【里芋】簡単レンジレシピ・かゆくならないむき方と選び方
里芋と言えば、秋から冬にかけてが旬のねばりのあるおいもです。
じゃがいもなどとちがってレパートリーが少なく感じる食材ですが、最近は洋風レシピにも里芋を使うと美味しいと日常的なメニューが増えてきたようです。
ただ問題は
・意外と日持ちがしない
・里芋の良し悪しがわからない
・触ると手がかゆくなる
などなど里芋の取り扱いが意外に難しい事が多いのです
こちらでは
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【里芋】簡単電子レンジ時短レシピ
【里芋】良い里芋の選び方と旬
【里芋】かゆくならないむき方
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【里芋】簡単電子レンジ時短レシピ
里芋は皮をむいて半分にしたら、レンジで3分→様子を見て2分~2分30秒で加熱できます。時短の一品料理として素早く作れるメニューが沢山あります。
里芋の芋煮汁
材料 ———–
牛肉薄切り400g
大根1/5本
人参1本
しめじ1株
ごぼう1本
里芋6個
白菜4枚
ねぎ1本
こんにゃく1袋
味噌もしくは醤油
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芋煮会といえば里芋です。
材料をどんどん切って豚汁を作る感覚で芋煮汁を作ります。最後の味付けは味噌もしくは醤油お好みでえらんで。
里芋のサラダ
材料 (2人分)———–
里芋(大きめ) 6個程度
マヨネーズ 大さじ1
明太子 ひと腹
ブラックペッパー 適量
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火を通した里芋をつぶして、マヨネーズ、ブラックペッパーで味付け。明太子は里芋の粗熱が取れてからまぜる
里芋のチーズグラタン
材料 (2人分)———–
里芋 適宜
とろけるチーズ 適宜
マヨネーズ 適宜
乾燥パセリ 適宜
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グラタン皿に柔らかくなった火を通した里芋を敷き詰め、とろけるチーズ、マヨネーズを絞りかける余熱したオーブンでキツネ色に焼いたら完成。好みで乾燥パセリをかける。
いも料理なら里芋が低カロリー
いも料理はたくさんありますが「食べ過ぎると太りそう」というイメージがあります。実はいもはそれぞれカロリーが違っていて里芋がいちばん低カロリーなのです。
さつまいも(100gあたり)
エネルギー 132㎉
タンパク質 1.2g
脂質 0.2g
炭水化物 31.5g
食物繊維 2.3g
じゃがいも(100gあたり)
エネルギー 76㎉
タンパク質 1,6g
脂質 0,1g
炭水化物 17.6g
食物繊維 1,3g
里芋(100gあたり)
エネルギー 58㎉
タンパク質 1,5g
脂質 0,1g
炭水化物 13,1g
食物繊維 2,3g
カロリー的には里芋はさつまいもの半分くらいになります。ですが味付けを濃く甘辛くしてしまうとカロリーは上がってしまいますので、芋煮汁あたりだとヘルシーでバランスも良さそうです。
【里芋】里芋の選び方・旬と芽の出た里芋は食べられるか?
里芋は千葉県・埼玉県・宮崎県が多く生産する野菜です。里芋は脂肪燃焼に必要なビタミンB群や食物繊維たっぷりで便秘改善、高血圧予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防に効能があると言われています。
里芋の旬:9月~12月頃
貯蔵性が良いので1年中出回っていますが、秋から冬にかけてが旬です。
良い里芋(土垂(どだれ)・石川早生)の選び方
・表面に傷やシミがない
・適度な重さと堅さ
・皮が茶褐色で湿り気があり
・形が丸く左右対称で、こぶやヒビがない
・土付きの方が鮮度長持ち
NG(傷みや、鮮度が落ちている可能性)
・お尻に部分がやわらかくて触ると凹む
・皮にひび割れ
・表面が赤く変色
・切った時に素が入っている
・カビがついてる
芽の出た里芋は食べられるのか?
中味を切って確認
もし里芋から芽が出てきたら、実の色を確認します。
NG→皮をむき赤く毛細血管の様に筋みたいのが入っている。実がガリガリしておいしくありません。
OK→白ければ大丈夫です。
里芋の芽は芋本体から栄養を吸い上げますので、味が落ちてしまいます。芽を見つけたらポキンと折るか、早めに調理する、冷凍保存するのがおすすめです。
キレイに芽とその周りを深めに抉り取れば十分に食べられます。
実は里芋から出てきた芽を育てて「ずいき(芋茎)」という高級食材として食べることが出来ます。
ですが食べられる里芋の芽・ずいきは種類が限られていて、里芋の種類である八つ頭と唐の芋(エビ芋)のズイキはおいしいのですが、一般的によく見かける土垂はアクが強くて食用には向いていません。
滅多に手に入らない食材ですが、あえ物、煮物、汁の実などで頂く珍品です。
【里芋】保存(生・冷凍)の仕方と保存期間
里芋の保存方法
「生で保存」保存期間泥付きで1か月
・泥付きのまま、新聞紙に包んで風通しの良い冷暗所で保存します。この時の冷暗所は10℃前後くらいが適温で、冷蔵庫に入れると低温障害で傷んでしまいます。
新聞紙を軽く湿らせて乾燥を防ぐのも良いでしょう。
ですが、あまり長期間この状態で置くとカビが生える可能性もあります。
「下処理して保存」冷凍保存で3か月
・塩を入れた湯で固ゆでして、皮をむいた里芋の粗熱と水気がとれたらジップロックで空気を抜いて冷凍保存できます。解凍して調理するとスカスカになりやすいので、食べる時は冷凍のまま調理するのがオススメです。
「皮をむいた里芋の保存」冷蔵庫で2日
調理予定で皮をむいたけど使わなくなった里芋の保存方法
・酢水に3分ほどつけて、タッパーに水を張り冷蔵庫で保存します。翌日使用しなくても水は取り替えます。
【里芋】かゆくならないむき方とかゆみの治し方
里芋の皮むきで手がかゆくなる原因
里芋は生で皮をむくとヌルヌル成分でモーレツに手がかゆくなるので注意が必要です。一度かゆくなるとなかなか治らず、イライラしてその後の調理の進行すら難しくなります。
里芋には皮の下にシュウ酸カルシウムという、目には見えない針状の結晶物質があり、これが手に無数に刺さり強烈なかゆみや痛みを生じるのです。これは酸に分解されやすいのですが、水道水で洗っても取れる事はありません。
【里芋】かゆくならないむき方
・手を酢水につけてから皮をむく
ボールに酢水を用意して、頻繁に手を酢水に漬けながら皮をむくとかゆくなりにくくなります。
・里芋の表面を乾燥させてからむく
表面のぬるつきも乾燥しますので、かゆみを感じにくくなります。
・定番安心のゴム手袋
大量に皮をむかなければならないなら、ゴム手袋をつけるのが一番確実で安心です
・加熱してからむく
ゆでる、電子レンジでチンして加熱した里芋を、ふきんで包み込んで皮をむく。もしくは冷水で冷やしその中で皮をむくとおもしろいようにスルスルむけます。
・里芋を凍らせてむく
冷凍庫で里芋を凍らせ水をかけます。里芋が溶けてきたら皮をグッと押すと皮がむけてきます。
【里芋】手のかゆみの治し方
里芋で手がかゆくなるのは、相当キツイです。
シュウ酸カルシウムがついてしまうと、なかなか取れなくて心臓がバクバクするくらいの痒さに感じることもありますから、なるべく早くかゆみの成分を取り除くことをおすすめします。
・酸をつける
酢やレモン汁など酸を手に塗りたくる、またはボールなどに酢を入れていてを浸します。徐々にかゆみが取れてきます。
・塩で手を洗う
塩でかゆみを取り除くように洗います。ただし乱暴にこすると肌を痛めてしまうので注意。
・重曹をつける
重曹を直接手に付けるか、重曹水(1㍑に重曹大さじ4)の中で手を洗います。
シュウ酸カルシウムはなかなか取れないので手を洗ってもすぐにかゆみが取れるわけではありません。しばらく手のかゆみを我慢する事になりますが、かきむしって手を痛めないように注意しましょう。
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