【読書感想文2019】小学校5,6年生課題図書あらすじ・簡単おすすめ本選び方
読書感想文の季節
2019年の小学校高学年(5,6年生)の読書感想文「課題図書」は全部で4冊です。
読書感想文が苦手な子はたくさんいます。それでも宿題ならやらなきゃいけませんので、こちらでは今年の課題図書でどれが面白くて感想文が書きやすいか?タイプ別にご紹介したします。
・本のジャンル
・本の選び方
・課題図書の本のジャンルと「こんな子にオススメ」「あらすじ」
などをご紹介させていただきます。
【読書感想文】子供が本嫌いになる深刻な6つの理由と読書好きにする6つの方法
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【読書感想文】感想文の書きやすい簡単な本の選び方
「ぼくとニケ」あらすじと読書感想文オススメ度
「かべのむこうになにがある?」あらすじと読書感想文オススメ度
「マンザナの風にのせて」あらすじと読書感想文オススメ度
「もうひとつの屋久島から:世界遺産の森が伝えたいこと」あらすじと読書感想文オススメ度
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【読書感想文】感想文の書きやすい簡単な本の選び方
読書感想文で課題図書として選ばれる本には、いろんな「種類」にわかれます。
どんな種類が書きやすいか?好きなのか?興味があるのか?を考えて本を選ぶと感想文も書きやすくなります。
【感動する本】
心を動かされたり、泣いてしまいそうな本は色んな気持ちがわきおこるので、読書感想文も書きやすいです。
<テーマの例>
友だち
家族
学校
胸がジーンとする話
むかし話
目標に向かって努力する話
苦労を乗り越える話
【ワクワク・ドキドキする話の本】
ワクワク・ドキドキする話は、本がどんどん読めるので読書が楽で楽しく感じます。ワクワク・ドキドキした気持はそのおもしろさを誰かに伝えたくなるので読書感想文が書きやすくなります。
<テーマの例>
おもしろい話
外国の話
冒険の話
【知らない事が書いてある本】
自然や生き物、研究、新発明や外国のこと、知らないことなどについての本には「へぇ~」という新しい発見やおどろきがたくさんあります。とても自分のためになったようなうれしい気持ちを誰かに読書感想文で伝えたい気持ちになります。
<テーマの例>
どうぶつ
科学
研究・発明
体
歴史
世界の国や人
【自分とくらべられる本】
主人公がみじかに感じられて、自分と似ているところがある。そんな本は、主人公の行動や気持と自分をくらべて、自分の気持ちや考えを書く事ができます。
<テーマの例>
ともだち
家族
学校
自分で本を選ぶ場合
小学校低学年の子だと、本の選び方がまだわかりません。そんな時は親子で相談しながら「読みたい」と思える本を探してみましょう。特に図書館の司書さんは本のテーマやジャンルを伝えると、大変熱心に本を探してくれる方もいて、取り置きもしてくれる方もいますので本選びの心強い味方になってもらえます。
【本屋さんで】
・本のポップに注目
・店員さんに人気のある本を聞いてみる
【インターネットで】
・本の内容やあらすじを確認
・読んだ人の感想からおもしろそうな本が選べる
【図書館で】
・その場で読みながら選べる
・無料
・司書の人にオススメの本を教えてもらえる
「ぼくとニケ」あらすじと読書感想文オススメ度
「ぼくとニケ」(講談社)
著者:片川優子・著
本体価格:1,400円 221ページ
ISBN978-4-06-513512-9
読みやすさ ★★★★☆
感想文の書きやすさ ★★★☆☆
本の種類~【感動する本】【自分と比べられる本】
こんな子におすすめ
・猫が好き
・動物が好き
・ペットを飼っている、飼いたいと思っている
・獣医になりたい
・医者や看護師になりたい
・動物のボランティアに興味がある
作品概要
ある日、子猫がやってきた――。5年生で突然登校拒否になった幼なじみの仁菜が、薄汚れた子猫を拾い、ぼくの家へ連れてきました。自分の家で飼えない仁菜にかわって、ぼくと家族が世話をすることになったのだけれど……。子猫のニケに関わる中で数々のことを学んでいく、ぼくの様子がていねいに紡がれます。獣医師がえがく、子猫とぼくの大切な話。15歳のときに講談社児童文学新人賞佳作を受賞し作家デビューした獣医師が贈る、感動の物語。
【ぼくとニケ/あらすじ・ネタバレ】読書感想文の書き方のコツ・ポイント
感想文の軸となるのは「ペットの飼い方とその向き合い方、責任のとり方」についてです。猫ブームの昨今、かわいいだけで猫に関する知識もないまま無責任に飼う事で悲惨な結果になっている現実や、ペットを飼う「責任」がどういうものなのか知ることができます。主人公玄太が子猫のニケを通して、成長する物語です。
「かべのむこうになにがある?」あらすじと読書感想文オススメ度
「かべのむこうになにがある?」(BL出版)
著者:ブリッタ・テッケントラップ・作 風木一人・訳
本体価格:1,600円
ISBN978-4-7764-0816-1
読みやすさ ★★★★★
感想文の書きやすさ ★★☆☆☆
本の種類~【自分とくらべられる本】
こんな子におすすめ
・臆病、怖がりな子
・見て見ぬフリ、無関心でいる子
・楽しければ良いので、嫌な事に関わらないようにする子
・悲観的に考えてしまう子 など
作品概要
大きな赤いかべがありました。いつからなのか、どうしてなのかだれもしりません。ちいさいねずみはおもいました。「かべのむこうになにがあるんだろう?」
ねずみはかべのむこうが 知りたくて鳥にたずねると…。
【かべのむこうになにがある?/あらすじ・ネタバレ】読書感想文の書き方のコツ・ポイント
「簡単に読めそう」なこの絵本の感想文では「自分と向き合う」な自分の内面を書くことになります。
なぜならば、この本の中の「かべ」とは自分が乗り越えなければならない「かべ」の事で、イヤだからやらずに避けていたり、無視したり、言い訳したりして問題を先延ばしにしている事を告白しなければいけないからです。
「マンザナの風にのせて」あらすじと読書感想文オススメ度
「マンザナの風にのせて」(文研出版)
著者:ロイス・セパバーン・作 若林千鶴・訳 ひだかのり子・絵
本体価格:1,500円
ISBN978-4-580-82335-8
読みやすさ ★☆☆☆☆
感想文の書きやすさ ★☆☆☆☆
本の種類~【知らない事が書いてある本】【自分と比べられる本】
こんな子におすすめ
・左翼系の家庭の子
・差別について考えたい子・アイデンティティについて考えたい子
・悲観的に考えてしまう子 など
【マンザナの風にのせて/あらすじ・ネタバレ】読書感想文書き方のコツ・ポイント
作品概要
1942年、アメリカ。日系アメリカ人のマナミは、ワシントン州ベインブリッジ島で、家族と幸せに暮らしていた。いつものように学校へ通い、友達と遊ぶ日々は、ある日突然変わってしまった。家族で「強制立ち退き」しなければならなくなったのだという。愛犬トモとも別れて、住みなれた土地をはなれなければいけなくなった…。
「もうひとつの屋久島から:世界遺産の森が伝えたいこと」あらすじと読書感想文オススメ度
「もうひとつの屋久島から:世界遺産の森が伝えたいこと」(フレーベル館)
著者:武田剛・著
本体価格:1,500円
ISBN978-4-577-04625-8
読みやすさ ★☆☆☆☆
感想文の書きやすさ ★☆☆☆☆
本の種類~
こんな子におすすめ
作品概要
1993年、日本で初めて世界遺産に登録された屋久島。この自然豊かな島のいたる所で、その11年前まで広大な原生林が伐採されていた事実があった!屋久島の過去・現在・未来にせまる、渾身のドキュメンタリー
去年の課題図書にも注目!!
読みたい本がない!と思ったら自分で選ぶポイントとしては以下のテーマの本であれば良しとされます。
【小学校高学年の課題図書で選ばれる本の内容とテーマ】
動物&生死について→「ぼくとニケ」
精神論&自己成長系→「かべのむこうになにがある?」
戦争&差別系→「マンザナの風にのせて」
自然保護系→「もうひとつの屋久島から:世界遺産の森が伝えたいこと」
毎年同じようなテーマの課題図書が選ばれますが、今年選ばれた本が読みにくいと思ったら過去の課題図書の感想文を書くのもおすすめです。なぜならば、昨年すでに感想文が書かれていますので参考にすることができるからです。
青少年読書感想文コンクール第64回上位入賞者一覧
「奮闘するたすく」…文章のテンポが良いので読みやすさはNO.1
「こんぴら狗」…感動しやすい本なので、勢いで読書感想文が書きやすいNO.1
「ぼくとベルさん:友だちは発明王」…自分を変える勇気をもらえるかも?
「クニマスは生きていた!」…魚好きにはおすすめ
今年の課題図書と同様のテーマの本もありますので、お子さんの好みや考え方を知るチャンスでもあります。
一緒に本選びをするのはおすすめです。