【ドライブ・マイ・カー】原作あらすじネタバレの感想と映画「ドライブ・マイ・カー」との違いとキャスト


映画『ドライブ・マイ・カー』
>村上春樹の短編小説を原作に描くヒューマンドラマ。妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公が、ある女性との出会いをきっかけに新たな一歩を踏み出す。『寝ても覚めても』などの濱口竜介が監督と脚本を手掛け、『きのう何食べた?』シリーズなどの西島秀俊が主人公、歌手で『21世紀の女の子』などで女優としても活動する三浦透子がヒロインを演じ、『運命じゃない人』などの霧島れいかや、『さんかく窓の外側は夜』などの岡田将生らが共演する。2021年夏公開

出演:#村上春樹 #西島秀俊 #三浦透子 #岡田将生 #ドライブマイカーあらすじ
監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介、大江崇允
原作:村上春樹『ドライブ・マイ・カー』(短編小説集『女のいない男たち』所収 / 文春文庫刊)
配給:ビターズ・エンド
公式サイト:http://dmc.bitters.co.jp/
作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T002…
©2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

西島秀俊さん主演、村上春樹氏の短編小説「ドライブ・マイ・カー」が映画化されます。
村上氏の短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫刊)の最初の物語が「ドライブ・マイ・カー」です。
村上氏いわく「たまには短編集書いてみよう」「ドライブ・マイ・カー書いたら『女の痛い男たち』ってキーワード浮かんだから、ぜんぶ何らかの事情で女性に去られた男たち、あるいは去られようとしている男たち、を書こう」というモチーフの小説集です。つまり「ドライブ・マイ・カー」に作者自身書いててインスピレーションや感銘を受けてしまって、もっと書きたくなってしまったいちおし作!と言えそうです。

こちらでは
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『ドライブ・マイ・カー』原作小説のあらすじ・ネタバレ
映画『ドライブ・マイ・カー』キャスティングと原作との違い
『ドライブ・マイ・カー』感想

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『ドライブ・マイ・カー』原作小説のあらすじ・ネタバレ



基本情報

ジャンル 文芸 フォーマット 本
出版社 文藝春秋 発売日 2014年04月
ISBN 9784163900742 発売国 日本
サイズ・ページ 285p 19cm(B6)

 

映画あらすじ
舞台俳優であり、演出家の家福悠介。彼は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう――。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさきだった。喪失感を抱えたまま生きる家福は、みさきと過ごすなか、それまで目を背けていたあることに気づかされていく…
西島が主人公・家福を演じる。三浦透子が、寡黙でありながらも芯のあるドライバー・みさき、岡田将生が物語を大きく動かしていくキーパーソンの俳優・高槻、霧島れいかが家福の妻・音に扮した。
ティザービジュアルは、様々な感情を抱えた複雑な表情で遠くを見つめる家福と、彼の愛車である真紅の「サーブ900」に乗りこんだみさきが写し出されている。音の記憶が刻まれた車を通してめぐりあった、孤独なふたり。「その先にあるものを、僕はまだ知らない。」というキャッチコピーが、みさきとの出会いに導かれていく家福の運命を暗示している。

ドライブ・マイ・カー 


家福は俳優で、台詞の練習をするために車で仕事場まで行っている。ところが飲酒と緑内障で接触事故を起こし免停となった。事務所も運転手代を出してやるということで、なじみの自動車修理工場の経営者である大場が、運転手として若い女性を推薦してくれた。
女性の運転には偏見があったが、大場から「運転は確かだか、ぶっきらぼうで無口でかわいげない」というのに興味を引き会ってみることにした。
2日後、黄色のサーブ900コンバーティブルの助手席に乗り、その渡利みさきに試験運転してもらい、華もなく美人でもなく疑り深そうな目の子だが、質問しない限り口をひらかないし、車の扱いも丁寧で運動神経の良さや都内の道は完璧なので、翌日から期間限定だが家福の専属運転手となった。

みさきはなめらかで確実な運転をしつつ、余計なことも言わず、感情が表に出ないところが気に入っていた。家福は助手席に座っているとき、亡くなった妻のことをよく考えた。
家福にわかっている限りで、女優の妻は時折、彼以外の男全部で4人と時折寝ていた。
2人はパートナーとして良好な関係で家福は浮気しなかったし、妻とは心身ともに相性がいいのに、どうして彼女が他の男と寝るのか理解できなかった。その理由は子宮がんの激しい苦痛に苛まれ死と戦っている妻には聞けず、知らないフリの演技をし続けた。妻が亡くなった後は何人かと寝たが妻とのような喜びはなかった。

事務所からみさきの給与支払いのための正式書式が必要となり、彼女が北海道のどこかの町の出身で24歳だとわかった。家副には3日で死んだ子供がいて生きていたら24歳になるので心に引っかかった。
2人は傷つき気持ちを立て直すまでに長い時間かかり、仕事にのめり込みお互いを支え合ってその時期を乗り越えたが、妻は「もう子供は作りたくない」と言った。妻のいいと思うようにすればいいと同意したが、そのあとからほかの男と性的関係を持つようになった。

首都高速道路の渋滞中、突然みさきが質問してきた
家福に「どうして友だちとかつくらないんですか?」と質問する。結婚してから友だちがほしいとあまり思わなくなったと答え、話題を変える為みさきに酒を飲まないのか?聞くと母親が飲酒運転で即死したので飲まない、父親も幼い時に出ていき、消息不明で「おまえが醜いから捨てて行った」と酔ってしつこく言うので死んでほっとした、と。
そしてみさきにも友だちはいないと言う。
家福は「僕が最後に友だちらしきものを作ったのは十年近く前(妻が亡くなって少ししたころ)…」と話し始め、家福より6,7歳年下の酒が好きな奴で、妻と3,4か月セックスをしていた男。
わかっていて辛いけど、男の前で演技をして付き合ったが結局なぜ妻がその男と寝たのかわからなかった。そして本当の友達になったのか?境目がわからなくなった。

その男・高槻との出会いは妻が亡くなって半年後、テレビ局で向こうから「お悔やみ」で話しかけて来た。俳優と妻が性的な関係を持った男たちのリストの末尾に位置していた。翌日、二人は銀座のバーに行き、友だちになった。家福が誘った時はショックを受けたようだったが、都内のあちこちのバーで酒を飲み、あてもなく話をした。
高槻は今でも妻に惹かれているらしく、時々涙ぐみ気持ちを隠せない男だった。妻からあっさり別れを切り出され、末期の頃、見舞いに来たかったが拒否されたのが心残りで家福のほうが慰めている感じだった。
しかも高槻は“自分から何か取り去るために酒を飲まなければならないタイプ”で健康的でなかった。家福は聞き役に徹し、実際高槻に好意を抱き一人の女にいまも心惹かれている共通点があり2人は友達になった。

2人は飲み仲間になり、たいてい途中から妻の話になった。
高槻は家福のつらいきもちがわかるというので「僕が彼女の大地な一部を本当には理解できていなかったこと。」に高槻は「どれだけ愛している相手であれ、他人の心をそっくりのぞき込むのはできない…自分が辛くなるだけ。結局のところ自分の心と上手に正直に折り合いをつけて、本当に他人を見たいと望むなら、自分自身を深く見つめるしかないと思います」それは曇りのない、心からのものとして響き、それが演技ではないことは明らかだった。
別れ際に2人は握手したが、あの手が妻の体を撫でたと思ったがその日は息苦しくならなかった。
だってそれはただの肉体…やがては小さな骨と灰になってしまうだけのもので、もっと大切なものがきっとほかにあるはず。“僕らはみんな同じような盲点を抱えて生きてるんです”

高崎とは半年くらい友達付き合いしたが、それから誘われても無視して電話が途絶えた。
でも本当はどうしても自分の中に怒りのようなものがあり、高槻を懲らしめようと思った。だが急にどうでもよくなって、なにもしなかった。そしてその男は感じのいいやつだが、たいしたやつじゃない、なんでもない男なのになぜ抱かれたのか心に引っかかっている。
みさきは「ある意味、家福さんへの侮辱のように感じるということですか?」を認めた家福にみさきは「おくさんは、その人に心なんてひかれていなかった…だから寝たんです」「そういうのって、病のようなものです。考えてどうなるものでもありません。私の父が私たちを捨てて行ったのも、母親が私を痛めつけたのも、みんな病がやった事…こちらでやりくりして、吞み込んで、ただやっていくしかないんです
「そして僕らはみんな演技をする」「少し寝るよ」と言った家福に返事をしないその沈黙に感謝した。

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映画『ドライブ・マイ・カー』キャスティングと原作との違い

原作では
物語は10年ほど前の妻の浮気と死について傷ついている主人公の話です。
となると、家福は59歳くらい?となりますが主演の西島秀俊さんは(50歳)です。また岡田将生さん(31)できれいな俳優さんだけど若いかなぁという感じがします。

家福悠介(49~59):西島秀俊
渡利みさき(24):三浦透子
家福 音(47):霧島れいか
高槻耕史(42ぐらい):岡田将生
 
【監督】
濱口竜介(42)
 〈映画作品〉

何食わぬ顔(2003年)
SOLARIS(2007年)
PASSION(2008年)
THE DEPTHS(2010年)
なみのおと(2011年) – 酒井耕との共同監督
親密さ(2012年)
なみのこえ 気仙沼(2013年) – 酒井耕との共同監督
なみのこえ 新地町(2013年) – 酒井耕との共同監督
うたうひと(2013年) – 酒井耕との共同監督
ハッピーアワー(2015年)※第89回キネマ旬報ベスト・テン3位
寝ても覚めても(2018年)※第92回キネマ旬報ベスト・テン4位
スパイの妻〈劇場版〉(2020年)※脚本のみ

【脚本】
松田沙也
アスリート ~俺が彼に溺れた日々~2018(監督)
恋のツキ2018TV(脚本)
君は放課後、宙を飛ぶ2018TV(監督)
適切な距離2011(監督/脚本)
夕暮れ2010(エグゼクティブプロデューサー)
花の袋2008(企画プロデューサー/脚本)

『ドライブ・マイ・カー』感想

短編だからか?そんなに奥行きのない作品だなぁとは思いました。
おそらくテーマは「理解のできない家族の行動をどう理解するか?」と言う事かもしれません。家福とみさきは互いに内容は違うものの「家族に傷つけられた過去」があり、i家福はどうしてそんなことするのかわからなくて、引っかかっています。
亡き娘が生きていたらみさきと同じ年で、そんなみさきから「病だと思って、やりくりするしかない」と諦めることを進めます。
あきらめるとは「明らかにする」ことだと個人的には思うので、どんなに円満夫婦でもそれに関係なく「妻が浮気する性分」と明らかになればもうどうしようもない、と「あきらめ」という区切りがつくと言う事なのか?と解釈しました。

ルサンチマン(弱者が強者に対して抱く「恨み」や「嫉妬心」のこと)特にしつこく恨み続けるのも体力=根気がいります。つまり恨み続けるのは大変なことなのに、それでも執着してしまう理由があるのです。
一般に「根に持つタイプ」とは
・感情のコントロールが苦手
嫌な気持ちや体験を忘れるようこころがける=感情コントロールが下手。前向きに心を操作しない
・執着心が強い
よくいえば記憶力がいい。裏を返せば“執着心が強い”ともいえます。ですが、だんだんその記憶を自分の都合いいように改ざんすることもあります。
・傷つきやすい
“傷つきやすい”は被害妄想を抱きやすいタイプ、自己防衛心が強く、攻撃に対して敏感といえるかもしれません。根に持つ人というのは、誰に対しても何に対しても、恨みを抱きやすいものですよね。

恨み続ける根気と執念はどこからくるのか
・考え方がマイナス思考
何かで損をしても、たいていの人は、ある程度のところであきらめる、気持ちを切り替えて、別の“いいできごと”に気持ちを向けようとします。ですが、根に持つ人というのは「この人のことは絶対に許さない!」と心に誓い信念としてマイナス思考のブラックパワーとして「あれは悪いヤツだ」とある種生きる力とします。
・問題解決が苦手でわからない
人間関係でトラブルが起きれば、両者でしっかり話し合って解決するしかありません。ですが、問題解決が苦手な人は、どのようにトラブルを解決していいのかをわかっていません。“傷ついた”という自分の気持ちを整理することができず、結果的に心の中で恨みに思うことで、解決をはかろうとします。
・コミュニケーションが苦手
そもそもコミュニケーションが苦手 
・被害者意識が楽
根に持つ=自分は被害者の側という正義は見方を得やすいポジションです。相手を恨んでいる限りは、“自分はこんなにもかわいそうな人間なのだ”という立場は相手よりも優位な立場にいることができマウントが上位なのは楽と捉えます。ですがあまりにそれを糧にしすぎると優しかった見方も離れていきます。

こんな根に持つタイプの特徴を知ると、家福はたしかに浮気され続けた気の毒な男性ですが、死という悲劇の絶縁でも10年も妻にその恨みと慕情を持ち続けるのは家福が不器用な人間だからと思えてなりません。そもそも感情の持ち方の判断すらあいまいだから、俳優として別人格を憑依が楽であり俳優として高槻より売れているのでは?とも思えます。家福には「なんてことない男」の高槻のほうが実は人間味としては強いのでは?と思えます。
気持ちの切り替えとは、その問題の解決には別のアプローチもあるよ「押してダメなら引いてみな」を受け入れるか否かでしょう。
みさとは亡き娘が生きていたらと同じ年齢の娘であると共に、割り切れない家族から受けた悼みを背負っているから、誰よりも彼女からの「そういう病とわりきる」との別のアプローチを受け入れれられたのでしょう。
誰でもよかったわけじゃない。みさとだからよかった。
これは家福の「おんなのいない人生」なのに「女に苦しめられる人生」の終わりの兆しを感じさせる物語です。

映画は、予想ではアンニュイな雰囲気の作品になるのでしょうか?
薄くはないけど、よく考えないと伝わりにくい物語だと思いますので120分でこれを表現するには、ちと長すぎるんじゃないかなぁと思いました。


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