読書感想文おすすめ絵本 「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。」あらすじネタバレと感想文例文


小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。
発売日:2014年11月
著者/編集:原田剛, 筒井則行
発行元:ワイヤーママ
発売元:インプレス
発行形態:絵本
ページ数:1冊
ISBN: 9784844376569

内容紹介(「BOOK」データベースより)
とってもやさしかったお母さんが、とつぜん鬼のようになりました。どうしてボクはひとりでナスビを売らないといけないの???
徳島県の田舎町を舞台とした衝撃の実話です。

2014年、絵本デビュー作『小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。』はAmazon総合ランキングで1位に輝き、フジテレビ『アンビリバボー』、日本テレビ『世界一受けたい授業』で「エグいのに泣ける」と特集が組まれる。インパクトのある絵本のイラストにドキドキしながら読むと、内容にもビックリ!読書が苦手なお子さんの読書感想文に。また子育て中の親御さんにもおすすめの1冊です。

こちらでは
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「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。」あらすじネタバレ 
「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。」読書感想文書き方 
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「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。」あらすじネタバレ

読みやすさ ★★★★★
感想文の書きやすさ ★★★☆☆
こんな人にオススメ

・対象年齢 12歳~・大人
・”草食系”の若者
・すぐ”凹む”若者
・”打たれ弱い”若者
・すべての子どもたち
・すべての母親・父親

「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。」あらすじネタバレ

ボクが生まれたのは
お母さんが40才 お父さんが50才くらいのとき。

むかしは「こうれいしゅっさん」はとてもキケンだったので
お母さんもお父さんも、ボクが生まれたときに ほんとうに よろこんでくれました。

お母さんとお父さんは ナズビ農家で
ボクが小学生になったときは、おばあさんとおじいさんのようでした。
さんかん日には 「ひとりだけ おばあさんがきとるぞ!」と言われて はずかしかったです。


うちの晩ごはんも 朝ごはんも 遠足のお弁当も
いつもまっくろ。ナスビ料理ばかり。
いっしょうけんめいに はたらいても うちは貧乏でしたが
それでも 毎日お母さんの 笑い声でいっぱいのおうちでした。

それでも まがっていたり キズがついていた 売れないナスビが
毎日ごはんのおかずになるのです。
ボクはもう ナスビを見るのもイヤで、ナスビの鬼に おいかけられる 夢までみました。

ボクが10才くらいのとき、
おかあさんは ほんとうに鬼になりました。

市場で売れないナスビを ビニールぶくろにつめて、
ボクをクルマにのせて 近くの団地に売りにいかせました。

「これをひとりで ひとふくろ100円で 売ってきなさい!」

鬼のような顔になって・・・


ひとりで団地のピンポンをおして「ナスビは いりませんかぁ?」と言ってまわりました。
ナスビは ぜんぜん売れず こわいオッチャンから「出ていけ!!」とどなられました。
それでも お母さんは「あしたは ちゃんと売りなさい」と 鬼の顔でおこります。

つぎの日 いっしょうけんめい 団地のピンポンをおしてまわりました。
売れるどころか トビラをあけてくれない 家もありました。 
お母さんは 「あしたはぜったいに売らなあかんでよ!!」 と また鬼の顔・・・・・。

つぎのつぎの日 ボクは 勇気を出して 大きな声で
「こんばんは! とれたての おいしいナスビは いかがですかぁ!!」
「かたちは悪いけど おいしいですよぉ!!」
「いっぱい はいって たった100円ですよ! おとくですよ~!!!」

すると 団地のオバチャンが 買ってくれたんです。
ヤッター!! やっとナスビが売れたぞ!!!
お母さんが やっと笑ってくれました。
そして、100円のうち 10円をボクにくれました。
毎日毎日 ナスビを売っていると お金をかせぐことの
たいへんさと おもしろさも だんだんわかってきました。
あの こわかった オッチャンも「毎日エライのぉ」と買ってくれました。

そんなある日 お母さんがびょうきでたおれました。
お母さんは「はっけつびょう」という むかしは
なかなかなおらない びょうきでした。

お母さんは ボクが14歳のとき 死にました。
お母さんの骨は 何年間もキツイ薬を飲んでいたので
すこししか のこりませんでした。
しんどいびょうきだったのに ボクが病院に行ったときは
笑ってくれていました。

しばらくしてお父さんは言いました。
「おまえがナスビを売っているとき アイツはクルマのなかで泣いとったんぞ」 
お母さんは 自分が死ぬとわかっていて 心を鬼にして
ボクに“生きるほうほう”を 教えてくれていたのです。

おとなになったボクは「しゅっぱんしゃ」の社長になることができました。
しんどいことも ありますが
子どものころにナスビを 売ったことがあるので 平気です。

お母さんが天国から 見ていてくれるから
どんな くるしいことも 平気です。

いまボクは ナスビが だいすきです。

あとがき
≪これを読んでいてくれる保護者のお母さん・お父さんへ≫
親とは、つくづく、子どもの誕生と同時に、色々と無茶な要求を続ける生き物です。
・・・大事なことをお願いします。
どうか「たくましい子」に育ててあげてください。

もしも、あした、あなたが交通事故で亡くなっても、大災害が起きて、お子さんひとりだけになったとしても
なんとか立ち直って、自分の道を切り開ける、自立できる子にしてあげてください。
——― 木の上で立って見る、と書いて「親」と読みます

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「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。」読書感想文書き方

読書感想文の「本」の選びかた
・学年の能力に合っている
・社会的道徳や教養を盛り込んだ内容です。
・自分が「興味があるテーマ」

【読書感想文の応募要項】 青少年読書感想文コンクールより
・小学校高学年の部(5、6年生)本文1,200字以内
(作文用紙400字×3枚)

 
読書感想文コンクールの入賞した子は
原稿用紙3枚1200字きっちりに書きます。

起承転結でつづられるなら300文字ずつ。Twitterで140文字と考えると、なんとか小学生でも書けそうです。

読書感想文の書き方
     
    ・この本を選んだきっかけ
    ・簡単なあらすじ
    ・感想、疑問点など
    (特に面白かったところ、感情が動いたところ)
    ・この本のテーマ(言いたい事)が何か
    ・本を読んでの意見や体験談との比較
    (本を読んで学んだこと、自分の意見、今後の生活に生かしていく。など) 

 

読書感想文書き方と例文

「・・・鬼のようなお母さんにナスビを売らされました」
この本の絵も強烈だし、お母さんが急に「ナスビを売ってこい」と金もうけしたくてむすこをこき使って虐待するようになった話なのかと思いました。
でも話は意外な展開でした。
年を取ったナスビ農家の両親は、おじいさんおばあさんみたいで友達にからかわれるし、家は貧乏で食事は売り物にならないナスビばかり。でも明るく笑っているお母さんが大好きでした。
 ところが10才のとき、急にお母さんが鬼みたいに「団地でナスビを売ってこい」と言われ、売れないと鬼のようにお母さんが怒ります。
3日目に勇気を出して大きな声で、ナズビを売りに行くとはじめて売ることに成功し、やっとお母さんが笑ってくれてましたが、おかあさんは「はっけつびょう」でたおれてしまい、ボクが14歳の時に死んでしまいました。お父さんから『お母さんが自分が死ぬとわかっていたので、ボクがひとりで“生きる方法”を身に着けられるように、陰で泣きながらナスビを売らせていた』と教えてくれました。ボクは今、社長になってしんどい仕事もお母さんが天国から見ているとので平気だし、ナスビも大好きだと言います。
 「獅子の子落とし」ということわざで「わが子に厳しい試練を与えて才能をためし、りっぱな人間に育てあげることのたとえ」だと言います。子ライオンは自立できる強さがないと、きびしい自然の中で生きていくのは厳しいです。もしかして、親が子供に願う事って立派な人になることより、生きていてくれることなのかな、と思いました。
 お母さんにしたら、時間がないし、事情を説明してくじけさせるわけにもいかない、大人になる息子は見ることができない。抱きしめるより「息子にしなければならないこと」で絶対教えたいことが“ 生きる方法 ”を身に着けさせることだったのです。鬼にならなければいけなかったことに納得しました。
 息子がお母さんの病気がわかってから、亡くなるまで4年間ありました。お見舞いに行くと笑ってくれるけど、少しずつ弱っていく姿や死んでしまうだろうという予感、そしてお骨が残らなかった悲しさは、なすびを売って歩いたときと比べ物にならないつらさだったと思います。
 人の命は、明日また同じようにここにあるのはとても幸せな事なのだと気が付きました。子育ても親孝行も、当たり前に健康で生きていてくれないと、できないことなのですから。
 ボクはきっとお母さんが安心できる生き方をすることで、デキなかった親孝行をしているのだと思います。
 「子育ては完璧」とか「親孝行はやりつくした」と言えることって本来ないのだと思います。親子だったらやはりいつまでも、心配してしまう存在だからです。家族が幸せになる方法って、それぞれが自立して見ていて安心できる状態であること。そしてしんどい時も「なにクソ!」と強い気持ちで生きていることなのかな、と思いました。【文字数1184】

みんなの感想

読んだ後に、悲しくなる気持ちと今がとても幸せなんだと感じ取ってくれたので親としてこの本に少し救われた気持ちにもなりました。親が子供を愛し、いつ何があっても強く生きていくと言う心構えを教えることを勉強させられました。とてもよい作品です。

納屋の閉じ込められたり、ナスビを売らされたり、
人によっては虐待、PTSD、果てには、子供による親への殺人と、
現在の世の中のニュースで問題になっていることをはらんでいます。
だからこそ、☆一つで猛烈に批判する人がいるのでしょう。
しかし、この著者(子供)は、なぜ、恨むどころか、感謝しているのか?

それは、母親の根底に、深い、深い、深い、愛情があることを分かっているからです。
子供は、非常に敏感で、親が自分に愛情があるか、ないかなんて、直感で分かります。

だから、厳しいしつけの中に、深い愛情があることを肌で感じとったのでしょう。
昨日も、ニュースで当時中学三年生の女の子が、母親を殺した疑いで逮捕されましたが、
客観的には、いいマンションに住んで、中高一貫の学校に通わせている家庭です。

母親のどんな行為であっても、深い愛情が本当にこもっていれば、伝わるし、
逆に一見どんな良さそうな行為でも、愛情がなければ、虐待と感じるわけです。

だからこそ、この著者と、母親のこの物語を、あとがきで、第三者が冷静に分析することが
必要なのではないでしょうか?

根底は、愛情 であるということを。

【読書感想文2022 小学生5.6年生の課題図書】あらすじ・感想文書き方と本の選び方

絵本ですが、小学生が読書感想文を書くテーマとしても最適の本です
・親や学校などで、きびしくしつけられた時と比べてみる
・死生観・・・大切な人が死んでしまった時、後悔しない為には
・辛い事を乗り越えなければならない時、自分ならどうするか?

なども踏まえて描くと良さそうです。おすすめ本です。

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