はないと言う。
ローズおばさんの家から帰った翌日、本を読もうと公園に行くとローラと偶然会い、兄さんのことを告白し励まされたことで、彼女とキスし付き合うことになった。
だが、ローラの父ボブ・ブルースター氏はうちに来た時あれだけ媚びてたのに、首相立候補のTVインタビューで青い顔をしたローラと家族3人「普通の家族で、家庭問題はありません」とジェイソン問題をリークした。
母さんは「終わったわ」と言いスタッフの誰も異議を唱えなかった。ローラがすぐ電話をかけてきて「誰にも言わないつもりだったけど、母さんにだけ意見を聞きたくて話したらこんなことに…」と聞きすぐ電話を切った。


見せかけの男らしさ

新聞はサムの家のスキャンダル記事を書き連ねたが、そのほとんどがウソで学校では遠巻きにジロジロと噂された。ローラは何度か電話してきたが掃除の人に出てもらい、最後の方は警察に通報するとまで言われていた。会いたいし性欲は感じたけど、どうしても許せなかった。

母さんが首相になるのは嫌だったが、長年の夢だし適正があるし「国を良くしたい」思いも本物で一生懸命働く姿に、うまく行って欲しいと思うようになった。ボクは自発的に家の手伝いをし、玄関に貼り込む記者には何もしゃべらない。
新聞はジェイソンのトランスジェンダーを面白おかしく書き連ねたり、一部ジェイソンの味方をしてトランスジェンダーの人のいい結果になったという記事もあった。
ジェイソンはローズおばさんの友達の家にあずけたそうだが、「捜索願いをだそうか?」と母さんが言いだした。サムが「追い出したりしなきゃよかったじゃないか」というと「ここにいられないようにしてしまった」と両親とも泣き出してしまい、サムはうろたえ「泣くな!」と怒鳴った。両親は「首相になれたとしてもあの子が帰るわけじゃない」と泣き続けるので部屋を出た。

学校の帰りにローラに待ち伏せされ謝って来てジェイソンが行方不明なのを励ましてくれた。サムは「ポニーテールや化粧してジェシカと名乗ること…大事なのはそこじゃなかった。兄さんを裏切った」と考えを改め、ローラは復縁を迫ったがもう会いたくないと断った。

家に帰ると母さんが「選挙を辞退してジェイソンを家に連れ戻す」と言い出しサムも両親と一緒にインタビューに同行することにした。玄関前で母さんがスピーチしていると、記者たちの後ろに男っぽい格好のジェイソンがいた。
「昔の自分に戻ったんだ…これで母さんが首相になれるならこれくらいできる。ジェイソンらしくしているよ」サムはジェイソンと目が合いはずかしくてうつむいたが、記者が「まだ自分は女だと思ってるの、ジェイソン?」」という質問にボクはアイドルだった人の顔見上げて「兄さんの名はジェシカだ」と叫んだ。

険しい道を登りつめて

ボクは親友デイヴィット・フューグとバンドを組み、母さんが首相になった頃謝って来て実はサムのことが好きで、今は同じバンドでゲイのジェイク・トムリンと付き合ってる。
公園で演奏してうるさいと訪米中の米大統領に苦情を言われ、バンドメンバーのアリソンと乱闘になり外交問題になりかけたのに、父さんはツイッターに先方向けのイヤミを書いた。
母さんは世界中を飛び回り「友人は近くに置け、敵はもっと近くに置け」とボビー氏を財務大臣にした。オーストラリアにサムを連れて行きパブで飲んだくれてつまみ出され朝刊に乗ったが「凝りて辞めるだろう」と放置した。
家族のコミュニケーションが取れるようになり、小さいころの怒りはないけど、なぜ昔はあんな風にふるまっていたのだろうと思う。今じゃないけどいつか聞こうと思う。
ローラとは友人になり、今の彼女キャサリンと出会えた。でも気の多いボクはインドから来たアイーシャも気になる。
ジェシカはAレベルは翌年合格し大学で英文学を勉強してる。薬で女らしくなり、カウンセリングと医者にもかかりながらサッカーも再開した。
ある日、電車で乗り合わせた老婦人にボクの待ち受け写真を「うれしそうな顔の女の子はどなた?」と聞かれ「姉さんのジェシカです」と答えた。

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「兄の名は、ジェシカ」読書感想文書き方のコツ


【読書感想文の応募要項】
・高校生の部 本文 2000字以内
(作文用紙400字×5枚)

 
 

 読書感想文の書き方

    ・この本を選んだきっかけ
    ・簡単なあらすじ
    ・感想、疑問点など
    (特に面白かったところ、感情が動いたところ)
    ・自分の意見、似たような経験談
    ・本を読んでの意見
    (本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など)

あらすじは簡単でもいいですが
・自分がどう感じたか?
・本を読んで何を感じ、今後にどう生かすか?
・「似たような経験」の自己開示 → 高得点ポイントです

青少年読書感想文全国コンクール審査基準
    ○ 応募規定にあっているか
    ○ 発達段階に応じた適切な本を選んでいるか
    ○ 読書のよろこび、楽しみが感じとれるか
    ○ 広い視野から作品を評価しているか 
    ○ 登場人物の心情や、作品の語っているものを的確にとらえているか
    ○ 著者の論旨を的確にとらえているか
    ○ 事実と著者の意見とを区別してとらえているか
    ○ 自分の意見・感想を率直に述べているか
    ○ 自分のことばで表現しているか
    ○ 発達段階に応じた考え方が表現されているか
    ○ 規定の文字数を十分に生かし、自己の思いを表現しているか
    ○ 読書によって得た自己の変革がみられるか
    ○ 規定の文字数を十分に生かし、自己の思いを表現しているか

 
審査基準も基本的な読書感想文と同じ評価の基準です。

【2021年読書感想文】高校生の課題図書 


読書感想文の書き方の“こたえ”

過去の読書感想文課題図書なら、感想文を書いた人も沢山います。

●2020年度内閣総理大臣賞
<高等学校の部>
◆芳賀奈月 栃木県立宇都宮女子高2年「廉太郎ノオト」(中央公論新社)

●2020年度文部科学大臣賞
<高等学校の部>
◆富樫永理奈 山形県立鶴岡南高1年「『広辞苑』をよむ」(岩波書店)


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